川崎3-2G大阪(等々力, 16:00KO, 16,211人)
ナビスコカップ準決勝の第2戦。
3日前の第1戦(YNC SF #1)は3-1で負けているが、アウェイゴールを1つ取ることができた。
決勝に進むためには、第2戦を2-0か3点差以上で勝つことが必要。
3-1となった場合には、延長、PK戦となる。
■1st half
川崎がガンバを押し込む。
大島がフリーでボールを持って、長短のパスを出す。
ボランチで隣に位置する山本がよく動いて、パスコースを作っていた。
何本かシュートを放ち、9分、右サイドを崩して森谷から左のレナトへ。
レナトのクロスに中央の大久保が頭で合わせて先制に成功する。
きれいに崩した美しいゴールだった。
その後も、18分の大久保のクロスから森島のフリーでのヘッドなど、チャンスを作る。
追加点は決まらなかったが、よい感じで攻撃できていた。
40分ごろから、それまでチャンスがほとんどなかったガンバが反撃を始める。
後ろからの押し上げがない中、MF阿部浩之(13)が2本のゴールを連続して決める。
1点目は42分、FWパトリック(29)がヒールで落として中央のジェシを突破したもの。
続いて45分、左サイドのFW宇佐美貴史(39)からのクロスにフリーで合わせる。
いずれも守備のミスをしっかり突いたゴールだった。
川崎はアウェイゴールを2点奪われて、あと4点が必要となる。
45+3分、ジェシが右CKに合わせて2-2の同点として前半終了。
■2nd half
後半は、3点が必要となった。
51分、左サイドを突破したレナトのクロスに森谷が合わせてゴール。
あと2点とすることができた。
63分、ケガで第1戦を欠場した中村を投入。
前日の麻生グラウンドでも長く練習できておらず、コンディションがよくなかった。
そのため、戦況を大きく変えることはできなかった。
ガンバは61分、71分とフォワードを相次いで交代させる。
前線から谷口、大島に対して強くプレスし、ジェシにボールを持たせた。
川崎はいい形を作っていたが、最後まで追加点を奪うことはできなかった。
■summary
2戦合計で4-5となり、ナビスコカップは昨年に引き続き準決勝で敗退となった。
仙台戦(J1 #26)、新潟戦(J1 #27)、そしてガンバとの第1戦(YNC SF #1)と、悪い内容の試合が続いていた。
しかし、この試合では美しい攻撃ができた。
ただ、前半終了間際に立て続けに2失点をしてしまい、決勝進出に届かなかった。
ガンバは勝っている状況でも時間稼ぎに走らず、堂々とプレー。
ナビスコカップの敗退は残念だが、妥当な結果だと思う。
■goal
9大久保嘉人(13) 45+3ジェシ(5) 51森谷賢太郎(19)
42,45阿部浩之(13)
■judge
杉山力裕(1) 5.0 2失点目はポジションが右に寄ってしまい、ゴールを空けた。
田中裕介(3) 5.5 クロスを多く供給。27分、ゴール前に走り込むがトラップをミス。
ジェシ(5) 4.5 1失点目は飛び込んで阿部にかわされた。1得点したが挽回できない。
谷口彰悟(15) 5.0 長いパス出しで攻撃を組み立てる。2失点目では中央の阿部をフリーに。
登里享平(23) 6.0 パトリックへのロングボールに対応。第1戦で前半のベンチが残念。
山本真希(6) 6.0 動いてパスコースを作り、大島をフォロー。最後までプレーを見たかった。
大島僚太(16) 6.0 フリーでボールを受け、ドリブルで時間を生んでチャンスを作った。
森谷賢太郎(19) 5.5 いつもよりも運動量が少なく、パスを受けられなかった。
レナト(10) 6.5 全てのゴールをアシスト。3点では足りなかったが、抜群だった。
大久保嘉人(13) 6.0 中盤に下りてチャンスを作り、ミドルシュートを放った。
森島康仁(9) 5.5 クロスに反応して決定機をいくつか迎えたが、外してしまった。
■sub
63(6)中村憲剛(14) 5.0 タイトルの可能性を追ったが、ケガ明けで精彩を欠いた。
88(19)稲本潤一(20) 6.0 前に人数をかけるチームをボランチで支えた。
■summary
新井章太(30) 實藤友紀(2) 井川祐輔(4) 小宮山尊信(8) 安柄俊(27)
■coach
風間八宏 5.5 第1戦から立て直したが、2点を取るためには稲本の投入が遅かった。
■referee
東城穣 6.0 大きなミスなく試合を裁いた。