名古屋戦(J1 #4)の後、代表ウィークを挟んでJ1リーグ再開。
イッツアスモウワールド。懸賞を掲げるマスコッツ。 |
川崎から日本代表に参加したのは3選手。
2試合ともに途中出場だった小林はベンチスタート。
出番がなかった車屋は、左CBで先発する。
試合中、左ふくらはぎを痛めた大島はベンチ外。
名古屋戦の先発とは2人が変わった。
小林、大島が外れ、大久保と森谷が先発する。
ベンチには新たに武岡と奈良が入り、エドゥアルドが外れた。
広島は2017シーズンは苦戦し、15位で辛くも残留。
しかし、今季は4節を消化して2位と好調。
勝ち点10で並ぶ1位川崎との直接対決となった。
■1st half
広島は深いブロックを敷いて守る。
4バックの前に4ボランチを置き、しっかりと固めてきた。
ボールを奪うとパトリック(39)と工藤壮人(9)が裏を目掛けて走り出す。
オフサイドも多かったが、シンプルにロングボールで攻めてきた。
川崎は中を固められ、サイドを使っていく。
左は詰まることが多く、エウシーニョを中心にして右から仕掛けていった。
ポストプレーで広島の陣形を動かし、すぐにクロスを入れる。
11分に大久保、33分に阿部が決定機を迎えるが、いずれもGK林卓人(1)に防がれた。
■2nd half
川崎が優位に進めるが、前半ほどゴール前に迫れない。
じりじりとした展開を打開するため、60分、森谷に代えて小林を右ウィングに投入。
家長が中央に移し、ケンゴがボランチに落ちる。
3つのポジションを動かしたことで、チームは機能しなくなった。
森谷が果たしていた中盤のスクリーニングがなくなり、最終ラインが下がる。
低い位置に押し込まれ、ボールを奪ってもパスをつなげなくなった。
85分、CKからパトリックに押し込まれると、広島に時間を使われる。
3バックにするため、守田を74分に右CBに入れていたが、4バックに戻す。
守田は左SBに移り、次いで車屋と交換して左CBとなるなど、流動的だった。
システムやポジションが頻繁に変わり、采配に落ち着きがなかった。
90+1分、車屋のクロスからゴール前で混戦となる。
最後に長谷川が押し込んだが、オフサイドで取り消された。
■summary
前半は優位に立ち、悪くない展開だったが、選手交代が機能しなかった。
森谷は必ずしも守備に特長があるわけではないが、今日は効いていた。
終盤になって中村をボランチで起用したため、スペースは埋まらない。
広島に主導権を握られて、74分、守田を右CBに入れて3バックに変更。
エウシーニョと登里のポジションを上げるが、改善しなかった。
バイタルを埋めるため、守田をボランチに入れるべきだった。
90+1分の長谷川のオフサイドは、明らかな誤審。
ゴールライン上に和田拓也(33)が残っていたのを見逃してしまった。
審判団の判定は試合を通じて不安定で、1位2位対決に水を差した。
川崎は負けたことは残念だが、悲観すべきところはない。
大島が不在でも、内容的には悪くなかった。
次は中3日でアウェイ上海上港戦(ACL GL #5)。
GL突破の可能性はほとんどないだけに、完全なターンオーバーを施したい。
今日の先発11人はもちろん、小林や守田、長谷川も日本に残すべき。
■goal
85パトリック(39)
■judge
ソンリョン(1) 5.0 パンチングが小さく、失点を喫した。プレー機会は少なかった。
エウシーニョ(18) 6.0 相手に囲まれ、狭いスペースからでも突破していった。
谷口彰悟(5) 6.0 ラインを高く保つ。ロングボール処理を含めて、きちっと守った。
車屋紳太郎(7) 6.0 攻守にスピードを活かした。90+1分、クロスでチャンスを作る。
登里享平(2) 5.5 パスを受けても戻すことが多かった。前に運びたいところ。
森谷賢太郎(19) 5.5 広いスペースを1人で埋めた。目立たないが、よく走った。
ネット(21) 5.5 厳しいマークを受けながら、長短のパスを繰り出した。
家長昭博(41) 5.5 GKからのロングボールを競る。50分、52分とシュート。
中村憲剛(14) 5.5 正確なパスと鋭い飛び出しでチャンスを生み出した。
阿部浩之(8) 5.5 19分にミドル、33分に決定的なヘディングシュート。
大久保嘉人(4) 5.5 11分に決定機。狙ってファウルを受けてFKを獲得。
■sub
60(19)小林悠(11) 5.0 75分、パントキックに競り勝つ。シュートなし。
74(8)守田英正(25) 5.0 短い時間で3度もポジションを変えられた。
78(2)長谷川竜也(16) 5.5 ドリブルで仕掛けた。90+1分のゴールは幻に。
■bench
新井章太(30) 武岡優斗(17) 奈良竜樹(3) 知念慶(20)
■coach
鬼木達 4.5 落ち着いた采配ができず、動きすぎて選手に混乱を与えた。
■referee
東城穣 3.5 ファウルの判断が微妙。副審を含め、オフサイドの誤審が多かった。