2015/05/18

150516G大阪1-1川崎(J1 #12)

G大阪1-1川崎(万博記念競技場, 18:30KO, 18,842人)

名古屋戦(J1 #11)に勝ち、3連敗を止めて中5日。
久しぶりに週1試合となったアウェイ、ガンバ大阪戦。
この試合以降の3週間、ナビスコ予選3試合を含んで7試合が組まれる。

ガンバは今年の秋オープン予定で新スタジアムを建設中。
大阪モノレールや中国自動車道の反対側に大きな躯体が見えた。
サッカー専用で、4万人収容。
モノレールの駅からは若干遠くなるようだが、完成が楽しみ。

川崎にとって、万博記念競技場での最後のゲームとなるかもしれない。
陸上競技場で、屋根も小さいが、Jリーグ開幕当初はスタンダードだったスタジアム。
ナビスコのトーナメントでガンバと対戦すれば、もう1試合プレーできる。


川崎は、名古屋戦で途中交代した大島が外れて、中村が復帰。
4バックの中央は井川と角田。
谷口と森谷がボランチで、中村はトップ下に入った。

■1st half
開始直後から、ガンバに押される展開。
FWパトリック(29)とFW宇佐美貴史(39)にロングボールを入れて、セカンドボールを拾う。
井川と角田が2人のFWに対処して、ギリギリで失点を防ぐ。

10分すぎからペースを掴むが、20分あたりでガンバが再度押し込む。
25分、井川が不用意にPA手前でファウル。
MF遠藤保仁(7)のFK。GK新井は動けなかったが、バーに救われる。

35分すぎから、さらに川崎のパスがつながらない。
ボールを奪っても、すぐにガンバに渡してしまって攻撃される。
43分、MF阿部浩之(13)のシュートをブロックしたが、こぼれたところを宇佐美が拾う。
左サイドを真っ直ぐドリブルされ、宇佐美のベストな角度から左足で美しいゴール。

前半は、いいところが少なかった。
ガンバの攻撃がとても良く、1失点で済んで良かった。

■2nd half
後半開始から、船山に代えて杉本を投入する。
船山はいつものような動き出しが見られず、妥当な交代。

谷口をボランチから最終ラインに戻して、3バックとする。
ガンバの2トップに3人で対応することで、余裕が生まれた。
時間を使おうとするガンバだったが、動きが少なくなりプレスが弱まる。
川崎はボールを持てるようになって、押し気味に進める。

杉本が川崎に来てから最も良いプレーを見せた。
ポストプレーでは単に戻すだけでなく、細かいドリブルを織り交ぜ、的を絞らせない。
79分、森谷のラストパスを受けてのシュートは足に当たらなかったが、81分。
左サイドでクリアボールを拾った谷口が、早いタイミングでクロス。
頭で合わせて、ポストに当ててつつも同点ゴールを決めた。

88分、90+3分と大久保がミドルシュートを放つ。
また、90+1分には中盤で大久保が抜け出すが、DF岩下敬輔(8)にファウルで止められた。
一発退場に値するプレーだったが、イエローに留まる。
岩下は広島戦で相手選手に故意の肘打ちを行ったが、出場停止がなかった。
本人も退場覚悟だったと思うが、判定に恵まれている。

■summary
上位チームとのアウェイで、ドローは良い結果。
内容的にも前半はガンバ、後半は川崎と互角に持ち込めたゲームだった。

ピッチに多くの水が撒かれ、ショートパス主体のチームには難しかった。
ガンバに有利なセッティングだったが、それでも後半はペースを握った。

次は中3日でナビスコのホーム山形戦。
復帰したばかりの中村や森谷に休養を与えたいところ。
三好にU-18代表を辞退させているので、ぜひ起用したい。

■goal
43宇佐美貴史(39)
81杉本健勇(9)

■judge
新井章太(30) 6.5 多くの決定機を止める。飛び出しやスローのタイミングが的確だった。
エウシーニョ(18) 5.5 3バックになって攻撃に参加するが、左サイドを宇佐美に突かれた。
井川祐輔(4) 6.0 25分に危険な位置でファウル。77分、CKでフリーとなるがヘッドを外す。
角田誠(3) 6.5 カウンターに辛抱強く対処した。ボールにたくさん触って組み立てに参加。
車屋紳太郎(20) 6.0 守備の時間が長かったが、まずまず。61分にドリブルからシュート。
谷口彰悟(5) 6.5 ボランチではパスが少ない。パトリックに高さで対応。81分、アシスト。
森谷賢太郎(19) 6.5 ギャップに入る動きで17分、55分とミドル。78分に杉本にスルーパス。
中村憲剛(14) 6.0 フリーでボールを持つ時間が長かったが、決定的なパスは少なかった。
レナト(10) 5.5 ドリブルで抜けなかった。60分のボレーはGK東口順昭(1)に止められる。
船山貴之(15) 5.0 動くタイミングが中盤と合わず、動き直しも少なく、パスが来なかった。
大久保嘉人(13) 6.5 前半は下がり気味。後半は見違えるようにシュートを多く放った。

■sub
46(15)杉本健勇(9) 7.0 78分の決定機は外したが、81分の同点ゴールでチームを救った。
87(19)山本真希(6) 5.0 ボールを失う危ない場面も。短い時間では良さを出しにくいか。

■bench
安藤駿介(24) 武岡優斗(17) 橋本晃司(7) 三好康児(26) 安柄俊(27) 

■coach
風間八宏 6.0 劣勢のゲームを杉本の投入で挽回した。選手交代は相変わらず遅く、少ない。

■referee
今村義朗 5.0 ややガンバ寄りだった。90+1分の岩下は決定機阻止でレッドが妥当。