2017/10/26

171025川崎0-1柏(天皇杯 QF)


川崎0-1柏(等々力, 19:30KO, 9,968人)

天皇杯準々決勝は柏との対戦となった。
水曜日の等々力開催。いつもの平日より遅めの19時30分キックオフ。
天皇杯は、9月20日の清水戦(天皇杯 R16)以来、1ヶ月ぶり。

広島戦(J1 #30)からは中3日。
次節柏との再戦(J1 #31)も中3日で、ターンオーバーを実施する。
先発は7人を変更。
新井、田坂、ネット、知念、家長、ハイネル、森本が出場。
残りの4人、奈良、エドゥアルド、車屋、森谷が続けて先発する。



広島戦で先発した谷口、三好、中村、長谷川、小林がベンチに回る。
ソンリョン(負傷)、エウシーニョはベンチ外となった。
ベンチには新たに安藤、引き続き登里が入った。



柏はJ1リーグ5位。
3月10日のホーム(J1 #3)での対戦は、2-1で勝利している。
日曜日の大宮戦から、先発の変更は2人のみ。
出場停止だったクリスティアーノ(9)が復帰するなど、フルメンバーを組んだ。

■1st half
川崎はボランチの森谷とネットが比較的自由にボールを受ける。
知念が強引にシュートを放ち、家長、森本も突破を図っていった。
決定機は作れなかったが、PA近くまでボールを運べていた。

柏はセカンドボールを拾い、パスをつないだ。
パスコースを複数作り、素早く回していった。
川崎がプレスを掛けると、無理せずに前戦のクリスティアーノ目掛けてロングボール。
28分のキム・ボギョン(15)、32分と40分のクリスティアーノと決定機を作り出した。

■2nd half

後半開始から、森本に代えて中村を投入する。
パスワークは少し向上したが、柏の最終ラインを打開することができない。
粘り強く守る柏に対して、パスミスでボールを失いがち。

柏は前半よりもパスをつないだ。
ハイプレスを受けても余裕を持ってかわしていく。
ボールを保持する時間が長くなる。

61分、ショートコーナーからクリスティアーノ。
ドリブルでゴールに近づいて、素晴らしいミドルを決めた。
ハイネルの寄せが遅れ、新井が防ぐことは難しかった。

リードした柏はリスクを冒さず、中央を固めてカウンターを仕掛ける。
クリスティアーノのキープ力を活かしながら、時間を使っていった。

登里と小林を投入して、勝負を仕掛ける。
しかし、効果的な攻撃ができないまま、タイムアップを迎えた。

■summary
柏はプレスを受けても慌てずに、前のスペースを狙った。
クリスティアーノが抜群の運動量で、ボールをキープした。
リードを奪ってからも、醜い時間稼ぎをしなかった。
正々堂々と美しく勝利した。

川崎はボールを失うと、奪い返すのに時間がかかった。
ミドルも少なく、守備ブロックに策なく突っ込み、簡単に守られた。
選手交代も効果が薄く、チームは活性化しなかった。














主力を揃えた柏に対して、サブ組主体の川崎。
さすがにJ1リーグ5位を相手に勝つことは難しかった。
内容的にも妥当な結果となった。

しかし、ターンオーバーで主力に休養を与えたことは支持できる。
スコアレスで前半を終え、後半に勝負を掛けるプラン。
結果は出せなかったが、可能性はゼロではなかった。

残念ながら天皇杯は敗退した。
次は中3日、柏とアウェイでの再戦(J1 #31)となる。
引き続きJ1リーグで勝ち点を積み、そしてルヴァンカップを獲得したい。

■goal
61クリスティアーノ(9)

■judge
新井章太(30) 5.5 キックが不安定。40分、クリスティアーノの至近距離のシュートを止める。
田坂祐介(6) 5.5 右サイドでボールを引き出したが、クロスは合わなかった。
奈良竜樹(3) 5.5 後半、何度もカウンターを浴び、数的不利となっても対応した。
エドゥアルド(23) 5.0 クリスティアーノに劣勢となる。パス出しも悪かった。
車屋紳太郎(7) 5.5 スペースを埋められて、縦に突破できなかった。
森谷賢太郎(19) 5.5 CKを担当。ネットと分担して前線にパスを出した。
ネット(21) 5.5 比較的フリーで、パスミス少なく、守備でも集中していた。
ハイネル(22) 5.0 周囲と呼吸が合わず、強引に仕掛ける。失点場面は寄せが遅れた。
家長昭博(41) 5.5 36分、PA内に持ち込んでシュート。悪くはなかった。
知念慶(20) 5.5 ボールに触る機会は少なかったが、シュートを狙った。
森本貴幸(9) 5.0 34分、右からシュート。ボールが届かず、前半で交代。

■sub
HT(9)中村憲剛(14) 5.0 パスワークは改善させたものの、ミスが多かった。
64(22)登里享平(2) 5.5 66分、田坂のクロスを強烈なボレーシュート。
79(20)小林悠(11) 5.0 リズムを失ったチームを建て直せなかった。

■bench
安藤駿介(24) 谷口彰悟(5) 長谷川竜也(16) 三好康児(13) 

■coach
鬼木達 5.5 ターンオーバー自体は評価できるが、結果は出せなかった。

■referee
村上伸次 6.5 的確なジャッジでスムースに試合を進めた。