2024/07/21

240720柏2-3川崎(J1 #24)

柏2-3川崎(三協フロンテア柏スタジアム, 19:00KO, 12,853人)

J1リーグ5戦連続ドローとなったC大阪戦(J1 #23)から中5日。
 アウェイの柏レイソル戦は、夏の2週間の中断前、最後のゲームとなる。

梅雨が空けた日中はかなり暑く、キックオフの19時でも熱波が残った。
 遠くで雷が鳴り始め、後半になって豪雨に見舞われた。

高井幸大は、U-23代表でオリンピックに出場するため、この試合から不在となる。


先発は、C大阪戦から4人を変える。
 新たに大南、三浦、山本、家長が先発する。
 三浦は、4月3日の横浜FM戦(J1 #6)での左膝外側半月板損傷から復帰する。
 瀬古樹と大島がベンチへ、エリソンとU-23代表参加の高井はベンチ外となった。

ベンチには、新たに田邉と山内が入り、ヒカルドと遠野が外れた。


柏レイソルは、J1リーグ7勝8分8敗の13位。
 順位は14位川崎の1つだけ上だが、勝ち点4差と少し差がある。
 U-23代表に細谷真大(19)と関根大輝(32)を派遣している。

等々力での対戦は、ドローだった。
 240525川崎1-1柏(J1 #16)

■1st half
川崎がスタートからいきなり攻勢に出た。
 4分、三浦が縦に仕掛けて左クロスを入れて、山田新が先制ゴールを決める。
10分には追加点を奪う。
 じっくり押し込んでから、橘田が右サイドの家長に流す。
 家長の右クロスを山田新が頭で合わせ、早くも2点目が入った。

良い形でリードしたものの、柏はすぐに1点を返す。
12分、マテウス・サヴィオ(10)がFKを蹴り、ジエゴ(3)の折り返しを白井永地(33)がゴール。
 サヴィオのキックは正確で、CKでもFKでも味方に合わせてチャンスを作った。

川崎は序盤の攻勢を再現できない。
 柏のプレスを受けて、スムーズには前進できなくなった。

柏もしばらく停滞していたが、ロスタイムに決定機を作る。
 45+1分、サヴィオへのロングボールから、木下康介(15)がシュート。

■2nd half
後半は、柏が攻める展開となった。
 59分の片山瑛一(16)、61分のジオゴのシュートは、いずれもGKソンリョンが防ぐ。
そして、67分に同点に追い付いた。
 サヴィオのCKが跳ね返り、山田雄士(6)の右クロスを垣田裕暉(18)がヘッドで叩き込んだ。

同点となってから、川崎が盛り返す。
 71分に大島と瀬古樹を入れて、攻撃に比重を置く。
79分、瀬古樹のラストパスをマルシーニョがシュート。
 GK松本健太(46)が止めて転がったボールを、瀬川がシュート。
 さらにGK松本が止めたものの、最後は脇坂が押し込んだ。

90分、小屋松知哉(14)が浮かせたボールを、LSBに移った橘田が肘でブロックする。
 VARによってハンドと判定されて、柏にPKが与えられた。
 90+4分、サヴィオのPKをGKソンリョンが止めた。

■summary
柏は、マテウス・サヴィオが攻撃を牽引していた。
 12分の1点目の起点となったFKなど、プレースキックが正確だった。
 厳しくVW際にマークされても、フリーにすると決定的なパスを出す。
 ボールを受けるためにときに下がってしまうが、できれば前線に残りたい。

サヴィオはロスタイムにPKを失敗し、落ち込んでいた。
 しかし、それまでの大きな貢献を考えれば、非難することはできない。


川崎は、5戦連続ドローから抜け出す久しぶりの勝利となった。
 薄氷を踏むような展開となったが、紙一重で逃げ切った。

先発2ボランチの山本と橘田も上手く機能した。
 70分から瀬古樹と大島に2ボランチを入れ替えても、バランスは保てた。
 三浦の復帰とともに、選手起用の選択肢が増えてきた。

中断期間を挟んで、次は中18日で神戸戦(J1 #25)。
 しっかり休んで、内容を高めていきたい。

■goal
12白井永地(33) 67垣田裕暉(18) 
4,10山田新(20) 79脇坂泰斗(14) 

■judge
ソンリョン(1) 7.5 90+4分、PKストップで勝利を呼ぶ。45+1分、木下のシュートを止める。
VW際(31) 6.0 サヴィオを抑え込む。ファウルも多くなり、74分にイエロー。42分、右クロス。
大南拓磨(3) 6.0 広い範囲を素早くケア。78分、CKをヘッド。79分、縦パスを瀬古樹に入れる。
佐々木旭(5) 6.5 ボールを動かしながらプレスを抜け出す。35分、木下のシュートをブロック。
三浦颯太(13) 6.5 復帰戦でいきなりの1アシスト。10分にはシュート。スローインも良かった。
橘田健人(8) 6.0 ボランチで先発して、70分からLSBに回った。90分、ハンドでPKを与える。
脇坂泰斗(14) 6.5 決勝ゴール。受けるために下がりつつ、前線にパスを入れる。左CKを担当。
山本悠樹(77) 6.0 少しミスはあったが、丁寧にパスを届ける。右CKを担当。9分、左クロス。
家長昭博(41) 6.0 1アシスト。アンカーを含め、いろいろな位置に出没。50分、PA内ドリブル。
山田新(20) 7.5 いずれもワンタッチで2ゴール。9分にもヘッド。ポストプレーで踏ん張った。
マルシーニョ(23) 6.0 スペースはなかったが、仕掛けは効いていた。79分、フリーでシュート。

■sub
64(41)小林悠(11) 5.5 右FWに入る。74分、右クロス。90+12分、瀬川と粘ってCKを獲得。
70(20)瀬川祐輔(30) 6.0 1トップ。79分、GK松本に詰めてシュート。ロスタイムに時間を消費。
70(77)瀬古樹(16) 6.0 74分、ボール奪取から右クロス。90+9分、上手く奪うがファウル判定。
70(13)大島僚太(10) 6.0 73分に脇坂、76分にマルシーニョ、90+8分に山内にパスを入れる。
81(23)山内日向汰(26) 5.5 88分、中央から持ち上がるが、最後にパスミス。90+7分、FK獲得。

■bench
上福元直人(99) 田邉秀斗(15) 

■coach
鬼木達 6.5 久しぶりの勝利を3ゴールでもたらした。選手起用も完璧だった。

■referee
中村太 6.0 接触プレーに対し、妥当なジャッジを続ける。脇坂のゴールはVARがオフサイドを見逃した。

224,500views
AT+2+12

2024/07/19

240714川崎1-1C大阪(J1 #23)

川崎1-1C大阪(U等々力, 19:00KO, 20,725人)

天皇杯3回戦敗退となった大分戦(天皇杯 R32)から中3日。
 雨のホーム等々力に、セレッソ大阪を迎える。


先発は、大きくターンオーバーした大分戦から10人変わる。
 続けて先発するのは、山田新1人だけとなった。
 大分戦の前の磐田戦(J1 #22)から見ると先発8人が同じで、フルメンバーに戻した形。


セレッソ大阪は、J1リーグで9勝9分4敗の5位。
 6月に毎熊晟矢がAZアルクマール(NED)へ、7月に清武弘嗣が鳥栖(J1)へ移籍した。
 京都(J1)からFW山﨑凌吾(29)を獲得し、リーグ登録は終わったが、今日はベンチ外。

川崎から移籍したLSB登里享平(6)は、5月12日のG大阪戦(J1 #12)で左ハムストリング負傷。
 しばらく欠場していたが、この川崎戦でベンチに戻ってきた。

日程は、天皇杯甲府(J2)戦から中3日。
 川崎と同じく敗退したが、セレッソは延長120分まで戦っている。

アウェイでの対戦は、セレッソが勝っている。
 240413C大阪1-0川崎(J1 #8)

■1st half
川崎は、2ボランチが良い距離感を保つ。
 瀬古樹がCB脇に1列落ちて組み立てて、大島が中央に立った。
 4バック各人がドリブルを使いながら、セレッソのプレスを抜ける。
 脇坂がビルドアップに参加する必要がなく、前線に残ることができた。

ボールを運んでからは、素早くゴールを目指す。
4分、瀬古樹のロングボールでマルシーニョが抜け出し、脇坂にラストパス。
 ゴール正面でフリーとなった脇坂だったが、GKキム・ジンヒョン(21)がシュートを弾く。

セレッソは、11分、ルーカス・フェルナンデス(77)のFKを田中駿汰(10)が頭で合わせる。
 ただ、ビルドアップは上手くできず、GKやCBがロングキックを蹴らされる。
 FWレオ・セアラ(9)までボールを届けることができず、難しい時間が続いた。

先制ゴールは36分。
 CB佐々木旭が2人を剥がしてから脇坂に縦パスを入れる。
 さらに脇坂のスルーパスで、マルシーニョが抜け出してゴールを決めた。

大島が、駆け出すマルシーニョを狙っていく。
 26分に2度、38分、44分と、ゴールを目指すパスを届けた。

■2nd half
セレッソは、ハーフタイムから柴山昌也(48)を投入する。
 柴山がバイタルのハーフスペースに立って、パスを中継していく。
 59分には3バックに移行して、前に人数を掛けた。

川崎も大島が交代し、前半ほどパスをつなげない。
 セレッソの攻撃を4バックを中心に跳ね返していく。
 ただ、暑さもあって、少しずつ守備にほころびが出る。
 71分、GKソンリョンが飛び出しをミスするが、佐々木旭がカバー。

77分、レオ・セアラのポストプレーに、RCB高井とRSB大南の2人が付いてしまう。
 大南が空けたサイドのカピシャーバ(27)がフリーとなって、クロスを入れる。
 佐々木旭だけが残るゴール前で、ヴィトール・ブエノ(77)が同点ゴールを決めた。

79分、橘田の左クロスを小林悠がゴールしたが、VARで取り消された。
セレッソも攻勢を仕掛けたが、ドローで終わることとなった。

■summary
セレッソは、前半、ほとんど攻撃できなかった。
 3トップのレオ・セアラ、カピシャーバ、ルーカス・フェルナンデスにボールが入らない。
 ロングボールも単に蹴り出すだけとなり、川崎のハイラインの背後に流れた。

後半、柴山昌也を投入することで巻き返し、同点ゴールを生んだ。
 暑さの中、体力的にも厳しかったと思われるが、小菊昭雄監督の采配が奏功した。

GKキム・ジンヒョンは、4分に脇坂、38分にマルシーニョの決定機を止めた。
 1失点したが、勝ち点1の獲得に間違いなく貢献したといえる。


川崎は、J1リーグ5戦連続のドローとなった。
 前半、良い内容でリードを奪いながら、終盤に追い付かれた。

大島僚太は、負傷から復帰して4試合目の出場。
 前半のみだったが、素晴らしいプレーを見せてくれた。
 前を向いて少しでも時間があれば、スペースを突くパスを選択した。
 特に前線のマルシーニョを狙ったパスは、絶品だった。

次は中5日でアウェイ柏戦(J1 #24)。
 夏の2週間の中断前のゲームとなる。
 高井幸大は、パリ・オリンピック代表に招集されて、しばらくは不在。

降格圏の18位から、勝ち点3差の14位。
 ドローを続けていることで、なんとか降格圏に入っていない。
 内容は悪くないだけに、早く結果を出したい。

■goal
36マルシーニョ(23) 
77ヴィトール・ブエノ(77)

■judge
ソンリョン(1) 6.5 11分の田中、87分のカピシャーバを止める。71分、飛び出しの判断を誤る。
VW際(31) 6.0 ドリブルで動かしてつなぐ。カピシャーバを止める。65分、足を攣らせて交代。
高井幸大(2) 6.0 34分、上門知樹(7)の抜け出しを止める。87分、ハイボールの処理をミスする。
佐々木旭(5) 6.5 細かいタッチで持ち上がる。71分、PA内クリア。90+3分に柴山の決定機阻止。
橘田健人(8) 6.5 LSBでルーカス・フェルナンデスを封じた。79分、VARで幻となった左クロス。
大島僚太(10) 6.5 華麗なパスでマルシーニョやVW際を使った。動きは少なくとも価値は高い。
瀬古樹(16) 6.0 大島の背後に控えて、強力にサポートした。8分、35分とボールロストは多め。
脇坂泰斗(14) 6.5 4分に決定機。1アシスト。74分にボレー。前半は下がらず、大島に委ねた。
山田新(20) 5.5 右FW。33分、イエローをもらう。52分、カットからドリブルしてシュート。
エリソン(9) 5.0 CF。18分、VW際のクロスを競る。16分、58分に田中駿汰に無謀なチャージ。
マルシーニョ(23) 6.5 1ゴール。4分、脇坂へラストパス。38分、大島のパスで決定的シュート。

■sub
HT(10)ヒカルド(6) 5.5 ピッチ中央に高さを加え、バランサーとして機能した。76分、ミドル。
58(9)小林悠(11) 6.0 73分、右クロス。79分、橘田のクロスをゴールするも、VARで取り消し。
65(31)大南拓磨(3) 5.5 RSB。サイドを駆け上がる。77分、判断ミスでカピシャーバを自由に。
65(23)家長昭博(41) 5.0 珍しく左FWで出場。見せ場は少なかった。90+2分、自陣でパスミス。
82(20)瀬川祐輔(30) 5.5 右FW。粗さはあっても、攻撃で活躍。90+2分、90+4分に右クロス。

■bench
上福元直人(99) 遠野大弥(17) 

■coach
鬼木達 6.0 前半、大島の躍動で決定機を多く作る。後半、遠野を起用すべきだったか。

■referee
木村博之 5.0 手を使ったものを含めて、接触プレーをあまりにも流しすぎ。

224,200views
AT+4+9

2024/07/14

240710川崎1-3大分(天皇杯 R32)

川崎1-3大分(レゾナックドーム大分, 19:00KO, 4,056人)

4戦連続のドローとなった磐田戦(J1 #22)から中3日。
 天皇杯3回戦のスタジアムは、下位カテゴリのチームが優先される。
 そのため、大分(J2)のホームスタジアムで開催される。
 なお、2023年から昭和電工の社名変更に伴い、レゾナックドーム大分と名称が変わった。


先発は、磐田戦から大きく9人を変える。
 連続して先発するのは、大南と遠野の2人のみ。
 新たにGK上福元、瀬川、車屋、田邉、ヒカルド、山本、家長、山田新、山内が先発する。
 車屋は、昨年9月24日の湘南戦(2023 J1 #28)での左膝負傷から復帰する。

先発を外れた佐々木旭、瀬古樹、小林悠、マルシーニョの4人がベンチに回る。
 GKソンリョン、VW際、高井、脇坂、大島の5人は、ベンチ外となった。

ベンチには、新たにGK早坂と負傷離脱から戻ったエリソンが入った。


大分は、J2リーグで6勝10分7敗の14位。
 天皇杯2回戦は、鹿児島(J2)に勝っている。
 今季から、片野坂知宏が3年ぶりに監督に復帰した。

川崎との対戦は、2021年の天皇杯準決勝以来。
 川崎はJ1リーグとの2冠となる天皇杯連覇を狙ったが、PK戦で敗れた。
 211212川崎1(4PK5)1大分(天皇杯 SF)

■1st half
川崎はゆったりとボールを持つ。
 久しぶりの復帰となる車屋が、工夫しながらビルドアップを担った。

大分は5バック3ボランチで、ブロックを組んだ。
 プレスは控え目で、2FW伊佐耕平(11)と鮎川峻(21)も低い位置に構える。
 そして、しっかり守ってから、伊佐と鮎川を狙ってカウンターを仕掛ける。
 9分、茂平(16)の右からのラストパスを、保田堅心(26)がシュート。
 15分、保田がカウンターからミドル。
 20分、保田がドリブルして中央からミドル。

川崎はブロックの外側でボールを回すが、その内側を攻められない。
 家長が右サイドでキープするが、次の攻め手を探せない。
 ヒカルドのトリッキーなプレーで前進できても、すぐに穴を塞がれた。
 45+2分、山本の右CKを大南がヘッドで合わせたのが、唯一の決定機だった。

■2nd half
後半も同じように川崎がボールを持ち、大分が待ち受ける展開となる。
 ただ、大分の速攻を途中で止められなくなり、多くのチャンスを作られる。
 54分、松岡颯人(36)の左クロスを伊佐がシュート。

61分、カウンターから松尾勇佑(27)が右クロス。
 佐々木旭が触ってコースが変わり、オウンゴールとなった。
続いて63分、保田が車屋に寄せられながら力強くドリブルで運ぶ。
 そのままPA内まで持ち込んで、ゴールを決めた。
78分、PAまで戻ったマルシーニョが相手を倒してPKを与える。
 このPKを鮎川が決めて、3点差とされる。

89分、エリソンが1点を返したが、追い付くことは困難だった。

■summary
大分はコンパクトに整えられた5バック3ボランチで、しっかり守った。
 川崎がミドルシュートを狙えば、素早く寄せてカットする。
 ブロック内に入られてもスライドしながら複数人で囲み、シュートを許さない。
 そして速攻から次々と決定機を作り、後半3ゴールを奪った。
 トーナメントらしい戦い方を徹底することで、快勝した。


川崎はボールを持っていても、有効な攻撃手段がなかった。
 FWのポストプレーやサイドからのクロス、ポケットへの走り込みなどを試みた。
 しかし、選択肢が少ない中での仕掛けだったので、大分を崩せなかった。
 ブロックの外側で戸惑い続けて、精度の低いプレーでボールを失った。

天皇杯3回戦敗退は、東京Vに敗れた2022年以来2年ぶり。
 2022年はJ1リーグ3連覇を狙って、最終的に2位となったシーズン。
 そのため、天皇杯というタイトルを失った喪失感は大きかった。

しかし、今年は天皇杯に注力する余裕はない。
 敗退で空いた日程を活かし、J1リーグ残留に全力を注がなくてはならない。
 欲をいえば、9月にYBCルヴァンカップが始まるまでに、残留争いから抜け出したい。
 そうなって初めて、ACLEを含めたカップ戦2つを狙うことができる。

次は中3日でC大阪戦(J1 #23)。
 天皇杯でのターンオーバーを活かし、内容は悪くとも勝ち点を確保したい。

■goal
89エリソン(9) 
61OwnGoal 63保田堅心(26) 78PK鮎川峻(21)

■judge
上福元直人(99) 6.0 9分、保田との1対1をセーブ。3失点ともに止めるチャンスは少なかった。
瀬川祐輔(30) 5.5 RSBながら家長を追い越しPA内にも進出。49分、ヘッド。58分、シュート。
大南拓磨(3) 5.5 45+2分、51分、69分にCKをヘッド。縦パスを狙った。74分、股抜きを許す。
車屋紳太郎(7) 4.5 復帰戦。後半は体力的に難しく、2失点目では保田のスピードに突破される。
田邉秀斗(15) 5.5 36分、CKの守りで接触して倒れる。ピッチに戻ったが、脳震盪の疑いで交代。
ヒカルド(6) 5.5 独特のリズムで縦パスを入れる。31分、ヒールで相手を抜いてからラストパス。
山本悠樹(77) 5.5 8分、ミドル。22分、29分に山田新への縦パス。CKでは大南を多く狙った。
遠野大弥(17) 5.0 トップ下で左右に動き回った。19分、ミドル。休養させるべきだったかも。
家長昭博(41) 5.0 敵陣でのキープはできたが、その先までは攻められない。15分、パスミス。
山田新(20) 5.0 良い形ではパスを受けることができなかった。47分、GK1対1でニアを狙った。
山内日向汰(26) 5.0 22分、左から横断して右の家長へパス。ドリブルするスペースがなかった。

■sub
HT(15c)佐々木旭(5) 5.0 オウンゴールは仕方ない。サイドラインに沿ったパスを出した。
(c:脳振盪の疑いによる交代)
59(26)マルシーニョ(23) 4.5 77分、自陣まで戻るがPKを与える。左からの仕掛けも不発。
59(17)橘田健人(8) 5.5 65分、右サイドをカバー。81分、85分にアーリークロスを入れる。
68(77)小林悠(11) 5.5 エリソンに頭でつなぎ1アシスト。89分、オフサイドだったがボレー。
68(20)エリソン(9) 6.0 動きは重そうだったが、1ゴール。89分、PA左で佐々木旭に落とす。
68(6)瀬古樹(16) 5.5 攻撃を牽引しようとするが、荷は重かった。76分、ロングシュート。

■bench
早坂勇希(22) 

■coach
鬼木達 4.5 大分のブロックを崩す方策を指示できず。2失点後の3人同時交代は効果がなかった。

■referee
岡部拓人 6.0 接触プレーは少なかったが、分かりやすい判定を続けた。

223,700views
AT+3+7

2024/07/10

240706磐田2-2川崎(J1 #22)

磐田2-2川崎(ヤマハスタジアム, 18:30KO, 13,153人)

3戦連続ドローとなった広島戦(J1 #21)から中6日。
 2年ぶりのヤマハスタジアムで、まだ陽が残る18時30分キックオフとなった。


先発は、広島戦から3人を変える。
 新たに大南、大島、小林悠が先発する。
 大島は長期離脱からの復帰3試合目で初先発。
 橘田と山田新がベンチに回り、ジェジエウはベンチ外となる。

ベンチには、田邉、山本、家長、山内の4人が新たに入る。
 家長は2試合欠場していたが、戦列に復帰する。
 代わりにヒカルド、ゴミス、宮城天の3人が外れた。


磐田は、J1リーグで6勝5分10敗の16位。
 15位川崎と勝ち点23で並んでいる。

ホーム等々力では両チームに9ゴールが生まれ、磐田が勝った。
 240301川崎4-5磐田(J1 #2)

■1st half
磐田のプレスは強くなく、川崎が押し込んでいく。
 6分に脇坂、10分に瀬古樹、14分に小林悠がシュートする。

LSB佐々木旭が2CB大南と高井の横に立ち、3バック気味で組み立てる。
 右サイドのスペースを脇坂と遠野が空け、ここをRSBのVW際が上がる。
 VW際は、RCB大南からのパスを受けて、多くの右クロスを入れた。

磐田は1トップのマテウス・ペイショット(99)にロングボールを当てる。
 20分、金子翔太(40)のミドルは、大南がブロックする。
 しかし、ジャーメイン良(11)の足元にボールが流れ、先制ゴールを決められた。

川崎は失点後もボールを持ち続けるが、磐田のブロックを崩せない。
 佐々木旭も左からクロスを入れたが、跳ね返された。

■2nd half
大島に代わって投入された橘田がチームを牽引する。
 暑さの中で低下するチームの運動量を補うべく、ピッチを走り回った。

51分、瀬古樹が低い位置から持ち上がり、磐田の守備を動かす。
 橘田の縦パスから小林悠がスルーパスを出し、遠野が同点ゴールを決めた。
 瀬古樹を起点に3つのパスが縦につながった素晴らしいゴールだった。

同点となったあとも、川崎が攻めていく。
 55分、小林悠がシュートし、さらに脇坂がボレー。
 58分、マルシーニョがオーバーヘッド。
 71分、山内の折り返しから、佐々木旭がミドル。

そして、81分に逆転ゴールが生まれる。
 左ショートコーナーから山内がミドルを狙って、DFに跳ね返される。
 戻ったボールを橘田が拾って、地を這うようなミドルをゴール左に決めた。

リードを奪ってからも、川崎が優位に進めていく。
 磐田は早く攻めようとするが、守備陣が上手く対応していく。

しかし、90+2分。
 佐々木旭のバックパスを蹴ろうとしたGKソンリョンが、まさかの転倒。
 詰めていた山田大記(10)が同点ゴールを決めた。

■summary
磐田は圧倒的にボールを持たれながらも、ドローに持ち込んだ。
 特に2点目は川崎のミスによるもので、ラッキーだった。
 勝ち点で並んでいる川崎に負けなかったことは、重要な結果といえる。

金子翔太(40)は、1点目を生むミドルを放った。
 川崎がVW際にパスを出すたびに、金子が何度もスプリントして間合いを詰めた。
 金子がスペースを埋めなければ、磐田は容易く崩壊したと思われる。
 61分に交代するまで、厳しいタスクを十分に果たした。


川崎は、久しぶりの勝利を目前にしながらドローに終わった。
 4戦連続ドローとはいえ、終始、磐田を攻め立てていて、悪くなかった。
 大島を先発させて、後半に橘田を投入する交代策も機能した。

GKソンリョンは、スパイクが芝に引っ掛かって転倒した。
 失点後、プレーが再開しても悄然としたままで、90+6分のFK対応にも不安があった。
 考えられないミスだったが、いつもの姿を早く取り戻してほしい。

次は中3日で、天皇杯大分戦(天皇杯 R32)。
 J2リーグ降格も考えられる現状なので、大きくターンオーバーしたい。

■goal
20ジャーメイン良(11) 90+2山田大記(10)
51遠野大弥(17) 80橘田健人(8) 

■judge
ソンリョン(1) 4.0 23分、レオ・ゴメス(16)の強烈ミドルをセーブ。ロスタイムに痛恨の転倒。
VW際(31) 6.5 フリーで受けて右クロスを入れる。32分、カットイン。61分、PA内でクリア。
大南拓磨(3) 6.0 右ワイドのVW際にパスを届ける。72分、ジャーメインのシュートをブロック。
高井幸大(2) 6.0 32分、ジャーメインからカット。ファウルもあったがFWに入る縦パスを狙う。
佐々木旭(5) 6.0 42分、72分にシュート。60分、ドリブルで前へ。多彩なパターンで仕掛けた。
瀬古樹(16) 6.5 CB脇に落ちて、磐田のプレスを抜けながら組み立てる。10分、33分にミドル。
大島僚太(10) 5.5 3分、ミドル。12分、14分にダイレクトパス。無駄に動かず、ゆったり歩く。
脇坂泰斗(14) 6.0 6分、32分、55分にミドル。39分、GKまでプレス。トップ下から仕掛けた。
遠野大弥(17) 6.5 GK川島永嗣(1)を制して同点ゴール。11分、ミドル。バイタルで動き回る。
小林悠(11) 6.5 素晴らしいラストパスで1アシスト。14分のシュートは、左ポストに弾かれた。
マルシーニョ(23) 6.0 カウンターで陣地を大きく回復した。58分、オーバーヘッドでシュート。

■sub
HT(10)橘田健人(8) 7.0 走り回って中盤を制圧した。1点目の起点となり、80分に逆転ミドル。
68(11)山田新(20) 5.5 79分、83分にボールキープからFK獲得。シュートはなかった。
68(23)山内日向汰(26) 6.0 80分、ミドル。85分、87分にPA内をドリブルで仕掛ける。
75(17)家長昭博(41) 5.5 ピッチを自由に移動する。90+4分、橘田の落としからシュート。
81(16)山本悠樹(77) 5.5 丁寧かつシンプルなパスをつなぐ。85分、山田新への縦パス。

■bench
上福元直人(99) 田邉秀斗(15) 

■coach
鬼木達 6.0 ベストの采配で内容も良かったが、結果は出なかった。

■referee
御厨貴文 6.5 最後まで冷静さを保ち、バランスの良いジャッジを続けた。

223,200views
AT+3+6