広島戦(J1 #5)から中3日。
4週間ぶりのACLは、上海上港とのアウェイ。
試合前に蔚山現代がメルボルンVに勝ったため、3位以下が確定した。
GL突破の可能性はなくなった。
1分3敗の成績では仕方がないところ。
大きなターンオーバーを実施し、広島戦から先発を7人変更。
ソンリョン、車屋、森谷、大久保の4人が続けて先発する。
ベンチには新たに赤﨑と鈴木が入った。
上海上港は3勝1分で、2位以上を確定させている。
GL突破は決まったが、フッキ(10)、エウケソン(9)、オスカル(8)のブラジル・トリオを先発させてきた。
等々力での第1節(ACL GL #1)は、上海上港が勝利している。
■1st half
川崎は1トップの知念が作ったスペースでショートパスをつなぐ。
ボランチの森谷と守田が、積極的に前にボールを出した。
上海上港のプレスが緩かったこともあって、チャンスを多く迎える。
6分に森谷、10分、18分に大久保、16分に田坂がミドルシュートを放つ。上海上港のチャンスは少なかったが、21分。
PA内でアフメドフ(25)を大久保が後ろから倒し、PKを与えてしまう。
ただ、フッキが大きくPKを外し、失点は免れた。
■2nd half
後半は上海上港が最終ラインを押し上げ、プレスを強める。
右では車屋に抑えられていたフッキが左サイドに回り、起点となった。
川崎はボールを保持できなくなり、自陣に押し込められる。
一方的に上海上港の攻撃を浴び続け、68分に失点。
オスカル、フッキと左サイドを崩し、最後はエウケソンが蹴り込んだ。
劣勢が続いていた川崎だが、失点後に勢いを取り戻す。
左サイドの車屋と長谷川を中心に仕掛けていく。
74分、CKからの流れで森谷が上げた左クロスを、知念が競り勝って同点ゴール。
さらに逆転を狙い、ネット、エウシーニョを投入したが、ゴールはなかった。
■summary
上海上港のブラジル人3人は強力だった。
中でもオスカルは別格で、柔らかいボールタッチが素晴らしかった。
川崎の守備はなかなか崩れなかったが、その局面を個の力で打開していった。
川崎はもっとターンオーバーをしたかった。
ACL敗退が決まっているのに、途中でネットとエウシーニョを投入した。
この試合に勝つよりも、コンディションを保つ方が優先度が高いはず。
赤﨑の起用が86分からと遅く、鈴木が出場しなかったことも疑問。
ただ、上海上港にアウェイで善戦した。
知念、田坂、大久保、長谷川で組んだ前線のユニットも機能していた。
ボランチで出場した守田も悪くないプレーを見せてくれた。
PKを含む決定機を外してくれたからこそのドローだが、良い内容だった。
■goal
68エウケソン(9)
74知念慶(20)
■judge
ソンリョン(1) 6.0 78分、フッキの決定機を足でセーブ。プレー回数は少なかった。
武岡優斗(17) 5.5 昨年5月の鹿島戦(J1 #12)以来の出場。突破は少ないが、まずまず。
奈良竜樹(3) 5.5 1対1で競り負ける場面もあった。58分、フッキのシュートをブロック。
エドゥアルド(23) 6.0 余裕を持って守れていた。ボランチに積極的にパスを入れる。
車屋紳太郎(7) 6.0 フッキに対応しながらも、左サイドを縦に抜け出してクロスを供給。
守田英正(25) 5.5 パスを出して動き続けた。33分、PA内まで走り込んでラストパス。
森谷賢太郎(19) 6.5 小さなドリブルでリズムを作り、パスを通した。1アシスト。
田坂祐介(6) 5.5 急がずにボールを落ち着かせた。19分、フリーのシュートを外す。
大久保嘉人(4) 6.0 組み立てる役割を視野広くこなしつつ、ミドルシュートを狙った。
長谷川竜也(16) 5.5 失点後、左サイドからの攻撃を牽引。79分、ボレーシュート。
知念慶(20) 6.0 74分、同点ゴール。チャンスに絡むことは少なかった。
■sub
74(25)ネット(21) 5.5 中央で起点となり、スムーズにパスを展開した。
77(6)エウシーニョ(18) 5.5 武岡がSBに残り、前に入った。90分、右クロス。
86(20)赤﨑秀平(9) 5.5 90+2分、スルーパスに抜け出すが、GKが先に触った。
■bench
新井章太(30) 谷口彰悟(5) 鈴木雄斗(27) 家長昭博(41)
■coach
鬼木達 4.5 連戦を考えればもっと選手を入れ替えたい。鈴木も起用すべき。
■referee
コヴァレンコ 5.0 川崎に厳しく、上海上港に少し有利だった。PK判定は妥当。