2025/11/03

251025C大阪2-0川崎(J1 #35)

C大阪2-0川崎(ヨドコウ桜スタジアム, 15:00KO, 17,360人)

両チーム合計8ゴールが乱れ飛んだ清水戦(J1 #34)から中5日。
 アウェイのC大阪戦は、雨が断続的に降り続いた。

ロマニッチとウレモヴィッチは、出場停止が終わって復帰する。


先発は、清水戦から変更なし。
 ウレモヴィッチが出場停止から戻ったが、続けてジェジエウを起用する。

ベンチは、3人を変更する。
 新たにGK安藤、出場停止明けのウレモヴィッチとロマニッチが入る。
 GKソンリョンが外国籍枠のため外れ、そして土屋と野田も外れる。


セレッソ大阪は、J1リーグ12勝10分12敗の10位。
 2009-23年に川崎に所属した登里享平(6)は、ベンチ外。

等々力では、川崎が勝った。
 250518川崎2-0C大阪(J1 #17)

■1st half
セレッソは、川崎のプレスを難なくかわす。
 2CBから両SBを経由して、ボランチ田中駿汰(10)や喜田陽(5)が前を向く。
 ここからFWチアゴ・アンドラーデ(11)やラファエル・ハットン(9)に縦パスを入れる。
 川崎はSBから奪おうとするが追い詰めらず、前後に広がったスペースを使われた。

1分、左から大畑歩夢(66)がシュート。
4分、アンドラーデが左クロスを入れる。
 VW際とGK山口が続けて触ったが、ハットンの足元に入って先制ゴールを許す。
さらに7分、柴山昌也(48)の右クロスを河原創がカット。
 しかしボールはPA内に転がって、田中駿汰が美しくゴールを決めた。
 あっという間に2点をリードされる。

川崎はセレッソのプレスに苦しんだ。
 ロングボールの目標となったエリソンは、田中駿汰と2CBに挟まれる。
 マルシーニョが走るスペースも少なく、速攻ができなかった。

20分を過ぎると、セレッソはペースを落とし、じわじわ前進する。
 ただ、セレッソの帰陣は早く、PA内に押し込んでも崩せなかった。

セレッソは44分、柴山の右CKをRCB進藤亮佑(3)がヘッド。
 45+1分、ボール奪取からの速攻で、ハットンがフリーでシュート。

■2nd half
ハーフタイムに大関とウレモヴィッチを投入し、佐々木旭がLSBに入る。
 ボランチの大関は高めに位置して、脇坂と並んでバイタルで浮くように動いた。

前半よりも長くボールを持つことができた。
 しかし、セレッソの守備ブロックの内側に入り込めない。
 ボールが止まった状態からでは、決定機は作り出せなかった。
 59分、脇坂のパスから伊藤達哉がシュート。
 64分と71分には、脇坂がPA内を縦に仕掛ける。

セレッソは深くセットした守備からの速攻が冴えた。
 48分、アンドラーデがボレー。
 68分、左CKを田中駿汰がヘッド。

ロスタイムには、ジェジエウを前線に上げる。
 雨が強くなる中、パワープレイでもチャンスは作れなかった。

■summary
セレッソは、川崎をしっかり攻略した。
 特に良かったのはビルドアップ。
 プレスを呼び込んでからボランチに渡して、簡単にゴールに迫った。
 川崎が修正する前に2得点を奪って、そのまま逃げ切った。


雨が土砂降りとなる時間もある中、見応えが少ないゲームだった。
 プレスに出ても簡単に抜け出されて、序盤に2失点。

2点差となってからはボールを持てたが、速攻を封じられた。
 60分から出場した家長昭博が調子を戻した感はあったが、やはり遅攻は難しい。
 内容も結果も残念なものとなったが、今シーズンの残りは少ない。

次は中13日でホーム岡山戦(J1 #36)。
 等々力初訪問となる岡山サポーターの「桃太郎チャント」が楽しみ。
 順位に応じて理念強化配分金が増額されるので、少しでも勝ち点を積みたい。

■goal
4ラファエル・ハットン(9) 7田中駿汰(10)

■judge
山口瑠伊(98) 6.0 4分、大きくは弾けずに失点。1分、44分、48分、65分にシュートを防ぐ。
VW際(31) 5.5 50分、柴山昌也の決定機をカット。アンドラーデの縦の抜け出しに対応する。
ジェジエウ(4) 5.5 スプリントを抑えながら慎重なプレー。90+2分、前線に上がってヘッド。
佐々木旭(5) 5.5 左右に散らすビルドアップ。後半、LSBでクロスを入れる。74分、シュート。
田邉秀斗(15) 5.5 自陣でスルーパスやクロスをブロックする。左サイドでパスを引き出した。
河原創(19) 5.5 7分、ぎりぎりのクリアが小さくなり失点。40分、左からクロス性のシュート。
山本悠樹(6) 5.0 45+1分、カウンターを浴びるがボールを追わず。50分、寄せられてロスト。
伊藤達哉(17) 5.5 20分、41分、59分にシュート。45+1分、右からPA内へ仕掛けるもロスト。
脇坂泰斗(14) 5.5 上手くプレスを先導できずに突破された。64分、71分に縦に運んでシュート。
マルシーニョ(23) 5.0 30分、ジェジエウのロングパスをヘッド。60分、伊藤のパスをシュート。
エリソン(9) 5.0 2CB/ボランチに挟まれる。53分、ミドル。58分、佐々木の左クロスをヘッド。

■sub
HT(15)ウレモヴィッチ(22) 5.0 71分、山本の右CKをヘッド。79分、ラフプレイでイエロー。
HT(19)大関友翔(16) 5.5 左ボランチ。少し高めの位置を取る。53分、エリソンへラストパス。
60(23)家長昭博(41) 5.5 右ウィング。ショートパスを繰り返すが、ブロックを崩せなかった。
75(17)宮城天(24) 5.0 左ウィング。75分、PA手前で受けてターン。84分、家長へ左クロス。
79(9)ロマニッチ(91) 5.0 84分、PA内で家長のパスを受ける。88分、ポストプレー。

■bench
安藤駿介(21) 神橋良汰(27) 橘田健人(8) 小林悠(11) 

■coach
長谷部茂利 5.0 序盤の2失点を巻き返せず。交代策は悪くなかったが、結果は出なかった。

■referee
谷本涼 6.0 バランス良いジャッジで、試合をスムーズに進行させた。

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AT+5+5

2025/10/23

251018川崎5-3清水(J1 #34)

川崎5-3清水(U等々力, 14:00KO, 22,292人)

逆転されて敗退したYLC準決勝柏との第2戦(YLC SF #2)から中5日。
 代表ウィークが終わり、J1リーグが再開される。
 14時キックオフと、等々力では久しぶりの日中開催。

U-20代表から、大関友翔と神田奏真がチームに復帰した。

ロマニッチとウレモヴィッチは、出場停止。


先発は、柏との第2戦から2人が変わる。
 新たにGK山口、ジェジエウが先発する。
 GKソンリョンはベンチに回り、ウレモヴィッチは出場停止。

ベンチには、新たに大関が入り、GK安藤と出場停止のロマニッチが外れる。


清水エスパルスは、J1リーグ10勝11分12敗の11位。

2021-23年、川崎に所属した小塚和季(8)は、右インサイドハーフで先発する。
 水原三星(KOR)、ソウルイーランド(KOR)を経て、今季から清水に加入した。
 アウェイ日本平ではベンチ外で、川崎から移籍後、初めての対戦。

アウェイでは、ドローだった。
 250412清水1-1川崎(J1 #10)

■1st half
序盤から、川崎が早く強いプレスで圧倒する。
4分、佐々木旭が小塚を抜いて運び、陣形を崩して脇坂に縦パスを入れる。
 脇坂はトラップからターンして、そのまま左隅に先制ゴールを決めた。
7分、山本悠樹が蹴った右CKのクリアボール。
 VW際のミドルを佐々木旭が触って2点目が入る。
13分には早くも3点目。
 脇坂との流れるようなパス交換から、伊藤達哉が少し動かしてからゴール。

3点差となってからも引き続き川崎が押していく。
 エリソンは22分、29分、35分と多くのシュートを放つ。
そして37分、左から仕掛けた田邉秀斗のこぼれ球をエリソンがシュート。
 ボールは目の前のDFに当たって浮き、ゴールに吸い込まれた。

4点差となり、清水は4バックに移行する。
 1列上がった山原怜音(14)を使って、左サイドから前進する。
45+6分、山原の左クロスを乾貴士(33)が折り返す。
 中央の小塚がフリーでゴールに蹴り込み、1点を返した。

■2nd half
清水はハーフタイムに3人を交代して、キックオフ直後に追加点。
 山原、松崎快(19)と2つの縦パスから、髙橋利樹(38)が抜け出してゴール。

左サイドのカピシャーバ(7)を使って攻勢を強める。
 59分、PA内の松崎快がパスを受けると、遅れた田邉秀斗が引っ掛けてPKを与える。
  しかし、60分の北川航也(23)のPKは、GK山口瑠伊が止めた。
 65分、カピシャーバの左クロスを、松崎快がヘッド。
 66分、吉田豊(28)の左クロスを、髙橋利樹がヘッド。

危ない場面が続いた川崎だったが、69分。
 河原創が脇坂に縦パスを入れるが、住吉ジェラニレショーン(66)がカット。
 拾った矢島慎也(21)から河原創が奪い返し、GK1対1からゴールを決めた。

再度3点差とされたが、清水も反撃を続ける。
 90+1分、北川航也が2度目のPKを今度は決めるが、残り時間は少なかった。

■summary
清水は前半、3バックで失点を重ねた。
 37分に致命的と思える4点目を失ったが、そこから巻き返す。
 4バックにシステムを変更して逆襲に転じたが、もう少し早く決断したかった。
 それでも、60分のPKを決めていれば、勝ち点を得ることも可能だったかもしれない。
 スコアだけ見れば大敗だが、4失点後は観戦に値するプレーを見せた。


川崎は前半、圧倒して4点差としながらも、試合のコントロールに失敗する。
 自陣深くに押し込まれる時間が続いて、失点癖は治まらずに3失点。
 仮に退場者が出ていれば、柏とのYLC準決勝第2戦の再現もありえたと思われる。
 山口瑠伊のPKストップ、河原創の追加点で逃げ切ったが、劣勢の時間帯を短くしたい。

次は中6日でアウェイC大阪戦(J1 #35)。
 清水戦の勝利でJ1リーグ6位に浮上し、さらに上位も狙える状況にある。
 それでも、なるべく若手を起用してほしい。

■goal
4脇坂泰斗(14) 7佐々木旭(5) 13伊藤達哉(17) 37エリソン(9) 69河原創(19) 
45+6小塚和季(8) 46髙橋利樹(38) 90+2PK北川航也(23)

■judge
山口瑠伊(98) 7.5 60分、PKストップ。73分、髙橋利樹の決定機を止める。勝利に大きく貢献。 
VW際(31) 6.0 7分、強烈なボレーで1アシスト。後半になると、カピシャーパの圧力に曝される。
ジェジエウ(4) 6.0 28分、河原創の右クロスをヘッド。70分、プレー再開後も水を飲み続ける。
佐々木旭(5) 7.0 1アシスト1ゴール。46分、髙橋利樹に抜け出されて失点。62分、シュート。
田邉秀斗(15) 5.5 19分、プレスを受けながら縦パスを通す。59分、対応が遅れてPKを与える。
河原創(19) 6.5 細かなパスを重ねてリズムを生む。69分、高い位置でボールを奪って1ゴール。
山本悠樹(6) 6.0 良い位置取りで余裕を作り、パスを出した。6分、15分、35分にループパス。
伊藤達哉(17) 6.5 1ゴール。19分にシュート。積極的に仕掛けるが、後半は守備の比重が増える。
脇坂泰斗(14) 7.0 1ゴール1アシスト。前線のプレスを指揮する。56分、エリソンへスルーパス。
マルシーニョ(23) 6.0 6分、山本のループパスをボレー。27分、伊藤のパスを右からシュート。
エリソン(9) 6.5 1ゴール。22分、29分、35分、45+7分、56分にシュート。54分、イエロー。

■sub
57(23)宮城天(24) 5.5 63分、2本の右クロス。90+4分、ボールカットからドリブルで前進。
57(9)小林悠(11) 5.0 縦ポンをスプリントで追いかけるが分が悪かった。88分、PKを与える。
81(4)神橋良汰(27) 6.0 LCB。90+3分、FKからのスルーパスをカバー。90+8分、クリア。
81(17)橘田健人(8) 6.0 右ウィングに入り、相手に寄せるプレスを繰り返した。最後はLSBへ。
90+8(15)大関友翔(16) 5.5 右ウィングで終了間際に出場。ボールに触る機会はなかった。

■bench
ソンリョン(1) 野田裕人(30) 土屋櫂大(39) 家長昭博(41) 

■coach
長谷部茂利 6.0 前半は圧倒したが、清水の巻き返しに対して有効な手を打てなかった。

■referee
川俣秀 6.0 大量ゴールにあってもバランスを崩さず判定を続ける。PK判定は2つとも妥当。

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AT+7+10

2025/10/18

251012柏4-1川崎(YLC SF #2)

柏4-1川崎(三協フロンテア柏スタジアム, 16:00KO, 14,093人)

YBCルヴァンカップ準決勝、柏との第1戦(YLC SF #1)から中3日。
 舞台を日立台に移しての第2戦は、日曜日の16時キックオフ。
 第1戦は川崎が3-1で勝ち、第2戦で柏が2点差で勝利すれば、延長戦となる。

大関友翔と神田奏真は、U-20ワールドカップに出場。
 8日(木)のラウンド16で、フランスに敗れて帰国しているが、この試合はベンチ外。


後半キックオフ。

第1戦からの先発の変更は1人だけ。
 負傷した三浦颯太が外れて、LSBに田邉秀斗が入る。

ベンチには土屋櫂大と野田裕人が入り、負傷の大島僚太が外れた。


後半キックオフ。

柏レイソルは、先発を4人変更。
 三丸拡(2)、戸嶋祥郎(28)、出場停止空けの中川敦瑛(39)、特別指定の山之内佑成(32)が入る。

■1st half
川崎が4分、早速先制する。
 伊藤達哉の右クロスからの混戦でマルシーニョが競り、脇坂泰斗がゴール。
 2戦合計で3点差となった。

柏はいつものようにショートパスをつないで反撃する。
 川崎を押し込んでゴールに迫っていく。
26分、小泉佳穂(8)のスルーパスで、山之内が右サイドを抜け出す。
 ダイレクトの右クロスに、垣田裕暉がニアに飛び込んでゴール。

川崎はカウンターから反撃を狙ったが、柏の時間が長くなる。
 45+4分にジエゴ(3)、45+6分に中川がミドル。

■2nd half
ハーフタイムで、柏は3人を交代する。
 体力差を活かしながら、さらに攻勢に出てきた。

55分、小屋松知哉(14)のラストパスで細谷真大が2CBの間を割る。
 抜け出した細谷をウレモヴィッチが倒してレッドカード。

数的不利となり、神橋と土屋を投入して3バックに移行。
 マルシーニョと伊藤達哉が交代するが、山本悠樹がエリソンにロングパスを入れる。
 エリソンは前線の人数が足りない中でも奮闘して、FKやスローインを獲得する。
 ただ、脇坂も1列下りて3ボランチ5バックとなり、サンドバック状態となっていく。

73分、仲間隼斗(19)にゴールを許すと、山本悠樹を交代させる。
 橘田健人を入れてさらに守備偏重となるが、まったく前進できなくなる。
 柏はCKやスローインも素早くリスタートして、川崎に息を付く暇を与えない。
 細谷真大が77分、90+2分にゴールを決め、柏が2戦合計で逆転した。

■summary
柏は数的優位を活かして決勝に進出した。
 第1戦の結果を受けて、攻撃的なスタイルでゴールを目指す。
 先発4人を入れ替え、ハーフタイムには2戦ともに3人を交代する。
 川崎よりも選手層が厚く、体力的にも優位に立つことができた。

仮に退場がなければ、結果的に逆転できなかったかもしれない。
 だとしても、逆転を目指してベストを尽くしたリカルド・ロドリゲス監督には共感できる。

最も素晴らしかったのは細谷真大。
 ウレモヴィッチを退場させて、力強く圧巻の2ゴール。
 特に90+2分の決勝ゴールは、佐々木旭にマークされながら奪ってみせた。

細谷は、2023年の天皇杯決勝(2023 天皇杯 Final)では、大南拓磨のチャージに耐えて進撃した。
 倒れていればDOGSOだったが、それでもゴールを目指す姿勢は感動的だった。
 広島との決勝戦で、自らの力でタイトルを勝ち取ってもらいたい。


川崎はウレモヴィッチが退場して一気に暗転した。
 采配も迷走し、3バック、さらに山本悠樹の交代と失敗が続いて逆転を許した。
 ゴール前に張り付いたまま、長時間逃げ切るのは現実的でなかった。
 敗退は仕方ないが、消極的な采配に終始したことは残念だった。

2017年のACL準々決勝浦和戦とまったく同じ展開となった。
 等々力での第1戦(2017 ACL QF #1)を3-1で勝利して、アウェイ第2戦(2017 ACL QF #2)
 1-1の同点から車屋紳太郎が退場して、浦和が3得点して逆転した。
 8年ぶりの最低の試合となったが、それでも止まらずに突き進んでほしい。

次は中5日でホーム清水戦(J1 #34)。
 大関と神田が戻ってくるが、ロマニッチとウレモヴィッチが出場停止となる。
 結果を求める成績ではないので、神橋を始め若手を登用してほしい。

■goal
26垣田裕暉(18) 73仲間隼斗(19) 77,90+2細谷真大(9) 
4脇坂泰斗(14) 

■judge
ソンリョン(1) 6.0 11分に小泉、35分にジエゴ、71分に細谷(2本)の決定的シュートをセーブ。
VW際(31) 5.5 13分、伊藤のパスをミドル。45+3分、クリア後に足裏で小屋松を蹴りイエロー。
ウレモヴィッチ(22) 3.5 48分、細谷にシュートを許す。55分、細谷の抜け出しを手で倒し退場。
佐々木旭(5) 5.5 3バックの中央で神橋と土屋をサポート。90+2分、細谷の決勝ゴールを許した。
田邉秀斗(15) 5.5 クロスや縦パスで良さを出せなかったが、長く続く守備では破綻しなかった。
河原創(19) 6.0 スペースを埋めるために文字通り奔走し続けた。78分、小泉に寄せてFKを獲得。
山本悠樹(6) 6.0 10人となっても生命線となるパスを出し続ける。交代させたことも敗因の1つ。
伊藤達哉(17) 6.0 4分、右サイドから仕掛けてのクロスで先制ゴールの起点に。18分、シュート。
脇坂泰斗(14) 6.0 1ゴール。数的不利では3ボランチに入る。71分、中川のシュートをブロック。
マルシーニョ(23) 5.5 混戦から脇坂のゴールを生む。少ないサポートでもスプリントは効いた。
エリソン(9) 6.0 10分、左からシュート。単独で仕掛けて62分にFK、65分にスローインを獲得。

■sub
59(17)土屋櫂大(39) 5.0 3バック右。75分、クリアミス。余裕なく、落ち着いてプレーできず。
59(23)神橋良汰(27) 5.5 3バック左。大きく蹴ってクリアする。77分、細谷に剥がされて失点。
74(6)橘田健人(8) 5.5 中盤を引き締めようとするが限界があった。90分、シュートブロック。
74(9)ロマニッチ(91) 5.0 76分、遅延行為でイエロー。87分、GKのパントを競ってFK獲得。
83(15)家長昭博(41) 5.0 同点で投入されるが、貢献できなかった。90分、左クロスをクリア。

■bench
安藤駿介(21) 野田裕人(30) 小林悠(11) 宮城天(24) 

■coach
長谷部茂利 3.0 3バック採用、山本悠樹の交代、家長の投入など采配ミスを繰り返し、敗退を招いた。

■referee
今村義朗 5.5 VW際のイエロー、ウレモヴィッチの退場は妥当な判定。ボール近くに立ちすぎた。

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AT+6+11

2025/10/11

251008川崎3-1柏(YLC SF #1)

川崎3-1柏(U等々力, 19:00KO, 19,505人)

2戦連続のドローとなったアウェイ京都戦(J1 #34)から中3日。
 10月の代表ウィークに入り、YBCルヴァンカップ準決勝が開催される。
 柏とのホーム&アウェイの準決勝第1戦は、水曜日の等々力で。

準々決勝から出場したYLCは、浦和に勝って準決勝に進出した。
 250903浦和1-1川崎(YLC QF #1)
 250907川崎3-2浦和(YLC QF #2)

川崎、柏ともにフル代表には選出されていない。
 細谷真大(9)は、9月の代表ウィーク2試合に招集されたが、出場なし。
 このためYLC準々決勝を欠場したが、今回は見送られた。

U-20代表には、大関と神田を派遣している。


先発は、京都戦から1人だけ変更。
 出場停止だった山本悠樹が先発し、橘田健人がベンチに回る。

ベンチには、新たに大島が入り、土屋と名願が外れる。
 大島は、7月10日の右ヒラメ筋肉離れからの復帰となった。


柏レイソルは、YLCの1stラウンド1回戦から出場して、準決勝に進出。
 沼津(J3)、福島(J3)、山口(J2)、東京V(J1)、横浜FM(J1)に勝ってきた。
 J1リーグは16勝12分5敗の3位で、川崎と同じ中3日の日程。

中川敦瑛(39)は、準々決勝2試合ともにイエローを受け、累積警告で出場停止。

2016年に川崎でプレーした原川力(40)は、ボランチで先発。
 6月に川崎から移籍した瀬川祐輔(20)は、ベンチ外。

J1リーグの対戦は、10日前の等々力で終わり、2分だった。
 250222柏1-1川崎(J1 #2)
 250928川崎4-4柏(J1 #32)

■1st half
3分、LSB三浦が左ハムストリングを負傷する。
 いきなり田邉と交代して、交代枠を使うこととなった。

川崎は速攻主体で攻め込んでいく。
10分、佐々木旭のロングパスからマルシーニョが左サイドで作って、山本悠樹に渡す。
 左45度からの山本悠樹のミドルは、山田雄士(6)に当たってゴールに吸い込まれた。

23分、山本の左CKからの波状攻撃。
 クリアをVW際が拾うと、トラップが流れて原川に寄せられたが、強烈なミドルを決めた。

2点差となっても、川崎のチャンスが続いた。
 30分、脇坂のラストパスから、エリソンがフリーでシュート。
 44分、佐々木旭のロングパスでマルシーニョが持ち込んでシュート。
  さらに続けてエリソンもシュートする。

柏は前線に5人を並べるが、今日は後方との距離が遠く、上手く運べない。
 川崎はハイラインを敷かずに、ミドルブロックを構える。
 10日前のJ1リーグ戦と異なり、PA内に潜り込めず、ミドルも難しかった。

■2nd half
ハーフタイム、柏が3人を一気に交代する。
 投入された右ウィングの山之内佑成(32)が、馬場晴也(88)や仲間隼斗(19)と組んで仕掛ける。
 左の小屋松知哉(14)も機能するようになって、サイドチェンジを使いながら攻め立てる。

運動量が落ちた川崎は、プレスに出ていけなくなる。
 河原創がカバーする範囲が広くなって、押し上げられない。
 クリアしてもほとんど柏が拾って、我慢する時間帯が続いた。

51分、山田の左クロスを垣田裕暉(18)がヘッド。
 54分、犬飼智也(13)のミドルをVW際が触って、GKソンリョンが弾く。
 59分、馬場とのワンツーパスから山之内が右クロス。
62分、山田の右クロスをGKソンリョンがパンチング。
 さらに左から小屋松が折り返し、小泉佳穂(8)が頭でゴール。1点差となる。

川崎は75分、3人を交代。
 2ボランチに大島と橘田を投入して、中盤を引き締める。
82分、大島のボールカットから、ロマニッチ、宮城天とつないで伊藤達哉がゴール。
 ただ、このプレーで大島が負傷して、ピッチを去る。
 交代枠は残っておらず、10人となり、脇坂がボランチに入る。
   数的不利となるが、橘田が何度も修正して穴を埋めて、反撃を抑えた。

■summary
柏は10日前のJ1リーグ戦ほど攻撃の迫力はなかった。
 垣田のポストでCBを引き出すプレーも上手くいかない。
 インサイドハーフ小泉と仲間が最終ラインの背後を狙うが、カバーされた。

2点リードされた後半、3人交代によって巻き返した。
 リカルド・ロドリゲス監督の手腕は見事だったが、1得点にとどまった。
 ただ、第1戦での2点差は、悲観するべき結果ではない。
 ホーム日立台での第2戦の逆襲が期待される。


川崎は前半、山本とVW際のミドルで2得点。
 30分のエリソンの決定機も決めたかったが、GK小島亨介(25)が止めた。
 後半は劣勢となるが、ベンチは選手交代に慎重だった。
 三浦の負傷で交代枠を1つ使ってはいたが、橘田を早く投入しても良かったと思われる。

次は中3日でアウェイでの第2戦(YLC SF #2)。
 単にリードを守るだけでなく、攻めながら決勝に進みたい。

■goal
10山本悠樹(6) 23VW際(31) 85伊藤達哉(17) 
62小泉佳穂(8) 

■judge
ソンリョン(1) 6.0 51分、垣田のヘッドをキャッチ。54分、左CKからの犬飼のミドルをパンチ。
VW際(31) 6.5 23分、強烈なミドルで追加点を奪う。83分、ボレー。小屋松をしっかり抑えた。
ウレモヴィッチ(22) 7.0 32分、小屋松を背後から手で倒してイエロー。垣田のポストを封じる。
佐々木旭(5) 6.5 厳しく寄せられても慌てず。10分、29分、44分にマルシーニョへロングパス。
三浦颯太(13) 5.5 3分、縦に走るが急に動きを止めて交代する。左ハムストリングを負傷したか。
河原創(19) 6.5 強く鋭いプレスで柏を追い込んだ。45+7分、60分、73分にシュートブロック。
山本悠樹(6) 7.0 1ゴール。守備の意表を突くパスで攻撃を多彩に牽引する。ドリブルも効いた。
伊藤達哉(17) 6.0 あまり攻撃に絡めていなかったが1ゴール。39分、河原創のヘッドをシュート。
脇坂泰斗(14) 6.5 流麗なトラップからのパスで前線を走らせる。30分、エリソンへラストパス。
マルシーニョ(23) 6.5 1アシスト。44分、左を走ってシュート。50分、PA内のエリソンへパス。
エリソン(9) 6.0 30分、GK1対1の決定機は外す。41分、44分にシュート。45+3分、左クロス。

■sub
6(13)田邉秀斗(15) 6.0 突然の出場でも落ち着いていた。柏の右サイドの仕掛けにじっくり対応。
61(9)ロマニッチ(91) 6.0 80分、82分に脇坂の縦パスを引き出した。ハイボールに競り勝った。
75(19)橘田健人(8) 6.5 河原創の後を受け引き締め直す。特に10人となってから献身的に活躍。
75(23)宮城天(24) 6.0 1アシスト。82分、84分にカット。82分、脇坂からの戻りをシュート。 
75(6)大島僚太(10) 5.5 85分、パスカットで負傷。その後も3分間ほどプレーするが続行不可能。

■bench
安藤駿介(21) 神橋良汰(27) 家長昭博(41) 小林悠(11) 

■coach
長谷部茂利 6.0 三浦と大島の2つのアクシデントがありながらも勝利に導く。田邉の起用が的確だった。

■referee
山本雄大 6.0 コンタクトを流しすぎる時間帯もあったが、悪くなかった。

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AT+7+7

2025/10/08

251004京都1-1川崎(J1 #33)

京都1-1川崎(サンガスタジアム by KYOCERA, 19:00KO, 19,265人)

4-4の壮絶なドローとなったホーム柏戦(J1 #32)から中5日。
 1リーグ第33節は、アウェイでの京都戦。
 朝から雨が断続的に続き、試合中も降ったが、スタジアムへの往復は止んでいてくれた。
 10月第1週となり、昼開催も多くなっているが、サンガスタジアムは19時キックオフ。

山本悠樹は、累積警告で出場停止。
 逆に柏戦で出場停止だったエリソンが復帰する。

U-20代表で、大関と神田は引き続き不在。


先発は、柏戦から3人が変わる。
 新たにGKソンリョン、橘田健人、エリソンが起用される。
 GK山口はベンチ外、山本悠樹は出場停止、ロマニッチはベンチに回る。

ベンチには、新たにGK安藤と名願斗哉が入り、野田が外れる。


京都サンガは、J1リーグ17勝8分7敗の3位。
 U-20代表には、FW平賀大空(31)が招集されている。

等々力では、京都が勝った。
 250301川崎0-1京都(J1 #4)

■1st half
川崎は縦に早く運んでゴールを目指す。
8分、三浦のパスカットから、マルシーニョがロングパス。
 伊藤達哉から預けられたエリソンは、あえてシュートせず。
 戻された伊藤達哉は1度ターンして、コースを狙って先制ゴールを決めた。

川崎はボールを握られながら、カウンターを狙う。
 28分、30分に伊藤達哉がシュートする。

京都は押し込んで、25分、26分に奥川雅也(29)へ縦パスを入れる。
そして38分。
 奥川が縦に流れてパスを引き出し、最後は須貝英大(22)が押し込んだ。

■2nd half
京都はバランスを保ちながら攻め、川崎の速攻に備える。
 その反面、ポジションを固定したままなので、圧力は弱まった。

川崎はカウンターを仕掛けても、複数人で囲まれて孤立する。
 前半のようにはシュートできず、お互いに間合いを探る。

京都は49分のFK、55分のロングスローで川崎の油断を突く。
 守備の準備が整っていないうちに、リスタートした。
59分、三浦の正面からのFKは、GK太田岳志(26)が弾く。

74分、家長とロマニッチを投入する。
 家長はいつものように遅攻志向。
 79分にはバイタルでシュートせず、右サイドに運ぶが、結局崩せなかった。

ロマニッチは上村主審から再三注意を受けながら、強いチャージを続ける。
 84分、88分に連続してイエローを提示されて退場した。
 2枚目は少し厳しかったものの妥当なジャッジで、空気を読めなかった。

数的不利となって、お互いに攻め合う。
 京都は90+2分、原大智(14)の右クロスを長沢駿(88)がシュート。
 川崎も90+5分、橘田の浮いた縦パスを、脇坂がダイレクトでボレー。

■summary
京都は前半、劣勢が続きながらも1失点に留めた。
 ボールを長く持って押し込むが、ブロックの内側に入り込めない。
 最終ラインまでが高く上がっていて、不意にロストすると厳しくなる。
 マルシーニョやエリソンの速攻に対応し切れず、多くのシュートを浴びた。

サンガスタジアムでは4度目の観戦で、初のナイトゲーム。
 2022年、京都がJ1に昇格して以降、3年間はすべて14時キックオフだった。
 夜でも照明が明るく観戦しやすいスタジアムで、1万9千人が入場した。
 帰りのJR嵯峨野線も夜なので観光客が少なく、混雑は激しくなかった。


川崎は多くのシュートを放ちながらも1得点のみ。
 悪くない内容だったが、勝てなかった。

山本悠樹の出場停止もあって、交代は3選手だけ。
 最初の交代は74分で、先発陣は長めにプレーした。
 YLC準決勝を控えているので、なるべく負荷を落とすべきだった。

次は中3日で、YBCルヴァンカップ準決勝第1戦のホーム柏戦(YLC SF #1)。
 本来ならターンオーバーしたいが、現在の選手層では難しい。
 それでも、神橋やロマニッチを起用してほしい。

■goal
38須貝英大(22)
8伊藤達哉(17) 

■judge
ソンリョン(1) 6.0 難しい場面は少なかった。山口より反応は遅く感じるが、安定したプレー。
VW際(31) 6.0 7分、マルシーニョへ右クロス。サイドを綻びなく守りながら、攻め上がった。
ウレモヴィッチ(22) 6.5 高さも足元もある原大智を抑え込んだ。読みを利かせてピンチを防ぐ。
佐々木旭(5) 6.0 奥川の裏抜けから失点する。プレスを受けてもドリブルで動かしつつ前進した。
三浦颯太(13) 6.0 スペースに駆け上がる。40分、59分にボレー。61分、正面のFKを直接狙う。
河原創(19) 6.0 ブロックの周縁を固める。26分、伊藤の左クロスに飛び込む。87分、ミドル。
橘田健人(8) 6.0 24分、45分にミドルシュート。71分、決定機をブロック。78分、イエロー。
伊藤達哉(17) 7.0 今日も決定力を発揮して先制ゴール。6分、28分、30分、83分にシュート。
脇坂泰斗(14) 6.5 前線にパスを供給する。45分にシュート。90+5分、橘田の縦パスをボレー。
マルシーニョ(23) 6.0 7分、ボレー。ロングパスをスペースで受け、縦にドリブルで突き進む。
エリソン(9) 6.0 1アシスト。48分、マルシーニョのパスをシュート。単独でプレスを仕掛ける。

■sub
74(23)家長昭博(41) 5.5 速攻から遅攻に切り替える。79分、シュートせず外に運んでキープ。
74(9)ロマニッチ(91) 3.5 再三の注意にも関わらず、84分、88分の連続イエローで退場。
85(17)宮城天(24) 5.5 左ウィング。投入直後、数的不利に。87分、河原創のパスをボレー。

■bench
安藤駿介(21) 神橋良汰(27) 田邉秀斗(15) 土屋櫂大(39) 名願斗哉(29) 小林悠(11)

■coach
長谷部茂利 6.0 悪くない内容だったが、選手交代は3人だけで、時間も遅かった。

■referee
上村篤史 5.5 ロマニッチへの2枚のイエローは妥当。後半、6枚のイエローを提示。

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AT+3+6