2015/03/15

150314川崎2-2神戸(J1 #2)

川崎2-2神戸(等々力, 15:00KO, 21,689人)

2015シーズン2試合目の公式戦。
 等々力のメインスタンドが完成しての初のホームとなる。
 7,000席増えたため、チケットには余裕があった。


川崎はサブメンバーまで含めて横浜FM戦(J1 #1)と同じ。

神戸はマルキーニョスが外れるなど3人が初戦から変わっている。
 川崎の強みを消してくる新監督のネルシーニョには相性が悪い印象が強い。

■1st half
神戸は中村、大島へ強いプレスをかけてくる。
 しかし、厳しいコンタクトに対するファウルが厳しく吹かれる。
 15分にフェフージン(27)に対してイエローが出ると試合は落ち着いた。

川崎はチャンスを面白いように量産する。
 横浜FM戦でもいい攻撃を見せたが、ペナルティエリア内に入ってのプレーが増えた。
 右からはエウシーニョと武岡、左からレナトと車屋、中央からはボランチから2トップにボールが入る。
 さまざまなパターンで神戸の守備陣を崩した。

神戸はぎりぎりで失点を免れて、カウンターを仕掛ける。
 25分、右SBの奥井諒(25)がフリーでシュート。
 ワンツーで抜け出すと、チャンスを作っていた。

29分、速攻から神戸が先制点。
 ペドロ・ジュニオール(7)からフリーの森岡亮太(10)にボールが入る。
 渡邉千真(19)をマークしていた谷口が森岡に向かうと、渡邉にスルーパスを通されてゴール。
 中村が戻りきれない局面で、守りの人数が足りなくなって崩された。

続いて31分の渡邉のヘッド、42分のペドロ・ジュニオールの決定機はGK西部がストップ。
 川崎は攻撃を続けるが、ゴールを割れずに前半終了。

■2nd half
後半になっても、スコアと逆に川崎は優勢を保つ。
 神戸のプレスをかいくぐって、多彩な攻撃パターンを見せる。
 1点リードする神戸は少しずつ時間を使っていく。

59分、大島から小林へのループパス。
 小林がGK山本海人(22)と競り合ってこぼれたところを大久保がヘッド。
 奥井がギリギリでクリアしたものの、ゴール判定。
 スタンドからは入ったように見えたが、神戸の選手が強く抗議していた。
 あとで映像を見ると、確かに入っていなかった。

このあと一気に逆転できると思ったが、追加点は神戸。
 72分、神戸にとって初めてのCKを高橋祥平(8)がヘッド。
 正面に向かってくる弱い弾道だったが、西部がトンネルしてゴール。
 大島がボールを遮っていて見えなかったとは思うが、残念だった。

しかし、73分、中村からのボールにレナトが抜け出してシュート。
 再三ビッグセーブを見せてきたGK山本が動けないほど、素晴らしいゴールだった。

同点に追い付くことはできたが、このあと膠着状態に。
 交代枠を使わないまま、川崎の中盤が動けなくなって足が止まる。
 80分を過ぎると、パスの精度が悪くなり、スペースを空けてしまう。
 危ない時間帯となったが、失点は免れて、ドローとなった。

■summary
良い攻撃をたくさん見せながらも、相手に数少ないチャンスを決められる。
 先に足が止まってしまう昨年後半に似た展開となった。
 決定機を量産できているだけに、もったいないドローといえる。
 それでも2回リードを許してから追い付いたのは悪くない。

次は中3日で名古屋戦(YNC GL#1)、その次も中3日で山形戦(J1 #3)が続く。
 名古屋戦では、U-22日本代表に招集された大島が欠場する。
 ボランチに入るのは橋本か山本かと思われる。
 メンバーが変わっても、どれだけのクオリティを維持することができるか。

風間監督は連戦となってもフルメンバーを継続する傾向がある。
 ただ、そろそろ新しい選手も試してみたいところ。

■goal
59大久保嘉人(13) 73レナト(10)
29渡邉千真(19) 72高橋祥平(8)

■judge
西部洋平(21) 6.5 2失点目のミスは残念だったが、多くのビッグセーブを見せてくれた。
武岡優斗(17) 6.5 右サイドからチャンスを作り出した。守りも安定していた。
角田誠(3) 6.0 守備ではカバーリングが良く、前への正確なフィードを見せる。
谷口彰悟(5) 5.5 1失点目は難しい対応だった。31分には渡邉のマークを外してしまう。
エウシーニョ(18) 6.0 まだ馴染んでいないが、中に入って多くのミドルシュートを放った。
大島僚太(16) 6.5 ケガ明けでフル出場。ドリブルで相手をかわしてスペースに入り込む。
中村憲剛(14) 6.5 チームの攻撃が多彩となっても、キラーパスは効果的。73分にアシスト。
車屋紳太郎(20) 6.0 相手に囲まれる局面でも、ドリブルで抜け出して打開していった。
小林悠(11) 6.5 ポストプレーでチャンスを作った。12分、43分の決定機を決められず。
大久保嘉人(13) 6.5 多くのミドルシュート。誤審ではあったが、1ゴールを記録する。
レナト(10) 6.5 73分、素晴らしい個人技で同点ゴールを決める。チームを救った。

■sub
※交代なし

■bench
新井章太(30) 井川祐輔(4) 山本真希(6) 橋本晃司(7) 三好康児(26) 杉本健勇(9) 船山貴之(15) 

■coach
風間八宏 5.5 中村、大島の疲れが顕著だった。フレッシュな選手で攻勢に出たかった。

■referee
今村義朗 4.5 角度的に難しいが、大久保のゴールを誤審。序盤に試合を落ち着かせた。