2015/05/11

150510名古屋0-1川崎(J1 #11)

名古屋0-1川崎(豊田スタジアム, 13:00KO, 16,952人)

3連敗で迎える週2試合が続く連戦の最後となる名古屋戦。
天気は快晴。湿度が低く、過ごしやすい。

豊田スタジアムは名古屋から電車で40分ほど。
さらに豊田市駅から徒歩15分。アクセスは便利とはいいがたい。
球技専用で、観客席は急角度。
階段を上がるのが怖いくらいだが、上層席からでも見やすい。


川崎は中村がケガで離脱し、森谷がボランチに入る。
車屋が出場停止から左ウィングに復帰して、エウシーニョが右ウィングに戻る。
船山、新井が2試合連続の先発となった。

名古屋はFWノヴァコヴィッチ(18)とMF川又堅碁(32)の2トップ。
FW永井謙佑(11)は左のウィングで出場。

3月18日のナビスコカップでの対戦(YNC GL #1)では、等々力で1-3と完敗。
大島不在の中、カウンター戦術で3失点している。

■1st half
川崎は中村欠場の影響がいい方向に出る。
いつもは遅攻が多くなるが、ボランチが早く前線にボールを展開。
森谷も大島もタッチ数が少なく、判断に迷いが見られない。
ボランチ同士のパス交換で時間を使うことがあまりなかった。
その分、ボールロストもあったが、素早く面白いプレーが続く。

名古屋はノヴァコヴィッチが前線でターゲットになる。
ただ、角田が固くマークして、余裕を与えない。
バイタルをきっちり森谷が埋めて、スペースが空かなかった。

42分、左サイドの川又からのクロス。
DF田中マルクス闘莉王(4)がフリーでヘディングしたが、ノヴァコヴィッチと重なって、外れてくれた。

45分、川崎が中央から攻め込む。
ボールを受けたレナトがDFを引き付けて、船山がラインを上げさせない。
右から走り込んだエウシーニョがGKとDFの間にクロス。
ゴール前で待ち受ける船山の前に、大久保が走り込んでゴール。
名古屋の最終ラインを崩し切って決めた美しい攻撃だった。

■2nd half
後半、名古屋は前線に人数をかけてくる。
川崎はカウンターを仕掛けるが、シュートに精度がなかった。

55分すぎからは、徐々に押し込まれる。
特に66分に大島がケガで交代すると、パスがつながらない。
セカンドボールも拾われるが、名古屋のミスもあって防いでいた。

75分、FKをDF矢野貴章(19)がヘッドするが、井川がブロック。
続くCKも、川又が外してくれた。

80分をすぎると、防戦一方。
前方にクリアしても誰も受け手がいないので、何度も攻撃される。
ただ、ゴールを割らせることはなかった。

■summary
このところポゼッションを重視するあまり、ゆったりした攻撃が多かった。
この試合は、相手が守備陣形を築く前に仕掛けることができた。
素早い攻撃とバイタルのケアによって、勝利することができた。

ただ、大島が負傷交代した。
主力の離脱が多い中、大島がいないのはかなり厳しい。

名古屋はノヴァコヴィッチ、MF小川佳純(10)、川又と、脅威になっていたプレーヤーが次々にベンチに下がった。
ケガによる交代もあったのかもしれないが、西野監督の交代策が当たらなかった。

■goal
45大久保嘉人(13)

■judge
新井章太(30) 6.0 無失点に貢献。キックミスや飛び出してボールに触れない場面もあった。
井川祐輔(4) 6.5 川又とのマッチアップが多く、抑え切った。32分のイエローは不要。
角田誠(3) 6.5 ノヴァコヴィッチにボールを持たれたが、前を向かせず。見応えある攻防。
谷口彰悟(5) 5.5 ミスで決定機を招く。大島交代後はボランチに入るが、下がり目だった。
車屋紳太郎(20) 5.5 レナトとの距離が良くなかった。72分、矢野にイエローで止められる。
大島僚太(16) 7.0 中村不在の中、多くの攻撃的なパスを判断早く前線に供給していった。
森谷賢太郎(19) 7.5 攻守にバランスをとった。川崎が空けがちなバイタルのケアが秀逸。
エウシーニョ(18) 6.5 45分のアシストなど、右サイドからいいクロスを上げた。
レナト(10) 6.5 ドリブル好調が3人4人と抜いていった。47分、決定機を決められず。
船山貴之(15) 6.5 ボランチからボールを引き出す。前半はとてもよく動いていた。
大久保嘉人(13) 7.0 先制ゴール。ミドルやラストパスなどで多彩な攻撃を仕掛ける。

■sub
66(16)武岡優斗(17) 6.0 大島のケガで急遽、3バックの右に入る。最後まで守り切った。
69(15)杉本健勇(9) 5.5 2本のシュートは弱かった。守備ではボランチの横まで戻った。
90+1(19)山本真希(6) 5.0 攻め上がって前線に残る。クローズを考えて戻るべきだった。

■bench
安藤駿介(24) 橋本晃司(7) 三好康児(26) 安柄俊(27) 

■coach
風間八宏 6.5 ケガによる欠場を埋めた選手が活躍した。交代枠もきっちり使い切った。

■referee
廣瀬格 6.0 ファウルを多く取っていたが、バランスが良かった。