2014/04/20

140419浦和1-0川崎(J1 #8)

浦和1-0川崎(埼玉スタジアム, 17:00KO, 35,239人)

レナト、小林、大島とケガ人が戻り、3週間前の名古屋戦(J1 #5)と同じ先発。
柏戦(J1 #7)貴州人和戦(ACL GL #5)で機能した金久保や山本を使うのではないかと思ったが、一気に元に戻してきた。

■1st half
前半は浦和が早く強いプレスをかけて、ボールを運べなかった。
パスコースを限定されて追い込まれ、ロングボールを蹴り、逆襲を受けた。
攻撃時には5トップとなる浦和を4バックで受けるため、左サイドが空いた。
左SBの谷口が中に絞っていても、レナトが下がらないので、狙われる。
浦和のサイド攻撃から、CKを多く与えたが、0点で抑えた。
30分、大島のスルーパスで小林がGK西川周作(21)と1対1となるなど、決定機は作れていた。

■2nd half
後半開始から、川崎が連続攻撃を10分ほど繰り返した。
左右に揺さぶって攻めたが、GK西川、DF那須大亮(4)を中心に守られた。

55分過ぎからは浦和も逆に押し上げてきた。
68分、右に大きな展開を見せてから、中に戻してMF宇賀神友弥(3)が決める。
柏戦(J #7)の失点と同じように、よく守っていたが1回だけやられた。

川崎は追いつくためにボールを早く前に運ぼうとする。
しかし、成功する可能性の少ないパスが目立った。
浦和のプレスが効き、パスコースが少なかった。
そのままゴールを割れずに終わった。

■summary
大久保、森谷に疲れが見られたゲーム。
ボランチがボールを保持しても、前線で受けられるポイントが少なかった。
山本や金久保、武岡を投入し、活性化したかったところ。

それでも、いくつかの決定的な場面を作り出していた。
浦和の最終ラインは、イエローカードを5枚もらいながらも集中していた。
川崎の守備も1失点はしたものの、浦和のサイド攻撃を辛抱強くケアした。

残念な結果だが、お互いのチームとも素晴らしく、質の高いゲームだった。


次は蔚山現代戦(ACL GL #6)。中2日となる。
ACLのグループリーグ突破のためには、引き分け以上が必要。
J1リーグも大切だが、浦和戦は34試合のシーズンの7試合目。
あえて結果を求める必要はなかったが、風間監督はターンオーバーしなかった。

ケガ明けのレナトと大島がフル出場、小林も88分間出場した。
中村、大久保、森谷、ジェシなど、疲労が目立つメンバーを休ませたかった。
交代枠も活用せず、88分から金久保を入れただけ。
山本や中澤を長く使っておくべきだった。
疲労によるクオリティの低下だけではなく、ようやく復帰者が出てきたケガ人の続発が危ぶまれる。


■goal
68宇賀神友弥(3)

■judge
西部洋平(21) 6.5 再三のCKを処理した。宇賀神のゴールを止めるのは難しい。
田中裕介(3) 5.5 宇賀神の対応に追われる。攻め上がりが少なかった。
ジェシ(5) 5.5 ボールを奪ってもプレスを受けて、苦し紛れのロングボールが多かった。
井川祐輔(4) 6.0 中央からの攻撃はしっかりと抑えていた。59分にミスあり。
谷口彰悟(15) 5.0 攻撃は良かったが、守備では枚数が足りずMF梅崎司(7)に狙われた。
中村憲剛(14) 5.5 ボールを持っても前線との間合いが遠かった。
大島僚太(16) 6.0 フリーでボールをもらい、良いスルーパスを繰り出した。
森谷賢太郎(19) 5.5 頑張って走ったが、疲労が目立つ。右サイドの守備が重かった。
レナト(10) 5.5 左サイドを攻略。中にも入っていきたい。守備では谷口に負担をかけた。
大久保嘉人(13) 5.5 チャンスはあったが、浦和の寄せが早く、厳しかった。
小林悠(11) 5.5 30分の1対1は決めたい。後半はボールを受けられず埋没した。

■sub
88(11)金久保順(18) 5.5 時間が少なかった。変化を生み出せなかった。

■bench
杉山力裕(1) 實藤友紀(2) 中澤聡太(7) 武岡優斗(17) 福森晃斗(22) 山本真希(6) 

■coach
風間八宏 4.5 疲労度が高い選手を先発させ、交代の判断も遅すぎた。浦和の3バック・3トップに有効な対策をとらず。

■referee
松尾一 6.0 イエロー5枚は妥当。試合の流れを止めなかった。