柏1-0川崎(日立柏, 19:00KO, 14,055人)
2ndステージ第3節、アウェイ柏戦。
柏とのホームゲーム(J1 #8)は、1-4と大敗している。
中3日が続き、3連休の中日の日曜日、19時キックオフ。
水曜日の鳥栖戦(J1 #19)で途中交代した武岡はベンチ外。
井川、船山も外れて、森谷、杉本、田坂が先発する。
ベンチから小林が外れ、J22に招集されてJ3で2試合を経験した三好が入った。
再びケガ人が目立ってきている。
■1st half
川崎は久しぶりの4バックでスタート。
武岡が欠場したため、フォーメーションを変えてきた。
ボランチでの出場が続いていた谷口は、右のCBで出場。
大島が1ボランチとなって、アンカーを務める。
柏は大島を囲んでパスコースをふさぎ、ボールを奪う。
斜めのパスを織り交ぜて、川崎のDFラインを破る。
15分、中央からダイレクトパスをつなぎ、FW工藤壮人(9)がゴール。
DFが釣り出されたスペースをうまく使われた。
オフサイドを取り切れず、工藤に背後に抜け出された。
その後も柏の的確な攻撃が光る。
28分、MF茨田陽生(28)のシュートはエウシーニョがブロック。
31分にも工藤が決定機を迎えたが、谷口に当ててしまう。
川崎は最終ラインからなかなかボールを運べない。
大島が2CBの間に落ちるため、前線との距離が遠くなった。
それでも5分のエウシーニョ、34分の大久保、35分の森谷など、いいシュートは放った。
■2nd half
後半開始から杉本を下げて井川を入れる。
4バックから5バックに移行して2ボランチとすると、攻撃が活性化する。
ボランチが前を向いて、左右のウィングを使って攻略した。
柏は前半ほど動けず、スペースを埋めきれない。
川崎のポジション修正を追いかけて、こまめにシステムを動かしてくる。
ただ、前半ほど中盤を抑えることができなかった。
途中で投入された船山、橋本も、時間は少なかったがアクセントを加えた。
48分の田坂、61分の中村、82分の大久保、86分の船山など、決定的なシュートが増える。
しかし、GK桐畑和繁(1)の好セーブなどがあって、ゴールを割れなかった。
■summary
柏のいい時間帯は前半に限られたが、そこで工藤が決めて勝利した。
川崎はいい攻撃をたくさん繰り返したが、ゴールが決まらなかった。
前半はボールをうまく運べず、柏のカウンターを浴びていた。
後半、3バックに移行すると、ボールロストが明らかに減った。
柏を押し込んで、連続して決定機を作り出したが、ゴールがなかった。
J1リーグでの柏戦はダブルを喫するという残念な結果となった。
ただ、田坂が後半、右ウィングで機能し、森谷も久しぶりに復帰した。
大久保や中村が決定機を決めきれなかったが、悲観すべき内容ではなかった。
■goal
15工藤壮人(9)
■judge
新井章太(30) 5.5 失点はやむを得ないところ。22分、クリアミスでCKを与えてしまう。
エウシーニョ(18) 6.0 中央に切れ込むドリブルで存在感を見せる。SBより前で使いたい。
谷口彰悟(5) 5.5 ラインを上げきれず、工藤のゴールを許した。井川が入ると安定した。
車屋紳太郎(20) 5.5 パスの選択肢が悪く、前に運べない。自信を失い消極的になった。
小宮山尊信(8) 6.0 左サイドの高い位置に張ってボールを呼び込んだ。クロスも良かった。
森谷賢太郎(19) 6.0 動きは良かったが、少しずつ走れなくなる。早く交代させたかった。
大島僚太(16) 5.5 中盤で囲まれてボールを奪われることが多く、積極性が見られなかった。
中村憲剛(14) 6.0 疲労で動きは少なくなっていたが、パスやシュートを狙い続けた。
田坂祐介(35) 6.5 ロストが少なかった。ゴールへの意図を持って前に向かってプレー。
杉本健勇(9) 5.5 24分のヘディングシュートなど、悪くはなかったが、良くもなかった。
大久保嘉人(13) 6.0 PA内でチャンスが多く、良いシュートを放ったが決められなかった。
■sub
46(9)井川祐輔(4) 6.0 中央をしっかり締めた。カウンターに対処して反撃に貢献した。
80(19)船山貴之(15) 6.0 86分、カウンターから決定機を迎えるが、GKに当ててしまう。
90(16)橋本晃司(7) 6.0 ロスタイムだけだったが、前線で動き回った。FKも蹴る。
■bench
西部洋平(21) 角田誠(3) 山本真希(6) 三好康児(26)
■coach
風間八宏 5.5 前半の4バックは失敗。後半の選手交代は適切だった。船山と橋本にはもっと時間を与えたかった。
■referee
西村雄一 6.0 少し笛が多かったが、偏らず的確に試合をコントロールした。