2018シーズンの川崎フロンターレを2回に分けて振り返る。
公式戦は47試合。
J1リーグ34、ACL6、YBCルヴァンカップ2、天皇杯4、FXSC1。
2017シーズンは53試合で、ACL(-4試合)とYLC(-3試合)の早期敗退により減った。
■J1リーグ 優勝★
勝ち点69 34試合21勝6分7敗 得失点差+30
2016年と2017年の勝ち点72は下回った。
しかし、2位広島に勝ち点12の大差を付けて、J1リーグを連覇した。
■アジア・チャンピオンズ・リーグ(ACL) GL敗退
グループステージFグループ 4位 勝ち点3 6試合3分3敗 得失点差-3
無勝利でGL最下位。ノックアウトステージに進めなかった。
■YBCルヴァン・カップ(YLC) ベスト8
ノックアウトステージ 2試合1分1敗 得失点差-2
初戦の準々決勝で鹿島に敗れた。
■天皇杯 ベスト8
4試合3勝(うちPK1勝)1敗 得失点差+2
準々決勝(天皇杯 QF)で山形に敗れた。
■FUJI XEROX SUPER CUP 準優勝
1試合1敗 得失点差-1
初出場となったFXSCだったが、C大阪に敗れた。
合計では、47試合24勝10分13敗だった。
シーズン回顧の1回目として、この47試合を通じての各種ランキングを見る。
(例年は選手別平均採点を先に書いていましたが、今年は逆にします。)
47試合のプレー時間の合計は、4,550分。
この時間には、前後半及び延長のロスタイムを含んでいる。
ロスタイムは、www.football-lab.jp やフロンターレ公式サイトを参考に独自に算出。
exdrives★★ における採点から、出場時間に照らし各選手の平均採点を計算した。
チーム全体の平均採点は、5.883点だった。
(2017年6.036点、2016年6.028点、2015年6.014点、2014年5.870点)。
例年よりも低かったのは、ACLやYLCの不振を反映している。
■high player (season)
1,000分以上出場した16選手で、シーズン平均採点が高かったのは次の選手。
カッコ内は2017年、2016年の順位。
在籍していない年は (-)、1,000分未満の出場の年は (x) とした。
2017年に1,000分以上出場したのは17選手だった。
1位(7位, -) 家長昭博(41) 41試合3685分出場 平均採点6.25 ベンチ3試合
2位(4位, 1位) 小林悠(11) 34試合2923分出場 平均採点6.12 ベンチ1試合
3位(-, -) 守田英正(25) 36試合2593分出場 平均採点5.98 ベンチ4試合
4位(11位, 11位) 登里享平(2) 36試合2326分出場 平均採点5.96 ベンチ5試合
5位(x ,-) 知念慶(20) 39試合1740分出場 平均採点5.95 ベンチ7試合
家長を最も高く評価した。2位の小林とは大きな差が付いた。
卓越したドリブルやキープ力で攻撃を牽引。
試合終盤で見せるスプリントも素晴らしかった。
ルーキーの守田が3位となっている。
2017年に上位だったソンリョンは9位(1位)、阿部7位(2位)、大島は8位(3位)。
過去の exdrives におけるMVPは、次のとおり。
2017年 チョン・ソンリョン(1) 平均採点6.32。
2016年 小林悠(11) 平均採点6.30。
2015年 大島僚太(16) 平均採点6.25
2014年 中村憲剛(14) 平均採点6.25。
■low player (season)
逆に1,000分以上出場した16選手で、シーズン平均採点が低かったのは次の選手。
16位(-, 9位) 大久保嘉人(4) 17試合1003分出場 平均採点5.52 ベンチ2試合
15位(14位, x) 長谷川竜也(16) 24試合1141分出場 平均採点5.66 ベンチ14試合
14位(12位, 7位) ネット(21) 16試合1311分出場 平均採点5.67 ベンチ1試合
大久保、ネットとシーズン途中で移籍した選手の評価が低かった。
シーズン前半、チーム全体のパフォーマンスが低かったことも影響している。
長谷川は、2017年よりも出場時間を減らし、持ち味を出せなかった。
■play time (season)
47試合4,550分のうち、出場時間が長かったのは次の選手。
カッコ内は2017年、2016年の順位。
1位(2位, 1位) 谷口彰悟(5) 44試合4264分出場 平均採点5.91 ベンチ1試合
2位(10位, -) 家長昭博(41) 41試合3685分出場 平均採点6.25 ベンチ3試合
3位(11位, 2位) エウシーニョ(18) 40試合3655分出場 平均採点5.79 ベンチ2試合
4位(3位, 6位) ソンリョン(1) 38試合3622分出場 平均採点5.91 ベンチ0試合
5位(1位, 4位) 車屋紳太郎(7) 38試合3572分出場 平均採点5.87 ベンチ0試合
2015年、2016年と出場時間1位だった谷口が返り咲いた。
出場試合数も谷口が44試合でトップだった。
ベンチ入り(出場なし)も含めたメンバー入りは、知念が46試合(うちベンチ7試合)でトップ。
■high game
各試合ごとに出場選手の採点を、出場時間に応じて平均した。
この平均採点が高かったのは、47試合のうち次の試合。
1位 180915川崎7-0札幌(J1 #26) 平均採点6.57
7得点で大勝。札幌は引かずに戦ってきた。田中碧がプロ初出場で初ゴール。
2位 180811清水1-2川崎(J1 #21) 平均採点6.47
ゴールは2つにとどまったが、美しい攻撃から多くの決定機を作った。
3位 181103川崎3-0柏(J1 #31) 平均採点6.44
守田と下田のボランチが機能して、柏の5バックを苦にせず粉砕した。
大勝した札幌戦は平均採点も高くなった。
2位の清水戦は結果は僅差だったが、内容が素晴らしかった。
3位の柏戦も含めて、いずれもJ1リーグの後半戦の試合となった。
■low game
逆に平均採点が低かったのは47試合のうち次の試合。
47位 180909川崎1-3鹿島(YLC QF #2) 平均採点4.94
小林、車屋、守田が代表招集、大島(負傷で代表辞退)、ソンリョン、家長も欠場。
味の素スタジアムでのホームゲームで、鹿島に完敗した。
46位 180220蔚山現代2-1川崎(ACL GL #2) 平均採点5.098
大久保が周囲と呼吸が合わず、ネットが強引に縦パスを入れてはボールを失った。
45位 181024川崎2-3山形(天皇杯 QF) 平均採点5.103
多人数で守る山形を崩せないまま、セットプレーとカウンターで失点した。
それぞれ3つのカップ戦。タイトルを失う結果(ACLは主因)となった試合。
■high player (each game)
各試合の採点で、最も高かったのは8.0点。3回あった。
8.0 守田英正(25) 180822川崎3-1湘南(天皇杯 R16)
1点ビハインドのHTから投入されると、1人で勝敗をひっくり返した。
8.0 家長昭博(41) 180915川崎7-0札幌(J1 #26)
先制点と2アシスト。ドリブルで札幌のDFを簡単にぶっちぎっていった。
8.0 家長昭博(41) 181020川崎5-3神戸(J1 #30)
大味な展開の中、1ゴール1アシストで逆転勝利に導いた。
家長を2回、最高点の8.0と採点した。もう1回は守田。
なお、今シーズン、ハットトリックは生まれていない。
■low player (each game)
各試合の採点で、最も低かったのは3.5点。1回だった。
3.5 ソンリョン(1) 181024川崎2-3山形(天皇杯 QF)
キャッチやキックに精彩を欠き、64分にレッドカードで退場。
次に低かったのは4.0点。3回だった。
4.0 大久保嘉人(4) 180505川崎0-2FC東京(J1 #13)
運動量も少なく、独りよがりのプレーを繰り返しボールを失った。
4.0 エドゥアルド(23) 180606川崎3-2ソニー仙台(天皇杯 R64)
奪ってもボールをつなげず。ビルドアップができなかった。
4.0 新井章太(30) 180909川崎1-3鹿島(YLC QF #2)
クロスボールのパンチングが小さく、致命的な失点を招いた。
今シーズン、チームとしての退場は3回。
そのうち、1発レッドはソンリョンの2回。
上記の天皇杯山形戦と、180502川崎0-2浦和(J1 #12)で、採点は4.5。
イエロー2枚による退場は阿部の1回。
181007鹿島0-0川崎(J1 #29)で、採点は5.0。
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