川崎2-1ウェスタン・シドニー・ワンダラーズ(等々力, 19:00KO, 10,943人)
ACLグループリーグ第4戦はウェスタン・シドニー・ワンダラーズ(WSW)戦。
ここまで1勝2敗の3位で、この試合を落とすとグループリーグ敗退がほぼ決まる。
アウェイ(ACL GL #3)はメンバーを落として負けたが、今日はフルメンバー。
名古屋戦(J1 #5)からケガの小林と井川を外し、森島と中澤を入れた。
FC東京戦(J1 #4)、名古屋戦といい内容が続いている。
■1st half
WSWのタイトなマークでボールを回せない。
ACLとJ1リーグのボールの違いか、コンディションか、足元のミスが目立った。
ボランチの中村と大島が厳しいプレスを受けてボールを捌けない。
そのため、最終ラインからボランチを避けてサイドに回していった。
しかし、サイド攻撃では大型選手を中央に並べるWSWには通用しにくい。
レナトもドリブルで突破することはできなかった。
ぎこちなさはあったが、川崎のボール保持は長かった。
WSWの攻撃はシンプルな放り込みだけ。
きっちりケアすれば怖くはないと思っていたが、24分のCKで西部が目測を誤る。
飛び出すがボールに触れず、ゴールを空にして失点。
■2nd half
後半になると、WSWのプレスが緩む。
川崎のミスも少なくなって攻撃が続く。
ペナルティエリアに進入することも多くなって、WSWを揺さぶる。
拾えなかったセカンドボールを確保できるようになり、連続攻撃に。
狭いスペースを根気よく攻略し、74分、走り込んだ中村が同点ゴール。
続いて88分。大島が素晴らしいミドルシュートを決めて逆転した。
■summary
WSWは守備の強さがJ1リーグとは異なった。
アウェーのように、川崎が攻めても点が入らない展開もあったと思われる。
ACLのグループリーグは残り2試合。
この勢いであれば、十分にトーナメントに勝ち上がれると思う。
名古屋戦を金曜日に前倒ししたため、中3日となった。
このことについての中村のコメントが素晴らしい。
「Jリーグ、名古屋さんのバックアップがあってこそ。感謝しています。」
勝利することも大事だが、こういったコメントができる選手を誇らしく思う。
■goal
74中村憲剛(14) 88大島僚太(16)
24ラビノット・ハリティ(7)
■judge
西部洋平(21) 5.0 CKからの失点は痛恨のミス。
田中裕介(3) 6.0 よく上がってサイドでボールを動かした。
ジェシ(5) 6.5 相手の攻撃をしっかり防ぐ。ミドルパスでビルドアップに貢献。
中澤聡太(7) 6.5 落ち着いて守った。ボランチへのパスの起点となる。
谷口彰悟(15) 5.5 デビュー3戦目で粗さが出てきた。14アッピアへの対応に追われる。
中村憲剛(14) 7.0 パスミスも多かったが、チームを鼓舞して逆転劇を演出した。
大島僚太(16) 6.5 ボールを受ける動きが少なかった。素晴らしいミドルシュート。
森谷賢太郎(19) 6.5 右サイドで走ってギャップを生む。スルーパスでチャンスを作った。
レナト(10) 6.5 ゴールに向かうドリブルの迫力が戻ってきた。
大久保嘉人(13) 6.0 下がってボールを受ける。守備ブロックが厚くシュートできなかった。
森島康仁(9) 6.0 小林の代役として十分な働き。プレー時間をもっと与えるべき。
■sub
90+2(19)稲本潤一(20) 5.5 試合をクローズ。
■bench
杉山力裕(1) 實藤友紀(2) 武岡優斗(17) パウリーニョ(34) 山本真希(6) 安柄俊(28)
■coach
風間八宏 6.0 ベンチ外が続いていた森島起用は的確。今日の展開では交代枠を残すのは仕方がないか。
■referee
ファハド・アルミンダシ 6.5 中立的に裁き、笛の判断も適切。