2015/11/16

151115川崎0-2G大阪(天皇杯 R16)

川崎0-2G大阪(万博記念競技場, 15:30KO, 7,345人)

浦和戦(J1 #33)から中7日、代表ウィークに開催される天皇杯4回戦。
トーナメント表の上に位置する川崎がホームのはずだが、会場は万博記念競技場。
ユニフォームもガンバがホームで、川崎はアウェイとなった。

等々力は、川崎国際多摩川マラソンの会場となっているので開催できず。
新スタジアムのオープンを控え、5月のJ1アウェイ戦(J1 #12)が最後の万博かと思ったが、天皇杯で再び試合が組まれた。

浦和戦から、出場停止の大久保が復帰。
さらに杉本、小宮山が入って、小林、森谷、船山が外れた。


ガンバはDF藤春廣輝(4)、FW宇佐美貴史(39)が代表に招集されていて不在。
GK東口順昭(1)はケガで代表を辞退しているが、今日は出場する。
ガンバはACLで準々決勝に進出したため、天皇杯はJリーグ推薦シード。
4回戦からの登場となったため、川崎戦が初戦となる。

■1st half
川崎はいつものようにボールをつなぐ。
中村が浦和戦のトップ下からボランチに下がってボールに触れる。
車屋と中野のコンビネーションに、杉本が絡んで左サイドから攻略する。

ガンバはFWパトリック(29)のカウンター主体。
10分過ぎからはパスをつないでバイタルまで運んできた。
エウシーニョが上がって空いた右サイドを使われて、MF大森晃太郎(19)がシュートチャンスを作る。

25分過ぎからは、エウシーニョがスペースを埋めるようになる。
ボランチ大島と中村へのプレスが弱まって、フリーで長くボールを持つ。
攻撃を仕掛けていくものの、ゴールは決まらない。

45+2分、パトリックがドリブルでPAの右サイドに流れてからセンタリング。
谷口に当たったボールが緩やかに転がる。
車屋はクリアできる位置にいたが、味方が多かったせいかボールを眺めてしまう。
そこに大森が飛び込んできて、ヒールでゴールを決められた。

■2nd half
1点を追って、後半開始から小宮山に代えて田坂を投入する。
最終ラインに車屋、サイドに中野と1列ずつポジションが下がる。

右サイドに田坂が入って、ボランチからボールがつながる。
いい形の攻撃を続けていたが、53分。
押し込んだところからカウンターを浴び、MF倉田秋(11)がドリブル。
車屋がマークしていたが、仕掛けることなくずるずるとPA内まで後退。
並走するパトリックには谷口が付いていて、武岡も後追いしてくれていた。
その状況で倉田のシュートコースを切れず、ゴールを決められた。
1失点目に続き、残念なプレーだった。

2点差となってからは、川崎の動きが落ちる。
パスコースを作れず、寄せられてボールを失ってカウンターを浴びる。
ボランチにもガンバのプレスが効くようになり、ゴールに向かえなかった。

76分に橋本がボランチに入り、精力的に走ったが、周囲の足は止まったまま。
交代枠は残っていたが、ベンチは動かず。
決定機を作ることができず、ゴールを奪えなかった。

■summary
ガンバも良くはなかったが、川崎の内容も良くなかった。
単純なキックミスもあり、判断のミスも多く見られた。
浦和戦のような密度の濃いプレーができなかったのが残念。
ゲームの結果は妥当なものといえる。

ハーフタイムで小宮山を下げて、1失点目に関与した車屋を最終ラインに。
その車屋がカウンターから2失点目となる倉田のゴールを許してしまった。
前掛かりになる状況で、最終ラインの負荷は大きかったが、采配で結果を出せなかった。

今年の天皇杯は4回戦で敗戦。
もともと川崎にとっては不得意な大会だが、今年も勝負弱さが出た。
今シーズンの残りはあと1試合となった。


帰りの新幹線で、チームと一緒になった。
新横浜駅でのフロンターレバス。

■goal
45+2大森晃太郎(19) 53倉田秋(11)

■judge
新井章太(30) 5.5 リスタートで良い間合いを作る。2失点ともに難しいが、防いでほしい。
武岡優斗(17) 6.0 39分、パトリックを1対1で止める。スピードでカウンターを食い止める。
谷口彰悟(5) 6.0 ハイボールをパトリックと競り合った。強いパスを入れて味方を鼓舞した。
小宮山尊信(8) 5.5 プレー機会は少なかったが、安定して守備のバランスをとっていた。
大島僚太(16) 6.0 良いタッチから前への推進力を見せる。攻守に奮闘していた。
中村憲剛(14) 5.0 前に出てバランスを崩す。ミスパスが多かった。足の状態が悪そう。
エウシーニョ(18) 5.5 背後のスペースを使われる。守りに重点を置くと上がれなかった。
車屋紳太郎(20) 3.5 1失点目はクリアの判断が遅れて傍観。2点目は倉田との1対1で力負け。
杉本健勇(9) 6.0 ポスト、クロスボールをヘッド、強引なシュートと攻撃に多彩に絡む。
大久保嘉人(13) 4.5 中盤に落ちてくるが、ボールロストが多かった。キレがなかった。
中野嘉大(22) 5.5 CKを担当。ドリブルで仕掛けた。後半、慌てて攻めてボールを失う。

■sub
HT(8)田坂祐介(35) 5.5 投入後にリズムを作る。シュートは枠に飛ばず。CK、FKを担当。
76(22)橋本晃司(7) 5.5 左ボランチに入って走り回ったが、戦況は動かなかった。

■bench
西部洋平(21) 井川祐輔(4) 山本真希(6) マイア(10) 船山貴之(15) 

■coach
風間八宏 4.0 車屋を残す采配が当たらず。3枚目の交代カードを切らないまま敗戦。 

■referee
佐藤隆治 6.0 ストレス少ないジャッジ。パトリックと谷口のマッチアップも適切に裁く。