2016/11/23

161123川崎0-1鹿島(J1 CS SF)

川崎0-1鹿島(等々力, 14:00KO, 24,209人)

J1リーグを年間勝ち点2位で終え、チャンピオンシップ準決勝。
 2015年に導入されたチャンピオンシップは、今年までの開催予定。
 川崎にとっては、最初で最後の出場となる。

準決勝は1試合制。
 年間勝ち点2位の川崎のホームで、年間勝ち点3位の鹿島を迎える。
 90分でドローの場合は、川崎が決勝に進むレギュレーション。

天皇杯浦和戦(天皇杯 R16)から中10日。
 先発は同じ11人となり、ベンチは2人変更。
  負傷していた中村がベンチに復帰し、大塚もベンチ入り。
  代わりに原川と狩野がベンチ外となった。
 大島や小林は、復帰できなかった。

鹿島は年間勝ち点3位、1stステージ優勝、2ndステージ11位。
 今季の対戦は、ホームでドロー(J1 #5)アウェイでは勝利(J1 #33)
 どちらも鹿島が押し込みながらも、決定機を外してくれた。
 今日は柴崎岳(10)が欠場している。

■1st half
鹿島はしっかり引いて、川崎を待ち受ける。
 MF永木亮太(6)を中心にパスコースを切ってくる。
 ネットと板倉にボールが入ると、早くプレスをかけた。

19分、ボールを追いかける長谷川が太ももを痛める。
 アウェイ鹿島戦の小林と同じく、ボールも相手もないところで負傷した。

21分、長谷川に代えて故障明けの中村を投入。
 フォーメーションを3バックから4バックにして、田坂を右MFに上げる。

川崎が中盤の高い位置でボールを失うこともあったが、鹿島は速攻を仕掛けてこない。
 失点をしないことを優先して、ゲームを進めてきた。

■2nd half
50分、DF山本脩斗(16)が左サイドからクロス。
 エウシーニョがマークしていたが、切り返されて振り切られる。
 中央のFW金崎夢生(33)がエドゥアルドの前に走り込んでヘッド。
 GKソンリョンが触れたものの、金崎の素晴らしいゴールが決まった。

1点を勝ち越すと、鹿島は自陣をさらに固めてくる。
 川崎のボランチにボールを持たせ、中央からの突破を人数をかけて食い止める。

67分、登里が投入されると、左サイドから何度も仕掛けていく。
 鹿島のクリアボールを拾って惜しい場面をいくつか作ったが、ゴールは決まらない。
 90+5分、エウシーニョのクロスを谷口がフリーで合わせるが、ヘッドは浮いた。

■summary
川崎は攻撃を仕掛け、鹿島は守る。
 面白い内容ではなかったが、結果だけを求めるサッカーが勝った。
 残念だけど、妥当な結果。

鹿島は金崎の決定力の高さを生かした。
 エウシーニョの守備を突いて、少ないチャンスでゴールを奪った。
 PA内に侵入されても集中力を切らさず、身体を投げ出して守り切った。
 時間をゆっくり使いながら、ゲームプランを完璧にこなし、CS決勝に進出した。


 川崎は前半早々に長谷川が交代し、前線でのチェイシングが減った。
 大久保の運動量は少なく、中村もケガ明けでミスが多かった。
 それでもPA内までボールを運び、決定機は作ったが、シュートが決まらなかった。

J1リーグはCS準決勝で終了した。
 年間勝ち点は2位だけど、最終的な年間順位は3位。
 来年のACLは、プレイオフから出場する可能性が高い。

残すのは、勝負弱いチームには難しい天皇杯。
 1か月間隔が空くので、ケガ人の復帰が見込まれる。
 次はFC東京、準決勝は湘南と大宮の勝者との対戦となる。

■goal
50金崎夢生(33)

■judge
ソンリョン(1) 6.5 23分MFファブリシオ(11)、24分DF西大伍(22)、90+2分FW赤﨑秀平(18)のシュートを止める。
田坂祐介(6) 5.5 ポジションの移動が多く、埋没した。右サイドを活性化できなかった。
エドゥアルド(23) 6.0 良かったが、金崎に振り切られて失点。最後はパワープレイで上がる。
谷口彰悟(5) 6.5 45+1分、ゴール前でクリア。ロスタイムのヘッドは外してしまった。
板倉滉(28) 6.0 38分、53分にミドル。トラップが大きかったが、攻守とも十分に機能した。
ネット(21) 6.0 危険なロストもあったが、後半、ミドルパスで攻撃のスイッチを入れ続けた。
エウシーニョ(18) 5.5 緩慢な守備で失点に関与。攻撃ではトリッキーなプレーを見せた。
車屋紳太郎(20) 5.5 パスを受ける位置が低く、すぐに鹿島に囲まれて縦に突破できなかった。
三好康児(26) 5.5 ドリブルで積極的に仕掛けたが、シュートまでは持ち込めず。
大久保嘉人(13) 5.5 3分、22分にシュート。中村投入後もスペースを求めて下がった。
長谷川竜也(16) 6.0 前線で相手ボールを精力的に追いかけた。19分に負傷交代。

■sub
21(16)中村憲剛(14) 5.5 復帰戦。パスミスが目立つ。59分、67分のシュートは惜しかった。
67(6)登里享平(2) 6.5 ラストパスは通らなかったが、何度も突破して決定機を作り出した。
77(28)森本貴幸(9) 5.5 ボールに触る機会は少ないが、中央で引き付けてスペースを作った。

■bench
新井章太(30) 橋本晃司(7) 森谷賢太郎(19) 大塚翔平(27)

■coach
風間八宏 6.5 結果は出なかったが、これまで苦手だった途中交代も的確だった。

■referee
村上伸次 6.5 どちらのチームにも偏らない抑制された素晴らしいジャッジ。