2025/06/04

250531広島1-2川崎(J1 #19)

広島1-2川崎(エディオンピースウイング広島, 17:30KO, 25,909人)

2戦連続ドローとなったG大阪戦(J1 #18)から中5日。
 少し間隔が空いて、アウェイに赴いての広島戦。
 日中は快晴で暑かったが、夕方には過ごしやすくなった。

エディオンピースウイング広島は、新設2年目。
 市内中心部に立地する球技専用スタジアムは、チケット完売状態がいまだに続く。
 2023年までの広域公園陸上競技場は空席が多く、文字通り景色が変わった。

5月29日、パトリッキ・ヴェロン(28)の今治(J2)への期限付き移籍が発表された。


先発は、G大阪戦からの変更は1人だけ。
 新たに山田新が先発して、小林悠はベンチに回る。

ベンチには山内日向汰が入り、伊藤達哉が外れた。


サンフレッチェ広島は、J1リーグ10勝2分5敗で暫定3位。
 5月に入って5連勝中で、日程は川崎と同じ中5日。

2024年の対戦は、2分だった。
 240428広島2-2川崎(J1 #10)
 240629川崎1-1広島(J1 #21)

■1st half
川崎はパスコースを確保しながら前進する。
 VW際や山本のドリブルも、広島のプレスを効果的に剥がした。
 中盤のセカンドボールも優勢で、素早いプレスバックから波状攻撃を続ける。

28分、佐々木旭の左クロスを家長が合わせたが、GK大迫敬介(1)がビッグセーブ。
 30分、マルシーニョが左から塩谷司(33)を抜いてシュート。

広島は3バックに両ウィングを加えて並び、最終ラインを下げすぎない。
 10分、河原創のミスパスから、ジャーメイン良(9)がシュート。
 12分、東俊希(24)がミドル。
 しかし、序盤を過ぎると押し込まれて、前に運べなくなった。

■2nd half
広島は2人の選手を交代して、ジャーメイン良をシャドーから1トップに上げる。
 47分、スローインから加藤陸次樹(51)がシュート。

先制したのは川崎。
 50分、山本のスルーパスで家長がPA内右でフリーとなり、山田新へラストパス。
 山田新のシュートはブロックされたが、家長が拾ってヒールでVW際へ流す。
 VW際の右クロスはGK大迫が触ったものの、マルシーニョがヘッドで押し込んだ。

リードされた広島は、川崎の選手交代後に攻め込んでいく。
 川崎はパスカットできなくなり、セカンドボールも拾えない。
 71分、73分に前田直輝(41)がシュート。
 78分、佐々木翔(19)の左クロスを、ジャーメイン良がヘッド。

決定機を多く作られながらも耐えていたが、86分。
 中村草太(39)の左クロスを、荒木隼人(4)が同点ゴール。

同点とされてから、長く圧倒されていた川崎が盛り返す。
 89分に大関、90分に橘田がFKを獲得する。
 そして90+1分、大関の左CK。
 高井がファーで折り返して、佐々木旭が蹴り込んだ。

■summary
広島はヴァレール・ジェルマン(98)が1トップで先発。
 ジャーメイン良と加藤陸次樹が2シャドーに入ったが、上手く攻撃できなかった。
 後半、ジャーメイン良が1トップとなってから、前後の動き出しが増えて改善した。

塩谷司、荒木隼人、佐々木翔の3バックは、相変わらず強力。
 GK大迫敬介も含めて、失点する可能性が少ない布陣を組んでいる。


川崎は過密日程が緩和された効果もあって、中盤を支配する。
 広島がプレスに来ても、簡単にルートを探すことができた。
 ただ、5バックでブロックを組まれてしまうと、そこから崩すのは難しい。
 立ったままボールを回すだけでなく、フリーランを増やしたい。

代表ウィークを挟み、次は中10日で天皇杯福島戦(天皇杯 R64)。
 フル代表に高井、U-20代表に大関、神田、土屋、U-20Jリーグ選抜に野田が選出された。
 負傷交代したVW際も含め、最終ラインの稼働人数に不安はあるが、勝ち上がりたい。

■goal
86荒木隼人(4)
50マルシーニョ(23) 90+1佐々木旭(5) 

■judge
山口瑠伊(98) 7.5 10分、12分、47分、63分、69分、73分とシュートセーブ。勝利に導いた。
VW際(31) 6.5 50分、右クロスで先制ゴールを呼ぶ。58分、ミドル。右太もも裏を痛めて交代。
高井幸大(2) 7.0 ゴール前でクリアやカットを続ける。90+1分、大関のCKをヘッドで折り返す。
丸山祐市(35) 6.0 78分、クロスに飛んだが触れずに決定機を許す。ジャーメイン良と競り合う。
佐々木旭(5) 7.5 決勝ゴール。28分、家長へクロス。RSBに回った90分、ドリブルで縦に進む。
河原創(19) 5.5 10分、バックパスをミス。18分、19分に山田新へ縦パス。89分、FKを蹴った。
山本悠樹(6) 6.5 9分、ボレー。50分、家長へラストパス。縦パスを狙い、多くのパスカット。
家長昭博(41) 6.5 28分、76分にシュート。75分、異議でイエロー。90+4分、自陣でFK獲得。
脇坂泰斗(14) 6.0 27分、PA内でターン。60分、フリーでシュート。64分、小林悠へスルーパス。
マルシーニョ(23) 6.5 先制ゴール。9分、60分にラストパス。30分、塩谷司を抜いてシュート。
山田新(20) 6.0 ポストもまずまず。50分、53分にシュート。64分の交代直前はかなり良かった。

■sub
64(20)小林悠(11) 5.0 64分、脇坂のラストパスをシュートできず。ボールを収められなかった。
66(15)田邉秀斗(15) 4.5 最初はRSBで、LSBに回る。サイドを突破される。ロストも多かった。
79(14)大関友翔(16) 6.0 86分、自陣でミスパス。90+1分、左CKを蹴って決勝ゴールを生んだ。
79(6)橘田健人(8) 6.0 90分、ルーズボールを拾いFK獲得。90+2分、中村の左クロスをクリア。
79(23)瀬川祐輔(18) 5.5 84分、越道草太(32)を倒しイエロー。90分、プレスでマイボールに。

■bench
ソンリョン(1) アイダル(44) 山内日向汰(26) 神田奏真(38) 

■coach
長谷部茂利 6.0 好調の広島相手に、遜色ない内容で勝利した。VW際のアクシデントを受けた交代策もベスト。

■referee
マルティン・ペーターセン(GER) 6.5 ほとんどの接触プレーでファウルを取らなかった。判定への異議には直ちにイエローを提示。

244,300views
AT+1+4

2025/05/28

250525川崎2-2G大阪(J1 #18)

川崎2-2G大阪(U等々力, 16:00KO, 21,440人)

ロスタイムに失点してドローとなった浦和戦(J1 #13)から中3日。
 J1リーグ5連戦、等々力4連戦の最後となるガンバ大阪戦。
 等々力は曇り空で、暑すぎることもなく、過ごしやすい気候。


先発は、浦和戦から3人が変わる。
 新たに山本、家長、小林悠が先発する。
  小林悠は、4月16日の神戸戦(J1 #12)以来の出場となる。
 橘田、伊藤達哉はベンチに回り、負傷したエリソンはベンチ外。


ガンバ大阪は、J1リーグで7勝2分8敗の9位。
 2024年はJ1リーグ4位でACL2出場権を獲得し、天皇杯は準優勝。
 ダニエル・ポヤトス監督が3シーズン目の指揮を執る。
 川崎と同じ中3日だが、水曜日のルヴァンカップ磐田戦は、延長となり120分間プレー。

2024年の対戦は、ガンバの1勝1分だった。
 240519G大阪3-1川崎(J1 #15)
 241018川崎1-1G大阪(J1 #34)

■1st half
川崎がスムーズに組み立てて押し込んでいく。
 ガンバは川崎の中盤には寄せてきたが、最終ラインはフリー。
 マルシーニョに向けて、丸山がロングボールを、山本がスルーパスを出していく。

ガンバはGK一森純(23)と2CBが並んでビルドアップを図る。
 ただ、ボランチやサイドにつなげず、ロングボールを蹴らされて回収された。
 20分あたりでビルドアップを中断して、GK一森が大きくパントを蹴った。

32分、山本の右CKで先制する。
 佐々木旭がニアで触って流し、ファーのマルシーニョが蹴り込んだ。
その後も川崎が畳み掛ける。
 34分、山本のスルーパスからマルシーニョがシュート。
 40分、VW際の右クロスを河原がヘッド。

ようやく終盤となって、ガンバが反撃する。
 42分、VW際のロストから、ファン・アラーノ(47)がシュート。
 44分、黒川圭介(4)の左クロスから、満田誠(51)が左ポストに当てる。

■2nd half
後半に入っても、ガンバが引き続き攻め込む。
 プレスの位置を高めて、川崎の2CBを追い込んで回収する。

53分、黒川のパスを受け、宇佐美貴史(7)がPA内で立ち止まる。
 少しだけ動かしてからコースを打ち抜き、同点ゴールを決めた。
さらには60分には逆転に成功する。
 宇佐美が右クロスを入れ、斜めに走り込んだ山下諒也(17)が軽く触ってゴール。

75分、満田のクロスを宇佐美がボレーするが、足を攣ってしまう。
 ネタ・ラヴィ(6)とともに宇佐美が交代すると、圧倒的な攻撃のターンは終わった。

79分、大関がクロスを上げると見せかけて、縦パスを入れる。
 PA内で受けた伊藤達哉が、同点ゴールを決めた。

その後はオープンな展開となり、伊藤達哉が速攻を仕掛ける。
 川崎の時間が続いたが、ドローに終わった。

■summary
ガンバは、40分あたりで突然覚醒し、攻撃を仕掛ける。
 自由にボールを持たせていた川崎の2CBに対して、プレスを開始する。
 素早く囲んで高い位置でボールを奪取して、ゴールを目指した。
 78分に宇佐美とネタ・ラヴィ(6)が交代するまで、決定機を量産して2ゴールを奪った。

良い時間が終わってからは、反対に難しい時間帯となった。
 とはいえ、体力的な厳しさがある中、勝負するタイミングを的中させた。


川崎はガンバの攻勢を凌ぎ切れず、2失点を喫した。
 大量失点もありえただけに、ドローで終えることができたともいえる。
 ただ、良い攻撃もできていたので、内容的には妥当な結果となった。

GK山口瑠偉は、2失点目で謎の動きを見せた。
 宇佐美の右クロスに対し、山下が走り込んでいるにも関わらず、ゴールから離れていく。
 鹿島戦(J1 #16)に続いて、個人の判断ミスで失点を喫した。

2勝2分1敗で5連戦が終わった。
次は中5日でアウェイ広島戦(J1 #19)。
 少し休んで、攻守ともにクオリティを回復してほしい。

■goal
32マルシーニョ(23) 79伊藤達哉(17) 
53宇佐美貴史(7) 60山下諒也(17)

■judge
山口瑠伊(98) 4.0 2失点目は謎の飛び出しでゴールをガラ空きにする。64分、左CKをキャッチ。
VW際(31) 5.5 42分、45+1分とビルドアップで続けてロスト。70分、右からロングシュート。
高井幸大(2) 5.5 30分、宇佐美のシュートをブロック。後手後手の対応が目立ち、疲労を感じた。
丸山祐市(35) 5.5 10分、25分のパスでマルシーニョを走らせる。フリーランで抜け出しを許す。
佐々木旭(5) 6.0 32分、アシスト。49分、長距離を運んで小林悠へラストパス。最後はRSBへ。
河原創(19) 5.5 40分、VW際の右クロスをヘッド。53分、対峙していた宇佐美にゴールを許す。
山本悠樹(6) 6.5 34分、37分にマルシーニョへスルーパス。53分、65分に低い位置でロスト。
家長昭博(41) 5.0 13分、小林悠へ右クロス。18分、チャンスを迎えても仕掛けず、結局ロスト。
脇坂泰斗(14) 5.0 60分、ヒールパス失敗。23分、73分に囲まれてロスト。71分からボランチ。
マルシーニョ(23) 6.0 1ゴール。34分、山本のスルーパスで抜け出してクロス、続いてシュート。
小林悠(11) 6.0 13分、ボレー。49分、佐々木旭のラストパスをシュート。ポストも踏ん張った。

■sub
57(11)山田新(20) 5.0 ファウルをアピールする前に、最後まで走りたい。90+8分、イエロー。
57(23)瀬川祐輔(18) 5.5 90+4分、山田新の落としをボレー。プレーにあまり絡めなかった。
57(41)伊藤達哉(17) 7.0 1ゴール。スペースを探してドリブルが冴え渡る。83分、シュート。
71(19)大関友翔(16) 6.0 1アシスト。90+1分、右クロス。90+5分、山田新へラストパス。
90(6)橘田健人(8) 5.5 右ボランチ。プレー機会は少なかった。90+7分、倉田秋(10)をカバー。

■bench
山口瑠伊(98) 田邉秀斗(15) アイダル(44) 神田奏真(38) 

■coach
長谷部茂利 6.0 ドローは悪くない結果。57分、3人を交代したが、ガンバの攻勢は止められず。

■referee
先立圭吾 4.5 生じている事象を的確に観察できず。両副審のオフサイド判定も微妙。

243,900views
AT+2+10

2025/05/23

250521川崎2-2浦和(J1 #13)

川崎2-2浦和(U等々力, 19:00KO, 20,302人)

J1リーグ5連戦の4試合目となる第13節ホーム浦和戦。
 もともと4月29日の開催予定だったが、ACLEのため延期された。
 勝利したC大阪戦(J1 #17)からは、中2日の日程となる。


先発は、C大阪戦から3人が変わる。
 新たに橘田健人、伊藤達哉、エリソンが先発する。
 先発を外れる山本、家長、山田新はベンチに回る。

ベンチを含む20人のメンバーには変更がない。


浦和は、J1リーグ8勝5分4敗で暫定4位。
 6月にFIFAクラブワールドカップ2025に出場するため、連戦を控えている。
 中3日なので、川崎より1日空いているが、先発6人を入れ替える。

2024年の対戦は、川崎の1勝1分だった。
 240503川崎3-1浦和(J1 #11)
 240824/241122浦和1-1川崎(J1 #28)
  アウェイでは、雷雨のため前半終了時点で中断され、3か月後に後半から再開された。

■1st half
川崎がビルドアップしながら押し込んでいく。
 浦和は最終ラインを高く保ち、PA内には入り込めない。

20分、脇坂のバックパスが弱く、FW髙橋利樹(18)が拾う。
 ハーフライン付近で抜かれた丸山が、髙橋を止めてイエローを受ける。
 このプレーから、浦和の時間が5分ほど続いた。

25分、浦和のCKの守備で、エリソンがVW際と接触して右ひざを負傷。
 いったんはピッチに戻ったが、すぐに倒れ込み、山田新に交代した。

川崎は35分、脇坂が山田新へラストパス。
 37分、40分に河原創が強い縦パスを入れて、浦和を揺さ振っていく。

しかし、先制したのは浦和。
 42分、中島翔哉(10)が右クロスを上げると、そのままゴールに決まった。

リードを許した川崎だったが、すぐ同点に追い付く。
 45+2分、脇坂の右CKを山田新が競り、マルシーニョが押し込んだ。

■2nd half
浦和は前半よりもラインを下げて、ゴール前で待ち受ける。
 瀬川がハーフスペースに立つことで、浦和の中盤を拡げていく。
 53分に橘田、71分、78分に佐々木旭がバイタルからミドルを狙う。

浦和は56分、金子拓郎(77)の右クロスを関根貴大(14)がシュート。
 VW際が触ってポストに当たり、跳ね返りをGK山口が抑えた。
 72分には松尾佑介(24)がドリブルからシュート。

86分、あまりにも美しいゴールが生まれる。
 大関が右サイドに展開して、VW際がダイレクトでクロスを入れる。
 CB前のスペースで待っていた瀬川が、ボレーを決めた。

このまま逃げ切りたかったが、ロスタイム。
 浦和がパワープレイを仕掛け、マテウス・サヴィオ(8)が右からクロス。
 長倉幹樹(20)が落とし、大久保智明(21)が同点ゴールを決めた。

■summary
浦和は、2CBマリウス・ホイブラーテン(5)とダニーロ・ボザ(3)がしっかり守る。
 ブロックを組み、川崎に動かされても修正してバランスを保った。
 ボールを持たれながらも2失点に抑えて、勝ち点1の獲得につなげた。

攻撃は、前線の個の力を活用する形。
 最も脅威となったのは、右ウィングの金子拓郎(77)。
 RSB石原広教(4)と組んで、鋭く仕掛けていった。
 66分に金子が交代するまで、LSB佐々木旭を守備に注力させた。


川崎はラストプレーで追い付かれてドローに終わった。
 喪失感が強い結果となったが、5連戦の4試合目、さらに中2日の日程。
 それでも、主導権を握っていて、内容は悪くなかった。
 エリソンの負傷交代のように懸念材料はあるが、良いプレーを続けたい。

瀬川祐輔は、C大阪戦でのアシストに続いて、ゴールを決めた。
 昨年12月の負傷の影響もあり、出場機会が少ない中、結果を出した。
 序列を上げ、プレー時間を増やしてほしい。

次は中3日でガンバ大阪戦(J1 #18)。
 5連戦の最後となるので、勝利したい。

■goal
45+2マルシーニョ(23) 86瀬川祐輔(18) 
42中島翔哉(10) 90+4大久保智明(21)

■judge
山口瑠伊(98) 5.5 1失点目は軌道を見極められず。90分、渡邊凌磨(13)のシュートをキャッチ。
VW際(31) 6.5 右クロスを入れ続け、1アシスト。67分、ドリブル突破をイエローで止められる。
高井幸大(2) 6.0 45+7分、中島のスルーパスをカバー。65分、右サイドで松尾に突破を許す。
丸山祐市(35) 6.0 19分、髙橋を倒してイエロー。浦和CBの背後に向けてロングパスを供給する。
佐々木旭(5) 6.0 金子拓郎に対応しながら、終盤は攻め上がる。45分、71分、78分にミドル。
河原創(19) 6.5 9分、エリソンへ縦にループパス。鋭く身体を寄せてポールカットを繰り返す。
橘田健人(8) 6.0 45+1分、53分にミドル。54分、中央をドリブルするが、パスを出さずロスト。
伊藤達哉(17) 5.5 6分、VW際へ縦パスを入れる。13分、カットインからエリソンへラストパス。
脇坂泰斗(14) 5.5 19分、バックパスをミス。35分、山田新へスルーパス。セットプレーを担当。
マルシーニョ(23) 6.0 1ゴール。石原とマッチアップ。48分、丸山のロングパスを競ってクロス。
エリソン(9) 5.5 9分、河原創のループをGK西川周作(1)と競る。25分、右ひざを負傷して交代。

■sub
32(9)山田新(20) 5.5 35分、脇坂のスルーパスからシュート。45+2分、CKを競って落とす。
HT(17)瀬川祐輔(18) 6.5 ダイレクトボレーで1ゴール。前線で繰り返し動きスペースを生んだ。
70(23)家長昭博(41) 5.5 ショートパスを何度もつなぐ。守備は緩め。78分、81分に右クロス。
70(19)山本悠樹(6) 6.0 受ける位置を調整しながらパスを繰り出す。81分、家長へロングパス。 
85(8)大関友翔(16) 6.0 ボランチに入る。86分、ルーズを拾って右サイドのVW際に展開する。

■bench
ソンリョン(1) 田邉秀斗(15) アイダル(44) 神田奏真(38) 

■coach
長谷部茂利 6.0 逃げ切れなかったが、後半から起用した瀬川がゴール。悪くない内容だった。

■referee
飯田淳平 6.0 安定したジャッジ。19分の丸山祐市へのイエローは妥当で、ゴールまで遠くDOGSOではなかったか。

243,500views
AT+10+4

2025/05/20

250518川崎2-0C大阪(J1 #17)

川崎2-0C大阪(U等々力, 15:00KO, 22,070人)

幸運にも恵まれて勝利した横浜FC戦(J1 #14)から中3日。
 J1リーグ5連戦の3戦目、等々力4連戦の2戦目となるC大阪戦。
 日曜日の等々力は曇り空。直射日光はないが、蒸し暑くなった。


先発は、横浜FC戦から3人が変わる。
 新たに丸山、河原創、マルシーニョが先発する。
 アイダル、橘田、伊藤達哉はベンチに回った。

先発/ベンチの入れ替えはあっても、20人のメンバーは変わらない。


セレッソ大阪は、J1リーグ6勝4分6敗で暫定7位(第17節開始前)。
 2021年8月から指揮を執った小菊昭雄監督が2024年限りで退任した。
 2025シーズンから、新監督にアーサー・パパスを迎えている。
 ミッドウィークに試合がなく、中6日の日程。
 2009-23年に川崎に所属した登里享平(6)は、ベンチスタート。

2024年の対戦は、セレッソの1勝1分だった。
 240413C大阪1-0川崎(J1 #8)
 240714川崎1-1C大阪(J1 #23)

■1st half
スタートは川崎が押し込んでボールを握った。
 ただ、疲労もあって動き出しは少なく、セレッソのブロックを崩せない。

セレッソは、10分を過ぎると左サイドから攻めてくる。
 高橋仁胡(22)が10分、12分、17分に左クロスを入れる。
 ルーカス・フェルナンデス(77)と高橋の2人の仕掛けに、VW際は対応に苦しむ。

25分にルーカス・フェルナンデス、30分にラファエル・ハットン(9)がシュート。
 どちらのシュートも丸山にブロックされたが、ゴールに迫った。

川崎は前半の終わり間際にスピードを上げ、チャンスを作る。
 39分、プレスバックのこぼれ球を拾って山田新が反転シュート。
 43分、山本の右CKを、山田新がヘッド。

■2nd half
川崎は山本を中心に、河原創や脇坂が絡んで組み立てる。
 セレッソは寄せるポイントを絞り切れず、前進を許した。
52分、佐々木旭の左クロスを脇坂がヘッド。
 至近距離のシュートだったが、GK福井光輝(1)が片手で弾いた。
54分、山本のスルーパスから山田新がシュートするが、これもGK福井が止める。

57分、セレッソは北野颯太(38)と中島元彦(13)を投入して巻き返しを図る。
 59分、その中島の縦パスを、北野が胸トラップしてボレー。
 60分には高橋仁胡がシュート。

川崎も選手交代しながらプレスを強めていく。
そして85分、橘田健人がボールカット。
 VW際、大関と縦に渡し、瀬川がスルーパス。
 抜け出したエリソンがGK福井の股を抜いて先制ゴールを決めた。

88分、佐々木旭のスローインを丸山が大きくパントキック。
 エリソンがCB畠中槙之輔(44)の前に出て、GK福井の頭上をヘッドで抜いた。 

■summary
セレッソは、日程に余裕があったが、あまり活かせなかった。
 5バックで守って走らされる時間が長く、体力的に厳しくなる。
 香川真司(8)がボールを持てば前線が走り出したが、パスは届かなかった。

GK福井光輝は、43分と54分の山田新、52分の脇坂の決定的なシュートを止める。
 結果的に2失点したが、最後の砦として君臨した。

3バックから4バックに変更した直後の88分、2失点目を喫する。
 1点を追うための采配で仕方ないが、守備の混乱を川崎に突かれた。


川崎はエリソンが2ゴール、瀬川祐輔が1アシストと活躍。
 伊藤達哉、大関を含めて途中出場組がプレスに走り回り、終盤に攻勢に出る。
 特に橘田健人は短いプレー時間の中で、何度もボール奪取を繰り返した。
 守備の時間を削って、攻撃の回数を増やし、勝利に導いた。

山本悠樹は、3戦連続でのフル出場。
 低めで受ければボールを散らし、高めで受ければラストパスを狙う。
 セレッソのハイラインの背後へのロングボールも効果的だった。
 河原と橘田の2人が揃っていても、簡単に外せない選手となっている。

次は、中2日でホーム浦和戦(J1 #13)。
 5連戦の4戦目となる厳しい日程なので、多くの選手を入れ替えたい。

■goal
85,88エリソン(9) 

■judge
山口瑠伊(98) 6.0 48分、ハットンのシュートをキャッチ。60分、高井と重なってパンチミス。
VW際(31) 6.0 ルーカス・フェルナンデスと高橋仁胡の2人に対応。34分、83分に右クロス。
高井幸大(2) 6.5 36分、右CKをヘッド。右サイドのVW際をカバー。52分、縦パスをカット。
丸山祐市(35) 7.0 1アシスト。14分、カウンターをカット。クロスやシュートを身体で止める。
佐々木旭(5) 6.0 52分、脇坂への完璧すぎる左クロス。53分、上門知樹(7)を止めてイエロー。
河原創(19) 6.0 10分、GK山口が弾いたボールをPA内クリア。47分、高橋仁胡のパスをカット。
山本悠樹(6) 7.0 54分、山田新へスルーパス。62分、ミドル。長短のパスを効果的に繰り出す。
家長昭博(41) 5.5 4分、ミドル。出張すると右のバランスが崩れがち。体力的にも難しかった。
脇坂泰斗(14) 6.0 42分、左クロスでCK獲得。52分、決定的ヘッド。61分から右ウィングへ。
マルシーニョ(23) 6.0 4分、ボレー。51分、バイタルに戻ってパスカット。54分、シュート。
山田新(20) 6.0 39分、58分にシュート。43分、右CKをヘッド。54分、スルーパスから決定機。

■sub
61(23)大関友翔(16) 6.0 68分、ルーズボールを拾ってシュート。85分、瀬川の足元へ縦パス。
61(41)伊藤達哉(17) 6.0 左ウィングに入る。90+6分、パスミスを奪い、ドリブルしてFK獲得。
67(20)エリソン(9) 7.0 2ゴール。90+6分、強引なシュートは瀬川に当てる。プレスも効いた。
80(19)橘田健人(8) 7.0 ボール奪取を重ね、先制ゴールの起点に。84分、右クロスをクリア。
80(14)瀬川祐輔(18) 6.5 優しいスルーパスで1アシスト。80分、VW際の縦パスから右クロス。

■bench
ソンリョン(1) 田邉秀斗(15) アイダル(44) 神田奏真(38) 

■coach
長谷部茂利 6.5 先発させた選手には身体の重さを感じたが、交代選手の活躍で勝利を得た。

■referee
大橋侑祐 6.5 軽い接触ではファウルを取らず、それでも荒れることなく進行した。

243,000views
AT+1+7

2025/05/16

250514川崎2-1横浜FC(J1 #14)

川崎2-1横浜FC(U等々力, 19:00KO, 20,175人)

鹿島戦(J1 #16)の敗戦から中2日。
 J1リーグ5連戦の2試合目は、第14節横浜FC戦。
 もともと5月3日の開催日程だったが、ACLEのため延期されたたもの。
 ここから4試合、ホーム等々力での開催が続く。


先発は、鹿島戦から5人が変わる。
 新たにアイダル、橘田健人、家長昭博、脇坂泰斗、山田新が先発する。
 丸山、河原創、大関友翔、マルシーニョ、エリソンがベンチに回る。

ベンチからは、山内が外れた。


横浜FCは、2024年のJ2リーグ2位でJ1リーグに昇格。
 2年ぶりのJ1リーグは、ここまで4勝3分8敗で暫定18位。
 前節福岡戦(J1 #16)から中3日で、先発は同じ11人となった。

川崎に2011-16年在籍の福森晃斗(5)と、2015-17年在籍の中野嘉大(14)は、どちらもベンチスタート。

2024年は対戦がなく、2023年は1勝1敗だった。
 230520横浜FC2-1川崎(J1 #14)
 230708川崎3-0横浜FC(J1 #20)

■1st half
4分、横浜FCがいきなり先制する。
 新保海鈴(48)の左CKを、ニアに走り込んだユーリ・ララ(4)がゴール。
 マーカーの橘田は振り切られて、フリーとなっていた。

先制されたあとは、川崎が押し込んでいく。
 クロスは少なく、ショートパスでPAに入り込む。
 横浜FCは5バックで固めるが、攻撃を受け続けてラインを上げられない。
 19分、山本の縦パスを受けた伊藤達哉のミドルはバーに当たる。
 24分、佐々木旭の落としを橘田健人がミドル。

33分、VW際のカットインで獲得したPA右角からのFK。
 山本悠樹はクロスを上げると思わせて、直接ニアサイドに決めた。

横浜FCは回数は少ないが、カウンターを狙う。
 44分、村田透馬(20)の右クロスを櫻川ソロモン(9)がヘッド。

■2nd half
横浜FCがプレスを強め、体力的に厳しい川崎は勢いが落ちる。
 51分、ユーリ・ララの右クロスを櫻川がヘッド。
 60分、山田康太(76)の左クロスからの櫻川のヘッドは、GK山口が両手で弾く。
 櫻川は、52分、55分、57分とアイダルにハイボールを競り勝ち、良いプレーが続いた。

川崎が63分に3人交代すると、横浜FCも64分、同じく3人を入れ替える。
 1対1の同点の状況で、どちらもフレッシュな選手でゴールを狙った。
 80分、河原のヒールからエリソンのシュートはバー。

83分、山本がループパスでエリソンを走らせる。
 飛び出したGK市川暉記(21)のクリアは大きくなく、家長がダイレクトでロングループを放つ。
 ワンバウンドでバーに当たり、跳ね返りをンドカ・ボニフェイス(2)がオウンゴール。

横浜FCは86分、福森晃斗を入れてパワープレイを仕掛ける。
 88分、福森のロングボールをユーリ・ララがヘッドで狙うが、GK山口が弾き出した。

■summary
横浜FCは、櫻川ソロモンにロングボールを入れ、室井彗佑(33)が衛星的に動く。
 63分にルキアン(91)と鈴木武蔵(7)が投入されると、ロングボール戦術は加速した。
 ただ、効いていた櫻川ソロモンを下げたこともあって、川崎の盛り返しを許した。

4分、新保海鈴の右CKで先制ゴールを生む。
 しかし、その後の右CKは、山田康太が担当した。
 14分の櫻川のヘッドなどもあったが、新保が蹴る機会があっても良かった。

決勝ゴールは、ンドカ・ボニフェイスのオウンゴールによる失点。
 GK市川が飛び出したあとの家長のロングループで、ゴール前までスプリント。
 バーの跳ね返りをクリアし切れなかったもので、責められない。


川崎は中2日の日程もあって、鹿島戦ほど良くなかった。
 それでも横浜FCを上手く攻めて、偶発的なオウンゴールで勝利した。

アイダルは、左CBでフル出場。
 横浜FM戦(J1 #5)では足を攣って88分に交代したが、今日は最後までプレー。
 横浜FCにロングボールで狙われて、かなり疲弊していたがなんとか守り切った。
 連戦の中、今後も丸山と出場時間をシェアしてほしいところ。

次は中3日でセレッソ大阪戦(J1 #17)。
 引き続き選手を入れ替えながら、良い内容を継続してほしい。

■goal
33山本悠樹(6) 84OwnGoal
4ユーリ・ララ(4)

■judge
山口瑠伊(98) 7.0 13分の室井、60分の櫻川、88分のユーリ・ララとシュートを弾き出した。
VW際(31) 6.0 32分、カットインからFK獲得。7分に右クロス。82分、エリソンへラストパス。
高井幸大(2) 6.0 ビルドアップの中心となる。23分、1対1で櫻川を防ぐ。53分、右CKをクリア。
アイダル(44) 5.5 櫻川やルキアンへのロングボールを競り続ける。後半はクリアが難しくなった。
佐々木旭(5) 6.0 41分、横浜FCのショートカウンターに長距離ダッシュで戻る。72分、ミドル。
橘田健人(8) 6.5 休むことなく動き直し、ボール奪取を繰り返す。24分、68分、73分にミドル。
山本悠樹(6) 7.0 直接FKで1ゴール。19分、伊藤へラストパス。52分のカバーなど守備でも貢献。
家長昭博(41) 6.0 12分、86分にシュート。83分、右足ダイレクトのロングループでOGを呼ぶ。
脇坂泰斗(14) 5.5 9分、15分にPA内でプレー。38分、ミドル。47分、ルーズを拾って左クロス。
伊藤達哉(17) 6.5 19分、ボレーで弧を描いたがバー。21分、ミドル。鋭いドリブルで撹乱する。
山田新(20) 5.5 12分、ユーリ・ララを背負ってキープ。31分、GK市川へプレス。復調の途上。

■sub
63(14)大関友翔(16) 6.0 緩急を付けたプレス。72分、エリソンへラストパス。73分、ミドル。
63(20)エリソン(9) 6.0 80分にミドル、87分にシュート。90分、スローインを競ってCK獲得。
63(17)マルシーニョ(23) 6.0 74分、左カットインからシュート。86分、家長へラストパス。
79(8)河原創(19) 6.0 80分にヒールで、87分に縦にエリソンへラストパス。90+3分、クリア。
90(41)瀬川祐輔(18) 5.5 右ウィング。90+5分、福森への強いプレスでロングキックを許さず。

■bench
ソンリョン(1) 丸山祐市(35) 田邉秀斗(15) 神田奏真(38) 

■coach
長谷部茂利 6.5 ほどよく選手を入れ替えながら、勝利に導いた。アイダルの起用に成功した。

■referee
荒木友輔 6.5 軽い接触でファウルを取らず、スムーズに進行した。

242,800views
AT+3+5