2025/10/18

251012柏4-1川崎(YLC SF #2)

柏4-1川崎(三協フロンテア柏スタジアム, 16:00KO, 14,093人)

YBCルヴァンカップ準決勝、柏との第1戦(YLC SF #1)から中3日。
 舞台を日立台に移しての第2戦は、日曜日の16時キックオフ。
 第1戦は川崎が3-1で勝ち、第2戦で柏が2点差で勝利すれば、延長戦となる。

大関友翔と神田奏真は、U-20ワールドカップに出場。
 8日(木)のラウンド16で、フランスに敗れて帰国しているが、この試合はベンチ外。


後半キックオフ。

第1戦からの先発の変更は1人だけ。
 負傷した三浦颯太が外れて、LSBに田邉秀斗が入る。

ベンチには土屋櫂大と野田裕人が入り、負傷の大島僚太が外れた。


後半キックオフ。

柏レイソルは、先発を4人変更。
 三丸拡(2)、戸嶋祥郎(28)、出場停止空けの中川敦瑛(39)、特別指定の山之内佑成(32)が入る。

■1st half
川崎が4分、早速先制する。
 伊藤達哉の右クロスからの混戦でマルシーニョが競り、脇坂泰斗がゴール。
 2戦合計で3点差となった。

柏はいつものようにショートパスをつないで反撃する。
 川崎を押し込んでゴールに迫っていく。
26分、小泉佳穂(8)のスルーパスで、山之内が右サイドを抜け出す。
 ダイレクトの右クロスに、垣田裕暉がニアに飛び込んでゴール。

川崎はカウンターから反撃を狙ったが、柏の時間が長くなる。
 45+4分にジエゴ(3)、45+6分に中川がミドル。

■2nd half
ハーフタイムで、柏は3人を交代する。
 体力差を活かしながら、さらに攻勢に出てきた。

55分、小屋松知哉(14)のラストパスで細谷真大が2CBの間を割る。
 抜け出した細谷をウレモヴィッチが倒してレッドカード。

数的不利となり、神橋と土屋を投入して3バックに移行。
 マルシーニョと伊藤達哉が交代するが、山本悠樹がエリソンにロングパスを入れる。
 エリソンは前線の人数が足りない中でも奮闘して、FKやスローインを獲得する。
 ただ、脇坂も1列下りて3ボランチ5バックとなり、サンドバック状態となっていく。

73分、仲間隼斗(19)にゴールを許すと、山本悠樹を交代させる。
 橘田健人を入れてさらに守備偏重となるが、まったく前進できなくなる。
 柏はCKやスローインも素早くリスタートして、川崎に息を付く暇を与えない。
 細谷真大が77分、90+2分にゴールを決め、柏が2戦合計で逆転した。

■summary
柏は数的優位を活かして決勝に進出した。
 第1戦の結果を受けて、攻撃的なスタイルでゴールを目指す。
 先発4人を入れ替え、ハーフタイムには2戦ともに3人を交代する。
 川崎よりも選手層が厚く、体力的にも優位に立つことができた。

仮に退場がなければ、結果的に逆転できなかったかもしれない。
 だとしても、逆転を目指してベストを尽くしたリカルド・ロドリゲス監督には共感できる。

最も素晴らしかったのは細谷真大。
 ウレモヴィッチを退場させて、力強く圧巻の2ゴール。
 特に90+2分の決勝ゴールは、佐々木旭にマークされながら奪ってみせた。

細谷は、2023年の天皇杯決勝(2023 天皇杯 Final)では、大南拓磨のチャージに耐えて進撃した。
 倒れていればDOGSOだったが、それでもゴールを目指す姿勢は感動的だった。
 広島との決勝戦で、自らの力でタイトルを勝ち取ってもらいたい。


川崎はウレモヴィッチが退場して一気に暗転した。
 采配も迷走し、3バック、さらに山本悠樹の交代と失敗が続いて逆転を許した。
 ゴール前に張り付いたまま、長時間逃げ切るのは現実的でなかった。
 敗退は仕方ないが、消極的な采配に終始したことは残念だった。

2017年のACL準々決勝浦和戦とまったく同じ展開となった。
 等々力での第1戦(2017 ACL QF #1)を3-1で勝利して、アウェイ第2戦(2017 ACL QF #2)
 1-1の同点から車屋紳太郎が退場して、浦和が3得点して逆転した。
 8年ぶりの最低の試合となったが、それでも止まらずに突き進んでほしい。

次は中5日でホーム清水戦(J1 #34)。
 大関と神田が戻ってくるが、ロマニッチとウレモヴィッチが出場停止となる。
 結果を求める成績ではないので、神橋を始め若手を登用してほしい。

■goal
26垣田裕暉(18) 73仲間隼斗(19) 77,90+2細谷真大(9) 
4脇坂泰斗(14) 

■judge
ソンリョン(1) 6.0 11分に小泉、35分にジエゴ、71分に細谷(2本)の決定的シュートをセーブ。
VW際(31) 5.5 13分、伊藤のパスをミドル。45+3分、クリア後に足裏で小屋松を蹴りイエロー。
ウレモヴィッチ(22) 3.5 48分、細谷にシュートを許す。55分、細谷の抜け出しを手で倒し退場。
佐々木旭(5) 5.5 3バックの中央で神橋と土屋をサポート。90+2分、細谷の決勝ゴールを許した。
田邉秀斗(15) 5.5 クロスや縦パスで良さを出せなかったが、長く続く守備では破綻しなかった。
河原創(19) 6.0 スペースを埋めるために文字通り奔走し続けた。78分、小泉に寄せてFKを獲得。
山本悠樹(6) 6.0 10人となっても生命線となるパスを出し続ける。交代させたことも敗因の1つ。
伊藤達哉(17) 6.0 4分、右サイドから仕掛けてのクロスで先制ゴールの起点に。18分、シュート。
脇坂泰斗(14) 6.0 1ゴール。数的不利では3ボランチに入る。71分、中川のシュートをブロック。
マルシーニョ(23) 5.5 混戦から脇坂のゴールを生む。少ないサポートでもスプリントは効いた。
エリソン(9) 6.0 10分、左からシュート。単独で仕掛けて62分にFK、65分にスローインを獲得。

■sub
59(17)土屋櫂大(39) 5.0 3バック右。75分、クリアミス。余裕なく、落ち着いてプレーできず。
59(23)神橋良汰(27) 5.5 3バック左。大きく蹴ってクリアする。77分、細谷に剥がされて失点。
74(6)橘田健人(8) 5.5 中盤を引き締めようとするが限界があった。90分、シュートブロック。
74(9)ロマニッチ(91) 5.0 76分、遅延行為でイエロー。87分、GKのパントを競ってFK獲得。
83(15)家長昭博(41) 5.0 同点で投入されるが、貢献できなかった。90分、左クロスをクリア。

■bench
安藤駿介(21) 野田裕人(30) 小林悠(11) 宮城天(24) 

■coach
長谷部茂利 3.0 3バック採用、山本悠樹の交代、家長の投入など采配ミスを繰り返し、敗退を招いた。

■referee
今村義朗 5.5 VW際のイエロー、ウレモヴィッチの退場は妥当な判定。ボール近くに立ちすぎた。

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2025/10/11

251008川崎3-1柏(YLC SF #1)

川崎3-1柏(U等々力, 19:00KO, 19,505人)

2戦連続のドローとなったアウェイ京都戦(J1 #34)から中3日。
 10月の代表ウィークに入り、YBCルヴァンカップ準決勝が開催される。
 柏とのホーム&アウェイの準決勝第1戦は、水曜日の等々力で。

準々決勝から出場したYLCは、浦和に勝って準決勝に進出した。
 250903浦和1-1川崎(YLC QF #1)
 250907川崎3-2浦和(YLC QF #2)

川崎、柏ともにフル代表には選出されていない。
 細谷真大(9)は、9月の代表ウィーク2試合に招集されたが、出場なし。
 このためYLC準々決勝を欠場したが、今回は見送られた。

U-20代表には、大関と神田を派遣している。


先発は、京都戦から1人だけ変更。
 出場停止だった山本悠樹が先発し、橘田健人がベンチに回る。

ベンチには、新たに大島が入り、土屋と名願が外れる。
 大島は、7月10日の右ヒラメ筋肉離れからの復帰となった。


柏レイソルは、YLCの1stラウンド1回戦から出場して、準決勝に進出。
 沼津(J3)、福島(J3)、山口(J2)、東京V(J1)、横浜FM(J1)に勝ってきた。
 J1リーグは16勝12分5敗の3位で、川崎と同じ中3日の日程。

中川敦瑛(39)は、準々決勝2試合ともにイエローを受け、累積警告で出場停止。

2016年に川崎でプレーした原川力(40)は、ボランチで先発。
 6月に川崎から移籍した瀬川祐輔(20)は、ベンチ外。

J1リーグの対戦は、10日前の等々力で終わり、2分だった。
 250222柏1-1川崎(J1 #2)
 250928川崎4-4柏(J1 #32)

■1st half
3分、LSB三浦が左ハムストリングを負傷する。
 いきなり田邉と交代して、交代枠を使うこととなった。

川崎は速攻主体で攻め込んでいく。
10分、佐々木旭のロングパスからマルシーニョが左サイドで作って、山本悠樹に渡す。
 左45度からの山本悠樹のミドルは、山田雄士(6)に当たってゴールに吸い込まれた。

23分、山本の左CKからの波状攻撃。
 クリアをVW際が拾うと、トラップが流れて原川に寄せられたが、強烈なミドルを決めた。

2点差となっても、川崎のチャンスが続いた。
 30分、脇坂のラストパスから、エリソンがフリーでシュート。
 44分、佐々木旭のロングパスでマルシーニョが持ち込んでシュート。
  さらに続けてエリソンもシュートする。

柏は前線に5人を並べるが、今日は後方との距離が遠く、上手く運べない。
 川崎はハイラインを敷かずに、ミドルブロックを構える。
 10日前のJ1リーグ戦と異なり、PA内に潜り込めず、ミドルも難しかった。

■2nd half
ハーフタイム、柏が3人を一気に交代する。
 投入された右ウィングの山之内佑成(32)が、馬場晴也(88)や仲間隼斗(19)と組んで仕掛ける。
 左の小屋松知哉(14)も機能するようになって、サイドチェンジを使いながら攻め立てる。

運動量が落ちた川崎は、プレスに出ていけなくなる。
 河原創がカバーする範囲が広くなって、押し上げられない。
 クリアしてもほとんど柏が拾って、我慢する時間帯が続いた。

51分、山田の左クロスを垣田裕暉(18)がヘッド。
 54分、犬飼智也(13)のミドルをVW際が触って、GKソンリョンが弾く。
 59分、馬場とのワンツーパスから山之内が右クロス。
62分、山田の右クロスをGKソンリョンがパンチング。
 さらに左から小屋松が折り返し、小泉佳穂(8)が頭でゴール。1点差となる。

川崎は75分、3人を交代。
 2ボランチに大島と橘田を投入して、中盤を引き締める。
82分、大島のボールカットから、ロマニッチ、宮城天とつないで伊藤達哉がゴール。
 ただ、このプレーで大島が負傷して、ピッチを去る。
 交代枠は残っておらず、10人となり、脇坂がボランチに入る。
   数的不利となるが、橘田が何度も修正して穴を埋めて、反撃を抑えた。

■summary
柏は10日前のJ1リーグ戦ほど攻撃の迫力はなかった。
 垣田のポストでCBを引き出すプレーも上手くいかない。
 インサイドハーフ小泉と仲間が最終ラインの背後を狙うが、カバーされた。

2点リードされた後半、3人交代によって巻き返した。
 リカルド・ロドリゲス監督の手腕は見事だったが、1得点にとどまった。
 ただ、第1戦での2点差は、悲観するべき結果ではない。
 ホーム日立台での第2戦の逆襲が期待される。


川崎は前半、山本とVW際のミドルで2得点。
 30分のエリソンの決定機も決めたかったが、GK小島亨介(25)が止めた。
 後半は劣勢となるが、ベンチは選手交代に慎重だった。
 三浦の負傷で交代枠を1つ使ってはいたが、橘田を早く投入しても良かったと思われる。

次は中3日でアウェイでの第2戦(YLC SF #2)。
 単にリードを守るだけでなく、攻めながら決勝に進みたい。

■goal
10山本悠樹(6) 23VW際(31) 85伊藤達哉(17) 
62小泉佳穂(8) 

■judge
ソンリョン(1) 6.0 51分、垣田のヘッドをキャッチ。54分、左CKからの犬飼のミドルをパンチ。
VW際(31) 6.5 23分、強烈なミドルで追加点を奪う。83分、ボレー。小屋松をしっかり抑えた。
ウレモヴィッチ(22) 7.0 32分、小屋松を背後から手で倒してイエロー。垣田のポストを封じる。
佐々木旭(5) 6.5 厳しく寄せられても慌てず。10分、29分、44分にマルシーニョへロングパス。
三浦颯太(13) 5.5 3分、縦に走るが急に動きを止めて交代する。左ハムストリングを負傷したか。
河原創(19) 6.5 強く鋭いプレスで柏を追い込んだ。45+7分、60分、73分にシュートブロック。
山本悠樹(6) 7.0 1ゴール。守備の意表を突くパスで攻撃を多彩に牽引する。ドリブルも効いた。
伊藤達哉(17) 6.0 あまり攻撃に絡めていなかったが1ゴール。39分、河原創のヘッドをシュート。
脇坂泰斗(14) 6.5 流麗なトラップからのパスで前線を走らせる。30分、エリソンへラストパス。
マルシーニョ(23) 6.5 1アシスト。44分、左を走ってシュート。50分、PA内のエリソンへパス。
エリソン(9) 6.0 30分、GK1対1の決定機は外す。41分、44分にシュート。45+3分、左クロス。

■sub
6(13)田邉秀斗(15) 6.0 突然の出場でも落ち着いていた。柏の右サイドの仕掛けにじっくり対応。
61(9)ロマニッチ(91) 6.0 80分、82分に脇坂の縦パスを引き出した。ハイボールに競り勝った。
75(19)橘田健人(8) 6.5 河原創の後を受け引き締め直す。特に10人となってから献身的に活躍。
75(23)宮城天(24) 6.0 1アシスト。82分、84分にカット。82分、脇坂からの戻りをシュート。 
75(6)大島僚太(10) 5.5 85分、パスカットで負傷。その後も3分間ほどプレーするが続行不可能。

■bench
安藤駿介(21) 神橋良汰(27) 家長昭博(41) 小林悠(11) 

■coach
長谷部茂利 6.0 三浦と大島の2つのアクシデントがありながらも勝利に導く。田邉の起用が的確だった。

■referee
山本雄大 6.0 コンタクトを流しすぎる時間帯もあったが、悪くなかった。

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2025/10/08

251004京都1-1川崎(J1 #33)

京都1-1川崎(サンガスタジアム by KYOCERA, 19:00KO, 19,265人)

4-4の壮絶なドローとなったホーム柏戦(J1 #32)から中5日。
 1リーグ第33節は、アウェイでの京都戦。
 朝から雨が断続的に続き、試合中も降ったが、スタジアムへの往復は止んでいてくれた。
 10月第1週となり、昼開催も多くなっているが、サンガスタジアムは19時キックオフ。

山本悠樹は、累積警告で出場停止。
 逆に柏戦で出場停止だったエリソンが復帰する。

U-20代表で、大関と神田は引き続き不在。


先発は、柏戦から3人が変わる。
 新たにGKソンリョン、橘田健人、エリソンが起用される。
 GK山口はベンチ外、山本悠樹は出場停止、ロマニッチはベンチに回る。

ベンチには、新たにGK安藤と名願斗哉が入り、野田が外れる。


京都サンガは、J1リーグ17勝8分7敗の3位。
 U-20代表には、FW平賀大空(31)が招集されている。

等々力では、京都が勝った。
 250301川崎0-1京都(J1 #4)

■1st half
川崎は縦に早く運んでゴールを目指す。
8分、三浦のパスカットから、マルシーニョがロングパス。
 伊藤達哉から預けられたエリソンは、あえてシュートせず。
 戻された伊藤達哉は1度ターンして、コースを狙って先制ゴールを決めた。

川崎はボールを握られながら、カウンターを狙う。
 28分、30分に伊藤達哉がシュートする。

京都は押し込んで、25分、26分に奥川雅也(29)へ縦パスを入れる。
そして38分。
 奥川が縦に流れてパスを引き出し、最後は須貝英大(22)が押し込んだ。

■2nd half
京都はバランスを保ちながら攻め、川崎の速攻に備える。
 その反面、ポジションを固定したままなので、圧力は弱まった。

川崎はカウンターを仕掛けても、複数人で囲まれて孤立する。
 前半のようにはシュートできず、お互いに間合いを探る。

京都は49分のFK、55分のロングスローで川崎の油断を突く。
 守備の準備が整っていないうちに、リスタートした。
59分、三浦の正面からのFKは、GK太田岳志(26)が弾く。

74分、家長とロマニッチを投入する。
 家長はいつものように遅攻志向。
 79分にはバイタルでシュートせず、右サイドに運ぶが、結局崩せなかった。

ロマニッチは上村主審から再三注意を受けながら、強いチャージを続ける。
 84分、88分に連続してイエローを提示されて退場した。
 2枚目は少し厳しかったものの妥当なジャッジで、空気を読めなかった。

数的不利となって、お互いに攻め合う。
 京都は90+2分、原大智(14)の右クロスを長沢駿(88)がシュート。
 川崎も90+5分、橘田の浮いた縦パスを、脇坂がダイレクトでボレー。

■summary
京都は前半、劣勢が続きながらも1失点に留めた。
 ボールを長く持って押し込むが、ブロックの内側に入り込めない。
 最終ラインまでが高く上がっていて、不意にロストすると厳しくなる。
 マルシーニョやエリソンの速攻に対応し切れず、多くのシュートを浴びた。

サンガスタジアムでは4度目の観戦で、初のナイトゲーム。
 2022年、京都がJ1に昇格して以降、3年間はすべて14時キックオフだった。
 夜でも照明が明るく観戦しやすいスタジアムで、1万9千人が入場した。
 帰りのJR嵯峨野線も夜なので観光客が少なく、混雑は激しくなかった。


川崎は多くのシュートを放ちながらも1得点のみ。
 悪くない内容だったが、勝てなかった。

山本悠樹の出場停止もあって、交代は3選手だけ。
 最初の交代は74分で、先発陣は長めにプレーした。
 YLC準決勝を控えているので、なるべく負荷を落とすべきだった。

次は中3日で、YBCルヴァンカップ準決勝第1戦のホーム柏戦(YLC SF #1)。
 本来ならターンオーバーしたいが、現在の選手層では難しい。
 それでも、神橋やロマニッチを起用してほしい。

■goal
38須貝英大(22)
8伊藤達哉(17) 

■judge
ソンリョン(1) 6.0 難しい場面は少なかった。山口より反応は遅く感じるが、安定したプレー。
VW際(31) 6.0 7分、マルシーニョへ右クロス。サイドを綻びなく守りながら、攻め上がった。
ウレモヴィッチ(22) 6.5 高さも足元もある原大智を抑え込んだ。読みを利かせてピンチを防ぐ。
佐々木旭(5) 6.0 奥川の裏抜けから失点する。プレスを受けてもドリブルで動かしつつ前進した。
三浦颯太(13) 6.0 スペースに駆け上がる。40分、59分にボレー。61分、正面のFKを直接狙う。
河原創(19) 6.0 ブロックの周縁を固める。26分、伊藤の左クロスに飛び込む。87分、ミドル。
橘田健人(8) 6.0 24分、45分にミドルシュート。71分、決定機をブロック。78分、イエロー。
伊藤達哉(17) 7.0 今日も決定力を発揮して先制ゴール。6分、28分、30分、83分にシュート。
脇坂泰斗(14) 6.5 前線にパスを供給する。45分にシュート。90+5分、橘田の縦パスをボレー。
マルシーニョ(23) 6.0 7分、ボレー。ロングパスをスペースで受け、縦にドリブルで突き進む。
エリソン(9) 6.0 1アシスト。48分、マルシーニョのパスをシュート。単独でプレスを仕掛ける。

■sub
74(23)家長昭博(41) 5.5 速攻から遅攻に切り替える。79分、シュートせず外に運んでキープ。
74(9)ロマニッチ(91) 3.5 再三の注意にも関わらず、84分、88分の連続イエローで退場。
85(17)宮城天(24) 5.5 左ウィング。投入直後、数的不利に。87分、河原創のパスをボレー。

■bench
安藤駿介(21) 神橋良汰(27) 田邉秀斗(15) 土屋櫂大(39) 名願斗哉(29) 小林悠(11)

■coach
長谷部茂利 6.0 悪くない内容だったが、選手交代は3人だけで、時間も遅かった。

■referee
上村篤史 5.5 ロマニッチへの2枚のイエローは妥当。後半、6枚のイエローを提示。

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2025/09/30

250928川崎4-4柏(J1 #32)

川崎4-4柏(U等々力, 19:00KO, 21,652人)

祝日火曜日の湘南戦(J1 #31)から中4日。
 中2日→中4日の変則的な日程で、日曜日の夜、等々力での柏戦。

エリソンは、累積警告でこの試合は出場停止。
U-20WCのため、引き続き大関と神田は不在。


先発は、湘南戦から1人が変わる。
 新たにロマニッチが先発して、出場停止のエリソンが外れる。

ベンチには、新たに野田が入った。


柏レイソルは、J1リーグ15勝11分5敗の4位。
 YBCルヴァンカップでは準決勝に勝ち上がり、川崎と対戦する予定。
 川崎と同じく中2日→中4日の日程。

6月7日に川崎から柏に移籍した瀬川祐輔(20)は、ベンチ外。
 2016年に川崎でプレーした原川力(40)は、ベンチスタート。

2月のアウェイは、ドローだった。
 250222柏1-1川崎(J1 #2)

■1st half
あっさりと6分、川崎が先制する。
 脇坂が古賀太陽(4)にプレスを掛けると、ゴール前を横断する古賀のパスが弱くなる。
 伊藤達哉が奪うと、杉岡大暉(26)が引っ掛けてPK判定。
 このPKをロマニッチが決めて来日初ゴール。

柏は、FW垣田裕暉(18)を中央に、ジエゴ(3)と小屋松知哉(24)を大外に配する。
 小泉佳穂(8)と仲間隼斗(19)のインサイドハーフ2人が、川崎4バックの間に入り込む。
 ショートパスにダイレクトを交え、複数のパスコースを作りながら前進する。
 川崎は翻弄されて、数的不利の修復が間に合わず、決定機を作られる。
 河原創が最終ラインをカバーすると、空いたバイタルを簡単に突破された。

9分、中川敦瑛(39)の縦パスを垣田がフリックし、仲間がシュート。
15分、山田のスルーパスを受けた垣田がGK1対1から同点ゴール。
 ウレモヴィッチが垣田を離したが、佐々木旭に受け渡せずパスを通された。

同点となってから落ち着いた展開となるが、39分。
 柏が左サイドの混戦を突破して、右のジエゴにミドルを決められる。
 VW際が抜かれて人数が足りない状況を正確に攻略された。

リードされた川崎は、プレスに追われて低い位置でロストを繰り返す。
 41分、42分、45+3分に柏に決定機を作られる。

45+5分、柏の右ショートコーナー。
 中央に戻したボールをマルシーニョが奪ってドリブルをスタート。
 VW際の右クロスを受けた伊藤達哉が、DF2人を剥がして同点ゴールを決めた。

■2nd half
お互いに決定機を多く作るオープンな展開となる。

51分、右サイドから組み立てて、山本の縦パスをマルシーニョがヒールでフリック。
 脇坂がトラップで左に運び、身体を回転させながらファーに突き刺し、1点をリード。

53分、垣田のヘッドは、GK山口が止める。
63分、マルシーニョのラストパスをロマニッチがシュート。

66分、柏はPA深くまで入り込んでから小屋松が戻し、中川がミドル。
 美しい弾道を描くゴールで、3度目の同点となる。

79分、宮城天とのパス交換から、三浦が右クロス。
 ロマニッチがゴール前で押し込んで、3度目のリード。
90分、空いたバイタルから三丸拡(2)がミドルを決める。
 目まぐるしくスコアが動いたゲームは、4-4のドローに終わった。

■summary
柏は整備された組織的なサッカーを繰り広げた。
 ショートパス主体で、フリーランを交えながら川崎を左右に揺さぶる。
 後半、中川と三丸のミドル2発はどちらもゴラッソ。
   川崎を前半から走らせ続け、甘くなったバイタルから狙ったもの。

守備では4失点。
 カウンターから速攻を浴びるともろさを露呈した。
 攻撃を優先するスタイルで、3バックや2ボランチが揃わずに失点を重ねた。

細谷真大(9)は、ベンチスタートが続く。
 リカルド・ロドリゲス監督の戦術を体現する垣田が起用されている。
 新たな道を選び、環境を変えるべき時期が近いかもしれない。

2月のアウェイと同じく、見応えのある素晴らしい内容だった。
 2週間後、YBCルヴァンカップ準決勝での再戦がとても楽しみ。


川崎は4失点しつつも4得点。
 柏の前半の出来を考えれば、ドローは上々の結果ともいえる。
 ただ、3度リードしたことを踏まえれば、勝ち切りたかった。

ロマニッチは2度目の先発で、初ゴールを含む2得点。
 パントキックを収めてチームを前進させ、緩急を付けたプレスも効いた。
 エリソン(出場停止)不在を忘れられるほどの活躍だった。

次は中5日で、アウェイ京都戦(J1 #33)。
 山本悠樹がイエロー4枚の累積で出場停止。
 柏に続いての上位対戦となるが、勝ちたいところ。

■goal
7PK,79ロマニッチ(91) 45+5伊藤達哉(17) 51脇坂泰斗(14) 
15垣田裕暉(18) 39ジエゴ(3) 66中川敦瑛(39) 90三丸拡(2) 

■judge
山口瑠伊(98) 6.5 9分の仲間の1対1、53分の垣田のヘッドをセーブ。49分、異議でイエロー。
VW際(31) 6.0 1アシスト。9分、90+2分にサイドを突破される。42分、柏の決定機をカット。
ウレモヴィッチ(22) 6.0 15分、垣田を離してしまって失点。PA内に入り込まれても厳しく守る。
佐々木旭(5) 5.5 何度も左右のスライドを強いられ、混乱を直せず。77分、縦パスをロスト。
三浦颯太(13) 6.5 マッチアップするジエゴへの対応を続ける。45分、パスミス。1アシスト。
河原創(19) 6.0 柏の休むことのないパス回しに走り回り、かなり疲弊した。28分、ボレー。
山本悠樹(6) 6.0 多彩なパス。22分、44分に低い位置でロスト。57分、遅延行為でイエロー。
伊藤達哉(17) 7.0 PKを獲得し、さらに劣勢を吹き飛ばす1ゴール。21分、48分にシュート。
脇坂泰斗(14) 7.0 身体を鋭く回転させて1ゴール。20分、正面からシュート。34分、イエロー。
マルシーニョ(23) 7.0 ヒールで1アシスト。46分、シュート。63分、ロマニッチへラストパス。
ロマニッチ(91) 7.5 2ゴール。50分、ヘッド。63分にも決定機。パントキックに競り勝った。

■sub
67(19)橘田健人(8) 5.5 膨大なタスクの中、ボールカットを繰り返す。90分、三丸に寄せ切れず。
74(23)宮城天(24) 6.0 左ウィング。79分、左ポケットの三浦へパス。82分、89分にシュート。
74(17)家長昭博(41) 5.5 右ウィング。82分、84分に三丸より先に身体を入れてFKを獲得する。
80(91)小林悠(11) 5.0 90+7分、GK山口のパントキックで、落下点近くに行かなかった。

■bench
ソンリョン(1) 神橋良汰(27) 田邉秀斗(15) 野田裕人(30) 土屋櫂大(39) 

■coach
長谷部茂利 6.0 柏の攻撃を止めることはできなかったが、4ゴールでドロー。交代枠を1つ残す。

■referee
長峯滉希 6.0 妥当なジャッジを続ける。イエロー5枚は出しすぎ。

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AT+6+8

2025/09/28

250923湘南1-2川崎(J1 #31)

湘南1-2川崎(レモンガススタジアム平塚, 19:00KO, 12,769人)

ウノゼロで敗れたFC東京戦(J1 #30)から中2日。
 秋分の日の火曜日に、アウェイ湘南戦が開催される。

祝日の火曜日開催については理解できる。
 ただ、前節は土曜日開催のため中2日で、体力的に難しい日程。
 可能であれば金曜日開催と組み合わせ、中3日を確保してほしい。

引き続き、U-20代表のため大関と神田は不在。


先発は、FC東京戦から1人だけ変わる。
 新たに脇坂泰斗が先発して、ロマニッチがベンチに回る。

ベンチもロマニッチと脇坂の入れ替わりだけ。


湘南ベルマーレは、J1リーグ6勝7分17敗で19位。
 アウェイ名古屋戦(J1 #30)から中2日で、日程は川崎と同じ。
 U-20代表に石井久継(77)が招集されて、不在となっている。

川崎から期限付き移籍中のゼ・ヒカルド(6)は、契約上出場できない。
 2018-19年に所属した鈴木雄斗(37)は、右ウィングで先発。
 2017-20年所属のGKポープ・ウィリアム(1)は、ベンチスタート。
 2023-24年所属のGK上福元直人は、アキレス腱断裂で、選手登録を抹消されている。

等々力では、川崎が勝った。
 250402川崎2-0湘南(J1 #8)

■1st half
湘南は鬼のようなプレスを仕掛ける。
 川崎がボールを動かすたびに、素早く詰めて自由を奪う。
 12分までに5本のCKを蹴るなど、川崎を押し込んだ。

川崎の反撃は、単発の個人技から。
 14分、山本のクリアボールを拾ったエリソンが、ドリブルで前進。
 1人で舘幸希(4)と大岩一貴(22)を引き連れてシュート。

20分が過ぎて、湘南のプレスが弱まると押し上げていく。
 27分、三浦の左クロスをエリソンが脇坂に落とす。
そして28分。山本のスルーパスで駆け上がった三浦が左クロス。
 脇坂が頭でコースを打ち抜いて、あっさり先制する。
その後も川崎が攻めていった。
 38分、伊藤達哉が2本のミドル。
 44分、エリソンの落としをVW際がミドル。

■2nd half
56分、脇坂が右FKを入れると、鈴木章斗(10)が頭上に手を掲げてハンド。
 鈴木は山本に抱えられてバランスを崩し、その反動で手が上がった。
 山本のファウルとも考えられるが、VARを経ても判定は変わらず、PKが与えられる。
 エリソンのPKは右ポストに当たり、さらにエリソンが跳ね返りを2度シュートしたが決まらなかった。

66分、河原創がPA内でボールに手で触れるが、判定はノーハンド。
 池田昌生(18)が至近でタッチしたボールが当たったとの判断と思われる。
 しかし、56分の鈴木章斗のハンドPKがあっただけに、理解されにくい判定だった。

1点差のまま、80分。
 三浦が縦パスをインターセプトすると、豪快に駆け上がって左クロス。
 小林悠が折り返して、伊藤達哉のシュートはブロックされる。
 しかし、再度小林悠が右クロスを入れ、伊藤達哉が今度はゴールを決めた。

2点差となり、残り時間は短かったが、湘南が息を吹き返す。
 82分、池田昌生の左FKをファーの舘幸希が頭で合わせ、すぐ1点を返す。
 さらに畳み掛けて、89分に鈴木章斗がミドル。90+5分にルイス・フェリッピ(27)がヘッド。
 川崎は90+1分から3バックを組んで、辛くも逃げ切った。

■summary
湘南は序盤、強烈なプレスで主導権を握った。
 多くのCKを獲得できたが、決定機までは至らなかった。
 プレスは長く続けられず、2失点目を喫した80分まで攻撃は停滞した。
 序盤ではなく、別のタイミングでプレスに出る方法も良かったかもしれない。

82分のゴールのあと、川崎を押し込んだ。
 ルイス・フェリッピがポストプレーを成功させてCBを引き出す。
 もう一歩守備を崩すことができれば、同点ゴールの可能性もあった。


川崎は優勢な状況を長く保ち、2ゴールで勝利した。
 序盤、そして終盤は湘南に主導権を握られたが、GK山口が脅かされる場面は少なかった。
 最後は神橋を投入して、3バックを組んで逃げ切った。
 中2日だったが、湘南に走り負けることなくプレーできた。

次は、中4日で柏戦(J1 #32)。
 エリソンが累積警告で出場停止となる。
 J1リーグ4位の上位対戦となるが、勝利したい。

■goal
83舘幸希(4) 
28脇坂泰斗(14) 80伊藤達哉(17) 

■judge
山口瑠伊(98) 6.0 18分、松本大弥(66)のミドルをセーブ。プレー機会はあまり多くなかった。
VW際(31) 6.0 26分にCKから、44分にエリソンの戻しをミドル。69分、遅延行為でイエロー。
ウレモヴィッチ(22) 6.5 背後のスペースをきっちりケア。前に出るべき局面で果敢に出ていく。
佐々木旭(5) 6.0 31分、左CKをヘッド。67分、左クロスをクリア。最後は3バック中央に入る。
三浦颯太(13) 6.5 1アシスト。2点目も起点となるインターセプト。75分、左クロスをクリア。
河原創(19) 6.0 83分の失点では舘幸希を逃してしまった。いつものように走り回って貢献した。
山本悠樹(6) 7.0 32分、トラップからターンして抜け出す。華麗なパスワークに目を見張った。
伊藤達哉(17) 6.5 連続2本目のシュートで1ゴール。38分、45+3分、54分、74分にシュート。
脇坂泰斗(14) 6.5 1ゴール。56分、FKで偶発的ながらもPK獲得。90+2分、正面から直接FK。
マルシーニョ(23) 5.5 10分、シュート。48分、エリソンのクロスに飛び込む。走力を活かした。
エリソン(9) 6.0 14分、単独でシュート。61分、右ポストに当ててPKを失敗。70分、イエロー。

■sub
62(23)宮城天(24) 5.5 75分、競り勝って三浦へパス。89分、藤井智也(50)を倒しFKを与える。
78(9)小林悠(11) 5.5 1アシスト。90+6分にスローイン、90+7分にCKを獲得。動きは少なめ。
90+1(31)神橋良汰(27) 6.0 90+11分、右クロスをカット。90+12分、ロングボールをクリア。
90+1(17)田邉秀斗(15) 5.5 90+6分、クリアボールを小林悠に渡す。90+12分、クロスを処理。
90+1(6)橘田健人(8) 5.5 河原創とペアで、広い範囲を走り回る。90+9分、左クロスをクリア。

■bench
ソンリョン(1) 土屋櫂大(39) 家長昭博(41) ロマニッチ(91) 

■coach
長谷部茂利 6.5 中2日ながら選手のコンディションを見極めて勝利。選手交代は遅め。

■referee
小屋幸栄 5.5 難しいハンドPK判定が続き、その後は冷静さを欠いた。

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AT+3+12