2015シーズンのJ1リーグ開幕戦。
去年はニッパツ三ツ沢での開催だったが、今年は日産スタジアム。
隣町の川崎からも多くのサポーターが駆け付け、38,123人が入った。
それでも日産スタジアムのキャパシティは大きく、座席には余裕がある。
川崎は3バックでスタート。
4バックだった2週間前の新潟との練習試合から、杉本が外れて武岡が入った。
新戦力では、エウシーニョ、角田が先発。
特別指定で2試合出場しているが、新加入の車屋も先発する。
■1st half
3分、川崎の最初の攻撃から先制ゴール。
レナトとのワンツーを受けた大島が、PA内左のスペースへ小林悠を走らせる。
小林のシュートは右に逸れたが、エウシーニョが合わせてゴール。
川崎は角田のおかげで最終ラインのボール保持が安定する。
マリノスはプレスを掛けてくるが、危なげなくかわす。
前のスペースを有効に使いながら、幾度も美しい攻撃を繰り返した。
マリノスは、ロングボール中心の攻撃。
怖さは感じないが、16分、DF中澤佑二(22)が出したロングボールの対応でミス。
車屋がオフサイドを中途半端に狙い、失敗してしまう。
SB小林祐三(13)が抜け出して、GK西部と1対1となって失点。
無理せず下がっておけば対応できただけに、残念な判断ミスだった。
しかし、失点後も川崎が攻勢を続けて、22分。
中央で受けた大久保が右のエウシーニョに展開する。
DFラインの手前を通すセンタリングを小林悠が落ち着いて決めた。
その後も幾度もチャンスを作り、優勢なまま前半を終える。
■2nd half
後半開始からマリノスは、FW伊藤翔(16)を1トップに入れる。
ロングボール主体は変わらないが、MF藤本淳吾(25)にボールを預けて形を作る。
プレスも強めてスペースを消し、川崎のパスワークを少し抑えることができた。
攻撃に迫力はあまり感じないが、シュートを放つ場面が増えてきた。
川崎もひるまずに攻撃を仕掛けていって、72分。
左サイドの車屋がPA内左隅の中村に入れて、中村がライン際からセンタリング。
大久保が体勢を崩しながらも頭で合わせてゴール。
2点差とし、そのまま逃げ切った。
■summary
内容、結果ともに素晴らしい開幕戦となった。
マリノスは中村俊輔が欠場し、攻撃が単調。
決定機は作れていたので、安定した守りが続けば勝ち点を積むことはできると思う。
川崎はいくつも決定機を作り出し、3回ゴールを決めた。
ゴールはすべて、PA内までボールを運んでから。
DFをしっかり崩し切ってラストパスを入れる美しい攻撃を展開した。
今年も楽しいサッカーを見せてくれそう。
ただ、新潟との練習試合に続いて、簡単に失点した。
安易な失点を減らしたいところ。
■goal
16小林祐三(13)
3エウシーニョ(18) 22小林悠(11) 72大久保嘉人(13)
■judge
西部洋平(21) 6.5 ボールタッチは少なかったが、44分、56分と決定機を止める。
武岡優斗(17) 6.5 対人守備を頑張りながら、機を見ての攻め上がりも効果的だった。
角田誠(3) 6.5 最終ラインを統率。ヘディングが強く、高い技術でパスを中盤に供給する。
谷口彰悟(5) 6.0 齋藤学(11)をマークする。ボールに触る機会は少なかった。
エウシーニョ(18) 7.0 1ゴール1アシストと大活躍。タイミング良く攻守を切り替えた。
大島僚太(16) 7.0 前に向かって積極的にプレーした。ゲームをコントロールしていた。
中村憲剛(14) 6.5 怪我からの復帰戦となった。プレーは控え目だったが、1アシスト。
車屋紳太郎(20) 6.0 判断ミスから失点を招いた。攻撃ではPA内までよく入り込んでいた。
小林悠(11) 7.0 決定的なシュートを多く放った。1ゴール1アシストと結果を出した。
大久保嘉人(13) 6.0 3点目のゴール。ミドルシュートを多く放った。異議でイエロー。
レナト(10) 6.5 相手の守備が分散したため、ドリブルからの仕掛けが有効だった。
■sub
66(18)杉本健勇(9) 5.5 ボールを受けてそつなくポストプレーをこなした。
89(10)井川祐輔(4) 5.5 短時間だったが、オーバーラップを見せた。
90+3(16)橋本晃司(7) 5.5 投入後すぐにゲーム終了。プレーに関与しなかった。
■bench
新井章太(30) 山本真希(6) 三好康児(26) 船山貴之(15)
■coach
風間八宏 6.5 3バックの選択が当たった。珍しく3枚の交代枠を使い切った。
■referee
中村太 6.0 判定はややばらついたが、安定したジャッジだった。