川崎0-1横浜FM(等々力, 14:00KO, 23,701人)
広島戦(J1 #31)に負け、今シーズンの目標が少なくなった。
シーズン3位のFC東京とは勝ち点6差のまま、残り3試合。
先発は天皇杯京都戦から3試合同じ。
ベンチには今シーズン初めて登里が入り、マイアが外れた。
横浜FMとはアウェイの開幕戦(J1 #1)、ナビスコ(YNC GL #6)と対戦し、どちらも勝利している。
■1st half
マリノスは守りを固めてロングボール主体の攻撃。
MF中村俊輔(10)を前に置くことで、守備の負担を減らしている。
川崎はボールを持ちながら押し込んでいく。
マリノスがあまりボールに食いつかず、フリーで持つ時間が長い。
ただ、パスコースは限定されていて、最終ラインも多くの人数が並んでいる。
中央からの攻撃はスペースが少なく、ミドルを放つのが精一杯。
決定機は少ないが、PAの前までうまくボールを動かせていた。
39分、左サイドでエウシーニョがハンド。
エウシーニョの手は動いていなかったように見え、厳しい判定だった。
中村俊輔のFKにDFファビオ(5)が飛び込んでゴール。
マークしていた谷口がファビオの動きについていけなかった。
リードされてからも、45分の中村のミドルなど攻撃は良かったが、ゴールは決まらなかった。
■2nd half
後半も前半と同じような展開となる。
守りを固めてカウンターのマリノスと、パスで押し込む川崎。
少しずつマリノスの動きが落ちてくるが、守備陣形は崩さない。
川崎はフリーでボールを持てているが、最後のところでスペースがなく、パスミスが出る。
63分に機能していた中野が交代。
車屋が左ウィングに入るが、77分には森谷が入ったことで車屋はCBに下がる。
85分にはいいシーンが多くなっていた田坂に代って登里を投入。
うまく使っていた左サイドで交代が相次ぎ、落ち着いて攻略できなかった。
90+5分には、大久保が2枚目のイエローで退場。
11分の1枚目のイエローも含め、大久保にとっては厳しい判定が続いた。
ただ、1点差で負けている状況なので、時間は貴重。
大久保はすぐにピッチ外に向かわず、抗議を行ってマリノスの勝利に貢献した。
異議を申し立てたい気持ちは分かるが、残念な行動だった。
■summary
結果は負けたが、内容は悪くなかった。
広島戦よりもバランス良くカウンターに対処した。
攻撃では相手を押し込んでいて、ゴールは決まらなかったが、クオリティの高さを見せた。
連敗して、年間3位の可能性はほとんどなくなった。
翌日開催のガンバ大阪が勝利すれば、3位の可能性はなくなる。
まだ10月だが、J1リーグは残り2試合となった。
去年は特別指定だった車屋を最後の2試合に出場させている。
今年も新しい選手を起用したいところ。
■goal
39ファビオ(5)
■judge
西部洋平(21) 6.0 32分、MF三門雄大(6)との1対1をストップ。ゴールはノーチャンス。
武岡優斗(17) 6.0 FW齋藤学(11)とマッチアップ。攻撃時のクロスは精度が低かった。
谷口彰悟(5) 5.5 セカンドボールを回収した。失点シーンではファビオに振り切られた。
小宮山尊信(8) 6.0 あまり上がらずに中野にスペースを与えた。56分のイエローは不要。
大島僚太(16) 6.5 守備に攻撃に活躍。46分、シュートせずパスを選択してチャンスを潰す。
中村憲剛(14) 6.0 大島に任せつつバランスを意識してプレー。セットプレーは今ひとつ。
エウシーニョ(18) 5.5 流動的に動いたが、中央を締められて、本来の良さを出せなかった。
中野嘉大(22) 6.5 左サイドから再三ゴールに向かってドリブルを仕掛ける。楽しいプレー。
小林悠(11) 5.5 最終ラインと駆け引きし、ゴール前を狙う。決定的なチャンスはなかった。
大久保嘉人(13) 4.5 ミドルは良かった。退場の判定は酷だが、抗議する時間はムダだった。
田坂祐介(35) 5.5 下がってパスを受ける。85分の交代直前に多くのチャンスに絡んだ。
■sub
63(22)車屋紳太郎(20) 5.5 左ウィングで高い位置からクロスを入れる。77分にCBへ。
77(8)森谷賢太郎(19) 6.0 中盤を埋めた。パスの判断も早く、カウンターも止める。
85(35)登里享平(23) 5.0 長いリハビリから復帰。パフォーマンスは良くなかった。
■bench
新井章太(30) 井川祐輔(4) 山本真希(6) 杉本健勇(9)
■coach
風間八宏 5.0 機能していた左サイドを選手交代で損なう。右サイドに投入すべきだった。
■referee
榎本一慶 5.0 同じようなプレーへの判定がブレた。最後まで落ち着いて笛を吹けなかった。