後半押されながらも快勝した上海海港戦(ACLE GL #4)から中3日。
アウェイでのJ1リーグ第36節、京都サンガ戦。
晴天に恵まれて陽射しは強く、11月なのに暑さも感じるくらいだった。
先発は、上海海港戦から1人だけ変更。
出場停止だったマルシーニョが先発して、家長がベンチに回る。
京都は、J1リーグは12勝8分14敗で暫定13位。
川崎と同じ試合数で、同じ勝ち点となっている。
日程は中5日となっていて、川崎より少し余裕がある。
等々力での対戦では、京都が勝った。
240309川崎0-1京都(J1 #3)
■1st half
京都は3トップで、原大智(14)がプレスを仕掛ける。
ただ、ラファエル・エリアス(99)とマルコ・トゥーリオ(9)は緩めの動き。
素早く囲んでボール奪取を狙うというよりも、パスコースを切った。
川崎はゆっくりビルドアップしていく。
京都に迫られても、1人1人剥がしてその裏を使っていく。
山本が寄ってくる左サイドは混み合っていたが、細かいパスワークで前進する。
逆に右サイドのスペースは広く、VW際がフリーで受けることができた。
京都はカウンターから3トップがゴールに迫る。
22分、米本拓司(39)の右クロスをマルコ・トゥーリオがヘッド。
29分、エリアスの落としを米本がボレー。
32分、マルコ・トゥーリオの右クロスを原がシュート。
45+1分、佐藤響(44)の左クロスをマルコ・トゥーリオがヘッド。
川崎はシュートに至ることが少なかった。
35分、37分、40分と立て続けに遠野がミドルを狙ったが、いずれもブロックされる。
45+4分、マルシーニョが山本そして瀬川とパス交換して左ポケットに入る。
深い位置からエリソンへラストパスを入れるが、クリアされた。
■2nd half
プレスを強めた京都が、高い位置で奪うようになる。
46分、平戸太貴(39)のFKを原が触って狙うが、GKソンリョンが弾く。
50分、平戸の右CKをラファエル・エリアスがフリーでヘッド。
同じく50分、米本の落としを平戸がミドル。
54分、中央突破から原が決定機を迎えたが、シュートは弱くなった。
59分、押し込まれていた川崎が先制ゴールを奪う。
三浦がインターセプトして、大島がワンタッチで前線にループパス。
抜け出した山田新が、福岡慎平(10)に当たられながらも運んでゴールを決めた。
先制後は川崎が攻めていく。
67分、VW際のパスで家長がPA内に入り込む。
70分、大島の右クロスをマルシーニョがヘッドするが、右ポストに当たる。
72分、平戸の右CKからゴール前で混戦となったプレー。
橘田のハンドとVARで判定され、京都にPKが与えられる。
マルコ・トゥーリオのPKは、GKソンリョンが止めてみせる。
しかし、これもVARで、蹴るより先にソンリョンが前に出たと判定される。
やり直しとなった2度目のPKは、ラファエル・エリアスが決めた。
10分と長いロスタイムまで、川崎が押し込んでいく。
反対に京都は手数の少ないカウンターを狙った。
84分、ラファエル・エリアスが2本シュートするが、ソンリョンがセーブ。
■summary
京都は3トップを中心にカウンターを仕掛けた。
前半、そして後半開始直後に多くのチャンスを作るが、ゴールは割れなかった。
失点後、川崎に押されていたが、CKから得たPKで同点ゴールを決めた。
間延びしがちな縦ポン戦法だったが、最後までコンパクトさを保った。
夏に加入したラファエル・エリアスは、川崎戦までのJ1リーグ13試合で11ゴール。
この13試合の京都は7勝3分3敗で、勝ち点24を稼ぐことができた。
エリアス加入前の勝ち点は22試合で21だったので、残留に向けて起死回生の補強となった。
今日もマルコ・トゥーリオ、原と組んだ3トップのカウンターは強力だった。
川崎は悪くはない内容でドローとなった。
ハーフタイムの3人交代の評価は難しいところ。
投入された大島と山田新で先制ゴールを決めたが、京都の攻勢も許した。
前半、山本、遠野、エリソンはまずまずだったので、少し遅い交代でも良かったかもしれない。
GKソンリョンは、京都の決定機を確実にブロックした。
川崎の全盛期が彼とともにあったことを、あらためて感じさせた。
18位磐田が負けたことで、J1リーグ17位以上が確定した。
心許なかった残留が決まって、ようやく安心できる。
次は代表ウィークを挟み、中12日でアウェイ浦和戦(J1 #28 #2)。
8月24日に前半を行って(J1 #28 #1)、雷雨のためハーフタイムで中断された。
1点ビハインドで、後半45分のみ開催される。
■goal
79PKラファエル・エリアス(99)
59山田新(20)
■judge
ソンリョン(1) 7.5 決定的ピンチを多く防ぐ。PKストップは惜しくもやり直すこととなった。
VW際(31) 6.0 横からだけでなく、アーリークロスも入れる。細かいドリブルでも貢献する。
佐々木旭(5) 6.0 RCBで奮闘する。84分、豊川雄太(23)に抜け出される。終盤はRSBに回る。
丸山祐市(35) 6.5 クロスや縦パスを大きく跳ね返す壁となる。11分、橘田への縦パスをミス。
三浦颯太(13) 6.0 左サイドを鋭く駆け上がりクロスを入れた。カウンターも上手く遅らせる。
橘田健人(8) 6.0 31分、3人抜きドリブル。72分、偶発的なハンドでPKを与えるが仕方なし。
山本悠樹(77) 6.0 視野の広さを活かして、縦パスを優しく届ける。45分、寄せられてロスト。
遠野大弥(17) 6.5 35分、37分、40分にミドル。ボール奪取もカウンター対応も抜群だった。
瀬川祐輔(30) 6.5 フル出場。ラインブレイクの動きを繰り返す。31分、90+6分にシュート。
エリソン(9) 5.5 31分、PA内のポストプレーで瀬川へ落とす。42分、クリアボールをキープ。
マルシーニョ(23) 6.0 6分、ボールを浮かせながら2人を抜く。70分、大島のクロスをヘッド。
■sub
HT(77)大島僚太(10) 6.0 ダイレクトの縦パスで1アシスト。87分、ロスト。ミスは減らしたい。
HT(17)家長昭博(41) 5.5 サイドでキープしても打開できない。同点でもゆっくりプレーした。
HT(9)山田新(20) 6.5 大島の縦パスを運んでゴール。48分、58分、90分、90+4分にシュート。
84(23)小林悠(11) 5.5 見せ場は少なかった。90+4分、PA内の山田新へパスを入れる。
84(31)ジェジエウ(4) 6.5 圧倒的な強さと高さを見せる。88分、佐々木旭のクロスをヘッド。
■bench
山口瑠伊(98) 河原創(19)
■coach
鬼木達 5.5 京都のカウンターに手を焼きつつ、ドローで終えた。
■referee
笠原寛貴 6.0 VARのサポートを受けながら、的確なジャッジを続ける。
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AT+5+10