2026/02/11

260208川崎5-3柏(J1特 #1)

川崎5-3柏(U等々力, 15:00KO, 22,226人)

2026年、Jリーグは春秋制から秋春制へシーズン移行する。
 秋から始まる2026-27シーズンは、翌年春までの1年間となる。
 それまでの半年間、2月から6月までは、J1リーグ特別大会が開催される。

特別大会は、J1リーグ20チームを東西の地域リーグに振り分ける。
 10チームの地域リーグは、ホーム&アウェイで18試合。
 延長戦はなく、90分間で同点だとPK戦が行われる。
 勝ち点は、90分間勝利3、PK戦勝利2、PK戦敗戦1、90分間敗戦0。
 東西の同順位チームが、ホーム&アウェイのプレーオフを戦って最終順位が決まる。
 1位チームにはACLE2026-27の出場権が与えられる。J2リーグとの昇降格はない。

東の地域リーグ10チームは、茨城(2)、埼玉(1)、千葉(2)、東京(3)、神奈川(2)に固まる。
 遠いアウェイといっても水戸や鹿島で、日帰りで遠征できる範囲のリーグとなる。


特別大会の開幕戦は、ホームでの柏レイソル戦。
 当日午前中まで降雪があったが、等々力のピッチはきれいに整備された。
 2月8日と早い時期なので、改めて気候上のリスクがあることを感じさせた。


先発は、昨シーズン最終戦浦和戦(2025 J1 #34)から7人が変わる。
 新加入のGKブローダーセン、RSB山原怜音、LCB谷口栄斗、RWG紺野和也の4人が早速入る。
 福島(J3)への2年間のレンタルから復帰したRCB松長根悠仁も先発。
 新戦力5人に加えて、三浦颯太と伊藤達哉(浦和戦出場停止)の2人が先発する。

先発を外れた7人のうち、GK山口、家長、マルシーニョがベンチスタート。
 佐々木旭とウレモヴィッチがベンチ外となった。
 VW際とジェジエウは、契約満了でチームを離れた。

ベンチには、U-18からの昇格初戦の林駿佑が入った。
 橘田健人は、昨年11月13日の右足関節手術から復帰する。


柏レイソルは、2025シーズンのJ1リーグ2位、YBCルヴァンカップ準優勝。
 旋風を巻き起こしたリカルド・ロドリゲス監督の2年目のシーズン。

2023-25年に川崎に在籍した瀬川祐輔(20)は、2列目の左で先発。
 今季から移籍した山内日向汰(87)は、ベンチスタート。
 2016年にプレーした原川力(40)は、ベンチ外となった。

2025年の対戦は1勝2分1敗。YLC準決勝は2戦合計で柏が勝ち上がった。
 250222柏1-1川崎(J1 #2)
 250928川崎4-4柏(J1 #32)
 251008川崎3-1柏(YLC SF #1)
 251012柏4-1川崎(YLC SF #2)

■1st half
柏はいつものように全体を押し上げて、ワイドからの攻撃を狙う。
 ただ、川崎のプレスで迎撃されて、不用意なタイミングでのロストが相次ぐ。
 プレスパックも効かず、速攻から1対1で剥がされて簡単にゴールを割られた。
 25分までにエリソンがハットトリックを達成して、川崎が3点リード。

35分、柏は3バック右の馬場晴也(88)を原田亘(42)に交代する。
 馬場晴也は伊藤達哉のドリブルに翻弄されていて、早めにロドリゲス監督が動く。
 守りを安定させてショートパスをつなぎ、川崎のプレスの緩みもあってゴールに迫る。

右ワイドの久保藤次郎(24)は、原田亘のサポートを受けてフリーで仕掛ける。
 38分、原田の右クロスを細谷真大(9)がヒールでコースを動かしてゴール。
 左の小見洋太(15)も同じ形を担ったが、山原、河原、紺野が組んで守った。

川崎はボールを奪えずに、低い位置で耐える展開が続く。
 2CB谷口と松長根がラインを上げようと試みるが、押し込まれる。
 多くのシュートを浴びながらも、2点差で折り返した。

■2nd half
後半に入ると、柏の攻勢は一旦落ち着きを見せる。
川崎はゴール前に張り付くことなくプレーできていたが、61分。
 ボランチ小西雄大(21)のロングボールで抜け出した瀬川祐輔が、あっさりゴールを割った。
 LCB谷口がサイドに出向き、RCB松長根が細谷のマークに動いた瞬間に、背後を瀬川が突いた。
 1点差とされてからも63分に小見、64分に中川敦瑛(39)のシュートと波状攻撃を浴びる。

68分、山本悠樹の左CKをフリーの松長根がヘッドで合わせてゴール。
 リードを2点に戻したが、81分には山内日向汰のゴールで再び1点差。

柏はさらに攻め立てて、最後まで気を抜けないギリギリの終盤となる。
 90+4分、カウンターから脇坂泰斗がゴールを決め、勝利した。

■summary
柏は前半、連続失点で追いかける展開を強いられた。
 久保藤次郎と小見洋太の両ワイドを使いながら、中央が緩んだらショートパスを刺していく。
 昨年と同じスタイルで、魅惑的な攻撃を繰り広げた。

3バックがハーフラインを大きく越えて攻める以上、カウンターへの脆さは否めない。
 少人数で戻りながらの守備となり、1対1を制されてゴールを次々と許した。
 GK小島亨介(25)は、67分のエリソンを止めるなど奮闘したが、5失点でチームを救えなかった。


川崎は新シーズンの幕開けに圧倒的な攻撃力を披露した。
 右ウィングに入った紺野和也は、左に回った伊藤達哉と同じくドリブルで仕掛ける。
 タイミングを計りながらのプレスも献身的で、とても良いデビューとなった。
 マルシーニョがベンチに控えることで、後半の選手交代の選択肢も大きく広がった。

3失点はもちろん多いが、柏の攻勢を考えれば良く耐えたともいえる。
 GKブローダーセンの活躍に加えて、崩されながらも最終ラインが踏ん張った。

次は中6日でアウェイ千葉戦(J1特 #2)。
 良い内容を継続しながら、勝利したい。

■goal
6PK,11,25エリソン(9) 68松長根悠仁(2) 90+4脇坂泰斗(14) 
38細谷真大(9) 61瀬川祐輔(20) 81山内日向汰(87)

■card


■judge
ブローダーセン(49) 6.5 23分、87分に決定機セーブ。FWに高い弾道のロングキックを届ける。
山原怜音(29) 6.5 小見洋太の仕掛けをきっちり防ぐ。10分、勢い良く紺野をオーバーラップ。
松長根悠仁(2) 6.0 川崎での初ゴール。守備も破綻せず貢献。アバウトな蹴り出しは改善したい。
谷口栄斗(3) 6.5 3失点は喫しつつ、辛抱強くラインを押し上げる。ビルドアップも有効だった。
三浦颯太(13) 5.5 大外の久保藤次郎に寄せるのが少し遅れるとピンチを招いた。2分、ボレー。
河原創(19) 6.0 押される時間帯にもバランスを取り続ける。中盤でCBからのパスを引き出した。
山本悠樹(6) 5.5 左CKで松長根をアシスト。パスはタイミングが合わず。42分、PA内でクリア。
紺野和也(18) 6.5 4分、シュート。自らも仕掛けながら、視野広く周囲も使う。プレスも献身的。
脇坂泰斗(14) 7.0 速攻の中継点となった。4分、シュート。25分、アシスト。90+4分、ゴール。
伊藤達哉(17) 6.0 PK獲得とアシストで2ゴールに関与。守備はかなり緩く、三浦に負担を強いた。
エリソン(9) 7.5 開始25分でハットトリック。後半はプレスに出れず。43分、67分にシュート。

■sub
59(17)マルシーニョ(23) 6.0 空きがちの原田亘にプレスバック。67分、エリソンへラストパス。
69(9)ロマニッチ(91) 6.0 GKのパントを古賀太陽(4)と競り合う。流れてロングパスを引き出す。
69(6)橘田健人(8) 6.0 右足首手術からの復帰戦。左ボランチで強力に引き締める。1アシスト。
74(18)大関友翔(16) 5.5 トップ下。78分、マルシーニョへロングパス。5点目の起点となった。
74(13)野田裕人(30) 5.5 RSB。驚きの起用だが、及第点。81分、PA内でクリアが小さく失点。

■bench
山口瑠伊(1) 林駿佑(32) 家長昭博(41) 宮城天(24) 

■coach
長谷部茂利 6.5 新戦力の積極的な登用と、効果的な選手交代で競り勝った。

■referee
池内明彦 6.5 バランスの良いジャッジを続けて、好ゲームを演出した。

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AT+4+4