2018/02/20

180220蔚山現代2-1川崎(ACL GL #2)

蔚山現代2-1川崎(蔚山文珠スタジアム, 19:00KO)

C大阪戦(FXSC)上海上港戦(ACL GL #1)と2連敗。
中6日で迎えるACLグループリーグ第2節、アウェイの蔚山現代戦。

先発は上海上港戦から3人を変更。
新たに阿部、守田、そして出場停止明けの車屋が入った。
守田は2試合に途中出場しているが、右SBでプロ入り初先発。
登里がベンチへ、中村とエウシーニョは遠征に帯同しなかった。

ベンチには新たに武岡と赤﨑が入った。

蔚山は、アウェイのACL第1節をドローで終えている。
鳥栖から期限付き移籍中の豊田陽平(55)が1トップで先発する。
2014年のACLでも蔚山とは同じGLに入っている。
アウェイ(2014 ACL GL #2)では負け、ホーム(2014 ACL GL #6)で勝った。

■1st half
蔚山は左ウィングのミスラフ・オルシッチ(9)を走らせる。
1トップの豊田も含めて、ロングパスで攻撃を仕掛けてきた。

川崎はボランチを中心に、押し込んでいく。
両サイドに広いスペースがあり、車屋と守田が上がっていった。
29分には家長のミドルがポストに当たるなど、いい形を作っていた。

ただ、中央からはなかなか攻撃できない。
大久保やネットがチャレンジングなパスを入れ、低い位置でボールを失う。
すると蔚山のショートカウンターを浴び、攻め込まれた。

42分、守田が右サイド深くで追われると、クリアせずに中に逃げる。
PA内でボールを奪われ、チョン・ジェヨン(6)にミドルを決められた。

■2nd half
1点リードされ、後半は蔚山がペースを握る。
ボールを奪うと、川崎のプレスバックを余裕をもってかわしていく。
的確にパスをつなぎながら、前線にロングボールを出していった。

蔚山がケアしたため、川崎のボランチは窮屈となり、車屋のスペースも埋められる。
縦にパスを入れるとすぐに詰められて、ボールを簡単に失ってしまう。
右サイドの守田は比較的空いていたが、奈良との距離が遠く、ボールが入らない。
効果的な攻撃ができないまま、時間が過ぎていった。

66分、ファン・イルス(11)が谷口からボールを奪い、PA内でGKと1対1となる。
最初のシュートはソンリョンが防いだが、イ・ヨンジェ(32)にゴラッソを決められた。

川崎は登里、知念、森谷を次々と投入。
それぞれが持ち味を出すことで、少しずつ攻撃は機能し始める。
85分、大島から左サイドの登里にパスが出て、クロスを知念がヘッド。
1点は返したものの、同点は遠かった。

■summary
上海上港戦での内容の良さは、再び失われた。
トップ下に入った大久保は、周囲とパスの意図が合わずにボールを失った。
狭いスペースでも果敢に狙ったが、成功率はもちろん低かった。
ネットもリズムを変えるために縦パスを入れたが、ロストが多かった。

失う位置がゴールから遠く、タイミングも悪かった。
前掛かりになったチーム全体の戻りが遅く、蔚山のショートカウンターに対して、数的同数での守備が多くなってしまった。

蔚山はクリーンにプレーし、時間稼ぎもしなかった。
守りでは最後までスペースを埋め続け、攻撃ではボールを簡単に失わない。
素晴らしいミドルシュートを2本沈めて、勝ち点3を得た。

これでACLは2敗。グループリーグ突破の可能性は少なくなった。
今後は日程が厳しく、勝ち点3を狙うのは難しい状況となる。

公式戦3連敗となり、中4日で磐田戦(J1 #1)を迎える。
攻守ともに空回りが続くが、少しでも立て直したい。

■goal
42チョン・ジェヨン(6) 66イ・ヨンジェ(32)
85知念慶(20) 

■judge
ソンリョン(1) 6.0 66分、1対1をセーブ。2失点はどちらも難しかった。
守田英正(25) 4.5 42分、判断ミスで先制点を与えた。全体的には悪くなかった。
奈良竜樹(3) 4.5 ボールを持ってもパスを出せず。45分、ミスパスで決定機を許す。
谷口彰悟(5) 5.0 粘り強く守り、攻撃の起点に。しかし、66分、奪われて失点に関与。 
車屋紳太郎(7) 5.0 高い位置でボールを受けたが、縦への仕掛けが少なかった。
大島僚太(10) 5.5 前に向かうドリブルとパスで仕掛けた。運動量はまだまだ。
ネット(21) 5.0 ロングボールを供給する。ただ、縦パスの失敗は痛かった。
家長昭博(41) 5.5 29分、ポストに当てるシュート。後半、徐々に調子を上げた。
大久保嘉人(4) 4.5 トップ下。ボールをさばく役割を担うが、呼吸が合わなかった。
阿部浩之(8) 5.0 シンプルにボールを動かす。周囲とポジションが重なりがち。
小林悠(11) 5.0 15分、ターンしてシュート。1トップで孤立する時間が長かった。

■sub
65(8)登里享平(2) 6.0 斜めに動き出して流動性を生む。85分にアシスト。
81(4)知念慶(20) 6.0 高い技術でゴールを決める。ポストプレーも的確だった。
86(21)森谷賢太郎(19) 5.5 前を向いて仕掛ける。ロスタイムに2本のCKを担当。

■bench
新井章太(30) 武岡優斗(17) エドゥアルド(23) 赤﨑秀平(9)

■coach
鬼木達 5.0 後半、攻撃が機能していなかったが、交代を含め対策が遅かった。

■referee
ファハド・アルミルダシ 6.5 抑制されたジャッジ。荒いプレーも少なかった。