2024/11/16

241109京都1-1川崎(J1 #36)

京都1-1川崎(サンガスタジアム by KYOCERA, 14:00KO, 15,643人)

後半押されながらも快勝した上海海港戦(ACLE GL #4)から中3日。
 アウェイでのJ1リーグ第36節、京都サンガ戦。
 晴天に恵まれて陽射しは強く、11月なのに暑さも感じるくらいだった。


先発は、上海海港戦から1人だけ変更。
 出場停止だったマルシーニョが先発して、家長がベンチに回る。


京都は、J1リーグは12勝8分14敗で暫定13位。
 川崎と同じ試合数で、同じ勝ち点となっている。
 日程は中5日となっていて、川崎より少し余裕がある。

等々力での対戦では、京都が勝った。
 240309川崎0-1京都(J1 #3)

■1st half
京都は3トップで、原大智(14)がプレスを仕掛ける。
 ただ、ラファエル・エリアス(99)とマルコ・トゥーリオ(9)は緩めの動き。
 素早く囲んでボール奪取を狙うというよりも、パスコースを切った。

川崎はゆっくりビルドアップしていく。
 京都に迫られても、1人1人剥がしてその裏を使っていく。
 山本が寄ってくる左サイドは混み合っていたが、細かいパスワークで前進する。
 逆に右サイドのスペースは広く、VW際がフリーで受けることができた。

京都はカウンターから3トップがゴールに迫る。
 22分、米本拓司(39)の右クロスをマルコ・トゥーリオがヘッド。
 29分、エリアスの落としを米本がボレー。
 32分、マルコ・トゥーリオの右クロスを原がシュート。
 45+1分、佐藤響(44)の左クロスをマルコ・トゥーリオがヘッド。

川崎はシュートに至ることが少なかった。
 35分、37分、40分と立て続けに遠野がミドルを狙ったが、いずれもブロックされる。
45+4分、マルシーニョが山本そして瀬川とパス交換して左ポケットに入る。
 深い位置からエリソンへラストパスを入れるが、クリアされた。

■2nd half
プレスを強めた京都が、高い位置で奪うようになる。
 46分、平戸太貴(39)のFKを原が触って狙うが、GKソンリョンが弾く。
 50分、平戸の右CKをラファエル・エリアスがフリーでヘッド。
 同じく50分、米本の落としを平戸がミドル。
 54分、中央突破から原が決定機を迎えたが、シュートは弱くなった。

59分、押し込まれていた川崎が先制ゴールを奪う。
 三浦がインターセプトして、大島がワンタッチで前線にループパス。
 抜け出した山田新が、福岡慎平(10)に当たられながらも運んでゴールを決めた。

先制後は川崎が攻めていく。
 67分、VW際のパスで家長がPA内に入り込む。
 70分、大島の右クロスをマルシーニョがヘッドするが、右ポストに当たる。

72分、平戸の右CKからゴール前で混戦となったプレー。
 橘田のハンドとVARで判定され、京都にPKが与えられる。
 マルコ・トゥーリオのPKは、GKソンリョンが止めてみせる。
 しかし、これもVARで、蹴るより先にソンリョンが前に出たと判定される。
 やり直しとなった2度目のPKは、ラファエル・エリアスが決めた。

10分と長いロスタイムまで、川崎が押し込んでいく。
 反対に京都は手数の少ないカウンターを狙った。
 84分、ラファエル・エリアスが2本シュートするが、ソンリョンがセーブ。

■summary
京都は3トップを中心にカウンターを仕掛けた。
 前半、そして後半開始直後に多くのチャンスを作るが、ゴールは割れなかった。
 失点後、川崎に押されていたが、CKから得たPKで同点ゴールを決めた。
 間延びしがちな縦ポン戦法だったが、最後までコンパクトさを保った。

夏に加入したラファエル・エリアスは、川崎戦までのJ1リーグ13試合で11ゴール。
 この13試合の京都は7勝3分3敗で、勝ち点24を稼ぐことができた。
 エリアス加入前の勝ち点は22試合で21だったので、残留に向けて起死回生の補強となった。
 今日もマルコ・トゥーリオ、原と組んだ3トップのカウンターは強力だった。


川崎は悪くはない内容でドローとなった。
 ハーフタイムの3人交代の評価は難しいところ。
 投入された大島と山田新で先制ゴールを決めたが、京都の攻勢も許した。
 前半、山本、遠野、エリソンはまずまずだったので、少し遅い交代でも良かったかもしれない。

GKソンリョンは、京都の決定機を確実にブロックした。
 川崎の全盛期が彼とともにあったことを、あらためて感じさせた。

18位磐田が負けたことで、J1リーグ17位以上が確定した。
 心許なかった残留が決まって、ようやく安心できる。

次は代表ウィークを挟み、中12日でアウェイ浦和戦(J1 #28 #2)。
 8月24日に前半を行って(J1 #28 #1)、雷雨のためハーフタイムで中断された。
 1点ビハインドで、後半45分のみ開催される。

■goal
79PKラファエル・エリアス(99)
59山田新(20)

■judge
ソンリョン(1) 7.5 決定的ピンチを多く防ぐ。PKストップは惜しくもやり直すこととなった。
VW際(31) 6.0 横からだけでなく、アーリークロスも入れる。細かいドリブルでも貢献する。
佐々木旭(5) 6.0 RCBで奮闘する。84分、豊川雄太(23)に抜け出される。終盤はRSBに回る。
丸山祐市(35) 6.5 クロスや縦パスを大きく跳ね返す壁となる。11分、橘田への縦パスをミス。
三浦颯太(13) 6.0 左サイドを鋭く駆け上がりクロスを入れた。カウンターも上手く遅らせる。
橘田健人(8) 6.0 31分、3人抜きドリブル。72分、偶発的なハンドでPKを与えるが仕方なし。
山本悠樹(77) 6.0 視野の広さを活かして、縦パスを優しく届ける。45分、寄せられてロスト。
遠野大弥(17) 6.5 35分、37分、40分にミドル。ボール奪取もカウンター対応も抜群だった。
瀬川祐輔(30) 6.5 フル出場。ラインブレイクの動きを繰り返す。31分、90+6分にシュート。
エリソン(9) 5.5 31分、PA内のポストプレーで瀬川へ落とす。42分、クリアボールをキープ。
マルシーニョ(23) 6.0 6分、ボールを浮かせながら2人を抜く。70分、大島のクロスをヘッド。

■sub
HT(77)大島僚太(10) 6.0 ダイレクトの縦パスで1アシスト。87分、ロスト。ミスは減らしたい。
HT(17)家長昭博(41) 5.5 サイドでキープしても打開できない。同点でもゆっくりプレーした。
HT(9)山田新(20) 6.5 大島の縦パスを運んでゴール。48分、58分、90分、90+4分にシュート。
84(23)小林悠(11) 5.5 見せ場は少なかった。90+4分、PA内の山田新へパスを入れる。
84(31)ジェジエウ(4) 6.5 圧倒的な強さと高さを見せる。88分、佐々木旭のクロスをヘッド。

■bench
山口瑠伊(98) 河原創(19) 

■coach
鬼木達 5.5 京都のカウンターに手を焼きつつ、ドローで終えた。

■referee
笠原寛貴 6.0 VARのサポートを受けながら、的確なジャッジを続ける。

230,700views
AT+5+10

2024/11/06

241105川崎3-1上海海港(ACL Gl #4)

川崎3-1上海海港(等々力, 19:00KO, 11,757人)

鹿島戦(J1 #35)に良いところなく敗れて中3日。
 ALCEグループリーグの第4戦目は、火曜日の夜のホームゲーム。
 ここまで1勝2分の成績で、12チーム中10位となっている。

マルシーニョは、前節上海申花戦(ACLE GL #3)の退場により2試合の出場停止。
 この上海海港戦と、次節ブリーラム・ユナイテッド戦(ACLE GL #5)に出場できない。


先発は、鹿島戦から5人を変える。
 新たにVW際、丸山、遠野、瀬川、エリソンが先発する。
 外れた河原と山田新の2人はベンチスタート。
 高井、負傷の脇坂、出場停止のマルシーニョの3人はベンチ外となった。

ベンチには、負傷離脱からジェジエウが復帰する。
 神田もプロで初めてのメンバー入りを果たした。


上海海港は、2023シーズンの中国超級リーグで優勝し、ACLEに出場。
 3日前に最終節が行われた2024シーズンも連覇して、中2日の日程。

監督は、2023年まで横浜Fマリノス監督だったケヴィン・マスカット。
かつてのチーム名は上海上港だったが、2021年から上海海港と改めた。

川崎とは、2019年のACLグループリーグ以来の対戦となる。
 190306上海上港1-0川崎(ACL GL #1)
 190507川崎2-2上海上港(ACL GL #5)
2018年にもACLで対戦していて、1分1敗だった。
 通算では2分2敗で、川崎は勝ったことがない。

■1st half
2トップの川崎は、家長を左ウィングで起用する。
 右ウィングに遠野が入り、瀬川とエリソンが2トップ。

瀬川を筆頭として、精力的なプレスで上海海港からボールを奪う。
 抜け出されるリスクをコントロールしながら、相手に寄せていった。
 左ウィングでサイドラインを背負った家長も、大きな穴を作らない。

12分、佐々木旭の大きなサイドチェンジから、三浦が縦にドリブルする。
 PA深くからのクロスはDFがクリアするが、そのボールは家長のもとへ。
 家長は右足ダイレクトで、先制ゴールを決めた。
続いて13分、山本の縦パスをもらった橘田が、エリソンへラストパス。
 エリソンのシュートは、GKイエン・ジュンリン(1)が辛くも弾く。
 しかし、転がったボールに駆け込んだ瀬川がゴールに沈めた。

上海海港は上手く組み立てられない。
 プレスで追い込まれて、蹴らされてはボールを回収される。
 1トップのグスタボ(9)は動き出しが少なく、パスを受けられない。

33分、山本のロングボールから、エリソンがPA内でキープする。
 味方の押し上げを待ち、マイナスのラストパスをVW際が決めた。

■2nd half
上海海港はハーフタイムに3人を交代する。
 川崎のプレスは少しずつ緩くなり、サイドからクロスを入れられる。

54分、CKからのオスカル(8)の左クロスを、ワン・シェンチャオ(4)がヘッド。
67分、ヤン・シーユエン(20)の右クロスを、マティアス・バルガス(10)がヘッド。
81分、バルガスの右クロスを、ウィリアン・ポッピ(30)がヘッド。
 3本のヘッドは、それぞれゴール前でフリーとなる形だったが、枠を外した。

83分、オスカルの置くようなパスからバルガスのミドルが決まり、1点を失う。
 86分、90分と家長が立て続けに2枚のイエローで退場するが、そのまま終わった。

■summary
上海海港は、中2日で海外移動もあったためか、動きが鈍かった。
 オスカルが下がって組み立てに参加しても、効果は薄かった。
 前半のうちに3失点したことで、勝機は少なくなった。

後半、巻き返したが、83分までゴールできなかった。
 残念な結果となったが、日程を考えれば仕方ない敗戦といえる。


川崎は2トップに瀬川とエリソンを起用した。
 前からのプレスで上海海港を封じて、速攻を仕掛ける。
 左ウィングに入った家長も、ゆっくりボールを保持することは少なかった。
 しっかりコンセプトをチームで共有し、勝利することができた。

奇しくも、良いところがなかった鹿島戦と、まったく逆の展開となった。
 前半に3ゴールを決めて、後半終了間際に1ゴールを失う。
 見事に鬼木達監督がチームを立て直してみせた。

次は、中3日でアウェイ京都戦(J1 #36)。
 簡単な日程ではないが、悪くない内容を継続してほしい。

■goal
12家長昭博(41) 13瀬川祐輔(30) 33VW際(31) 
83マティアス・バルガス(10)

■judge
ソンリョン(1) 6.0 安定したキャッチを続ける。62分、オスカルの左クロスを飛び出してパンチ。
VW際(31) 6.5 1ゴール。上下に動き続ける。6分、囲まれてロスト。27分、スルーパスを狙う。
佐々木旭(5) 6.0 軽く持ち上がってからパスを供給した。83分、失点の場面で足を攣って交代。
丸山祐市(35) 6.0 ラインを押し上げ、粘り強くクリアを続けた。41分、57分にインターセプト。
三浦颯太(13) 6.5 左サイドをスピードで切り裂き、クロスを入れる。中に運んで縦パスを狙う。
橘田健人(8) 6.5 バックパス少なく、前を選ぶ。9分、ミドル。カウンターを猛ダッシュで防ぐ。
山本悠樹(77) 6.0 11分、瀬川へヒールパス。33分、エリソンへパス。交代直前にパスミス連発。
遠野大弥(17) 6.0 攻守ともに効いた。59分、ロングシュート。77分、オスカルからボール奪取。
家長昭博(41) 5.5 先制ゴール。遅攻もなくはなかったが、早めに攻めた。2枚のイエローで退場。
瀬川祐輔(30) 7.0 1ゴール。鋭いスプリントを続けてプレスを先導。32分、39分にもシュート。
エリソン(9) 6.0 1アシスト。13分のシュートで瀬川のゴールを呼ぶ。ハイボールを競り合った。

■sub
64(77)大島僚太(10) 5.5 70分、瀬川へ美しいスルーパス。セットプレーはショートを多く選択。
64(9)山田新(20) 5.5 強くプレスに出れなかった。終盤、相手ゴールの近くで時間を費やす。
79(30)小林悠(11) 6.0 87分、家長のクロスをヘッドも左ポスト。88分、GKパントをトラップ。
79(17)山内日向汰(26) 5.5 87分、小林悠のシュートの戻りをミドル。90+5分、パスカット。
85(5)ジェジエウ(4) 6.0 1人で広い範囲をカバー。89分、90+6分に力強く大きなクリア。

■bench
山口瑠伊(98) 早坂勇希(22) 田邉秀斗(15) 河原創(19) 由井航太(34) 宮城天(24) 神田奏真(32)

■coach
鬼木達 6.5 プレスで奪ってからの速攻スタイルで勝利に導く。由井か神田を使いたかった。

■referee
サルマン・ファラヒ(QAT) 6.0 悪くないジャッジ。イエロー6枚は出しすぎだが、家長への2枚は妥当。

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AT+3+7

2024/11/04

241101川崎1-3鹿島(J1 #35)

川崎1-3鹿島(U等々力, 19:00KO, 20,834人)

アウェイ上海申花戦(ACLE GL #3)から中8日。
 J1リーグ戦は先週末の開催がなく、G大阪戦(J1 #34)から2週間ぶり。
 翌週にACLEを控えていて、G大阪戦に続き金曜日の夜に開催される。

9月から中3日や中4日の連戦が続いたが、久しぶりに試合間隔が空いた。
 この間、負傷離脱していた高井、ジェジエウ、大島が練習に合流している。


先発は、上海申花戦から2人が変わる。
 新たに河原と負傷から復帰する高井が先発し、橘田がボランチからRSBに回る。
 丸山がベンチスタート、VW際はベンチ外となった。

ベンチには、大島が復帰した。


鹿島は、J1リーグ15勝9分9敗の暫定5位。
 10月6日、ランコ・ポポヴィッチ監督を解任した。
 当時はJ1リーグ4位。6試合を残し、首位広島とは勝ち点12差だった。
 優勝を狙うにはタイミングが遅く、シーズン終了を待たなかった理由は分からない。
 中後雅喜コーチを後任監督に昇格させたが、今シーズン限りの指揮となる。

3月のアウェイは、鹿島が勝った。
 240317鹿島2-1川崎(J1 #4)

■1st half
鹿島の2トップ、師岡柊生(35)と鈴木優磨(40)がプレスを先導する。
 背中で川崎の2ボランチを消しながら、2CBを追い詰める。

川崎はLSB三浦が2CBの脇に立ち、3人でビルドアップをスタート。
 RSB橘田は高めだったが、2ボランチを含めてボールを受けられない。
 ゴールに近づく前に無理を重ね、ボールを失って速攻を仕掛けられた。

9分、左から仲間隼斗(33)がフリーでシュート。
10分、右スローインから柴崎岳(10)がクロスを入れる。
 知念慶(13)が2CBの間で高く飛んで、バーに当てながら先制ヘッドを決めた。
18分、左サイドをLSB安西幸輝(2)を突破されて、ラストパスを樋口雄太(14)がゴール。
さらには28分、RSB三竿健斗(6)が美しいループを沈めた。

3点のリードを奪い、鹿島はプレスを控えた。
 脇坂の負傷交代で入った小林悠が、流動性を生む。
 ただ、効果的に攻撃することはできなかった。

■2nd half
後半から山本を2CB脇に落とし、三浦を高く上げる。
 マルシーニョと三浦が組みながら、対面する三竿健斗を攻略した。
 52分に三浦が、53分にマルシーニョがラストパスを入れて、山田新の決定機を作った。

鹿島は5バックに移行して、サイドを閉じる。
 しっかり時間を使いながら、逃げ切った。

■summary
鹿島は効果的なプレスで川崎を攻略した。
 2トップへのロングキックも収まり、最終ラインを押し上げていく。
 後半はペースを落とすが、大量リードがあっての戦術的なもの。

3位町田と1試合未消化で勝ち点3差で、ACLE出場権を狙う位置に立つ。
 消化試合の川崎よりも、意欲を持ってプレーしたことは当然といえる。

知念慶は、ゴール前で2CBの間に入って決勝ゴール。
 ボランチにコンバートされたことで、プレーの幅が大きく広がった。
 登用したポポヴィッチ前監督が去り、今後のポジションがどうなるか注目したい。


鬼木達監督の退任が決まったルヴァン準決勝新潟戦以降、惨敗が続く。
 今日も2トップに家長を起用して、効かないプレスを仕掛けて失点を重ねる。
 山本を2CBの左に置くビルドアップも、なぜか前半は封印した。

個々の選手の問題ではなく、適性のある戦術が選択されていない。
 退任までの期間は少ないが、この采配を継続する意味は見出せない。

次は中3日、ホーム上海上港戦(ACLE GL #4)。
 ACLEグループリーグは1勝2敗の10位で、トーナメント進出のために勝利したい。
 とはいえ、チーム状態を考えれば、勝ち点を得るのは奇跡的ともいえる。
 せめて短時間でもいいので、面白い内容を見せてほしい。

■goal
90+2山本悠樹(77) 
10知念慶(13) 18樋口雄太(14) 28三竿健斗(6)

■judge
ソンリョン(1) 5.5 9分、仲間のシュートをセーブ。3点目の三竿のループはせめて飛びたい。
橘田健人(8) 4.5 RSBで消極的なプレーを続けた。69分、PA内で受けてもバックパスを選択。
高井幸大(2) 5.5 復帰戦。7分、シュートブロック。12分、師岡の決定機をタックルで止める。
佐々木旭(5) 4.5 1失点目で知念をマークせず。鈴木優磨のポストプレーを抑えられなかった。
三浦颯太(13) 5.5 24分、左ミドル。52分、山田新へラストパス。ビルドアップは厳しかった。
河原創(19) 5.0 18分、相手に渡して失点を招く。21分、PA内からシュート。64分、ミドル。
山本悠樹(77) 5.5 12分、師岡に抜け出される。37分のFKは壁。90+2分、FKを直接ゴール。
脇坂泰斗(14) 5.5 21分、ドリブルで2人抜いてクロス。右ハムストリングスを負傷して交代。
家長昭博(41) 5.0 プレスに大きな穴を空け続ける。50分、良い形になったがクロスを入れず。
山田新(20) 5.5 前半はボールに触れなかった。52分、53分と押し込むだけの決定機を外す。
マルシーニョ(23) 5.5 26分、カウンターからドリブルする。53分、山田新へラストパス。

■sub
29(14)小林悠(11) 6.0 51分、山田新のパスをターンしてシュート。絶え間なく動き続けた。
70(8)瀬川祐輔(30) 6.0 72分、フェイクを入れてシュート。89分、小林悠の落としをシュート。
70(20)エリソン(9) 5.5 73分、三浦のクロスからシュート。ドリブルで強引だが前進していく。
70(19)大島僚太(10) 5.0 復帰戦。素早くボールを動かす。71分と84分の縦パスは成功せず。
82(23)遠野大弥(17) 5.0 左FWで三浦と組む。84分、スローインを受けてFKを獲得。

■bench
山口瑠伊(98) 丸山祐市(35) 

■coach
鬼木達 3.5 いつものように先発の選択を失敗。修正しないまま3失点で敗戦した。

■referee
谷本涼 6.5 観客にも分かりやすく、安定感抜群のジャッジを続ける。

230,300views
AT+4+5

2024/10/27

241023上海申花2-0川崎(ACLE GL #3)

上海申花2-0川崎(上海スタジアム, 20:00KO(21:00JST), 23,102人)

ドローに終わったG大阪戦(J1 #34)から中4日。
 ACLEの第3節は、アウェイで上海申花と対戦する。


先発は、G大阪戦から2人を変える。
 新たに三浦と家長が入り、瀬川とエリソンがベンチに回る。

ベンチ入りはACLEなので12人。
 G大阪戦を欠場した河原が戻っている。


上海申花は、2023年の中国FAカップに優勝し、ACLEに出場。
 ACLEでは、ここまで1勝1敗。
 川崎とは初めての対戦となる。

■1st half
4分、マルシーニョがイブラヒム・アマドゥ(6)を強く踏み付ける。
 VARによってレッドカードが提示され、マルシーニョは退場した。

数的有利となった上海申花は、長くボールを持って攻撃を続ける。
 川崎はゴール前に押し込められて、クリアが精一杯となった。
 9分と21分にワン・ハイジャン(33)、13分にフェイ・ナンドゥオ(18)がシュートする。

川崎はようやく22分、橘田がドリブルで持ち上がってFKを獲得。
 23分、正面からの脇坂のFKは、壁に当たった。

わずかに反攻に出ようとするところで、上海申花が先制する。
 24分、ワン・ハイジャンのミドルが、佐々木旭に当たってゴールに刺さった。

リードを許した川崎は、上海申花に攻め込まれながら、ときに反撃する。
 34分、脇坂が右ポケットからクロスを入れて、山本がゴール前でヘッド。

■2nd half
1点差のまま上海申花が攻め続けて、川崎は耐えていく。
 59分、佐々木旭が最終ラインからドリブルで持ち上がって、豪快にミドル。
 惜しくも左ポストに当たり、ゴールは決まらなかった。

川崎は選手を入れ替えていくが、決定機は作れない。
90+2分、丸山がPKを与えて2点目を失い、勝ち点は得られなかった。

■summary
上海申花は、開始早々の5分から数的有利となった。
 川崎を押し込んで攻撃して、24分にリードを奪う。
 後半ロスタイムまで次のゴールはなかったが、リスクを抑えながら勝利した。


川崎はいきなりのレッドカードでプランが崩れた。
 10人となったが、ロスタイムに丸山がPKを与えるまで1失点で凌いだ。
 勝ち点の可能性を終了間際まで残し、10人ながらも善戦した。

とはいえ、数的不利の状況をあえて観戦したいわけはない。
 もし、宮城天、山内、由井あたりが出場していれば、もう少し興味を持てたと思われる。
 ただ、勝ち点を目指してベストを尽くす鬼木達監督の采配も理解できる。
 いつものメンバーがいつものようにプレーしたが、追い付けなかった。

次は中8日でホーム鹿島戦(J1 #35)。
 消化試合となるが、悪くない内容を見せてほしい。

■goal
24ワン・ハイジャン(33) 90+3アンドレ・ルイス(9) 

■judge
ソンリョン(1) 6.5 9分のワン・ハイジャン、70分のユー・ハンチャオ(20)の決定機を止める。
VW際(31) 5.5 10分、上海申花のCKからのクロスをクリア。29分と49分、右クロスを入れる。
佐々木旭(5) 6.5 23分、ボレー。59分、長距離を運んでシュート。奮闘したが、失点には関与。
丸山祐市(35) 6.0 攻め込まれて崩されながらギリギリの対応を続ける。90+2分、PKを与える。
三浦颯太(13) 5.5 38分、左FKは長くなった。キャハス・マレレ(11)の仕掛けに負けなかった。
橘田健人(8) 6.0 数的不利でも前進を狙った。22分、ドリブルでFKを獲得。79分からLSBへ。
山本悠樹(77) 6.0 34分、決定的なヘッドも浮く。後ろの守備を橘田に任せて、前に出ていく。
脇坂泰斗(14) 6.0 右サイドからバイタルまで走り、守備の破綻を防ぐ。34分、山本へ右クロス。
家長昭博(41) 6.0 26分、丸山のロングボールをキープ。11分、66分に強く当たりFKを与える。
山田新(20) 5.5 45分、52分、58分とロングボールに競り勝った。シュートはできなかった。
マルシーニョ(23) 3.0 4分、強く踏み付けてレッドカード。不要なプレーで試合を終わらせる。

■sub
64(77)河原創(19) 5.5 78分、右からのFKを佐々木旭に届ける。87分、PA内左に入ってパス。
70(20)エリソン(9) 5.5 1人だけでプレスを続けた。90+6分、FKを直接狙うが、大きく外す。
70(31)瀬川祐輔(30) 5.5 RSBに入り、推進力をチームにもたらす。90+4分、2本の右クロス。
79(13)遠野大弥(17) 5.5 右ウィング。90+1分、河原のパスからミドルを放つが、DFに当たる。
79(41)小林悠(11) 5.5 左ウィング。90+5分、瀬川のパスを受けてFKを獲得する。

■bench
山口瑠伊(98) 早坂勇希(22) 田邉秀斗(15) アイダル(44) 由井航太(34) 山内日向汰(26) 宮城天(24) 

■coach
鬼木達 6.0 勝ち点を得るために、ごくわずかな可能性を探った。選手起用に柔軟性は少ない。

■referee
ムハンマド・タキ(SIN) 6.0 無表情のままジャッジを続ける。レッドもPKも妥当な範囲。

230,000views
AT+2+4

2024/10/21

241018川崎1-1G大阪(J1 #34)

川崎1-1G大阪(U等々力, 19:00KO, 19,982人)

YBCルヴァンカップ準決勝で新潟に敗退してから、中4日。
 次週にACLEを控えて、等々力でのG大阪戦は金曜日の開催。
 雨が降り続く中で、涼しく動きやすい気候となった。

10月16日(水)、鬼木達監督の今シーズンでの退任が発表された。
 8年間の指揮で、7タイトルを獲得した鬼木監督には感謝しかない。


先発は、新潟とのルヴァン準決勝第2戦(YLC SF #2)から3人が変わる。
 新たにRSBで瀬川、ボランチで橘田、右ウィングで脇坂が先発する。
 VW際は、RSBからLSBに回ることとなった。
 先発を外れた三浦と河原はベンチ外、家長はベンチに回る。

ベンチからは、宮城天が外れている。


ガンバ大阪は、J1リーグで14勝11分8敗の5位。
 天皇杯では、ベスト4に進出している。

吹田では、ガンバが勝っている。
 240519G大阪3-1川崎(J1 #15)

■1st half
ガンバがキックオフから川崎を圧倒する。
 1分、左クロスから坂本一彩(13)がシュート。
 2分、鈴木徳真(16)の右CKを、フリーで宇佐美貴史(7)がボレー。
そして7分、鈴木がスルーパスを出し、RSB半田陸(3)が裏に抜け出す。
 ウェルトン(97)に完璧なラストパスを届けて、先制ゴールが決まった。

ガンバは1点を奪ってからは、スピードを緩める。
 リスクを抑えながら、2CB福岡将太(2)と中谷進之介(20)がゴール前を固めた。

川崎は細かくつなぎながら、左右に散らしてゴールを狙う。
 マルシーニョが20分、43分、44分と左からラストパス。
 瀬川も44分にボレーシュート、45+1分、45+2分に右クロスを入れた。

■2nd half
後半もリードされた川崎がサイドから攻めていく。
 47分にマルシーニョ、47分にエリソンが左クロス。
 52分、瀬川が右からPAに入ってシュート。

ガンバは、良く練られたセットプレーで対抗する。
 57分、自ら蹴ったFKから、宇佐美が2本続けてシュート。

67分、川崎は一気に4人を変える。
 前線に新しい4人を入れて、脇坂をボランチ、橘田をRSBに下げる。
 小林悠が常に動き続け、最終ラインを前後に揺さぶる。
 家長もパスを受けてから、いつもよりも早く展開した。
 71分、混戦から山内がPA内でシュート。

81分、丸山のロングパスをバイタルで家長が収める。
 走り込む遠野にスルーパスを届け、ラインギリギリからクロスを上げる。
 ボールはGK一森純(22)を越え、小林悠がCB福岡に競り勝って同点ゴールを決めた。

同点となってからも川崎が攻勢を続ける。
 ガンバも辛抱強く守って、ドローに終わった。

■summary
ガンバは7分にウェルトンが先制ゴールを決める。
 川崎のハイラインの裏を突いた美しいゴールだった。
 その後も全体のバランスを保ちながら、セットプレーで追加点を狙った。
 特にCKは素晴らしく、2分と69分の宇佐美、11分の中谷と決定機を作った。

CB福岡将太は、サイドを崩されても、中谷とともにゴール前を隙なく守った。
 81分に小林悠に競り負けて失点するが、それまでの内容を考えれば、責められない。


川崎はエリソンと山田新の2トップがプレスに出る。
 序盤、トップ下のスペースを空けてしまうが、その後は脇坂が埋めてガンバを抑える。
 マルシーニョを周囲が上手く使っていて、悪くない内容だった。

小林悠の同点ゴールは、素早い攻撃がもたらしたもの。
 丸山、家長、遠野と噛み合って、さらに小林悠が決定力を発揮した。
 再現性は高くないかもしれないが、観ていて面白いプレーだった。

次は中4日で、アウェイ上海申花戦(ACLE GL #3)。
 休養は長くはないが、勝ち点を持ち帰りたい。

■goal
81小林悠(11) 
7ウェルトン(97)

■judge
ソンリョン(1) 6.0 仕事は少なかった。1分、22分にシュートセーブ。89分、FKをキャッチ。
瀬川祐輔(30) 6.0 44分にボレー、45+1分と45+2分に右クロス。52分、PAに入ってシュート。
佐々木旭(5) 6.5 21分、CKからPA内シュート。読みを効かせた守備もロングパスも良かった。
丸山祐市(35) 6.0 81分、家長にロングパスを届けてゴールを生む。縦パスのミスが多かった。
VW際(31) 6.0 いつもと逆のLSB。失点は背後を狙われた。9分、20分とマルシーニョへパス。
橘田健人(8) 6.0 カウンターを防ぎ、ボール奪取を繰り返す。RSBで77分と78分に右クロス。
山本悠樹(77) 6.5 視野が広く、急所を突くパスをダイレクトで狙う。6分と90+5分にボレー。
脇坂泰斗(14) 6.0 16分、ミドル。守備のバランスに気を配った。確かなトラップで前進する。
マルシーニョ(23) 6.0 左サイドからドリブルやクロスで仕掛ける。20分、43分にラストパス。
山田新(20) 5.5 20分、43分にマルシーニョのパスをシュート。CB福岡将太に自由を奪われる。
エリソン(9) 5.5 13分、浮き球をダイレクトでシュート。45+2分、瀬川のクロスをシュート。

■sub
68(23)山内日向汰(26) 5.5 左ウィング。71分、PA内でシュート。77分、サイドチェンジ。
68(30)遠野大弥(17) 6.5 71分、強く右クロス。81分、ライン際からのクロスで1アシスト。
68(20)家長昭博(41) 6.0 前を強く意識して早くプレー。81分、遠野へパス。83分、プレス。
68(9)小林悠(11) 6.5 81分、2人のDFを高く越えて同点ゴール。絶えず動いてボールを呼ぶ。

■bench
山口瑠伊(98) 田邉秀斗(15) アイダル(44) 

■coach
鬼木達 6.0 スタートは劣勢だったが、悪くない内容だった。4人交代で同点に追い付く。

■referee
山下良美 5.0 前半は良かったが、後半は走れず、ピッチ上の事象を観察しきれなかった。

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AT+2+6