2025/08/31

250831川崎5-3町田(J1 #28)

川崎5-3町田(U等々力, 19:00KO, 22,270人)

数的有利を活かして勝利したアウェイ名古屋戦(J1 #27)から中7日。
 ホーム等々力に戻ってきて、日曜日の町田戦。
 8月最後の日だが、猛暑日が続いている。

名古屋戦で出場停止だったウレモヴィッチとマルシーニョが戻る。


先発は、名古屋戦から2人変わる。
 RCBにウレモヴィッチ、トップ下に脇坂が入る。
 佐々木旭はLCBに移り、8月の4試合で最終ライン4ポジションすべてで先発することとなった。
 名古屋戦で負傷した丸山、そして大関がベンチ外となる。

ベンチには、新たにジェジエウ、マルシーニョ、宮城天が入る。
 外れるのは、GK安藤、特別指定の持山、家長の3人。
 ようやくGK2人体制が終わって、FPが揃った。


町田ゼルビアは、J1リーグ15勝5分8敗で暫定3位。
 水曜日に天皇杯準々決勝を戦って、中3日の日程。
 ALCE2025-26に出場するための前倒し開催もあり、5連戦の5試合目。
 CB岡村大八(50)は、累積警告で出場停止。

2018-20年に川崎に所属した下田北斗(18)は、ボランチで先発する。

アウェイでは、ドローだった。
 250406町田2-2川崎(J1 #9)

■1st half
町田は、左サイドの相馬勇紀(7)にボールを預ける。
 3分、相馬の左クロスを望月ヘンリー海輝(6)がヘッド。
 右サイドの望月に向けて、3バック左の中山雄太(19)が対角のロングボールを入れる。

川崎はボールを持って全体を押し上げる。
 14分、脇坂がヘッドで縦に流して、エリソンが昌子源(3)に競り勝ってシュート。
 20分、伊藤達哉がドリブルから電光石火のシュート。
  ごく小さなモーションで、GK守田達弥(13)のニアサイドを抜いて先制する。

町田は28分、あっさり同点とする。
 GK守田のロングキックを起点に、相馬の左クロスをナ・サンホ(10)が同点ゴール。
 直前、副審がオフサイドの旗を上げたが、福島主審は笛を吹かずに流した。
 川崎はセルフジャッジで動きを緩め、ポジションを整えることができなかった。
36分、町田の正面からのFK。
 下田北斗が美しい軌道を描くゴールを決めて、逆転する。

川崎は45+4分、山本がふわっと縦にラストパス。
 昌子源の背後を取ったエリソンがヘッドで打ち抜き、2-2の同点で前半を終える。

■2nd half
町田は引き続き、左サイドの相馬にボールを集める。
 相馬は50分と53分に左クロス、52分と64分にミドルを狙った。
 VW際に加えて、河原創がサポートして対応するが、それでも相馬は止められない。

川崎はマルシーニョのスプリントを活かしてゴールを目指す。
 57分、河原創のループパスからエリソンがシュート。
  続く脇坂の左CKを、ファーの伊藤達哉がシュート。
 65分、エリソンがドリブルでDF3人を引き連れてラストパス。
  ガラ空きとなったゴール前で、宮城天がGK守田に当てながら押し込んだ。

町田も71分、相馬の左クロスを藤尾翔太(9)がわずかに触って2度目の同点ゴール。
 相馬のクロスは、GKもDFも触れない絶妙なコースで、ゴール枠内に飛んでいた。

そして78分、再びエリソンが単独でドリブル突破。
 町田を完全に混乱させて味方に預けて、脇坂のラストパスをゴール。

町田は疲労もあって、なかなか反撃に出てこれない。
 そんな中にあっても90+6分、相馬の右CKから連続して決定機を作る。
 オ・セフン(90)のシュートは、GK山口が止めてジェジエウがクリア。
 白崎凌兵(20)のミドルはバー、ミッチェル・デューク(15)のシュートは佐々木旭が身体で止めた。

90+10分、マルシーニョが望月を抜き去って、脇坂からのリターンパスを押し込んだ。

■summary
町田は、厳しい日程もあって5失点を喫した。
 昌子源は、エリソンを抑えることができなかった。
 早いタイミングで対応すべきだったが、放置したまま失点を重ねた。

攻撃は左から相馬勇紀が仕掛けて、右は望月へロングボールを入れる。
 同じパターンを繰り返して、相馬が1点目と3点目を生んだ。

下田北斗は、美しすぎるFKを沈めた。
 川崎を2020年までで離れて、3度目の等々力帰還。
 正確なミドルパスの配球も健在で、いつもどおりの活躍を見せた。


川崎は、体力差を利用しながら勝ち切った。
 エリソンが2ゴール1アシスト、伊藤達哉が1ゴール。
 最近の2人の決定力があれば、難しい試合になることはない。
 ただ、相馬の圧力を止めきれず、下田北斗の超絶FKもあって終盤までもつれた。

ベンチのGKが1人となり、途中交代も4人行った。
 大関や家長が欠場したが、FPが足りない状況は解消に向かっている。

ウレモヴィッチは、75分までプレー。
 手を使いがちなところは気になったが、まずまずだった。

次は、中2日でYBCルヴァンカップ準々決勝アウェイ浦和戦(YLC QF #1)。
 厳しい日程なので、可能な範囲でターンオーバーしたい。

■goal
20伊藤達哉(17) 45+4,78エリソン(9) 65宮城天(24) 90+10マルシーニョ(23) 
28ナ・サンホ(10) 36下田北斗(18) 71藤尾翔太(9) 

■judge
山口瑠伊(98) 6.5 52分、相馬のミドルを弾き出す。クロスを安定して処理。パントも良かった。
VW際(31) 6.0 相馬と対峙する厳しいタスクを続ける。90+1分、足を攣って1トップに動いた。
ウレモヴィッチ(22) 5.5 75分までRCBでプレー。40分、ロングシュート。右足のパスは弱め。
佐々木旭(5) 6.0 7分、35分に持ち上がってロストする。47分、マルシーニョへロングフィード。
三浦颯太(13) 5.5 28分、相馬のクロスを触れずに失点。望月へのロングボールを競り合った。
河原創(19) 6.5 果てることのない運動量でチームを大きく支える。57分、63分にループパス。
山本悠樹(6) 6.5 1アシスト。16分、45+3分にエリソンへパス。80分、90+1分にボールカット。
伊藤達哉(17) 7.0 1ゴール。ドリブルで素早く縦に運んでいく。55分、スプリントで足を痛める。
脇坂泰斗(14) 6.5 2アシスト。中盤で前を向いてのパスで味方を走らせる。セットプレーを担当。
橘田健人(8) 5.5 右WG。名古屋戦ほど良さは出せなかった。38分、ボール奪取。44分、ミドル。
エリソン(9) 8.0 2ゴール1アシスト。12分、14分、57分にシュート。昌子源を手玉に取った。

■sub
HT(8)マルシーニョ(23) 6.5 スプリントで抜け出した。1ゴール後、シャツを脱いでイエロー。
60(17)宮城天(24) 6.0 右ウィング。GKに当てながらも1ゴール。86分、脇坂のFKをシュート。
75(22)ジェジエウ(4) 6.5 パワープレイ対応のため投入される。広範囲で豪快にヘディングする。
80(9)神田奏真(38) 5.5 1トップ。プレスでコースを消していく。ボールタッチは少なかった。

■bench
ソンリョン(1) 神橋良汰(27) 土屋櫂大(39) 野田裕人(30) 名願斗哉(29) 

■coach
長谷部茂利 6.5 失点は減らないが、大量5ゴールで勝利。マルシーニョの後半投入は効果大。

■referee
福島孝一郎 6.5 イエロー提示を抑制しつつ、的確にコントロール。

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AT+8+14

2025/08/28

250823名古屋3-4川崎(J1 #27)

名古屋3-4川崎(豊田スタジアム, 19:00KO, 40,055人)

選手が揃わず、ドローで終わったアウェイ新潟戦(J1 #26)から中6日。
 アウェイ連戦となる豊田スタジアムでの名古屋戦。

8月20日、名願斗哉(29)が、育成型期限付き移籍契約を解除して、仙台(J2)から復帰。

ウレモヴィッチ(2試合出場停止)、マルシーニョ(累積警告)が出場停止。
 新潟戦は出場停止だったVW際は、戻ってくる。


先発は、新潟戦から3人が変わる。
 出場停止明けのVW際、河原創、大関が先発する。
 佐々木旭がRSBからRCBに、橘田がボランチから右ウィングに回る。
 マルシーニョは累積警告で出場停止、ジェジエウ、脇坂はベンチ外。

ベンチには、レンタルバックの名願斗哉と特別指定の持山匡佑が新たに入る。
 持山は、7月18日に来季加入内定が発表され、初のメンバー入り。
 新潟戦と同じくベンチにGK2人で、FPが足りない状況が続く。


名古屋グランパスは、J1リーグ7勝7分12敗の16位。
 川崎と同じ中6日の日程。

J1リーグ開幕節は、川崎が勝っている。
 250215川崎4-0名古屋(J1 #1)

■1st half
立ち上がりから川崎が攻める。
 大関がプレスを先導して、名古屋をロングキックに追い込んで回収する。
7分、大関がエリソンへ左から横パスを入れる。
 エリソンがDFを引き付けて、伊藤達哉がファーに沈める先制ゴール。
18分には早くも追加点。
 山本の華麗なスルーパスから、エリソンが右足でニアを抜いた。

名古屋は22分、ユンカーが神橋を抜いて決定機を迎えるが、GK山口がセーブ。
 続けて木村勇大(22)がシュートするが、山本がゴールライン上でクリア。

飲水タイムを挟み、名古屋が反撃に出る。
 中盤のルーズボールを拾いながら優勢となった。
32分、稲垣祥(15)が左からクロスを入れる。
 ファーに飛び込んだ森壮一朗(44)がゴールに押し込んだ。
さらに45+3分、森島司(14)の左クロスを森が戻し、原輝綺(70)が同点ゴールを決めた。

■2nd half
51分、ロングボールを処理する神橋の頭に、ユンカーのスパイクが入る。
 流血した神橋はしばらく起き上がれず、ユンカーにレッドカード。

数的優位となった川崎は、長くボールを保持する。
 名古屋はラインを下げて耐えながら、カウンターを狙った。
79分、投入直後の永井謙佑(18)が縦ポンで抜け出す。
 GK山口がシュートを弾き、徳元悠平(55)が押し込んだがオフサイド。

80分、川崎も神橋がロングボールを狙う。
 徳元が上手く処理できず、エリソンが右からゴールを決めた。

再びリードしたが、すぐに名古屋が同点ゴール。
 82分、GKピサノ・アレックス幸冬堀尾(35)のロングボールで永井が駆け抜ける。
 最終ラインは置き去りにされ、ラストパスを和泉竜司(7)が押し込んだ。

川崎は勝ち越しを狙って攻勢に出る。
 84分と90+4分にエリソン、90分に山本、90+2分に伊藤がシュート。
そして90+5分、右CKの流れから山本の右クロス。
 伊藤達哉が左で受けて、森、椎橋慧也(8)、原の3人を次々と剥がして決勝ゴール。

■summary
名古屋は簡単に2失点しながら、巻き返して前半のうちに追い付いた。
 後半に期待を持てる展開だったが、ユンカーの退場で防戦を強いられる。

数的不利でも、永井謙佑の走力は圧倒的だった。
 77分にピッチに入ると、79分、82分にスプリントで決定機を作る。
 もっと早いタイミングで投入しても良かったかもしれない。


川崎は立ち上がりの攻勢から2点リードする。
 しかし、丸山祐市の負傷交代もあって、前半のうちに2失点。
 後半、数的優位になっても圧倒することはできなかった。
 名古屋に反撃を許しながらも、ロスタイムに決勝ゴールを奪う。

神橋良汰は、緊急出場でプロデビューを果たした。
 大卒新人ながらここまで出番がなく、4学年下の土屋と野田が先にデビューした。
 重要な場面で起用されると、流血しながらも敢然とヘディングを繰り返し、最終ラインを支えた。

特別指定の持山匡佑は、FPが足りない状況でデビュー。
 中央大学の協力が必要だが、しばらくチームに帯同してほしい。

交代出場は、神橋、神田、持山の3人だけ。
 新潟戦に続いて起用されなかった家長は、コンディション不良と思われる。

次は中7日でホーム町田戦(J1 #28)。
 ウレモヴィッチ、マルシーニョの出場停止が終わる。
 離脱が相次ぐ状況だが、悪くない試合を見せてほしい。

■goal
32森壮一朗(44) 45+3原輝綺(70) 81和泉竜司(7)
7,90+5伊藤達哉(17) 18,80エリソン(9) 

■judge
山口瑠伊(98) 7.0 22分にユンカー、79分永井の決定機を止める。1失点目はニアを抜かれる。
VW際(31) 6.0 31分、右ポケットへのパスで伊藤を走らせる。76分、77分に続けてミドル。
佐々木旭(5) 6.5 神橋良汰を支えながらRCBで奮闘。26分、58分にエリソンへロングパス。
丸山祐市(35) 5.5 9分、ユンカーのミドル対応で、右ひざ負傷。担架に乗ってピッチを後に。
三浦颯太(13) 5.5 1失点目は森に競り負け、2失点目もアシストを許す。クロスを多く入れる。
河原創(19) 6.0 30分、稲垣のミドルをブロック。89分、永井をタックルで止めてイエロー。
山本悠樹(6) 6.5 18分、CB間を割る華麗なスルーパスで1アシスト。64分、90分にシュート。
伊藤達哉(17) 7.5 2ゴール。ユニフォームを脱いでイエロー。21分、45+6分、73分にシュート。
大関友翔(16) 5.5 プレスを牽引する。47分、シュート。囲まれて狭い状況ではキープできず。
橘田健人(8) 6.5 慣れない左ウィング。DFを背負ってポストプレー。当然、守備は申し分ない。
エリソン(9) 7.5 2ゴール1アシスト。強く蹴るだけから成長する。45+4分、ダイブでイエロー。 

■sub
12(35)神橋良汰(27) 6.0 デビュー戦。1アシスト。額から流血しながらも闘志溢れるプレー。
77(16)神田奏真(38) 5.5 85分、三浦の左クロスに飛び込む。90+4分、エリソンへ落とす。
90+3(8)持山匡佑(36) 5.5 特別指定でデビュー戦。左ウィング。90+4分、ドリブルで運ぶ。

■bench
ソンリョン(1) 安藤駿介(21) 野田裕人(30) 土屋櫂大(39) 名願斗哉(29) 家長昭博(41) 

■coach
長谷部茂利 6.0 手元に残された選手が少ない中、上手く組み合わせた。

■referee
椎野大地 6.0 大きなミスなくジャッジを続ける。ユンカーのレッドは妥当。

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2025/08/20

250816新潟1-1川崎(J1 #26)

新潟1-1川崎(デンカビッグスワンスタジアム, 19:00KO, 26,493人)

2人の退場者を出して大敗した福岡戦(J1 #25)から中6日。
 お盆の真っ只中の土曜日、アウェイ新潟戦。

福岡戦でレッドカードを受けたウレモヴィッチは、2試合の出場停止。
 イエロー2枚で退場したVW際とともに、この新潟戦に出場できない。


先発は、福岡戦から2人が変わる。
 新たにジェジエウと三浦が先発し、佐々木旭がLSBからRSBに動く。
 出場停止のウレモヴィッチとVW際が外れた。

ベンチには、新たにGKソンリョン、野田、土屋、神橋が入る。
 野田は、J1リーグ初のベンチ入りとなった。
 田邉、ロマニッチ、小林悠の3人がベンチから外れる。

安藤、ソンリョンとGK2人がベンチに入る。
 ベンチ入り11人で通常GK2人のACLE(ACL)を除けば、異例の措置。
 GK複数ベンチ入りは、2022年の浦和戦(2022 J1 #23)でのGK3人ベンチ入り以来。


アルビレックス新潟は、J1リーグ4勝7分14敗で20位。
 前週の3連休、月曜日にC大阪戦(J1 #25)が組まれ、日程は中4日。

6月23日に就任した入江徹監督は、J1リーグ5敗、天皇杯1敗の成績。
 勝ち点は1つもなく、就任時の暫定18位から最下位20位となった。
 チームとしては、樹森大介前監督の最後の試合から、公式戦7連敗中。

入江徹監督の初戦だった2か月前の等々力では、川崎が勝った。
 250625川崎3-1新潟(J1 #15)

■1st half
新潟は立ち上がり、FWブーダ(65)にボールを当てて攻める。
 7分、佐々木旭との競り合いを制した小原基樹(14)が、左サイドから中へ展開。
 ジェジエウが右に引き出され、フリーの白井永地(8)がミドルを決めた。
先制後も11分、12分、19分にブーダがシュート。
 GK山口を中心に凌いだが、決定的な場面を簡単に作られる。

川崎はビルドアップを少しずつ改善して盛り返す。
 橘田が2CBからボールを引き出すことで、前進していく。
17分、三浦の左クロスをGK田代琉我(21)がキャッチミス。
 詰めたマルシーニョがゴールに流し込もうとするが、外した。
40分、山本の右CKから、エリソンがバーに当てる。

45+1分、山本の左CKを伊藤達哉がファーで受ける。
 少し動かして藤原奏哉(25)の足を拡げ、同点ゴールを決めた。

■2nd half
後半、新潟はプレスを受けてロングボールを蹴らされる。
 川崎は高い位置を保ちながら回収して、仕掛けていった。
50分、マルシーニョとのワンツーから伊藤達哉がシュート。
 続いて脇坂のラストパスをエリソンがシュート。
62分、橘田の縦パスをPA内で脇坂が落として、エリソンがシュート。

新潟は散発ながらもカウンターで反撃を試みる。
 68分、脇坂から奪ってブーダがシュート。
 90+3分には島村拓弥(28)がシュート。

川崎が押し込む展開が続くが、ゴールはなかった。

■summary
新潟は序盤、川崎をしっかり崩して、決定機を量産した。
 FWブーダが再三訪れたチャンスを決めていれば、勝利できたと思われる。

前半の中盤あたりから勢いは落ち、後半、川崎に押し込まれる。
 それでもブロックを敷いて耐え切り、勝ち点1を獲得した。
 J1リーグ残留に向けて厳しい状況が続くが、個人的には今後も新潟遠征を続けたい。


川崎は立ち上がりの劣勢が、最後まで響いた。
 滑るピッチの影響も大きかったが、1対1の仕掛けで崩された。
 GK山口のビッグセーブがなければ、大敗していたと思われる。

出場停止が2人いたこともあるが、選手が揃わない状況だった。
 稼働できるフィールドプレイヤーだけでベンチは埋まらず、GKが2人入る。
 ベンチ入りした家長昭博も、ハーフタイムの練習を回避していた。
 体調不良者が何人かいるとのことだが、選手交代の選択肢は限られた。

次は中6日でアウェイ名古屋戦(J1 #27)。
 マルシーニョが累積警告4枚で出場停止となる。
 引き続き選手が足りないかもしれないが、ベストを尽くしたい。

■goal
7白井永地(8)
45+1伊藤達哉(17) 

■judge
山口瑠伊(98) 7.0 12分、68分のブーダの決定機を間一髪で弾き出す。69分、右クロスをパンチ。
佐々木旭(5) 5.0 7分、小原基樹の突破を許して失点を招く。16分にも橋本健人に抜け出される。
ジェジエウ(4) 5.5 12分、18分、68分にブーダに抜かれる。10分、90+3分にシュートを防ぐ。
丸山祐市(35) 6.0 失点シーンはマークに迷っていた。80分、ボールカットから前線に飛び込む。
三浦颯太(13) 6.0 17分、左クロスをGK前に落とす。41分、数的不利のカウンターを上手く守る。
橘田健人(8) 6.5 2CBのパスを引き出し、前を向いてビルドアップ。14分、62分に脇坂へ縦パス。
山本悠樹(6) 6.5 21分、2人に挟まれながらターンで前進。85分、イエロー。90+7分、ミドル。
伊藤達哉(17) 6.5 1ゴール。50分、78分にシュート。49分、80分に右クロス。プレスも効く。
脇坂泰斗(14) 5.5 45+2分、エリソンの落としをミドル。68分、パスを受けるも囲まれロスト。
マルシーニョ(23) 6.0 17分、GK田代のキャッチミスに詰めてシュート。45+4分、イエロー。
エリソン(9) 6.5 40分のヘッドはバー。50分、62分のシュートは舩木翔(77)にブロックされる。

■sub
63(23)大関友翔(16) 5.5 トップ下。プレスを仕掛けていく。76分、スローインを受けFK獲得。
77(8)河原創(19) 6.0 78分、クリアボールを拾ってエリソンへスルーパス。90+5分、ボレー。
87(9)神田奏真(38) 5.5 87分、ポストプレー。90+4分、ロングボールの競り合いでFKを獲得。
87(17)野田裕人(30) 5.5 右ウィング。90分、山本のロングパスをPA内で受けるがカットされる。

■bench
ソンリョン(1) 安藤駿介(21) 神橋良汰(27) 土屋櫂大(39) 家長昭博(41) 

■coach
長谷部茂利 6.0 稼働できる選手で合理的に采配する。未来を見据えて神田と野田を起用。

■referee
上村篤史 5.5 試合への影響は少なかったが、時間帯によって基準が大きく変化した。
 (熊谷幸剛第1副審のオフサイド判定はかなり厳しかった。(上村主審の採点の対象外))

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2025/08/12

250809川崎2-5福岡(J1 #25)

川崎2-5福岡(U等々力, 19:00KO, 22,062人)

逆転負けを喫したG大阪戦(J1 #24)から中19日。
 2週間のサマーブレークを終えて、ホーム等々力での福岡戦。

7月22日、山内日向汰が、仙台(J2)へ期限付き移籍。
 30日、GK中川真が、期限付き移籍を解除して、福島(J3)へ復帰した。
 高井、アイダル、山田新に加えて、夏の移籍期間に5人がチームを去ったこととなる。
 (6月の特別移籍期間にもヴェロンと瀬川が移籍している。)

8月2日、フィリップ・ウレモヴィッチ(22)とラザル・ロマニッチ(91)の加入が発表された。


先発は、G大阪戦から3人が変わる。
 新たに新加入のウレモヴィッチ、橘田、エリソンが先発する。
 佐々木旭がCBからLSBに回って、三浦はベンチ外。
 河原と小林悠はベンチに入った。

ベンチには、新たに田邉とロマニッチが入る。
 土屋、神橋、宮城天が外れた。


アビスパ福岡は、J1リーグ8勝8分8敗の11位。
 6日(水)、天皇杯鹿島戦(天皇杯 R16)で延長120分プレーして、敗退。
 鹿島、川崎と遠征が続く中2日の日程。

2016-19年に川崎に所属した奈良竜樹(3)は、昨年6月の左膝靭帯手術から復帰。
 3バックの中央で先発し、キャプテンマークを巻く。

2月のアウェイは、川崎が勝った。
 250226福岡1-2川崎(J1 #3)

■1st half
1分、2分にエリソンがシュートすると、4分に先制点。
 マルシーニョが左で溜めて戻し、橘田がバイタルからミドルを決めた。

幸先良く川崎がリードしたが、11分に暗転。
 ウレモヴィッチが、1トップ碓井聖生(27)のポストプレーに付いていく。
 逆を突かれて碓井に抜け出されると、レイトタックルを足首へ見舞う。
 清水主審は最初にイエローを提示したが、VARでレッドカードと訂正された。

数的有利となって、福岡が反撃に出る。
 19分、名古新太郎(14)のミドルをGK山口が弾くと、CKが3本続く。
 23分、藤本一輝(22)に抜け出されたVW際が、背後から倒してFKを与える。
 名古新太郎が直接FKでニアを狙い、エリソンがクリアできず同点ゴール。

飲水タイムを経て、29分。
 ショートカウンターから山本がエリソンの前にループパスを落とす。
 上島拓巳(5)が滑り込んでシュートを防ぐが、エリソンが先に起きてゴール。
 GK小畑裕馬(24)も至近距離まで寄せてきたが、ニアを抜かれた。

福岡は再びセットプレーで同点ゴール。
 35分、名古新太郎の左CKを上島が合わせ、またエリソンに当たって2度目の同点ゴール。

45+7分、川崎の右CKを福岡がクリアする。
 紺野和也(8)が速攻を仕掛けると、VW際が背後から手で止める。
 23分に続いて2枚目のイエローが提示され、2人目の退場となった。

■2nd half
2人少ない状況となって、川崎はなすすべなく耐えるだけ。
 50分の重見柾斗(6)、56分の碓井、59分の松岡大起(88)とミドルを狙われる。
 まともに守ることはできず、時間を空費することが最優先となった。

67分、藤本の縦への突破を橘田が身体を当てて止める。
 清水主審はノーファウルと判定したが、VARで再び訂正されてPKとなった。
 このPKでリードを許すと、これ以上粘れず、立て続けに失点を重ねた。

■summary
福岡は日程的な不利もあって、序盤は押し込まれた。
 15分に1人多くなってからも、川崎にカウンターを浴びる。
 それでも、2人多くなれば当然だが圧倒して、勝利した。

藤本一輝の左からの仕掛けは、素晴らしかった。
 23分、VW際に1枚目のイエローを与えて、このFKで同点ゴールが生まれる。
 67分には橘田からPKを奪取して、逆転ゴールをもたらした。


川崎は複数回の自滅を繰り返して大敗した。
 ウレモヴィッチのレッドは、必要のない局面でのレイトタックル。
 獲得したばかりのCBだが、不安を感じさせるデビューとなった。

VW際は、藤本一輝の仕掛けに翻弄される。
 45+7分には紺野和也を背後から手で倒し、2人目の退場となった。
 2024年の名古屋戦(2024 J1 #31)でもイエロー2枚を短時間で受けた。
 今日も冷静さを欠いてしまい、敗戦に導いた。

次は中6日でアウェイ新潟戦(J1 #26)。
 勝てなくとも、退場者を出さないでほしい。

■goal
4橘田健人(8) 29エリソン(9)
24,73PK名古新太郎(14) 36上島拓巳(5) 85碓井聖生(27) 88紺野和也(8)

■judge
山口瑠伊(98) 6.0 5点目はニアを抜かれる。19分に名古、83分に橋本悠(47)のミドルを弾く。
VW際(31) 3.0 23分、45+7分と2枚のイエローで退場。藤本一輝に喰い付きすぎて抜かれた。
ウレモヴィッチ(22) 3.0 11分、碓井聖生へ足裏でレイトタックル。早くもピッチから去った。
丸山祐市(35) 6.0 数的不利でも凌ぎ続ける。終盤、リードを許すとさすがに崩れてしまった。
佐々木旭(5) 6.0 37分、左クロス。エリソンへミドルパスを届ける。破綻なく紺野を抑える。
橘田健人(8) 6.5 1ゴール。45+5分、ミドル。68分、藤本を倒してPKを与え、異議でイエロー。
山本悠樹(6) 6.5 2分、脇坂へスルーパス。1アシスト。63分、笛の後にシュートしてイエロー。
伊藤達哉(17) 5.5 4分、VW際の縦パスを落とす。7分、名古へファウル。17分、戦術的な交代。
脇坂泰斗(14) 5.5 2分、エリソンへラストパス。9人の後半はボランチ。74分のFKは直接GKへ。
マルシーニョ(23) 6.0 1アシスト。59分、松岡のミドルをブロック。良く走って守りでも貢献。
エリソン(9) 6.0 1分、2分、6分にシュート。1ゴール。24分、36分にはクリアし切れずに失点。

■sub
17(17)ジェジエウ(4) 6.0 緊急出場。20分、CKをクリア。守備のほころびを最小限にとどめる。
72(9)ロマニッチ(91) 5.5 GKからのパントを競り合う。81分、佐々木旭の縦パスを受け止める。
72(6)河原創(19) 5.5 広大なバイタルを1人で埋めるべく奮闘するが、あまりにも過重だった。
78(14)大関友翔(16) 5.5 80分、佐々木旭へのパスを奪われる。81分、2人に囲まれてロスト。
78(41)家長昭博(41) 5.5 投入直後は比較的走っていた。90+4分、松岡を倒してイエロー。

■bench
安藤駿介(21) 田邉秀斗(15) 小林悠(11) 神田奏真(38) 

■coach
長谷部茂利 5.5 采配にミスはなく、ベストを尽くした。ウレモヴィッチの先発起用は当たらず。

■referee
清水勇人 5.5 VW際の2枚のイエローは妥当。15分のレッドと67分のPKは、VARに助けられる。

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AT+10+10