ドローとなった岡山戦(J1 #36)から中21日。
代表ウィーク、天皇杯決勝戦と2週間の休みがあり、J1リーグが再開される。
J1リーグは残り2節で、6位となっている。
ホーム最終戦を前に、チームを離れる選手が次々とリリースされた。
11月12日、チョン・ソンリョン(1)が契約満了。
17日、車屋紳太郎(7)が引退。
23日、ジェジエウ(4)の契約満了、安藤駿介(21)の引退が発表された。
チームに大きく貢献した選手たちで、寂しさは果てしない。
![]() |
先発は、岡山戦から2人が変わる。
新たに車屋紳太郎と山本悠樹が先発する。
ウレモヴィッチはベンチへ、橘田健人は右足関節を手術してベンチ外。
ベンチには、GKソンリョン、神橋良汰、野田裕人、山市秀翔、神田奏真の5人が入る。
早稲田大学4年生で特別指定の山市秀翔は、初のメンバー入り。
田邉秀斗、名願斗哉、小林悠、ロマニッチの4人が外れる。
![]() |
広島は、J1リーグ18勝8分10敗で5位。
YBCルヴァンカップで優勝を果たし、天皇杯はベスト4。
ALCE2025-26に出場中で、成都蓉城戦(ACLE GL #5)から中4日の日程。
4シーズン指揮したミヒャエル・スキッベ監督の退任が発表されている。
アウェイでは、川崎が勝った。
250531広島1-2川崎(J1 #19)
■1st half
川崎があっさり先制する。
12分、佐々木旭がミドルパスをエリソンに当てて、脇坂が右に流す。
伊藤達哉がカットインからコースを探してゴール。
いつもながらの伊藤達哉個人の力で先制した。
序盤は拮抗していたが、広島がペースを握っていく。
3バックから両ウィングへのサイドチェンジ、ジャーメイン良(9)のポストプレーから攻める。
16分、中野就斗(15)がロングスローを入れ、混戦からジャーメイン良がゴール。
しかし、長いVARの結果、オフサイド判定となった。
川崎はプレスを受けて中盤でつなぐことが難しくなる。
GK山口からエリソンへのロングキックも、荒木隼人(4)に封じられる。
ボールを運ぶ手段がなくなり、広島の攻勢をギリギリで凌いでいたが、45+4分。
中野就斗が右クロスを上げると、ファーに走り込んだ川辺駿(6)が同点ゴール。
■2nd half
後半も、川崎は攻め手が見つからない。
広島にボールを動かされ、疲弊して動き出しが遅れていく。
河原創が引き締め役を担ったが、カバーする範囲も回数も多すぎた。
56分、ジャーメイン良に吊り出されたジェジエウが突破を許す。
ゴール前には車屋1人だけとなり、中村草太(39)にゴールを割られた。
リードを許してからも、チャンスは数少ないまま。
伊藤達哉に代わった家長昭博は、保持はできてもPA内への道筋を作れない。
ただ、エリソンにいくつかチャンスが訪れ、67分、78分、83分にシュート。
81分、GKソンリョンが記念出場。
車屋紳太郎、ジェジエウもフル出場を果たした。
■summary
広島は強さを存分に発揮した。
塩谷司(33)、荒木隼人、佐々木翔(19)の3バックは相変わらず強力。
守備の堅さはもちろん、この3人からのサイドチェンジを軸に前進する。
川崎を動かし続け、体力的な優位を築き、2ゴールで逆転勝利した。
![]() |
川崎はホーム最終戦らしく、退団する選手たちへの花道を作った。
車屋紳太郎とジェジエウが2CBを組み、ベンチにGKソンリョンと安藤駿介を入れる。
GKソンリョンは途中出場したが、欲をいえば先発も見たかった。
広島戦の敗戦で順位は下がったが、4選手の長年の功績を考えれば支持できる。
伊藤達哉は前半だけで交代。
イエローを受けての交代と思われるが、後半、ゴールは遠くなった。
ピッチに残す選択肢があっても良かったと思われる。
次は中5日で、今シーズン最終戦の浦和戦(J1 #38)。
伊藤達哉は累積警告で出場停止となる。
8位浦和と勝ち点1差なので、ドロー以上で終わりたい。
■goal
12伊藤達哉(17)
45+4川辺駿(6) 56中村草太(39)
■judge
山口瑠伊(98) 5.5 47分、53分に致命的なパスミス。58分、63分、79分にはシュートを止めた。
VW際(31) 5.0 越道草太(32)と川辺のサイド攻撃を止められず。45+4分、川辺のゴールを許す。
ジェジエウ(4) 5.0 9分、ラストパスをカット。56分、前に出るも潰せず失点。84分、イエロー。
車屋紳太郎(7) 5.5 じわじわラインを上げる。49分、ボレー。61分からはLSBで縦に攻め上がる。
佐々木旭(5) 5.5 中野就斗に対応し切れず。50分、脇坂のパスからドリブルするがカットされる。
河原創(19) 5.5 多くの守備タスクを引き受けるが、さすがに疲弊した。72分、異議でイエロー。
山本悠樹(6) 5.5 6分、右クロス。40分、縦パスをロスト。前線へのロングパスを狙い続ける。
伊藤達哉(17) 6.0 12分、いつものようなゴラッソで先制ゴール。30分のラフプレーでイエロー。
脇坂泰斗(14) 5.5 1アシスト。34分、シュートブロック。72分から右ウィング。88分、ループ。
マルシーニョ(23) 5.5 4分、シュート。67分、エリソンへラストパス。スプリントは冴える。
エリソン(9) 6.0 4分、45+3分、67分、78分、83分にシュートする。荒木隼人に抑え込まれた。
■sub
HT(17)家長昭博(41) 5.5 狭いエリアでのキープ力は健在だが、動きは最小限。45分間は長いか。
61(5)ウレモヴィッチ(22) 5.5 退団の2人に先発を譲る。87分、木下康介(17)を手で止めにいく。
72(23)大関友翔(16) 6.0 78分、86分にエリソンへスルーパス。精力的なプレスで周囲を牽引。
81(31)野田裕人(30) 5.5 RSB。84分、大関に預けてPA内まで走り込み、家長のパスを受ける。
81(98)ソンリョン(1) 5.5 ゴール前でどっしりと構えた。90分、左クロスをキャッチ。
■bench
安藤駿介(21) 神橋良汰(27) 神田奏真(38)
■coach
長谷部茂利 5.5 レジェンド4人に配慮した采配は良かった。伊藤達哉は後半も残すべき。
■referee
高崎航地 5.5 教条的になりがちだったが、全体的には悪くはなかった。
265,800views
AT+9+4


