2018/02/13

180213川崎0-1上海上港(ACL GL #1)

180213川崎0-1上海上港(等々力, 19:00KO, 12,193人)

ACLのグループリーグ初戦は、上海上港とのホームゲーム。
3日前のFUJI XEROX SUPER CUP(FXSC)から、先発を4人変更。
右SBにエウシーニョ、左SBに登里が入り、ボランチに大島、前線に大久保が出場。

森谷、阿部がベンチスタート、田坂がベンチ外となった。
昨年のACL浦和戦(2017 ACL QF #2)で退場した車屋は出場停止。
ベンチには新たにエドゥアルドが入った。














上海上港はACLプレーオフを勝ち上がってきた。
昨年、川崎が浦和に勝てていれば、ACL準決勝で当たることができたチーム。
2005年と2008年に川崎に所属したフッキ(10)は、10年ぶりの等々力帰還。
オスカル(8)、エウケソン(9)、ウズベキスタン代表のオディル・アフメドフ(25)も出場する。














■1st half
川崎は立ち上がりから、XEROXセレッソ戦よりもいい動きを見せた。
ネットが低め、大島が高めの位置取りで、斜めの関係を作ってボールを保持。
ボランチの近くで前線の選手が絡み、組み立てていった。
左の登里、右のエウシーニョもワイドに開き、ポイントを作っていた。

上海上港の前線は、右にフッキ、1トップにエウケソン、左にウー・レイ(7)が並ぶ。
オスカルが最終ラインに降りてきて、正確なロングボールを供給する。
セレッソほど良い状態ではなかったが、川崎の縦パスをカットして、反撃を仕掛ける。

23分、簡単な攻撃であっさりやられてしまう。
ユー・ハイ(21)の左クロスを、谷口が空振りしてエウケソンのもとへ。
エウケソンのシュートは、ソンリョンが触ったが、ポストに当たりゴールに入った。

33分、エウシーニョの右クロスからの中村のヘッドは決定的だった。
しかし、GKイエン・ジュンリン(1)が好セーブを見せた。

■2nd half
上海上港が守備ラインを下げて、中盤を空けたため川崎のパスが通る。
縦パスが引っかかっることもあったが、徐々にゴールに近づいていく。

上海上港は少ない人数でカウンターを仕掛けてくる。
遅攻では、大胆に押し上げて、スペースを使ってパスをつなぐ。
足元の技術が高く、川崎のプレスにもあわてることがなかった。

川崎は同点ゴールを目指し、前を狙ったパスが増えていく。
中2日で足は止まりがち。
ただ、カウンターを浴びても必死に戻っていた。
71分に家長、89分に大島が決定機を迎えたが、シュートは大きく外れた。

■summary
ACLのグループリーグ6試合で、ホームは3試合のみ。
その大事なホームで、負けてしまったことは残念な結果となった。

ただ、XEROXセレッソ戦から中2日で、内容はかなり良くなった。
コンディションが良い大久保や登里を起用したことも奏功した。
もちろん、去年の最も良い内容から比べれば、大きな差がある。

上海上港のブラジル・トリオ。
エウケソン(9)、フッキ(10)、オスカル(8)















XEROXを欠場したエウシーニョを始め、大島やネット、中村も状態はこれから。
選手の調子を見極めながら、過密日程に向かってチームを向上させていきたい。

■goal
23エウケソン(9)

■judge
ソンリョン(1) 6.5 11分、32分、74分と素晴らしいセーブ。失点も触っていた。
エウシーニョ(18) 5.0 フル出場を果たす。周囲との呼吸はまだ合っていない。
奈良竜樹(3) 5.0 ラインを高く上げる。22分、エウケソンとの競り合いで決定機を与える。
谷口彰悟(5) 4.5 クロスの目測を誤って失点を招いた。56分、CKをヘッド。
登里享平(2) 5.5 対峙したフッキに負けなかった。前半、縦への突破を見せる。
大島僚太(10) 5.5 やや高めの位置取りでパス配給。77分、89分とシュートを放つ。
ネット(21) 5.5 粗雑なパスも見られたが、ロングボールで局面を打開した。
家長昭博(41) 5.5 力強くボールをキープする。47分、71分にフリーでシュート。
中村憲剛(14) 5.0 決定的なパスは狙ったが出せず。33分にヘディングシュート。
大久保嘉人(4) 5.5 短いパスを受けて効果的につなぐ。中盤でリズムを作り出した。
小林悠(11) 5.5 チャンスは少なかったが、シュートを積極的に放った。

■sub
71(14)阿部浩之(8) 5.5 89分、決定的な右クロスを大島に供給する。
81(41)長谷川竜也(16) 5.0 左サイドのスペースを縦に狙ったが、成功せず。 
86(21)守田英正(25) 6.0 ボランチに入り、積極的なパス&ゴーで攻撃を活性化。

■bench
新井章太(30) エドゥアルド(23) 森谷賢太郎(19) 知念慶(20) 

■coach
鬼木達 5.5 同点にはできなかったが、的確な采配だった。

■referee
アドハム・マハドメフ 6.5 ぶれなく納得性が高いジャッジ。やや川崎寄りだったか。