川崎1-1山形(等々力, 19:00KO, 10,435人)
4月22日の神戸戦(YNC GL #4)以来、1か月ぶりのナビスコ。
予選リーグ6試合のうち半分の3試合を消化して、1勝1敗1分。
グループでは名古屋が独走しているものの、団子状態の2位争いに入っている。
山形とは3月のJ1リーグのアウェイ(J1 #3)で0-1で負けている。
中3日と日程が厳しい中、ナビスコ用の先発メンバー。
土曜日のガンバ大阪戦(J1 #12)から、角田、中村、森谷、大久保、レナトが外れる。
入ったのは武岡、山本、橋本、杉本、安。
橋本と安は、出場機会が限られている中での先発起用となった。
■1st half
試合開始から川崎が押し込む。
杉本と安がハイボールの競り合いで勝てるため、縦ポンで攻撃できた。
ただ、最終ラインを崩すまでには至らず、決定機は作れない。
山形は等々力のピッチに慣れないのか、パスの精度が低かった。
25分すぎから、山形がショートパスをつないでくる。
川崎のプレスが来る前に、ダイレクトパスを多用していた。
どちらのチームもゴール前までボールを運ぶことが少なかった。
見どころ少なく、スコアレスで折り返す。
■2nd half
後半も膠着したままの状況だが、やや川崎がペースを掴む。
しかし、54分、山形のカウンター。
左サイドを駆け上がったMFキム・ボムヨン(22)がクロス。
クリアを狙った井川がボールに触れず、FW山崎雅人(30)に決められる。
チャンスらしいチャンスがなかった山形だが、シンプルな攻撃で先制した。
1点ビハインドとなって、風間監督が慌てて動く。
56分に中村、58分に大久保と立て続けに投入する。
この2人が入ることで、中盤でボールを持てるようになった。
64分。右サイドのスローインを中村が受けて、PA内に走り込んだ船山にスルーパス。
山形の最終ラインが誰も動けないほどの絶妙なスルーパスだった。
船山のシュートはGK山岸範宏(1)が防ぐが、走り込んだエウシーニョがニアを抜いて同点。
その後も中村、大久保を中心に攻め込んでいく。
前半より良い攻撃だったが、崩すことはできなかった。
山形も時折カウンターでチャンスを作ったが、決め手がなかった。
■summary
ゴール前でのプレーが少なく、ミスパスもあって低調なゲームだった。
川崎はターンオーバーによってクオリティが下がったことは否めない。
リーグ戦ではプレー機会が少ない山本と橋本がボランチに入った影響が大きかった。
それでも、過密日程の中、多くの選手を起用するのは必要なこと。
先に失点してしまい、中村、大久保、レナトを投入。
同点に追いつくことはできたが、勝ち越すことはできなかった。
ナビスコの予選リーグは、突破の可能性はまだ残るが、少し難しくなった。
また、U-18代表を辞退させた三好はベンチに置いたまま。
起用しないのであれば、U-18代表に参加させるべきだと思う。
■goal
64エウシーニョ(18)
54山崎雅人(30)
■judge
新井章太(30) 6.0 危ないシーンは少なかったが、まずまず。難しいシュートで失点。
武岡優斗(17) 6.0 3バックの右CBとしてプレー。積極的な攻め上がりを見せた。
井川祐輔(4) 5.5 失点シーンではヘディングを空振り。パスにもやや不安があった。
谷口彰悟(5) 6.0 最終ラインからパスを出して、ボランチをサポートする。
山本真希(6) 5.5 キャプテンマーク。中盤のバランスをとる。52分、ミドルを大きく外す。
橋本晃司(7) 5.5 セットプレーを担当。パスミスもあって、流れの中で活躍できなかった。
エウシーニョ(18) 6.5 64分、迷わず蹴り込んで同点ゴール。攻撃で持ち味を出せた。
車屋紳太郎(20) 6.0 左サイドから正確なクロスを数多く供給した。
船山貴之(15) 5.5 前半はボールに触っていたが、後半になると徐々に消えていった。
安柄俊(27) 5.5 守備で献身的にボールを追いかけた。ポストプレーも悪くなかった。
杉本健勇(9) 5.5 細かいタッチのポストプレーで、コントロールして次に展開した。
■sub
56(7)中村憲剛(14) 6.5 パスの中心となる。同点ゴールにつながるスルーパス。
58(27)大久保嘉人(13) 6.5 ゴールはなかったが、キープ力やパスで攻撃を活性化させた。
81(6)レナト(10) 5.5 押し込む時間帯で入ったがスペースがなく、ドリブルで抜けなかった。
■bench
安藤駿介(24) 角田誠(3) 小宮山尊信(8) 三好康児(26)
■coach
風間八宏 6.0 先に失点したため交代枠を積極的に使って同点に追いついた。
■referee
三上正一郎 5.5 ファウルの判定が多く、プレーを止めた。少し川崎寄りだった。