日本代表の東アジアカップによる2週間の中断を挟み、J1再開。
山形とはアウェイで1-0で敗戦し(J1 #3)、ナビスコでは1-1(YNC GL #5)だった。
J1年間順位はここまで最下位の山形だが、川崎は未勝利。
前節松本戦(J1 #22)のメンバーから、右ふくらはぎ肉離れで田坂が外れる。
代わりに中断期間に新規加入したアルトゥール・マイアが先発した。
日本代表に参加し、成都から帰ってきた谷口も出場する。
三好と板倉はU-18代表に参加中。
次の神戸戦(J1 #24)まで出場できない。
少し風はあるものの、湿度が高く、厳しい気候となった。
■1st half
山形はフリーの選手にボールをつないでくる。
守りもラインを高目に設定し、自陣に引きこもることがなかった。
16分にはロメロ・フランク(24)が決定機を迎えるなど、よい攻撃ができていた。
川崎は縦に早い攻撃。
横パスやバックパスが少なく、前にボールを運ぶ意識が強い。
ボランチがフリーで持てたため、タッチ数少なく前にボールを出していた。
前線に高さがないため、ロングボールはキープしにくい。
暑さのせいで両チームとも鈍い動き。
45分、小宮山が放ったGKとの1対1からのシュートが大きなチャンスだった。
■2nd half
後半は4バックにして、エウシーニョが高い位置取りとなる。
先に山形の足が止まり、マークが緩む。
ただ、川崎も攻撃時の動きが少なく、足元に付けるパスが多くなる。
それでもいくつかの決定機を迎えるが、ゴールは決まらない。
54分の船山のオーバーヘッドは完璧だったが、GK山岸範宏(1)がビッグセーブ。
57分に杉本、83分に森谷を投入し、攻撃的な交代策を重ねる。
いくらか活性化できたが、局面は大きく変わらない。
80分の杉本のシュートも、山岸に防がれてしまう。
時間が進むにつれて、中盤に空いたスペースが大きくなる。
簡単にゴール前までボールが運ばれて、展開が目まぐるしい。
山形もチャンスを作るようになったが、なんとか失点は免れる。
ただ、川崎のゴールも決まらなかった。
■summary
暑さが影響して、コンパクトさがなく大味なゲームとなってしまった。
チャンスは少ないながらも作れていたが、決めることができなかった。
守備陣も危ない場面はあったが、ゴールを許さなかった。若干、川崎が優勢だったが、スコアレスドローは妥当な結果といえる。
アルトゥール・マイアのデビュー戦。
良いFKを見せてくれたが、フィットするのはこれからといったところ。
珍しく3枚の交代枠を使い切ったが、最後、船山を車屋に代えた。
同点の状況で、FWを下げて守備的な選手を投入した。
三好の不在などが影響しているものと思われるが、いい動きを見せていたので船山は最後まで残してほしかった。
■goal
■judge
新井章太(30) 6.5 プレー機会は少なかったが、61分のシュートストップなどで無失点。
武岡優斗(17) 6.5 右サイドに開いてボールを受けた。クロス供給で決定機を演出。
井川祐輔(4) 6.5 中央を固める。セーフティなプレーを多く選択する。安定していた。
谷口彰悟(5) 6.5 代表帰りでの出場となった。最終ラインからボランチにボールを運んだ。
エウシーニョ(18) 5.5 中央寄りの位置取りだったが、スペースが少なかった。
小宮山尊信(8) 6.0 パスを交換しながら左サイドを攻略。45分のシュートは惜しかった。
大島僚太(16) 6.0 チームの起点となった。パスだけでなく積極的にシュートしたい。
中村憲剛(14) 6.0 フリーでボールを受けることができた。パスを前線に供給する。
船山貴之(15) 6.5 攻守に動き回った。54分の豪快なオーバーヘッドは決めたかった。
大久保嘉人(13) 5.5 12分、シュート。キープ力を活かす。消えている時間帯が多かった。
マイア(10) 5.5 30分、39分とFKを任された。球離れも早く、これから良くなりそう。
■sub
58(10)杉本健勇(9) 6.5 ハイボール処理もポストも良かった。80分に素晴らしいシュート。
82(13)森谷賢太郎(19) 6.0 よく走って貢献したが、結果は出せなかった。
88(15)車屋紳太郎(20) 5.5 89分、杉本にスルーパスを出した。
■bench
西部洋平(21) 實藤友紀(2) 山本真希(6) 中野嘉大(22)
■coach
風間八宏 6.0 結果は出せなかったが、1枚目2枚目の交代は的確だった。
■referee
東城穣 6.5 偏りなく納得性の高いジャッジだった。