2015/12/13

151213シーズン回顧(2) 2015ランキング

シーズン回顧(2) 2015ランキング

2015シーズンの川崎フロンターレを2回に分けて振り返る。
回顧その1では、選手ごとに平均採点を計算した。
その2では、シーズンを全体的に振り返るために、ランキングを見てみたい。

high player (season) 
 1,000分以上出場した18選手で、シーズン平均採点が高かったのは次の選手。
 カッコ内は2014年の順位。なお、2014年も1,000分以上出場したのは18選手。

1位(4位) 大島僚太(16) 33試合3067分出場 平均採点6.25 ベンチ0試合
2位(-) 田坂祐介(35) 15試合1054分出場 平均採点6.24 ベンチ0試合
3位(5位) 森谷賢太郎(19) 27試合1844分出場 平均採点6.17 ベンチ8試合
4位(8位) 大久保嘉人(13) 39試合3641分出場 平均採点6.16 ベンチ1試合
5位(7位) 西部洋平(21) 16試合1526分出場 平均採点6.16 ベンチ18試合

 大島がトップだった。さらにゴールに向かう積極性を求めたい。
 2014年に上位を占めた中村が11位(1位)、レナト6位(2位)、小林9位(3位)となった。

■low player (season)
 逆に1,000分以上出場した18選手でシーズン平均採点が低かったのは次の選手。

18位(-) 車屋紳太郎(20) 36試合2743分出場 平均採点5.72 ベンチ2試合
17位(-) 杉本健勇(9) 32試合1670分出場 平均採点5.86 ベンチ7試合
16位(-) エウシーニョ(18) 43試合3975分出場 平均採点5.90 ベンチ0試合

 車屋はゲームを決めてしまう致命的なミスがあり、採点が低い試合が多かった。
 杉本、エウシーニョはゴールもしていたが、平凡な出来の試合が目立った。
 2014年に下位を占めたパウリーニョ(18位)は移籍、井川7位(17位)、谷口13位(16位)だった。

■play time (season)
 出場時間が長かったのは次の選手。カッコ内は2014年の順位。

1位(3位) 谷口彰悟(5) 43試合4106分出場 平均採点5.93 ベンチ0試合
2位(-) エウシーニョ(18) 43試合3975分出場 平均採点5.90 ベンチ0試合
3位(6位) 中村憲剛(14) 42試合3699分出場 平均採点6.02 ベンチ0試合
4位(1位) 大久保嘉人(13) 39試合3641分出場 平均採点6.16 ベンチ1試合
5位(2位) 大島僚太(16) 33試合3067分出場 平均採点6.25 ベンチ0試合

 谷口が唯一の全試合フル出場、エウシーニョは全試合に出場した。
 2014年に上位だった小林はケガで17位(4位)、レナトは移籍し11位(5位)となった。

■high game
 各試合の選手の採点を、出場時間に応じて平均した。
 この平均採点が高かったのは、43試合のうち次の試合。

1位 150919川崎6-1名古屋(J1 #28) 平均採点6.809 
 面白いようにゴールを積み重ねる。名古屋をパスで崩し切った。
2位 150426川崎3-0甲府(J1 #7) 平均採点6.657
 引いた甲府の守備を攻略。大久保が先制して、レナトが2ゴール。
3位 151004川崎5-3G大阪(J1 #30) 平均採点6.639
 ミスから失点して2度リードを追いつかれたが、攻撃力で突き放した。

 いずれもJ1リーグの等々力での試合となった。
 ナビスコカップ(6試合)では、平均採点6.306の150408清水0-2川崎(YNC GL #3)。
 天皇杯(3試合)では、平均採点6.333の151014川崎3-0京都(天皇杯 R32)が最高。

■low game
 逆に平均採点が低かったのは43試合のうち次の試合。

43位 150530清水5-2川崎(J1 #14) 平均採点4.708
 当時17位の清水にまさかの大敗。出番を失うこととなる角田のラストゲーム。
42位 150429川崎1-4柏(J1 #8) 平均採点4.895
 メンバーは揃っていたが、柏の川崎対策に翻弄されて手も足も出なかった。
41位 150318川崎1-3名古屋(YNC GL #1) 平均採点5.136 
 ミスでゴールを割られる。YNC予選敗退につながる大きな敗戦となる。

 2014年の最低点のゲームの相手も清水だった。
 天皇杯では、平均採点5.364の151115川崎0-2G大阪(天皇杯 R16) が最低。

■high player (each game)
 各試合ごとの採点で最も高かったのは8.0点。2回あった。

8.0 大久保嘉人(13) 150919川崎6-1名古屋(J1 #28)
 個の技術を如何なく発揮してハットトリックを決める。
8.0 中野嘉大(22) 151004川崎5-3G大阪(J1 #30)
 ドリブルが冴えて止められなかった。プロ初ゴール。

 次に高かったのは7.5点。11回だった。

7.5 レナト(10) 150404川崎4-1新潟(J1 #4)
 DF4人をドリブルで抜き去ってゴール。まさにゴラッソ。
7.5 大久保嘉人(13) 150418仙台2-3川崎(J1 #6)
 良くない時間が長かったが、決めるところで決め、2アシスト1ゴール。
7.5 西部洋平(21) 150422神戸0-0川崎(YNC GL #4)
 決定機をストップして、劣勢のゲームをドローに持ち込む。
7.5 レナト(10) 150426川崎3-0甲府(J1 #7)
 多くのシュートを放って、2点目、3点目をゴール。
7.5 中村憲剛(14) 150426川崎3-0甲府(J1 #7)
 3ゴールをすべてアシスト。甲府の守りをパスで崩した。
7.5 森谷賢太郎(19) 150510名古屋0-1川崎(J1 #11)
 動き回ってバイタルを埋め、無失点勝利に貢献した。
7.5 レナト(10) 150711川崎2-0FC東京(J1 #18)
 FKできれいなゴール。川崎でのラストマッチとなった。
7.5 小林悠(11) 150919川崎6-1名古屋(J1 #28)
 トラップからシュートまで素晴らしい流れで1ゴール。
7.5 小林悠(11) 150926新潟1-2川崎(J1 #29)
 2ゴール。1点目のループは技術が詰まっていた。
7.5 大久保嘉人(13) 151004川崎5-3G大阪(J1 #30)
 周囲もうまく使い、PKを含む2ゴール1アシスト。
7.5 中村憲剛(14) 151004川崎5-3G大阪(J1 #30)
 同点に追い付かれてすぐゴールを決める。展開力も良かった。

 7.5以上の試合数は、大久保3回、レナト3回、小林2回、中村2回など。
 ほとんど攻撃で活躍した選手だったが、森谷と西部は守備を高く評価したもの。
 天皇杯は7.0が最高。

■low player  (each game)
 各試合の採点で最も低かったのは3.5点。1回だった。

3.5 車屋紳太郎(20) 151115川崎0-2G大阪(天皇杯 R16)
 消極的なプレーで致命的な2失点に関与。天皇杯が終わった。

 次に低かったのは4.0点。4回あった。

4.0 車屋紳太郎(20) 150502FC東京2-1川崎(J1 #9)
 64分にイエロー2枚で退場。逆転負けにつながってしまった。
4.0 武岡優斗(17) 150530清水5-2川崎(J1 #14)
 ピーター・ウタカを抑えることができなかった。67分に退く。
4.0 エウシーニョ(18) 150530清水5-2川崎(J1 #14)
 武岡をサポートできず、高い位置に上がった裏のスペースを使われた。
4.0 新井章太(30) 150530清水5-2川崎(J1 #14)
 判定への異議でイエロー。負けているのに時間を浪費した。

 4.0以下の採点は、のべ5回。すべて守備側の選手。
 うち車屋が2回。どちらも敗戦を招くプレーだった。
 残りの3回は、5失点した清水戦の右サイドの2人とGK。
 ナビスコカップは、4.5が最低だった。