2017/05/12

170509川崎4-0イースタン(ACL GL #6)

川崎4-0イースタンSC(等々力, 19:30KO, 11,235人)

ACLグループリーグ最終節。
イースタンSCとのホームゲーム。

川崎はグループGで勝ち点7の3位。
ただ、1位の広州恒大(勝ち点9)と2位の水原三星(勝ち点8)が最終節で直接対決する。
イースタン戦に勝てば2位以内が確定し、決勝トーナメント進出が決まる。

イースタンSCとのアウェイ(ACL GL #2)は、ターンオーバーを大幅に行った。
13分に奈良が退場したこともあって、ドローに終わっている。

J1リーグの新潟戦(J1 #10)から中3日。
先発には腰痛で2試合離脱していた中村が復帰し、長谷川がベンチに。
ACL登録外のエドゥアルドが外れ、新潟戦で休養した奈良がCBに入った。

ベンチには家長が入り、大塚が外れた。
右足骨挫傷で離脱していた家長は、2月25日の大宮戦(J1 #1)先発以来の復帰となる。

イースタンSCの勝ち点は、川崎戦でのドローの1のみ。
他の4試合はすべて負け、グループリーグ敗退が決まっている。

■1st half
イースタンは4バック、5ボランチ、1トップの布陣。
最終ラインを低く設定して、ブロックを組む。
ボールホルダーへのプレスは弱く、次のパスコースも切らない。
守備のフォーメーションをなるべく崩さずに守ってきた。

川崎のボランチには余裕があった。
特に大島の視野が広く、ギャップに顔を出す選手にボールを入れ、サイドも広く使った。
シュートチャンスを量産し、イースタンのゴールを脅かしていく。

8分、小林が右足首を負傷。
一旦プレーを続行したものの動きはぎこちなく、20分に長谷川と交代してしまう。

28分、車屋が左サイドからGKの頭上を越える柔らかなクロス。
誰もマークしていないハイネルが、ヘッドで押し込んで先制する。

45分には中村の右CK。
谷口が滞空時間の長いジャンプで合わせ、ポストに当てながら追加点を挙げる。

■2nd half
後半になっても川崎の攻勢が続く。
49分、右サイドをドリブルで長く駆け上がったハイネルがクロス。
ゴール前にDFをかわして飛び込んだ長谷川が蹴り込み、3点目。
56分には中村の右CKを今度は奈良がヘッドで決める。

4点差となったことで運動量を抑える。
阿部を交代させたこともあって前線の攻撃は停滞した。
いくつかの決定機は決まらなかったが、余裕のある展開で試合を終えた。

■summary
実力差が大きいイースタンとはいえ、順当に勝利した。
川崎が攻撃を続ける一方、イースタンはほとんどチャンスを作れなかった。
重要な試合でターンオーバーはできなかったものの、狙い通りの結果を得た。

ACLのグループリーグを突破して、ベスト16入り。
広州恒大と水原三星の対戦はドローに終わる。
川崎は広州恒大と勝ち点10で並んだが、直接対決でのアウェイゴール数で上回り、グループGを1位通過となった。

4点差となった直後の57分には、家長を投入。
復帰戦となった家長に、比較的長いプレー時間を与えることができた。
武岡も途中出場し、新潟戦に続いて復帰2戦目となった。
点差が開き、選手起用の幅が広がった。

このあとJ1リーグ2試合を挟み、ACLの準々決勝のアウェイが2週間後にやってくる。
三好と板倉はこの試合を最後にU20ワールドカップに招集されて不在となる。
途中交代した小林も心配だが、エドゥアルド、武岡、中村、家長と復帰が続いている。
内容の充実度が高まる中、結果を残していきたい。

■goal
28ハイネル(22) 45谷口彰悟(5) 49長谷川竜也(16) 56奈良竜樹(3) 

■judge
チョン・ソンリョン(1) 5.5 90分間、プレー機会はほとんどなく、標準点。
田坂祐介(6) 6.0 上がりすぎずカウンターのリスクを減らした。終盤は左MFに回る。
奈良竜樹(3) 6.5 32分、スルーパスをカット。56分にCKから4点目となるヘッドを決める。
谷口彰悟(5) 6.5 数少ないカウンターを危なげなく防いだ。45分、CKから美しいゴール。
車屋紳太郎(7) 6.5 28分にクロスでアシスト。35分にも阿部にクロスを供給した。
エドゥアルド・ネット(21) 6.0 ミスもあったが、パスを散らした。54分、惜しいミドル。
大島僚太(10) 6.5 ボールの置き方で相手を牽制し、中央から左右前後に展開した。
ハイネル(22) 7.0 1ゴール1アシスト。さらにミドルパスで2回、家長に決定機を与える。
中村憲剛(14) 6.5 CKで2アシスト。腰痛で2試合欠場したが、存在感を見せた。
阿部浩之(8) 6.5 35分、42分とシュートはGKに防がれた。ゴールには絡まず。
小林悠(11) 5.5 右足首のケガで早々に交代した。

■sub
20(11)長谷川竜也(16) 6.0 急遽の出場で1ゴール。走り回るスペースが足りなかった。
57(8)家長昭博(41) 5.5 動きが少なく、パスを受けられず。78分、90分と決定機を外した。
79(14)武岡優斗(17) 5.5 右SBに入る。高い位置を取り続けた。

■bench
新井章太(30) 三好康児(13) 森谷賢太郎(19) 森本貴幸(9)

■coach
鬼木達 7.0 結果を出した上に、ケガから復帰したばかりの家長、武岡を起用した。

■referee
アンマル・アルジネイビ 5.5 一方のチームへの偏りはなかったが、ファウルの判断が不安定だった。