川崎2-3C大阪(等々力, 19:00KO, 11,168人)
ナビスコカップ準々決勝第2戦。
4日前の第1戦は、1-3で勝利した。
アウェイゴールを3つ取って、有利な状況で第2戦を迎えた。
2点以内で抑えることができれば、準決勝に進める。
3点以上取られても、得失点差が1点までで留めることができれば勝ち抜ける状況。
セレッソは、第1戦で欠場したメンバーに加え、FWフォルラン(10)もケガでベンチ外。
川崎は、第1戦が終了した時点のメンバーが先発することとなった。
登里が欠場したものの、中村がベンチに復帰した。
■1st half
前半は川崎がきれいなパスワークで、ゆっくりボールを動かす。
ボランチの大島、森谷がボールを持っても、セレッソはプレスをあまりかけてこない。
自由に攻撃を組み立てて、チャンスを作っていた。
35分、FW南野拓実(13)のシュートをGK杉山がセーブしてからカウンター。
大久保が低い位置でボールを受けて、右サイドを駆け上がるレナトに出す。
レナトはドリブルで相手DFのタイミングを外し、素晴らしいミドルを決めた。
先制点によって、2戦合計4-1のスコアとなる。
有利なまま時間を使いたかったが、すぐにセレッソにゴールを奪われる。
37分、MF長谷川アーリアジャスール(5)がPA内のFW永井龍(9)にボールを入れ、永井が潰されてこぼれたボールを長谷川がゴールに蹴り込んだ。
先制点のたった2分後に、同点に追いつかれてしまった。
いい形の攻撃を作れていなかったセレッソだが、このゴールで望みをつないだ。
■2nd half
後半開始から、實藤からジェシ、森谷から金久保へと2人交代。
實藤、森谷ともに悪くなかったが、ケガによる交代。
金久保が右ウィングに入り、山本がボランチにスライドした。
セレッソが攻勢に出てきた。
ジェシや山本がボールを持つと、プレスをかけてロングボールを蹴らせる。
しかし、押される展開の中、川崎が追加点を奪う。
58分、GK杉山のパントキックを小林がヘッドで流し、大久保が抜け出す。
右側に動くと見せかけて、ボールを左足に持ち替えてシュート。
GK武田博之(1)は触ることができず、ゴール左隅に決まった。
リードを奪っても、川崎は落ち着いてプレーできない。
セレッソの攻撃に振り回され、ゴール前でバタバタする。
最終ラインにボランチが吸収され、バイタルが空いてしまう。
押し上げられず、74分に長谷川、90+1分に南野に決められた。
あと1点で逆転される状況となったが、ジェシを中心に守り、逃げ切った。
■summary
この試合のスコアは2-3で、2戦合計では5-4となった。
最後は余裕がなかったが、第1戦の勝利を踏まえ、ギリギリの結果を出した。
1か月後のナビスコカップの準決勝の相手は、ガンバ大阪。
それまでJ1リーグ戦が続くが、次節から大島がU-21代表でアジア大会参加のため欠場。
大久保も名古屋戦(J1 #22)で広告看板をキックして、2試合出場停止。
厳しい状況となるが、よい内容のサッカーを続けたい。
■goal
35レナト(10) 58大久保嘉人(13)
37,75長谷川アーリアジャスール(5) 90+1南野拓実(13)
■judge
杉山力裕(1) 5.0 よいシュートストップを見せたが、押し込まれる時間帯に不安定なプレー。
田中裕介(3) 5.5 守備で貢献。61分、MF吉野峻光(15)とDF丸橋祐介(14)が入ると押された。
實藤友紀(2) 6.0 しっかり守り、ボランチに的確にボールを出した。負傷交代は残念。
谷口彰悟(15) 5.5 後半は効かなかった。下がりっぱなしだったラインを上げたい。
小宮山尊信(8) 5.5 南野をマークしきれず。66分、左サイドから完璧なセンタリング。
大島僚太(16) 5.5 前半はバランス良くスルーパスを繰り出す。後半は守備に追われる。
森谷賢太郎(19) 6.0 ドリブルでターンして相手をかわした。よい位置取りだった。
山本真希(6) 5.5 動き出し良くボールを拾う。後半からボランチに移ると守備を支えきれず。
小林悠(11) 5.5 いいシュートを放ったが、ゴールが決まらない。2点目をアシスト。
大久保嘉人(13) 6.0 下がって組立てに参加する。厳しい時間帯に貴重なゴールを決めた。
レナト(10) 6.5 ドリブルでの仕掛けが効いた。素晴らしいゴール。ロスタイムにイエロー。
■sub
46(19)金久保順(18) 5.5 右ウィングで攻撃にアクセントを加えた。
46(2)ジェシ(5) 5.5 はっきりした強いプレーで守る。88分にはシュートストップ。
77(13)中村憲剛(14) 5.5 展開力で決定機を作り出す。82分、ポストに当てるシュート。
■bench
西部洋平(21) 井川祐輔(4) 稲本潤一(20) パウリーニョ(34)
■coach
風間八宏 6.0 3人ともにケガによる交代。稲本を使いたかったが枠がなかった。
■referee1
村上伸次 6.0 どちらのチームにも偏ることなく、中立的なジャッジ。