2024/08/25

[試合中断]240824/241122浦和1-0川崎(J1 #28)

[試合中断]浦和1-0川崎(埼玉スタジアム, 19:00KO, 観客数発表なし)

(浦和戦の前半の観戦記は、暫定的に公開します)
(後半が終わってから、1つの観戦記にまとめて公開します)

久しぶりの敗戦となった横浜FM戦(J1 #27)から中6日、アウェイ浦和戦。

8月20日、大南琢磨がOHルーヴェン(BEL)へ期限付き移籍することが発表された。
 同日、鳥栖(J1)から完全移籍で河原創(19)を獲得した。

高井幸大は、累積警告4枚により出場停止。


先発は、横浜FM戦から2人変更する。
 新たにGKソンリョンと車屋が先発する。
 GK早坂と出場停止の高井はベンチ外となった。

ベンチには、新たに田邉、アイダル、河原の3人が入る。
 アイダルと河原は、加入後初めてのベンチ入りとなった。
 山本と瀬川の2人が外れている。


浦和は、J1リーグ9勝8分9敗で暫定10位。
 直近5試合では3分2敗と調子は上がっていない。
 2日前の8月22日、予定されたトレーニングがオフとなった。
 ペア・マティアス・ヘグモ監督は、酷暑によるものと説明したが、異例な状況といえる。

等々力では、川崎が勝った。
 240503川崎3-1浦和(J1 #11)

■1st half
浦和が次々と縦や斜めのパスを入れて、川崎のゴールに迫った。
 2分、関根貴大(14)がミドルシュート。
 4分、大久保智明(21)がカウンターからシュート。
 13分、石原がPA内からラストパス。

23分、右クロスをブライアン・リンセン(9)がヘッドで動かす。
 大畑歩夢(66)の折り返しを渡邊凌磨(13)が合わせて先制ゴール。

川崎は失点後、チャンスを作れるようになる。
33分、VW際の右クロスを家長が触り、山田新のループは左ポストに当たった。

開始直後から降り続いた雨は、どんどん強くなる。
 ピッチに水溜まりができ、ボールは動かなくなった。

■240824-241122
後半は始まることなく、雷雨のため試合は中止された。
 この試合の取り扱いやチケットについては、後日アナウンスされる。

(チケットは、全額払戻し。2024/9/5浦和公式発表。)
(再開は、後半開始から11月22日(金)19時キックオフ。2024/9/6浦和公式発表)


■2nd half


■summary
浦和は川崎の守備が整う前に、早く攻めてきた。
 いくつか決定機を作り、23分、完全に崩して先制ゴールを決める。

渡邊凌磨(13)は、トップ下で出場して先制ゴール。
 浦和加入後、LSBで起用されていたが、アタッカーが適正と思われる。


川崎は浦和の攻撃を中盤で止めることができず、ゴールに迫られた。
 右佐々木旭、左車屋で組んだ2CBは、高さも強度も不足していたことは否めない。

ビルドアップは上手くいっていて、失点後は押し戻すことができた。
 大雨で35分あたりからはボールが止まり、サッカーにならなかった。

■goal
23渡邊凌磨(13)

■judge
ソンリョン(1) 
VW際(31) 
佐々木旭(5) 
車屋紳太郎(7) 
三浦颯太(13) 
橘田健人(8) 
大島僚太(10) 
脇坂泰斗(14) 
家長昭博(41) 
山田新(20) 
マルシーニョ(23) 

■sub

■bench
山口瑠偉(98) 田邉秀斗(15) アイダル(44) 河原創(19) 遠野大弥(17) 小林悠(11) エリソン(9) 

■coach
鬼木達 

■referee
上田益也 

AT+2+

2024/08/19

240817川崎1-3横浜FM(J1 #27)

川崎1-3横浜FM(U等々力, 19:00KO, 22,850人)

勝敗を5分に戻したFC東京戦(J1 #26)から中5日。
 前日に台風7号がやってきた等々力は、かなりの暑さとなった。

8月14日、大南琢磨(3)と瀬古樹(16)が、海外移籍のためチームを離脱すると発表された。
 大南は、神戸戦(J1 #25)にフル出場したが、FC東京戦は欠場。
 瀬古樹は、FC東京戦に途中出場し、その後、移籍が本格化したものと思われる。

また、GK山口瑠偉(98)を町田(J1)からレンタルで獲得した。
 上福元直人が湘南(J1)に移籍したことを受けて、GKを補充する。


先発は、FC東京戦から1人だけ変更。
 プロ初出場となるGK早坂勇希が先発し、GKソンリョンはベンチ外となった。

ベンチには、町田から加入して3日目のGK山口、山本、エリソンが入る。
 代わりに山内、海外移籍手続き中の瀬古樹が外れた。


横浜Fマリノスは、J1リーグ10勝5分11敗で9位。
 負け越しているが、勝利数が多く、勝敗イーブンの川崎より順位は1つ上。
 川崎がベスト16で敗退した2023-24のACLでは、準優勝した。
 7月15日、ハリー・キューウェル監督を解任。
 その後はジョン・ハッチンソン・ヘッドコーチが暫定的に指揮を執っている。

ボランチ喜田拓也(8)が、累積警告で出場停止となる。

かつて川崎に所属した選手たちでは、GKポープ・ウィリアム(1)とLCBエドゥアルド(5)が先発。
 山村和也(47)は、ベンチ外となった。
 實藤友紀は、7月1日に仙台(J2)へ期限付き移籍している。

アウェイでの対戦は、ドローだった。
 240403横浜FM0-0川崎(J1 #6)

■1st half
マリノスは、RCB畠中槙之輔(4)を起点に右から攻めていく。
 RSB松原健(27)とRFWヤン・マテウス(11)が、互い違いのポジションに立つ。
 システム的にギャップを作り、トップ下の西村拓真(9)が絡みながら川崎ゴールに迫る。

17分、右からヤン・マテウスが仕掛けて、山根陸(28)がミドル。
18分、エウベル(7)の左クロスをヤン・マテウスがシュート。

飲水タイムを経て、川崎が暑さの中で優位に立っていく。
 マリノスの足が止まり、パスミスや出足の遅れが目立つようになる。

マルシーニョがRSB松原の背後を何度も狙った。
 家長がフリーとなり、16分、27分、32分、39分と決定的なシュートを放つ。
 しかし、GKポープ・ウィリアム(1)の好セーブもあり、ゴールは奪えなかった。

■2nd half
後半、マリノスが巻き返し、一進一退の展開となった。
 49分、家長の右クロスを山田新がヘッドするが、バーに当たる。
 跳ね返りをVW際がさらにヘッドで押し込むが、GKポープに弾かれた。

55分、マリノスが左サイドから仕掛ける。
 LSB永戸勝也(2)の左クロスを、中央でアンデルソン・ロペス(10)が受ける。
 ラストパスをPA内で受けた西村を、橘田が背後からチャージしてPKを与える。

58分、アンデルソン・ロペスがこのPKを決め、その2分後。
 西村が左足で豪快なミドルシュートを沈めて、瞬く間にリードは2点となる。
 79分には3失点目を喫し、川崎の反撃は1ゴールにとどまった。

■summary
マリノスは、西村拓真の素晴らしい活躍で勝利した。
 55分にPKを奪取すると、60分にゴラッソを決める。
 攻撃だけでなく、守備でも並外れた運動量で大きく貢献した。
 精力的に上下動を繰り返し、ブラジル人3トップと守備陣の距離を埋めた。

攻撃面では、両SBが高い位置に出ていくことが強みとなった。
 しかし、中盤でロストすると、2CBとGKしか残っていない状況となる。
 多くの決定機を与えたが、GKポープが止めてリードを許さなかった。


川崎は、先にゴールを決めることができなかった。
 前半25分すぎから圧倒的に攻め立てていたので、残念な結果となった。
 とはいえ、多くの決定機を作れていて、同じようなプレーを継続したい。

60分に2点リードを許したが、78分まで大島と家長をプレーさせた。
 勝ち点の可能性が少ない状況となったので、この2人は早く交代させたかった。
 長い目で2人のコンディションを整えることで、チーム力を保てると考える。

GK早坂勇希は、大卒3年目で、プロ初出場を果たした。
 同じ桐蔭横浜大学出身でも、FPの橘田、山田新、山内は1年目にデビュー。
 GKという途中出場が少ない難しいポジションで、ついにチャンスを掴んだ。
 飛び出しの判断は的確で、ビルドアップも落ち着いてできていた。
 PKでは、アンデルソン・ロペスより先に動くことなく反応し、ボールに触った。
 ロングキックのミスはあったが、悪くないデビュー戦となった。

次は中6日でアウェイ浦和戦(J1 #28)。
 高井幸大が累積警告で出場停止となるので、車屋のCB起用が見込まれる。
 継続してしっかり戦って、勝利したい。

■goal
89エリソン(9) 
58PKアンデルソン・ロペス(10) 60西村拓真(9) 79畠中槙之輔(4)

■judge
早坂勇希(22) 6.0 初出場。PKに触るも弾き出せず。87分、エウベル(7)の決定機を外させる。
VW際(31) 6.0 45分、カットインしてミドル。49分、山田新のヘッドの戻りをさらにヘッド。
高井幸大(2) 6.0 最後の砦としてラストパスを止める。63分、ロペスに抜け出されてイエロー。
佐々木旭(5) 7.0 ゴール前の1対1で強さを発揮し、果敢に持ち上がる。LSBに回って1アシスト。
三浦颯太(13) 6.0 11分、シュート。12分、西村のヘッドをカット。1失点後の60分にパスミス。
橘田健人(8) 5.0 中盤を引き締めてボールを奪った。55分、西村を背後から倒してPKを与える。
大島僚太(10) 6.0 自在なパスで守備を翻弄する。11分、20分にラストパス。パスミスもあった。
脇坂泰斗(14) 6.0 9分、ターンしてドリブルで前進。セットプレーの精度をより高めてほしい。
家長昭博(41) 6.5 16分、27分、32分、39分と決定的なシュート。49分、山田新へ右クロス。
山田新(20) 6.5 厳しくマークされながらシュートに持ち込む。49分、ヘッドでバーに当てる。
マルシーニョ(23) 6.0 1分、ヘッド。左サイドから仕掛けて、20分、22分、54分にシュート。

■sub
71(13)車屋紳太郎(7) 5.0 79分、畠中と競り合えずにゴールを許す。高い位置で配球を担った。
71(31)山本悠樹(77) 5.5 右ボランチでボールに多く触る。79分、クリアミスで失点を招いた。
71(23)遠野大弥(17) 5.5 左サイドで佐々木旭と連携してボールを受けて、クロスを入れた。
78(41)エリソン(9) 6.0 技術的な1ゴール。82分、高井の落としをシュートするが当たらず。
78(10)小林悠(11) 6.0 85分、佐々木旭の左クロスをボレー。90+6分、左クロスに飛び込む。

■bench
山口瑠偉(98) 瀬川祐輔(30) 

■coach
鬼木達 5.5 FWを大量に投入し、パワープレーで1点は決めた。大島と家長は引っ張りすぎ。

■referee
福島孝一郎 6.0 適切なジャッジを続ける。PK判定は少し厳しいが、妥当な範囲内。

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AT+2+11

2024/08/12

240811FC東京0-3川崎(J1 #26)

FC東京0-3川崎(味の素スタジアム, 19:00KO, 37,452人)

退場者が2人出たこともあって勝った神戸戦(J1 #25)から中3日。
 味の素スタジアムで、第44回多摩川クラシコが開催される。

キックオフ直前、"FIREWORKS NIGHT"として花火が打ち上げられた。
 ピッチサイドでも派手に打ち上げて、キックオフ後10分あたりまでピッチに煙が充満した。
 盛り上げるための企画であるはずが、観戦を阻害する結果となった。
 来週のFC東京-東京V戦(J1 #27)でも開催するようなので、改善してほしい。

8月9日、U-18の2年生GK、松澤成音(40)が第2種登録された。
 湘南(J1)に移籍したGK上福元直人の補充と思われる。
 夏の移籍期間は8月21日までなので、今後、GKの獲得があるかもしれない。


先発は、神戸戦から1人が変わる。
 U-23代表から戻った高井が先発して、大南がベンチ外となる。

ベンチの7人は、神戸戦と変わらない。


FC東京は、J1リーグで10勝7分8敗の7位。
 川崎U-18出身の仲川輝人(39)、川崎U-15出身の高宇洋(8)が先発する。
 かつて川崎に在籍した原川力(40)は、ベンチスタート。

等々力では、川崎が勝っている。
 240330川崎3-0FC東京(J1 #5)

■1st half
FC東京は、RSB白井康介(99)を軸として、右サイドから仕掛ける。
 仲川輝人(39)やディエゴ・オリヴェイラ(9)が右に寄って、数的有利を作り出す。
 5分、高宇洋(8)の右クロスをファーの遠藤渓太(22)がシュート。
 12分、橘田が触ったボールがディエゴに流れて決定機となったが、GKソンリョンがセーブ。

序盤の攻勢が落ち着くと、FC東京のビルドアップは川崎の網に引っかかる。
 14分、高のパスを橘田がカットし、川崎が長くボールを動かす。
 大島がPA内のマルシーニョに優しいパスを届けて、RCB土肥幹太(32)を引き出す。
 マルシーニョが土肥を転がしてからクロスを入れると、下がりながら山田新がヘッドで決めた。

20分、先制点と同じように長くボールを持って、FC東京を押し込む。
 最後にVW際が右クロスを入れ、2CBの間で山田新が再びヘッドを決めた。

2点をリードした川崎は、ゆったりモードに移行する。
 無理に早くゴールを目指すことなく、じっくり時間を使っていく。
 大島を中心に、橘田や脇坂、そして家長が絡みながらボールを動かした。

FC東京は引き続き速攻を狙う。
 25分、仲川のスルーパスがディエゴに通ったが、高井がカットした。

■2nd half
FC東京は荒木遼太郎(71)を投入して、巻き返しを図る。
 ただ、全体的にボールを受ける動きが少なくなり、パスコースを探せない。
 ビルドアップで詰まってしまい、GK野澤大志ブランドン(41)にバックパスする場面が増えた。

川崎はセットプレーでチャンスを作る。
 64分、脇坂の左CKを遠野がヘッドすると、ゴールバーに当たった。
 73分、三浦の左FKに抜け出した高井がきれいなヘッドでゴール。

3点リードを許したFC東京が仕掛けるが、ゴールできなかった。

■summary
FC東京はクイックな攻撃を仕掛けた。
 人数を掛けた右サイドを突破して、ファーの遠藤を狙う。
 ただ、中央でボールを待つ人数は少なく、ゴールを割ることはできなかった。
 プレースピードが速すぎて、ピンポイントで合わせることは難しかった。

2CBは、19歳の土肥幹太(32)と22歳の岡哲平(30)のU-18出身の2人が組んだ。
 1トップの山田新に2ゴールを許して、ビルドアップも苦しんだ。
 厳しい結果となってしまったが、今後の成長を期待したい。


川崎は、今日も大島僚太の存在感が大きく、3ゴールで勝利した。
 神戸戦とは異なって、家長が下がってビルドアップに参加した。
 橘田と脇坂とパス交換しながら、余裕を持って中盤でフリーの選手を作り出す。
 20分で2点リードしたこともあって、FC東京の選手を走らせながら時間を使った。

12分と25分のディエゴ、84分の遠藤など、いくつかの決定機は作られた。
 しかし、GKソンリョンの好セーブなどもあり、無失点で終えることができた。

73分に大島とVW際が交代してからは、ビルドアップが停滞した。
 瀬古樹がCB脇まで下がったことで、前線と離れてしまった。
 カウンターは狙いやすくはなったが、この時間帯のプレーは課題といえる。

次は中5日で横浜FM戦(J1 #27)。
 強さを引き続き発揮して、勝利したい。

■goal
15,20山田新(20) 72高井幸大(2) 

■judge
ソンリョン(1) 7.5 12分のディエゴ、84分の遠藤、88分の白井の決定機をセーブ。鉄壁だった。
VW際(31) 6.5 回り込むドリブルでプレスを抜け出す。1アシスト。家長とのコンビも良かった。
高井幸大(2) 6.5 1ゴール。25分、ディエゴの決定機をカット。ドリブルでの持ち出しも効果的。
佐々木旭(5) 6.5 自信を持って守り切る。9分、25分にロスト。77分、CKから1人抜いてクロス。
三浦颯太(13) 6.5 自ら獲得したFKを蹴って1アシスト。縦に突破を仕掛ける。25分、ロスト。
橘田健人(8) 6.0 フェイントを交えてボールを回す。14分、高のパスカット。72分からRSBへ。
大島僚太(10) 7.0 立ち位置で守備を惑わす。39分、クロスをクリア。45+4分、ターンで抜く。
脇坂泰斗(14) 6.0 8分、ターンで抜け出して山田新へスルーパス。20分、山田新を走らせるパス。
家長昭博(41) 5.5 6分と7分に徳元悠平(43)に抜かれる。67分、ショートCKを相手に渡すミス。
山田新(20) 7.0 体幹の強さを遺憾なく発揮し、圧巻の3戦連続2ゴール。ポストプレーも収めた。
マルシーニョ(23) 6.0 1アシスト。カウンターも冴える。55分、三浦のパスをシュートも空振り。

■sub
57(23)遠野大弥(17) 6.0 61分、左で仕掛けてCK獲得。64分、脇坂のCKを合わせバーに当てる。
73(31)瀬川祐輔(30) 5.5 勢いあるプレスで奪取するが、ロストも散見。90+4分にシュート。
73(10)瀬古樹(16) 5.5 CB脇の低めの位置で組み立てる。76分、カウンターからシュート。
84(41)小林悠(11) 5.5 90+1分、瀬古樹のスルーパスを受けられず。90+4分、瀬川へ右クロス。
84(20)山内日向汰(26) 5.5 左サイドで縦にドリブルを仕掛けた。90+5分、シュート。

■bench
早坂勇希(22) 車屋紳太郎(7) 

■coach
鬼木達 6.0 山田新の2ゴールで勝利に導いた。交代策も完璧だった。

■referee
西村雄一 6.5 バランスの良いジャッジを続ける。安定していた。

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2024/08/08

240807川崎3-0神戸(J1 #25)

川崎3-0神戸(U等々力, 19:00KO, 18,318人)

夏の中断期間を挟んで、中18日でJ1リーグが再開される。
 昨年はバイエルン、一昨年はPSGと親善試合があったが、今年は開催なし。
 海外クラブは数多く来日しているので、今年はあえて外したものと思われる。

J1リーグでは、6勝10分8敗の勝ち点28で14位。
 降格圏18位とは勝ち点4差となっている。

高井幸大は、U-23代表でパリ・オリンピックに出場した。
 8月2日のスペイン戦で敗退し、すでに日本に戻ってきている。
 フランスからの長距離移動を含む中4日なので、今日はメンバー外となった。

中断期間中、いくつかの移籍が発表された。
 7月30日、DFセサル・アイダル(44)が期限付き移籍で加入。
 8月1日には、GK上福元直人が湘南(J1)へ完全移籍。
  GKは当面、ソンリョン、早坂、安藤の3人体制となる。


先発は、柏戦(J1 #24)から1人だけ変わる。
 新たに大島が先発して、山本がベンチ外となる。

ベンチには、新たにGK早坂、車屋、遠野が入る。
 GK上福元(湘南に完全移籍)と田邉がベンチ外となった。


神戸は、J1リーグ12勝6分6敗の4位。

今シーズンの対戦は、1勝1敗。
 どちらも国立競技場で開催され、どちらもウノゼロだった。
 240217神戸0-1川崎(FFSC)★
 240616神戸1-0川崎(J1 #18)

■1st half
神戸はプレスを強く仕掛けることなく、自陣深くで待ち構える。
 2CB山川哲史(4)とマテウス・トゥーレル(3)を中心に、ゴール前を固めた。

2ボランチの川崎は、余裕を持って組み立てる。
 家長に頼ることなく、多くの選手が絡みながら神戸を押し込んだ。
 サイドを使うだけでなく、PA内への縦パスも多く狙った。
 その中でも大島は、類まれな技術で他の選手とは違ったプレーを見せる。

8分、三浦の左クロスを山田新が落とし、脇坂がシュート。
 直後のCKの戻りを、大島がミドルシュート。

神戸は広いスペースを使ってカウンターを仕掛ける。
 大迫勇也(10)の個の力を活かそうとしたが、チャンスは作れない。

45分、大迫のスルーパスで飯野七聖(2)が突破を狙う。
 大南が対応したが、倒れ込んだ飯野に2枚目のイエローが提示された。

■2nd half
川崎が10人となった神戸を攻め立てる。
 1人少ない神戸は中盤を埋め切れず、大島と橘田が自由にプレーする。

51分、RSB菊池流帆(81)のクリアを脇坂が拾う。
 寄せてきた2人をフェイントでかわしてシュートするが、GK前川黛也(1)がセーブ。
56分、大島の縦パスを受けた山田新のシュートも、GK前川が触った。
そして57分、脇坂の左CK。
 ファーサイドに流れたボールを家長がヘッドで強く押し込んで、先制した。

神戸は1点差であれば、勝ち点を得る望みは残っていた。
 しかし、63分、トゥーレルが副審にボールを蹴って、乱暴行為によりレッドカード。
 2人も少なくなっては、なすすべはなかった。
 71分、85分と山田新がゴールを決め、試合は終わった。

■summary
神戸は大迫へのロングボールで前進を狙った。
 ただ、自陣深くからのカウンターなので、サポートする人数が足りない。
 供給されるボールも質は高くなく、川崎の2CBに封じられた。
 それでも、大迫の個の力でゴールを奪えていれば、勝つチャンスはあったかもしれない。

45分、飯野七聖(2)が2枚目のイエローカード。
 飯野は大南よりも先に入っていたが、転んだことがシミュレーションと判定された。
 ただ、転倒したのはPA外であり、明らかにPK狙いでなかったので、厳しい判定だった。


川崎は前半を良い内容で終え、後半3ゴールで完勝した。
 とはいえ、いずれのゴールも退場者が出てからものとなった。
 仮に退場者が出ていなければ、前半の拮抗した展開が続いていたはずで、残念だった。

大島僚太は、復帰後最長の78分間プレー。
 神戸が寄せてこなかったこともあるが、自由自在にパスを繰り出した。
 橘田が上手くフォローして、脇坂や家長がビルドアップのため下がる必要はなかった。
 そのために神戸の最終ラインは押し上げることができず、川崎の時間帯が続いた。
 引き続き、無理のない範囲でプレーを続けてほしい。

次は中3日でFC東京戦(J1 #26)。
 良い内容を継続しながら、結果を出してほしい。

■goal
57家長昭博(41) 71,85山田新(20)

■judge
ソンリョン(1) 6.0 プレー機会は少なかったが、安定していた。59分、ルーズボールをクリア。
VW際(31) 6.0 3分、ミドル。スローインも強みとなった。77分のシュートで、足を攣って交代。
大南拓磨(3) 6.5 多くのシュートやクロスをブロックした。90+3分、カウンターで攻め上がる。
佐々木旭(5) 6.5 20分、飯野のカウンターを止めてイエロー。身体のぶつけ合いで大迫を封じた。
三浦颯太(13) 6.5 1アシスト。28分、シュート。マルシーニョと役割分担しつつサイドを攻めた。
橘田健人(8) 6.0 22分、45+3分にミドル。大島の脇を固めてサポートする。78分からRSBへ。
大島僚太(10) 6.5 空間も時間もあって、完璧な技術で観客を魅了した。8分、45+4分にミドル。
脇坂泰斗(14) 6.5 1アシスト。8分、ターンからシュート。17分、20分、42分には戻って奪取。
家長昭博(41) 6.5 1ゴール。62分、三浦の左クロスをヘッド。22分、VW際のパスから右クロス。
山田新(20) 7.0 数的有利を活かして2ゴール。19分、VW際のスローインから強引にシュート。
マルシーニョ(23) 6.0 31分、突破から飯野に1枚目のイエローを与える。菊池流帆を抜けず。

■sub
78(10)遠野大弥(17) 5.5 トップ下で出場。83分、橘田の縦パスを受けて山田新へラストパス。
78(31)瀬古樹(16) 5.5 右ボランチ。点差もあったのでゆったりプレー。90分、右CKを蹴る。
78(23)山内日向汰(26) 5.5 左FW。82分、左の遠野へパス。90+5分、三浦のパスからミドル。
86(41)小林悠(11) 5.5 右FW。89分、橘田のスルーパスをPA内で受ける。90分、右クロス。
90+1(5)車屋紳太郎(7) 5.5 左CB。90+1分、ジェアン・パトリッキ(26)と競ってFKを与える。

■bench
早坂勇希(22) 瀬川祐輔(30) 

■coach
鬼木達 6.0 数的有利を活かして大勝に導く。2点目の後は、もっと早く交代させたかった。

■referee
笠原寛貴 4.5 妥当な範囲内だが、2人の退場者を出した。特に飯野の2枚目は、厳しすぎた。

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