2015/05/06

150506川崎0-1広島(J1 #10)

川崎0-1広島(等々力, 15:00KO, 21,141人)

2連敗を受けてFC東京戦(J1 #9)から中3日の広島戦。
午後3時のキックオフだけど、曇り空で涼しい気候。

川崎は森谷が先発に復帰。
左ウィングの車屋は出場停止となり、エウシーニョが右から回る。
GKは西部が欠場して、新井がプロ初出場。
小林がウォーミングアップ中のケガで先発から外れて、代わりに船山が先発。
サブには久しぶりに三好が入った。

■1st half
3分、あっさり失点する。
単純なロブボールの処理を谷口が誤る。
FWドウグラス(9)にさらわれて、ループを決められてしまった。
シンプルにクリアができたのに、谷口がバウンドを見ているうちに詰められた。

ワンチャンスを決めた広島は、ここから5バックを基調に守りを固める。
両ウイングも上がらず、攻撃はFW佐藤寿人(11)とドウグラスを縦に走らせるだけ。
シャドーのMF柴﨑晃誠(30)も下がり気味で、バイタルを埋めた。

川崎は長くボールを持って、攻撃を仕掛ける。
遅攻が主体となり、広島のブロックを崩すことができなかった。
サイドも中央もスペースがなく、縦パスは効果的だったが、チャレンジが少なかった。

■2nd half
後半も川崎がボールを保持する。
ボランチの2枚に谷口が絡んで、よくパスはつながる。
森谷、船山がボールを受けるタイミングも良かった。

広島は効果的な3枚の交代を的確な時間帯に行う。
特に54分に入ったFW浅野拓磨(29)が、強い体幹を活かしカウンターでチャンスを作った。
森保監督のオーソドックスな采配は、見ていてストレスを感じない。

川崎は交代枠を1枚しか使わない。
82分に安柄俊を入れたが、攻撃パターンは変わらなかった。

■summary
開始直後の失点で、凡戦となった。
同点になれば、広島も出てきたと思われるが、攻撃する必要がなかった。

川崎は長い時間をかけて攻撃するものの、ギャップを突くことができない。
残念な敗戦となった。
守備が整備されていない以上、攻撃を止められてしまえばなすすべがない。
3連敗となったが、先制して逆転された前の2試合と異なり、先に失点した。

連戦が続くのに、復帰したての森谷がフル出場。
ケガ明けの小林が再度故障で欠場するなど、コンディションを考えた選手起用ができていない。
今日も交代枠を余らせて、先発メンバーに負荷をかけた。

内容も悪く、主力メンバーには疲労が溜まっている。
この連敗はどこまで続くのか。先が見えない。

■goal
3ドウグラス(9)

■judge
新井章太(30) 6.0 プロ初出場だが、落ち着いてプレーした。スローもキックも良かった。
井川祐輔(4) 6.5 積極的なチャージでカウンターに対処する。右からの上がりも効果的。
角田誠(3) 6.0 失点シーンは谷口にコーチングしたかった。69分、CKからの流れでミドル。
谷口彰悟(5) 4.5 3分、軽率なプレーで敗戦を招く。パス交換に参加するが、平凡だった。
大島僚太(16) 5.5 フリーでボールを受けたものの、攻撃的なパスを選択しなかった。
中村憲剛(14) 6.0 63分、大久保にラストパス。良いプレーもあるがゴールは生まれず。  
森谷賢太郎(19) 6.5 自由に動き、守備ではバイタルを埋めた。プレー時間が長くなった。
エウシーニョ(18) 5.5 右ウィングでの出場。本職でないことを考えれば、まずまずの内容。
レナト(10) 5.5 PA内を固められ、ドリブルするスペースがなかった。活躍できなかった。
船山貴之(15) 6.0 精力的にマークを剥がす動き。中盤に下りてはボールをさばいた。
大久保嘉人(13) 6.0 前線に張り付いた。27分にミドル、63分に頭でシュートを放った。

■sub
82(15)安柄俊(27) 5.0 残念ながらよいプレーができなかった。

■bench
松井謙弥(1) 武岡優斗(17) 山本真希(6) 橋本晃司(7) 三好康児(26) 杉本健勇(9)

■coach
風間八宏 5.0 ビハインドでもボールを持てる展開だったので、交代枠を使わなかった。

■referee
榎本一慶 6.5 流し気味で試合を切らなかった。よいジャッジだった。