川崎1-0名古屋(等々力, 19:00KO, 12,431人)
■1st half
川崎はボールを支配して、名古屋を押し込んだ。
中村が中盤で強いマークを受けたが、フリーの大島が衛星的に動いて危険なパスを供給した。
前線の選手のボールロストが少なく、決定機を作っていく。
名古屋はロングボールをケネディに当てる戦略。
しかし、ジェシと井川にケアされて、簡単にボールを失った。
主審が名古屋寄りの判定を繰り返したので、川崎の一方的な流れにはならず、ゴールは生まれなかった。
■2nd half
後半になると名古屋の出足が鈍ってくる。
中立的な判定となったこともあって、川崎の時間が続いた。
大久保のゴールは、名古屋が守備ブロックを完全に築き上げてから崩したもの。
FC東京戦(J1 #4)はショートカウンターが効いたが、今日は固い守備をこじあけた。
CB田中マルクス闘莉王(4)を引き出してから、中村がラストパス。
オフサイドと判定される可能性もあったが、副審の判断はオンサイド。
こういったゴールを繰り返せば、守るだけのカウンターチームに負けることも少なくなる。
■summary
名古屋は最後までロングボールに頼って、川崎に余裕を与えた。
しかし、GK楢﨑正剛(1)を中心に、粘り強く守ることができていた。
去年までの主力を大幅に放出しているが、悪い内容ではなかった。
今日は勝てる可能性は少なかったが、これからも期待できる。
川崎はもっと点を取れたと思うが、きれいなパスワークを展開した。
見応えのある締まったゲームとなった。
■goal
68大久保嘉人(13)
■judge
西部洋平(21) 6.0 30分の玉田圭司(11)のシュートストップも含め、良かった。名古屋の時間帯でやっとマイボールになってのリスタートが早すぎた。
田中裕介(3) 6.5 森谷と組んで効果的に右サイドを崩した。守備もしっかり対応。
井川祐輔(4) 6.0 ボランチがボールを持てたので、ビルドアップに参加する機会が少なかった。
ジェシ(5) 6.5 ケネディ(16)のポストプレーに当たりすぎず、ファイルが少なかった。
谷口彰悟(15) 6.0 期を見て果敢にオーヴァーラップ。レナトとのコンビはこれからか。
中村憲剛(14) 7.0 磯村亮太(13)の強いプレスを受けても中盤で君臨。時間も使って全体をコントロールした。
大島僚太(16) 6.5 中村をサポートし、縦・スルーパスを連発。フリーの1対1シュートを外した。
森谷賢太郎(19) 6.0 ロストが少なく、ゴールに近いところでドリブルで仕掛けた。もっとボールに絡みたい。
レナト(10) 6.0 コンディションが良くなり、左サイドで仕掛けた。全開までもう少し。
大久保嘉人(13) 6.5 俊敏な判断でゴールを決めた。下がってボールを捌くタイミングも適切。
小林悠(11) 6.5 今日も切れていた。バーに当てたシュートは決めたかった。横パスを奪われる危険なミスがあった。
■sub
90+3(10)中澤聡太(7) 6.0 ラストプレーで上がった闘莉王をマーク。
■bench
杉山力裕(1) 實藤友紀(2) 武岡優斗(17) パウリーニョ(34) 山本真希(6) 安柄俊(27)
■coach
風間八宏 5.5 中澤の投入は効いた。積極的に交代枠を使うべき。
■referee
佐藤隆治 5.0 前半は名古屋寄りでゲームを操作した。良くいえば川崎にファウル取りやすいプレーが多かったが、どちらにも与しない、中立的な判定を望む。