川崎0-1新潟(等々力)
※得点や交代の時間は公式記録がないので、間違いがあるかもしれません。
※シーズン開幕前の練習試合ですが、観戦マナーは「原則として、川崎フロンターレホームゲーム開催時と同様とします。」とされているので、詳細にレビューしています。
新潟との45分×4本の練習試合。
1試合目の90分はサブ組主体で5-5だった。
続いて2試合目の90分は、どちらのチームも主力組での対戦。
■1st half
川崎は、サブ組よりも滑らかに攻撃を展開する。
前線のタレントの技術の差も大きく、ビルドアップがスムース。
角田はトラップ、パスともに正確で、谷口とバランスよくボールを回す。
西部もプレッシャーを受けなければ、パスをしっかり出せる。
4人のFWは、杉本がポストプレーをこなす。
ボールを失うこともあるが、ラインの押し上げに必要な時間を確保した。
右WGの小林とともに、流動的にボールを引き出していた。
新潟はほとんどチャンスがない中、34分、田中達也(14)がスルーパスに走り込む。
谷口と角田はラインを高く上げていたが、左SBの車屋が残ってオフサイドを取れない。
飛び出した西部をかわして田中がゴール。
失点はしたものの、川崎が長くボールを持ち、新潟を揺さぶり続けた。
■2nd half
後半も、川崎が攻撃を続ける。
大島もドリブルやスルーパスで攻撃を指揮して、中村の負担が小さくなる。
レオ・シルバ(8)の守備に手を焼きながらも、チャンスを作る。
左右のサイドバック、4人のFWともに偏りなくボールに触る。
昨年は膠着すると中村とレナト頼みになりがちだったが、バランスが良くなった。
リードした新潟は無理に攻めてこないため、最終ラインは安定。
終盤に入り、85分、87分に小林、続けて87分に大久保とシュートを重ねる。
89分にはエウシーニョがミドルシュートを放つが、GK守田達弥(21)がビッグセーブ。
練習試合なので、ロスタイムがなく、試合終了となった。
■summary
足元の技術が高い角田が最終ラインに入り、ビルドアップは安定度を増した。
エウシーニョ、車屋もプレスを受けてもパスを出せる。
新潟はボールホルダーに対して複数人での守備を忠実に行っていたが、川崎にはそれでも余裕があった。
杉本もDFに囲まれたポストプレーを無難にこなしていた。
後半に入り、80分ごろまで攻撃が停滞していたが、この時間帯に選手交代はなし。
船山を投入したのは86分。もう時間がなかった。
選手交代の判断の遅さが今年も気になりそうな試合だった。
■goal
34田中達也(14)
■judge
西部洋平(21) 5.5 失点シーンで飛び出してボールに触れず。プレー機会は少なかった。
エウシーニョ(18) 5.5 周囲との連携はこれから。89分のミドルは決まらず残念。
角田誠(3) 6.0 トラップの技術が高く、ロングパスも供給。高さのある守りも良かった。
谷口彰悟(5) 6.0 強いヘディングでボールを跳ね返した。角田とのコンビネーションも良好。
車屋紳太郎(20) 5.5 どんな場面でも慌てずに冷静さを感じるプレー。ときおり上がる。
大島僚太(16) 6.5 攻撃時には両CBの間に落ちる。レオ・シルバにも積極的に向かっていった。
中村憲剛(14) 6.0 決定的なパスが通らなかった。2本のFKもGKにそのままキャッチされる。
小林悠(11) 6.5 右WGとして深い位置で守備もこなしながら、多くのチャンスに絡む。
杉本健勇(9) 6.0 ロストもあったがポストプレーをこなす。森谷、船山とポジションを争う。
大久保嘉人(13) 5.5 シュートは放つが、決まらなかった。後半はイラついてしまった。
レナト(10) 6.0 左サイドでボールを持つと、複数のDFが集まってきたが、単独で仕掛けた。
■sub
86(9)船山貴之(15) 5.5 ロスタイムがない中、4分間は短かった。
■coach
風間八宏 5.5 先の90分でサブ組を長く使って選択肢は限られたが、選手交代が遅い。
■referee
5.5 ラフプレーを止めて中止せず、荒れ気味の展開とした。