2016/05/15

160514川崎3-1神戸(J1 #12)

川崎3-1神戸(等々力)

柏戦(J1 #11)に勝ち、中5日で神戸戦。
15時キックオフ。ピッチは陽射しが強く、少しだけ風がある。

柏戦で契約上出場できなかったエドゥアルドが先発復帰。
前半だけで交代した三好が先発から外れて、ベンチ外となる。
ケガで離脱していた武岡と田坂がベンチに復帰。
代わりに原川と狩野がベンチ外となった。

神戸はJ1リーグで1試合消化が少なく暫定で7位。
しかし、U23代表DF岩波拓也(5)がイエロー3枚で出場停止。
FWペドロ・ジュニオール(7)とFWレアンドロ(11)もケガで欠場。
主力選手を欠いて川崎戦に臨む。

■1st half
神戸は1分、MF渡邉千真(19)がシュートする。
しかし、すぐに川崎がペースを掴む。
ボランチが前を向いてパスをつなぎ、プレスを剥がしていく。
特に大島は短いドリブルで相手を抜き去って、チャンスを作った。

神戸は背後から足を狙ったタックルを繰り返す。
12分にDF伊野波雅彦(39)、27分に田中英雄(17)にイエローが出される。
攻撃はFW増山朝陽(20)と渡邉を狙ったロングボール。
GKキム・スンギュ(18)のキック精度は高かったが、中盤が押し上げられない。

45+1分、奈良がボールを奪いにいって相手と交錯。
プレー続行できず、谷口と交代する。
そのファウルからの渡邉のFK。
壁に入っていた中村が頭でクリアにいき、コースが変わってゴール。
ほとんどチャンスのなかった神戸がセットプレーを決めて先制した。

■2nd half
神戸はそのまま逃げ切りたかったが、すぐに同点とされる。
56分、右サイドからPA内に侵入した小林をMF三原雅俊(24)が抱えこんで倒してPK。
ゴール前に味方DFが残っていただけに、必要ないPKだった。
PKを大久保が落ち着いて決める。

続いて63分。中央から登里が切れ込み、ループでラストパス。
DFラインを抜け出した大久保が、GKの頭上を越えるループで逆転する。

神戸は前半と同様、有効な攻撃ができないまま、70分。
ファウルの笛が鳴った後、三原がボールを蹴ってしまう。
2枚目のイエローで退場となり、10人となった。

川崎は一方的に攻撃を仕掛けるが、追加点は奪えない。
ようやく90分、田坂からのスルーパスで抜け出したエウシーニョがゴール。
2点差となって試合を終えた。

■summary
神戸は主力の欠場が響き、ほとんど攻撃できなかった。
シュートは渡邉の2本。前半に打っただけ。
後半はシュートもなく、守備に追われた。
ボールを持っても、センターラインを越えるのが精一杯。
同点とされ、さらに逆転されても、前に出てくることがなかった。

川崎は不用意な失点があったものの、後半3点を挙げて勝利した。
ネットと大島の位置関係が良く、神戸の疲弊を誘った。
中村と登里がボランチの近くで動いて、スペースを作った。
小林が数多くの決定機を迎えたが、シュートをことごとく外した。
もしどれかを決めていれば、楽にゲームを進めることができた。

途中交代した奈良は、左脛骨骨折で復帰まで4ヶ月程度の見込み。
8月のオリンピックにも出場できない。
また、大島と原川はU23代表で2週間、チームを離れる。
ヤマザキナビスコカップ2試合とJ1リーグ2試合に出場できない。

前節まで首位の浦和は新潟とスコアレスドロー。
勝ち点差1で暫定首位となった。
浦和は1試合消化が少ないので、勝ち点3を加えて計算すれば、2位のまま。

次は中3日、ヤマザキナビスコカップの鳥栖戦。
柏戦(YNC GL #4)に負けて、2位になるのは厳しい状況。
大きくターンオーバーしておきたい。

■goal
57PK,63大久保嘉人(13) 90エウシーニョ(18)
45+3渡邉千真(19)

■judge
チョン・ソンリョン(1) 5.5 失点はチャンスなし。プレー機会がほとんどなかった。
エウシーニョ(18) 6.5 39分、小林へ完璧なクロス。最後に美しいループで試合を決めた。
奈良竜樹(3) 6.5 強気でラインを上げた。17分に小林へロングパスを通す。ケガで交代。
エドゥアルド(23) 6.0 安定していたが、19分、飛び込んで渡邉に抜かれ、決定機を与えた。
車屋紳太郎(20) 6.0 54分、大久保へクロスを供給。後半、時間が進むと積極的に攻め上がった。
エドゥアルド・ネット(21) 6.5 繰り返して動いてボールを受ける。パスも判断が早かった。
大島僚太(16) 7.0 ゴールに向かうパスを多く出す。ドリブルも冴える。守備でもカウンターを防ぐ。
中村憲剛(14) 6.0 パスミスが目に付く。周囲をフリーにするために動き続けた。
小林悠(11) 7.0 ことごとく外したが、数多くの決定機を生んだ。早い時間帯にPKをもらって同点に追い付く。
登里享平(2) 6.5 63分にアシスト。67分にはGKと1対1となるが、ギリギリでセーブされた。
大久保嘉人(13) 7.0 2ゴール。67分、登里にラストパスを供給し、さらにミドルシュートを放った。

■sub
45+2(3)谷口彰悟(5) 6.0 スクランブルで右CBに入る。53分、小林へスルーパス。ミスはいつもより少なかった。
82(2)中野嘉大(22) 6.0 中央でドリブルを仕掛ける。1人少ない相手に効果的だった。
88(11)田坂祐介(6) 6.5 短い出場時間で、エウシーニョのゴールをアシスト。

■bench
新井章太(30) 武岡優斗(17) 橋本晃司(7) 森谷賢太郎(19)

■coach
風間八宏 7.0 1点は失ったものの、終始攻め続けて完勝に導いた。

■referee
家本政明 5.0 PKの判定は妥当。ただ、三原の2枚目のイエローは出すべきでなかった。