2014/09/20

140920川崎0-0FC東京(J1 #24)

川崎0-0FC東京(等々力, 19:00KO, 18,805人)

大久保、ジェシが出場停止、大島がU21代表で欠場。
前節の徳島戦から稲本とジェシ、小宮山が外れ、パウリーニョ、實藤、山越が入った。
メンバーは揃わない中、FC東京の固い守備をどこまで崩せるか。

■1st half
GK西部はパントキックが多くなった。
FC東京が川崎の最終ラインを牽制し、西部からパスをつなげない状況を作った。

CBの井川と實藤は、ボールを持てば細かなパスワークでプレスをかいくぐった。
さらに谷口と中村でつないで、攻撃を組み立てた。

レナトは右SB徳永悠平(2)とマッチアップ。
このところ素晴らしいパフォーマンスを見せているレナトだが、徳永に抑え込まれる。
それでもドリブルで切れ込んでシュートを放ち、好調さを見せた。

FC東京は4バック3ボランチで守りを固める。
攻撃は前線の3人のカウンターが中心で、人数を割いてこなかった。
徳永と左SB太田宏介(6)は、攻撃時にも最終ラインに張り付く。
GK権田修一(20)が多くのシュートストップを見せ、川崎に崩されつつもゴールを許さない。

■2nd half
60分を過ぎると川崎の攻撃が長く続くようになる。
狭いスペースをワンタッチでパスを通してチャンスを作る。
FC東京はCKに逃げる場面が多くなるが、中央をがっちり固めてゴールを許さない。

川崎はいつもどおり攻めて、よい形を作れていた。
しかし、最後までゴールは決まらず。

■summary
首位の浦和が勝ったため、勝ち点を離される厳しい結果となった。
ただ、新しいメンバーの個性を生かしながら、川崎らしい攻撃を展開できていた。

FC東京は負けないことを優先する守備主体のチームとなった。
昨年までのポポヴィッチ監督の攻撃サッカーは見ていて楽しかったが、方向性を変えた。
スコアレスドローは、フィッカデンティ監督の狙い通りの結果といえる。


■goal


■judge
西部洋平(21) 6.0 49分、FWエドゥー(11)との1対1を止める。90+1分、前に出たがボールに触れず決定機を与えた。
田中裕介(3) 6.0 ミスパスも散見されたが、相対する太田を自陣深く押し込んだ。
實藤友紀(2) 6.0 危ない位置でファウルをしていたが、粘り強く守り切った。
井川祐輔(4) 6.5 カウンター攻撃を受けると、待つのではなく積極的に前に出て対処する。
山越享太郎(25) 6.5 攻撃時にはすすっと上がり、球離れ良く組立てに参加した。
パウリーニョ(34) 5.5 ボールカットを見せるが、不用意なファウルでFKを与えていた。
谷口彰悟(15) 6.5 視野を広く持ってゲームを組立てる。パスの起点として効いていた。
中村憲剛(14) 6.5 相手に囲まれて狭いプレーエリアでも、前に向かってボールを出した。
小林悠(11) 5.5 位置取りが低く、ゴールまでの距離が遠くなってしまった。
安柄俊(27) 5.5 ポストプレーができなかった。57分、GKとの1対1を決められず。
レナト(10) 6.5 徳永に苦しみながらも決定機に絡む。58分、ゴール前でのシュート。

■sub
57(25)登里享平(23) 6.0 ドリブルで切り込み、山越と違った動きで左サイドを活性化。
76(27)金久保順(18) 5.5 あまりボールに絡めず、良さを出せなかった。

■bench
新井章太(30) 中澤聡太(7) 福森晃斗(22) 山本真希(6) 森島康仁(9)

■coach
風間八宏 6.0 前節よりもメンバー繰りが難しかったが、いい内容だった。

■referee
木村博之 5.5 PA内では攻撃側のファウルを積極的にとり、逆にフィールドでは流しすぎた。