2016/03/27

160327川崎0-1福岡(YNC GL #2)

川崎0-1福岡(等々力, 15:00KO, 11,510人)

ヤマザキナビスコカップ第2節は福岡との対戦。
 スコアレスドローだったマリノス戦(YNC GL #1)から中3日。
 YNCでは2戦連続のホーム開催なので、勝利したい。

マリノス戦に続いて代表ウィーク期間中の開催。
 U23代表の奈良と原川、韓国フル代表のソンリョンが不在。
 フル代表からケガのため戻ってきた小林、同じくケガでU23代表を辞退した大島はベンチ外。

先発メンバーはマリノス戦から長谷川が外れて、三好が入る。
 板倉、大塚がシーズン初のベンチ入りを果たす。
 中村は、ケガの大久保とともにベンチ外となっている。

福岡は、U23代表にDF亀川諒史(18)、FW金森健志(7)が選出されている。
 2人ともJ1リーグ4試合に先発しているので、影響は川崎と同程度。
 また、チーム事情でU19代表を辞退したFW邦本宜裕(27)は、ベンチ外だった。

■1st half
福岡は5バック4ボランチで守ってくる。
 FWウェリントン(17)が前線に残っているだけ。

攻撃はウェリントンへのロングボールが中心。
 ただ、ロングボール一辺倒ではなく、ショートパスでも押し上げていた。
 バランス良く守ってセカンドボールを拾い、いい時間帯を続けた。

川崎はスペースがなくて前にボールを運べない。
 ネットが左右に散らしたり、2列目に当てたりしたが、パスが引っかかる。
 コースを塞いでくる献身的な福岡の守りにはめられていた。

ボールは長く持つことができたが、決定機は少ない。
 三好がシュートを4本放ったが、スコアレスで折り返す。

■2nd half
後半開始から、森谷に代えて大塚を投入。
 川崎での初出場となった大塚は、2トップの一角に入る。

徐々に川崎の動き出しが少なくなってくる。
 セカンドボールが回収できなくなって、福岡がボールを持つ時間が長くなる。
 ウェリントンへのロングボールが、ほとんど通るようになり、押し込まれる。

ネットの運動量が少なくなると、パスが回らない。
 谷口はボールを受けてからの判断が遅く、前に出すことができない。
 2列目が顔を出すことも少なく、数的不利のサイドに追い込まれてボールを失った。

78分、ネットのミスパスから始まったカウンター。
 ウェリントンの素晴らしいボレーシュートを新井がスーパーセーブ。
 しかし、続くCKで、DF田村友(26)にゴールを決められた。
 田村をマークしていた車屋が、身体を寄せることができずにフリーで跳ばせた。

残り10分。橋本が投入されたが、福岡のプレスは止まらない。
 ボールを持っても前に出せず、バックパスや横パスで時間を自ら使う。
 ゴールに近づくこともできないまま、タイムアップ。

■summary
福岡の守りを崩すことができなかった。
 5バックで固められ、スペースがない中、バイタルでの精度を欠いた。
 14本のシュートを打ったが、決定機はほとんどなかった。

森谷、田坂が交代すると、2列目でパスの受け手が少なくなる。
 ボランチがパスを出せず、福岡のコースを切る守備の餌食になって、空回りが続いた。
 中3日の影響か、試合にあまり出ていない選手が多いためか、福岡よりも先に動けなくなった。

内容に見るべきものがなく、結果も出なかった。
 プレー機会が少ないメンバーが出場したことが、強いていえば収穫といえる。
 ただ、YNCは、サテライトリーグや練習試合ではない。
 残念な試合だったことは変わらない。

YNCは予選リーグ2試合を終え、1分1敗で7チーム中6位に沈む。
 挽回して2位を確保するのは難しい状勢になった。
 残り4試合、すべて週末のJ1リーグの狭間の水曜日開催。
 YNCでは今後も大きなターンオーバーを続け、上位との差が詰まることを願うしかない。

福岡は統制が効いた守備で川崎の攻撃を封じた。
 攻撃はウェリントンの強さに頼っていたが、パスもつないでいた。
 守って守ってチャンスを待つというのは、必ずしも面白いサッカーではない。
 しかし、昇格チームとして現実的な選択をしていると思う。

■goal
79田村友(26)

■judge
新井章太(30) 6.5 30分、78分とスーパーセーブを見せる。失点はノーチャンス。
エウシーニョ(18) 5.5 キープ力はあったが、サイドの狭いスペースに追い込まれた。
井川祐輔(4) 5.0 守備では不安定さがあり、最終ラインのパス回しはタッチが多くなった。
エドゥアルド(23) 6.0 後半はウェリントンに手を焼く。44分、数的不利で完璧に守る。
車屋紳太郎(20) 4.5 フリーで田村にヘディングを許し、失点に関与。クロスもいまひとつ。
ネット(21) 5.5 よいプレーは見せたが、後半、動きが少なくなりミスパスも目立った。
谷口彰悟(5) 5.0 判断が遅く、パスのタイミングを失う。横パスやバックパスに逃げがち。
森谷賢太郎(19) 5.5 密集の中でプレーに絡めず。もっとスペースを探して動きたかった。
三好康児(26) 5.5 シュートを積極的に放ったが、ゴールを脅かすことはできなかった。
田坂祐介(6) 5.5 マークを剥がすため工夫して動いたが、効果は少なかった。CKを担当。
森本貴幸(9) 5.0 ポストプレーは収まらず、ボランチと離れてパスを引き出せなかった。

■sub
46(19)大塚翔平(27) 5.5 2トップに入り走り回った。停滞した攻撃を活性化できなかった。
67(6)長谷川竜也(16) 5.5 70分、2枚抜いて左クロスを上げる。81分のシュートは吹かした。
83(4)橋本晃司(7) 5.0 周囲の足が止まっていた。88分、バックパスをミスしてCKを与えた。

■bench
安藤駿介(24) 板倉滉(28) 中野嘉大(22) 狩野健太(25)

■coach
風間八宏 5.5 新たな選手を積極的に起用したが、結果は出せなかった。

■referee
池内明彦 4.5 62分、副審が旗を上げたオフサイドを採用しないなど、不可解な判定が続く。