2016/08/28

160827川崎2-5柏(J1 #27)

川崎2-5柏(等々力)

浦和戦(J1 #26)に勝って、年間では勝ち点5差の首位。
2ndステージでも勝ち点で並び、得失点差で首位に立った。
鳥栖戦(J1 #25)に負け、浦和に詰められた差を元に戻した。

鳥栖戦と浦和戦を欠場した車屋が復帰。
そのため、浦和戦で採用した3バックからいつもの4バックに。
そして浦和戦で決勝ゴールを決めた森谷が左ウィングに入る。
大島は、週中に練習を休んでいたが先発する。
武岡と中野がベンチスタートとなった。

ベンチには鳥栖戦で退場となり、浦和戦は出場停止の三好が復帰。
板倉と柏からのレンタル中で、契約上出場できないエドゥアルドが外れた。
2種登録のデューク・カルロスは2試合連続のベンチ入り。

柏はここまで年間6位。2ndシーズンでは7位。
今シーズンは2回、いずれも日立台で対戦している。
ヤマザキナビスコカップでは負け(YNC GL #4)、J1リーグで勝っている(J1 #11)。

■1st half
4分、柏がいきなり先制。
FWクリスティアーノ(37)の右CKを中央のFWディエゴ・オリヴェイラ(11)がヘッド。
ネットがマークしていたはずだが、完全にフリーにしてしまった。

続いて5分。
エウシーニョが自陣PA内でプレスを受けてボールを失う。
マイナスのクロスを再びオリヴェイラが決める。
安易なミスが続いて、いきなり2点差となった。

川崎は雨のピッチに苦しみ、パスがつながらない。
17分にエウシーニョのクロスを森谷がゴールするが、状況は同じ。
柏はしっかり自陣に引いて、FWがパスコースを切る。
縦パスを狙って、高い位置からショートカウンターを仕掛けてきた。

29分にはクリスティアーノのFK。
川崎の守備陣はゴール前に一列に並ぶ。
しかし、GKとの間に入れられたボールに走り込む柏の選手に追い付けない。
フリーのオリヴェイラのヘッドはバーが防ぐが、こぼれ球を蹴り込まれる。

32分には1失点目とまったく同じ流れ。
クリスティアーノのCK、そしてオリヴェイラのヘッド。
ネットが簡単に外されていて、4失点目を喫した。

川崎は30分あたりから3バックに移行。
井川が中央で、右が谷口、左に車屋。
これでカウンターには対応できるようになったが、セットプレーの守備は改善できず。
ロスタイムに井川が足を痛め、武岡が投入された。

■2nd half
柏は点差を考えてゲームをコントロール。
無理してボールを狙う必要がなくなり、バランスを重視する。
局面での勝敗にはこだわらず、コンパクトな陣形を保つことを優先する。
ボールを奪っても、カウンター主体で人数はかけてこない。

川崎はプレスが緩んだため、パスは回るようになる。
3バックにした守備も安定。
55分には森谷に代えて中野を投入。
中に入りがちだった森谷と違い、中野はワイドに張ったため、左サイドは活発に。

77分にはネットに代えて三好を投入。
再三のセットプレーで失点に関与したネットの交代は妥当。
しかし、ボランチの守備に目をつぶった結果は裏目となった。
85分、カウンターからMF中川寛斗(19)に決められてしまう。

■summary
川崎のセットプレーの守備が拙く、柏が決めきったゲーム。
カウンターへの対処も課題が多かった。
特に、左サイドのクリスティアーノをエウシーニョが止められなかった。
YNCでの対戦でも、谷口がミスパスを繰り返して失点した。
エウシーニョのミスによる2点目を含め、ミスから4点も与えては勝ち目はない。

追いかける展開となったが、攻撃は2得点。
決定機も作れていて、ゴールは2つにとどまったが、大きな問題はない。
ただ、いつもよりも低い位置でのパスミスが多く、守備の負担が高くなった。

鳥栖戦に続いて、2ndステージで2敗目を喫した。
8月は2勝2敗。失速してしまった。
浦和が神戸に負けてくれたため、首位のまま。
今シーズンの躍進を支えてきたのは粘り強い守備。
この試合ではまったくいいところがなかった。
ただ、セットプレーの守備という課題は明確。

9月は代表ウィークがあるため、J1リーグ3試合と天皇杯2試合のみ。
J1リーグは残り7試合。
今日の内容では、2位に勝ち点5差は心もとない。
コンディションをうまくキープして、勝ち点を積み上げたい。

■goal
17森谷賢太郎(19) 82三好康児(26)
4,5,32ディエゴ・オリヴェイラ(11) 29茨田陽生(8) 85中川寛斗(19)

■judge
ソンリョン(1) 5.0 決定機は防いだが、点差が開いてからは淡白なプレーも見られた。
エウシーニョ(18) 4.0 判断ミスで2点目を生む。クリスティアーノにやられ放題。アシストは素晴らしい。
井川祐輔(4) 5.0 浮足立った守備陣をコーチングで落ち着かせたかった。ケガで交代。
谷口彰悟(5) 5.0 カウンター対応でボールに意識が向き過ぎ。3点目、5点目はなんとかしたい。
車屋紳太郎(20) 5.5 MF伊東純也(14)に押し込まれて攻撃参加できず。ケガからの復帰戦。
大島僚太(10) 5.0 パススピードも動き出しも遅かった。無理せずコンディションを整えてほしい。
ネット(21) 3.0 何度もセットプレーでマークを外して大量得点を与える。プレーは悪くはなかった。
森谷賢太郎(19) 4.5 2試合連続ゴール。しかしパスミスでリズムを崩す。タイミングが周囲と合っていない。
小林悠(11) 5.5 狭いスペースの中でもチャンスに多く絡む。シュートは狙いすぎ。枠に飛ばなかった。
中村憲剛(14) 5.0 パスの中継点となったが精度を少し欠いた。守備でももっと頑張りたい。
大久保嘉人(13) 5.0 決定機もあったが決められず。50分、中盤でのパスミスでカウンターを招く。

■sub
45+3(4)武岡優斗(17) 5.5 3バックの右に入る。点差は開いていたが、クリスティアーノを自由にさせなかった。
55(19)中野嘉大(22) 5.5 ワイドでボールを呼び込みチャンスを作る。ただ、囲まれるとボールロストが多かった。
77(21)三好康児(26) 6.0 等々力での初ゴール。90+4分のミドルはGK中村航輔(23)に止められる。

■bench
新井章太(30) 田坂祐介(6) 長谷川竜也(16) デューク・カルロス(32)

■coach
風間八宏 5.5 セットプレーの守備を修正できず。選手交代は効果的だったが5点取るのは難しい。

■referee
村上伸次 6.5 流すべきは流し、取るべきは取った。良いジャッジ。2人の副審のオフサイドの基準がずれていた。