2015/05/28

150527横浜FM1-2川崎(YNC GL #6)

横浜FM1-2川崎(ニッパツ三ツ沢球技場, 19:30KO, 8,803人)

週2試合の日程が続く中、鳥栖戦(J1 #13)に勝って中3日。
ナビスコカップの予選リーグも残り2試合。
ここまで1勝1敗2分け(第2節は試合なし)の勝ち点5で4位。
決勝トーナメントに進むには、2位神戸(勝ち点8)、3位山形(勝ち点5、総得点が上)を抜く必要がある。

川崎は鳥栖戦から大久保、レナト、井川、ケガで交代した車屋が外れる。
大久保はJ1リーグ次節清水戦(J1 #14)が出場停止。
休ませる必要が少ないが、ケガで欠場のよう。
代わりに船山、三好、武岡、小宮山が先発する。

ベンチには、中野、板倉が入る。

先週の山形戦(YNC GL #5)ではボランチに山本と橋本を起用したが、今日は中村と森谷。
手厚い布陣で臨む。

マリノスは、予選リーグで勝ち点が3にとどまる。
予選突破の可能性は残っているが、かなり難しい状況。
今季出場がない選手も含め、大きくターンオーバーしてきた。

■1st half
マリノスは、FWラフィーニャ(18)とFW伊藤翔(16)のカウンター主体。
川崎の3バックがきっちり対応するが、ラフィーニャのキープ力で時にいい形となる。
ボランチのMF佐藤優平(20)がフリーでボールを受けるが、前に出せなかった。

川崎は2ボランチの中村と森谷がいい距離感でパスコースを保つ。
マリノスのプレスも強くないので、組み立てながら縦パスを入れて早く攻撃した。
三好、船山、杉本の3トップのシュートは少ないが、両ウィングのエウシーニョと小宮山がチャンスを作る。

38分、エウシーニョがドリブルで右サイドからゴール正面に持ち込んでシュート。
シュートはDFに当たって軌道が逸れ、GK榎本哲也(1)は動けず。
幸運な先制点となった。

43分にはボールをピッチ中央で奪った三好が、そのまま長距離ループ。
GK榎本にパンチングされたが、タイミング、コースともに美しいシュートだった。

■2nd half
後半も同じような展開で始まる。
マリノスはプレスが弱く、川崎はボランチを中心に軽快にパスを動かす。

60分を過ぎると、追いかけるマリノスが押し込んでくる。
セカンドボールを拾いり、左サイドを使われてPAに近い位置でプレーされる。

三好に代えて橋本を投入した直後、70分のCK。
ゴール前のDFファビオ(15)にボールが入る。
マークしていた谷口がファビオの動きに遅れ、ゴールを決められた。

同点となり、残りは20分ほど。
勝ち越しを狙って、3バックの谷口や武岡が高い位置をとっていく。
最終ラインには角田を1枚残すだけで、かなり前掛かりの布陣。

杉本が連続してチャンスに絡む。
77分にはGKと1対1となり、83分にも惜しいシュートを外す。
そして、続く84分の橋本のCK。
ニアサイドでフリーとなった杉本が、ボレーでゴール左隅に流し込んだ。

その後のマリノスの攻撃は迫力を欠き、そのまま守り切った。

■summary
どちらもターンオーバーをしたが、より多くの主力選手を起用した川崎が勝った。
結果は妥当だったが、マリノスも後半の攻撃は悪くはなかった。
ただプレスが弱く、川崎の中盤をフリーにしてしまっていた。

川崎は生命線といえる中村と森谷のボランチが機能した。
杉本は70分に同点とされてから前線でチャンスに絡み、大きな仕事をした。


ナビスコカップの予選リーグB組は、神戸が清水に敗れた。
2位グループは勝ち点8で神戸(得失点差+2,得点7)、山形(得失点差+1,得点10)、川崎(得失点差+1,得点6)が並ぶ。
予選リーグ突破は他力のままだが、可能性は高まった。
最終節で勝利して、良い結果を待ちたい。

■goal
70ファビオ(5)
38エウシーニョ(18) 84杉本健勇(9)

■judge
新井章太(30) 6.5 決定的なシュートを防いだ。フィードもキックも的確になってきた。
武岡優斗(17) 6.0 70分までの攻め上がりは少なかった。右CBで役割をこなした。
角田誠(3) 6.5 3分にイエローをもらうが、その後はマリノスの2トップを抑え込んだ。
谷口彰悟(5) 5.5 18分、ゴール前での決定機。ファビオの同点ゴールはマークを外した。
中村憲剛(14) 6.5 プレッシャーが弱く、ボールを持てた。長短のパスを繰り出す。
森谷賢太郎(19) 6.5 12分にミドル。中村と付かず離れずのバランスが素晴らしかった。
エウシーニョ(18) 6.5 積極的なシュートで先制ゴール。後半、守備的なプレーとなった。
小宮山尊信(8) 6.5 左サイドをタイミング良く上がる。終盤は足がつったが交代はなし。
三好康児(26) 6.0 28分のシュートから波に乗った。43分のループは素晴らしかった。
船山貴之(15) 5.5 3トップの中央での出場だったが、ボールにあまり触れなかった。
杉本健勇(9) 7.0 ポストプレーが冴える。同点後、多くの決定機に絡み、84分に決勝ゴール。

■sub
59(26)橋本晃司(7) 6.0 CKで決勝ゴールをアシスト。周りとパスの呼吸がやや合わない。
90+2(19)井川祐輔(4) 5.5 残り2分で投入される。そのまま試合を終えた。

■bench
安藤駿介(24) 板倉滉(28) 山本真希(6) 中野嘉大(22) 安柄俊(27) 

■coach
風間八宏 6.5 ターンオーバーをしたが一定のクオリティを出す。1枠、交代枠を余らせた。

■referee
山本雄大 5.0 試合を壊すほどではなかったが、川崎有利の判定が多かった。