2018/12/20

181220シーズン回顧(2) 2018選手別平均採点

シーズン回顧(2) 2018選手別平均採点

2018シーズンの川崎フロンターレを2回に分けて振り返る。
第2回目は、選手別の平均採点を見ていく。
J1リーグで連覇し、ベストイレブンには7名が選出された。

2月10日のFUJI XEROX SUPER CUP













47試合のプレー時間の合計は、4,550分。
この時間には、前後半及び延長のロスタイムを含んでいる。
ロスタイムは、www.football-lab.jp やフロンターレ公式サイトを参考に独自に算出。

exdrives★★ における採点から、出場時間に照らし各選手の平均採点を計算した。
チーム全体の平均採点は、5.883点だった。
(2017年6.036点、2016年6.028点、2015年6.014点、2014年5.870点)。

GK、DF、MF、FWの4ポジション別に、出場時間順に並べた。
ポジションは登録上のものでなく、実態に合わせた。
2018シーズンは4バックがほとんどで、サイドバックはDFに含めた。

■goal keeper
チョン・ソンリョン(1) 38試合3622分出場 平均採点5.91 ベンチ0試合
 ベストイレブン(初)。シュートを打たれる機会が少なく、採点は高くならなかった。
 浦和戦(J1 #12)山形戦(天皇杯 QF)でレッドカードを受ける。
新井章太(30) 10試合897分出場 平均採点5.50 ベンチ33試合
 第2GKとして、ソンリョンの出場停止やターンオーバーで出場。
 まずまずだったが、鹿島とのYLC第2戦(YLC QF #2)は良くなかった。
安藤駿介(24) 0試合0分出場 平均採点0.00 ベンチ10試合
 ポープにベンチを譲ることもあったが、第3GKをキープ。
 出場機会はなかった。
ポープ・ウィリアム(31) 0試合0分出場 平均採点0.00 ベンチ2試合
 東京V(J2)からの1年間のレンタルを経て、完全移籍。
 2試合でベンチ入りを果たした。
 (2019 大分(J1)へ期限付移籍)

■defender
谷口彰悟(5) 44試合4264分出場 平均採点5.91 ベンチ1試合
 ベストイレブン(初)。
 J1リーグ34試合でフル出場し、チームで最多の出場時間、出場試合数。
 得点は4ゴールと減らしたが、シュートも打たせない鉄壁の守備を統率。
エウシーニョ(18) 40試合3655分出場 平均採点5.79 ベンチ2試合
 ベストイレブン(2年連続2回目)。
 激しい上下動からの相変わらずの攻撃力をいかんなく発揮する。
 バランスを踏まえて守るべきタイミングでは上がらず、攻撃に備えた。
 (2019 清水(J1)へ移籍)
車屋紳太郎(7) 38試合3572分出場 平均採点5.87 ベンチ0試合
 ベストイレブン(2年連続2回目)。
 左SBを主戦場としながらも、スピードを活かして左CBでも活躍。
 ゴールはなし。DFと対峙してからの仕掛けが少なく感じられた。
奈良竜樹(3) 32試合3057分出場 平均採点5.81 ベンチ4試合
 足元の技術で素晴らしい進歩を遂げた。手を使う守備も減った。
 8月1日の浦和戦(J1 #19)から1ヶ月間、ベンチ外となったが復活した。
登里享平(2) 36試合2326分出場 平均採点5.96 ベンチ5試合
 左SB、左ウィングで出場。スペースを埋めつつ、縦パスを入れる。
 チームの戦術を深く理解してプレー。何度も助けてくれた。
エドゥアルド(23) 7試合558分出場 平均採点5.33 ベンチ12試合
 磐田戦(J1 #1)でのゴールなど、序盤は出場機会を得て活躍する。
 シーズンが進むと、ベンチ入りもできなくなってしまった。
 (2019 松本(J1)へ移籍)
舞行龍ジェームズ(29) 5試合513分出場 平均採点5.47 ベンチ18試合
 J1リーグでの出場はなかったが、CBの3番手として17試合でベンチ入り。
 カップ戦で5試合に登場した。
武岡優斗(17) 8試合482分出場 平均採点5.53 ベンチ14試合
 右SBで出場機会を得ても、肝心の守備が良くなかった。
 8月の湘南戦(天皇杯 R16)ではパスミスも多く、最後の出場となる。
 (2019 甲府(J2)へ移籍)
田坂祐介(6) 7試合317分出場 平均採点5.30 ベンチ7試合
 複数のポジションをこなしたが、調子が上がらなかった。
 2007年、青山学院大学から加入。ボーフム(GER)での3年間を挟み、10年間在籍した。
 (2019 千葉(J2)へ移籍)
タビナス・ジェファーソン(26) 0試合0分出場 平均採点0.00 ベンチ0試合
 高卒2年目のシーズンは、公式戦でベンチにも入れなかった。
 2017シーズンは1試合でベンチ入りしたが、これからか。
 (2019 岐阜(J2)へ期限付移籍)

■midfielder
家長昭博(41) 41試合3685分出場 平均採点6.25 ベンチ3試合
 ベストイレブン(初)、最優秀選手(MVP)を獲得。
 パス、ドリブル、キープ力、守備など、すべてに渡って別格の活躍だった。
 終盤になってもボールを追い、一瞬で相手を抜くプレーが素晴らしかった。
中村憲剛(14) 40試合3279分出場 平均採点5.92 ベンチ0試合
 ベストイレブン(3年連続8回目)。
  夏場には出場時間を抑えながら、フルシーズンで活躍した。
 周囲にプレーを委ねながらも、試合の流れを鋭く読んだ。
大島僚太(10) 36試合3118分出場 平均採点5.92 ベンチ1試合
 ベストイレブン(初)。ボランチで組むのがネットから守田に変わり、プレーの質が変わる。
 家長や中村が下がってくると、かわって前に出ていくことが増えた。
阿部浩之(8) 37試合2632分出場 平均採点5.92 ベンチ2試合
 厳しい日程の中、運動量を保つためか、出場時間を減らした。
 ダイレクトパスを多用。危険を察知して素早くスペースを埋めた。
守田英正(25) 36試合2593分出場 平均採点5.98 ベンチ4試合
 流通経済大学から加入。最初は右SBとして、出場時間を伸ばしていく。
 ついにはボランチのポジションを奪い、9月には日本代表デビューも果たす。
エドゥアルド・ネット(21) 16試合1311分出場 平均採点5.67 ベンチ1試合
 2017シーズンのレギュラーだが、気の抜けたプレーも目立った。
 欠かせない戦力だったが、6月の移籍後は守田が穴を埋めてくれた。
 (2018年6月 名古屋(J1)へ移籍)
鈴木雄斗(27) 23試合686分出場 平均採点5.60 ベンチ5試合
 山形(J2)から加入。J1デビューとなった柏戦(J1 #14)で決勝ゴールを決める。
 点を狙う局面でも守備固めでも、途中出場のチャンスで役割を果たした。
森谷賢太郎(19) 10試合627分出場 平均採点5.51 ベンチ13試合
 序盤は出場機会を得ていて、ベンチ入りも多かった。
 8月に左ハムストリング付着部周囲炎を受傷。全治2~3週間だったが長期離脱。
 (2019 磐田(J1)へ移籍)
下田北斗(22) 8試合575分出場 平均採点6.41 ベンチ14試合
 湘南(J2)から加入。縦に早いパスでリズムを生み、プレースキックも任される。
 周囲との間合いも良く、もっと起用されても良かったと思う。
田中碧(32) 4試合179分出場 平均採点5.99 ベンチ2試合
 ユースから昇格2年目。2017シーズンはベンチにも入れなかった。
 札幌戦(J1 #26)でデビュー戦ゴール。J1リーグ終盤の2試合に先発出場。
脇坂泰斗(28) 2試合62分出場 平均採点5.19 ベンチ1試合
 ユースから阪南大学を経て新規加入。
 ACLと天皇杯で、短い時間だったがチャンスを得た。
カイオ・セザール(44) 0試合0分出場 平均採点0.00 ベンチ0試合
 (2018年8月 トンベンセ(BRA)から加入)
 ボランチを埋めてくれるかと思ったが、出場機会はなかった。

■forward
小林悠(11) 34試合2923分出場 平均採点6.12 ベンチ1試合
 16ゴール(J1リーグ15、FXSC1)と数字は減ったが、キャプテンとしてチームを牽引。
 湘南戦(J1 #18)鹿島戦(J1 #29)と続けてのPK失敗もあった。
知念慶(20) 39試合1740分出場 平均採点5.95 ベンチ7試合
 J1リーグ4点、ACL2点、YLC1点、天皇杯3点と、10ゴールを挙げる。
 質の高いポストプレーで、前線で時間を生んでいった。
長谷川竜也(16) 24試合1141分出場 平均採点5.66 ベンチ14試合
 広島戦(J1 #5)の誤審によるゴール取り消しなどもあり、2ゴールのみ。
 知念や齋藤、鈴木との競争があって、序列が下がった。
大久保嘉人(4) 17試合1003分出場 平均採点5.52 ベンチ2試合
 FC東京(J1)から1年で出戻りで加入。
 3ゴール(J1リーグ2、FXSC1)を挙げたが、かつての決定力は見せられなかった。
 (2018年6月 磐田(J1)へ移籍)
齋藤学(37) 22試合846分出場 平均採点5.66 ベンチ4試合
 横浜Fマリノス(J1)から右膝前十字靱帯損傷を抱えつつ加入。
 4月に復帰したが、コンディションは上がり切らなかった。
赤﨑秀平(9) 6試合319分出場 平均採点5.62 ベンチ3試合
 G大阪(J1←鹿島(J1)から期限付移籍)から加入。
 FWでは小林悠、知念の壁は高く、カップ戦でも出場機会が限られた。
 (2019 名古屋(J1)へ期限付移籍)

(2種登録) ※出場なし
宮代大聖(33) 0試合0分出場 平均採点0.00 ベンチ1試合
 ユース所属で、年代別代表の常連。
 最終節磐田戦(J1 #34)ではベンチ入りを果たす。
 (2019 新規加入)

(特別指定) ※出場なし
三笘薫(34) 0試合0分出場 平均採点0.00 ベンチ0試合
 ユース出身。筑波大学3年生。
 2020年の加入内定。
旗手怜央(35) 0試合0分出場 平均採点0.00 ベンチ0試合
 静岡学園高校卒、順天堂大学3年生。
 2020年の加入内定。

12月2日の磐田戦(J1 #34)













■coach
鬼木達 平均採点5.72
 ACLを含めて前半が低調な内容だったため、採点は低くなった。
 (2017年6.12)

■referee
平均採点5.71
 (2017年5.72、2016年5.69、2015年5.61)

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2018/12/17

181217シーズン回顧(1) 2018ランキング

シーズン回顧(1) 2018ランキング

2018シーズンの川崎フロンターレを2回に分けて振り返る。

公式戦は47試合。
 J1リーグ34、ACL6、YBCルヴァンカップ2、天皇杯4、FXSC1。

2017シーズンは53試合で、ACL(-4試合)とYLC(-3試合)の早期敗退により減った。














■J1リーグ 優勝★
 勝ち点69 34試合21勝6分7敗 得失点差+30
 2016年と2017年の勝ち点72は下回った。
 しかし、2位広島に勝ち点12の大差を付けて、J1リーグを連覇した。
■アジア・チャンピオンズ・リーグ(ACL) GL敗退
 グループステージFグループ 4位 勝ち点3 6試合3分3敗 得失点差-3
 無勝利でGL最下位。ノックアウトステージに進めなかった。
■YBCルヴァン・カップ(YLC) ベスト8
 ノックアウトステージ 2試合1分1敗 得失点差-2
 初戦の準々決勝で鹿島に敗れた。
■天皇杯 ベスト8
 4試合3勝(うちPK1勝)1敗 得失点差+2
 準々決勝(天皇杯 QF)で山形に敗れた。
■FUJI XEROX SUPER CUP 準優勝
 1試合1敗 得失点差-1
 初出場となったFXSCだったが、C大阪に敗れた

合計では、47試合24勝10分13敗だった。

シーズン回顧の1回目として、この47試合を通じての各種ランキングを見る。
(例年は選手別平均採点を先に書いていましたが、今年は逆にします。)

47試合のプレー時間の合計は、4,550分。
この時間には、前後半及び延長のロスタイムを含んでいる。
ロスタイムは、www.football-lab.jp やフロンターレ公式サイトを参考に独自に算出。

exdrives★★ における採点から、出場時間に照らし各選手の平均採点を計算した。
チーム全体の平均採点は、5.883点だった。
(2017年6.036点、2016年6.028点、2015年6.014点、2014年5.870点)。
例年よりも低かったのは、ACLやYLCの不振を反映している。

■high player (season) 
 1,000分以上出場した16選手で、シーズン平均採点が高かったのは次の選手。
 カッコ内は2017年、2016年の順位。
 在籍していない年は (-)、1,000分未満の出場の年は (x) とした。
 2017年に1,000分以上出場したのは17選手だった。

1位(7位, -) 家長昭博(41) 41試合3685分出場 平均採点6.25 ベンチ3試合
2位(4位, 1位) 小林悠(11) 34試合2923分出場 平均採点6.12 ベンチ1試合
3位(-, -) 守田英正(25) 36試合2593分出場 平均採点5.98 ベンチ4試合
4位(11位, 11位) 登里享平(2) 36試合2326分出場 平均採点5.96 ベンチ5試合
5位(x ,-) 知念慶(20) 39試合1740分出場 平均採点5.95 ベンチ7試合















 家長を最も高く評価した。2位の小林とは大きな差が付いた。
 卓越したドリブルやキープ力で攻撃を牽引。
 試合終盤で見せるスプリントも素晴らしかった。
 ルーキーの守田が3位となっている。

 2017年に上位だったソンリョンは9位(1位)、阿部7位(2位)、大島は8位(3位)。
 過去の exdrives におけるMVPは、次のとおり。
  2017年 チョン・ソンリョン(1) 平均採点6.32。
  2016年 小林悠(11) 平均採点6.30。
  2015年 大島僚太(16) 平均採点6.25 
  2014年 中村憲剛(14) 平均採点6.25。

■low player (season)
 逆に1,000分以上出場した16選手で、シーズン平均採点が低かったのは次の選手。

16位(-, 9位) 大久保嘉人(4) 17試合1003分出場 平均採点5.52 ベンチ2試合
15位(14位, x) 長谷川竜也(16) 24試合1141分出場 平均採点5.66 ベンチ14試合
14位(12位, 7位) ネット(21) 16試合1311分出場 平均採点5.67 ベンチ1試合

 大久保、ネットとシーズン途中で移籍した選手の評価が低かった。
 シーズン前半、チーム全体のパフォーマンスが低かったことも影響している。
 長谷川は、2017年よりも出場時間を減らし、持ち味を出せなかった。

■play time (season)
 47試合4,550分のうち、出場時間が長かったのは次の選手。
 カッコ内は2017年、2016年の順位。

1位(2位, 1位) 谷口彰悟(5) 44試合4264分出場 平均採点5.91 ベンチ1試合
2位(10位, -) 家長昭博(41) 41試合3685分出場 平均採点6.25 ベンチ3試合
3位(11位, 2位) エウシーニョ(18) 40試合3655分出場 平均採点5.79 ベンチ2試合
4位(3位, 6位) ソンリョン(1) 38試合3622分出場 平均採点5.91 ベンチ0試合
5位(1位, 4位) 車屋紳太郎(7) 38試合3572分出場 平均採点5.87 ベンチ0試合

 2015年、2016年と出場時間1位だった谷口が返り咲いた。
 出場試合数も谷口が44試合でトップだった。
 ベンチ入り(出場なし)も含めたメンバー入りは、知念が46試合(うちベンチ7試合)でトップ。

■high game
 各試合ごとに出場選手の採点を、出場時間に応じて平均した。
 この平均採点が高かったのは、47試合のうち次の試合。

1位 180915川崎7-0札幌(J1 #26) 平均採点6.57
 7得点で大勝。札幌は引かずに戦ってきた。田中碧がプロ初出場で初ゴール。
2位 180811清水1-2川崎(J1 #21) 平均採点6.47
 ゴールは2つにとどまったが、美しい攻撃から多くの決定機を作った。
3位 181103川崎3-0柏(J1 #31) 平均採点6.44
 守田と下田のボランチが機能して、柏の5バックを苦にせず粉砕した。

 大勝した札幌戦は平均採点も高くなった。
 2位の清水戦は結果は僅差だったが、内容が素晴らしかった。
 3位の柏戦も含めて、いずれもJ1リーグの後半戦の試合となった。

■low game
 逆に平均採点が低かったのは47試合のうち次の試合。

47位 180909川崎1-3鹿島(YLC QF #2) 平均採点4.94
 小林、車屋、守田が代表招集、大島(負傷で代表辞退)、ソンリョン、家長も欠場。
 味の素スタジアムでのホームゲームで、鹿島に完敗した。
46位 180220蔚山現代2-1川崎(ACL GL #2) 平均採点5.098
 大久保が周囲と呼吸が合わず、ネットが強引に縦パスを入れてはボールを失った。
45位 181024川崎2-3山形(天皇杯 QF) 平均採点5.103
 多人数で守る山形を崩せないまま、セットプレーとカウンターで失点した。

 それぞれ3つのカップ戦。タイトルを失う結果(ACLは主因)となった試合。

■high player (each game)
 各試合の採点で、最も高かったのは8.0点。3回あった。

8.0 守田英正(25) 180822川崎3-1湘南(天皇杯 R16)
 1点ビハインドのHTから投入されると、1人で勝敗をひっくり返した。
8.0 家長昭博(41) 180915川崎7-0札幌(J1 #26)
 先制点と2アシスト。ドリブルで札幌のDFを簡単にぶっちぎっていった。
8.0 家長昭博(41) 181020川崎5-3神戸(J1 #30)
 大味な展開の中、1ゴール1アシストで逆転勝利に導いた。

 家長を2回、最高点の8.0と採点した。もう1回は守田。
 なお、今シーズン、ハットトリックは生まれていない。

■low player  (each game)
 各試合の採点で、最も低かったのは3.5点。1回だった。

3.5 ソンリョン(1) 181024川崎2-3山形(天皇杯 QF)
 キャッチやキックに精彩を欠き、64分にレッドカードで退場。

 次に低かったのは4.0点。3回だった。

4.0 大久保嘉人(4) 180505川崎0-2FC東京(J1 #13)
 運動量も少なく、独りよがりのプレーを繰り返しボールを失った。
4.0 エドゥアルド(23) 180606川崎3-2ソニー仙台(天皇杯 R64)
 奪ってもボールをつなげず。ビルドアップができなかった。
4.0 新井章太(30) 180909川崎1-3鹿島(YLC QF #2) 
 クロスボールのパンチングが小さく、致命的な失点を招いた。

 今シーズン、チームとしての退場は3回。
 そのうち、1発レッドはソンリョンの2回。
  上記の天皇杯山形戦と、180502川崎0-2浦和(J1 #12)で、採点は4.5。
 イエロー2枚による退場は阿部の1回。
  181007鹿島0-0川崎(J1 #29)で、採点は5.0。

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2018/12/09

181209J1リーグ優勝記念パレード(フォトレポ)

2018 J1リーグ優勝記念パレード(フォトレポ)

J1リーグ最終節の磐田戦(J1 #34)から中7日。
12月9日(日)、J1リーグ優勝記念パレードが実施された。
去年のパレードに引き続き、2度目となる。

オープントップのバスは、今年も2台用意された。
今年の出発セレモニーは、川崎市役所本庁舎駐車場で。
市長挨拶、藁科社長挨拶、鬼木監督挨拶、小林選手代表挨拶、市長からの花束贈呈。

選手たちは1号車・2号車に分乗し、洗足学園大学のファンファーレでスタート。
市役所通りに入り、JR川崎駅方面に進み、駅前東交差点で左折。
駅前南交差点でパレードは終了した。

去年、日本代表のため不参加だった5選手が初参加となる。
 小林悠(11)、谷口彰悟(5)、車屋紳太郎(7)、大島僚太(10)、阿部浩之(8)。
 去年は帰国していたエドゥアルド(23)も初参加。
今シーズン限りの退団が発表された2選手も参加してくれた。
 田坂祐介(6)、武岡優斗(17)。  ※エウシーニョ(18)は帰国済。

3選手が欠席とのアナウンスあり。
 帰国したエウシーニョ、U-18の試合がある宮代大聖(33)、体調不良の鈴木雄斗(27)。
 また、特別指定の三笘薫(34)と旗手怜央(35)もいなかったようにと思われる。



川崎市役所第2庁舎のビッグ・ユニ。
2つ目の星が大きく腹部に。

「三連覇目指しターレ!」
優勝エンブレムと左右に星。
パレードバスの正面に掲げられた。

1号車のパレードバスの側面。
「★★星、2つになりました!」

2号車のパレードバスの側面は、
「いつもありがとう。連覇おめでとう。★★」

小林悠(11)、中村憲剛(14)。
右に長谷川竜也(16)。

エドゥアルド(23)。

新井章太(30)。

赤﨑秀平(9)と何かを指す阿部浩之(8)。
小林悠(11)。

下田北斗(22)と知念慶(20)。

藁科社長挨拶。
チョン・ソンリョン(1)、登里享平(2)。
谷口彰悟(5)。

鬼木監督挨拶。
谷口彰悟(5)、奈良竜樹(3)。
隠れてますが、車屋紳太郎(7)。

ポープ・ウィリアム(31)。

脇坂泰斗(28)、安藤駿介(24)。
タビナス・ジェファーソン(26)。

シャーレを掲げる小林悠(11)。
漆塗り風呂桶を掲げる武岡優斗(17)。

田坂祐介(6)。
チョン・ソンリョン(1)。
谷口彰悟(5)、奈良竜樹(3)。

何かを合図する登里享平(2)。
田坂祐介(6)、谷口彰悟(5)、鬼木監督。

齋藤学(37)。

■おまけ

等々力の宮代大聖(33)。
2018プリンスリーグ関東第18節。
東京ヴェルディユース戦に出場して1ゴール。U-18なので、背番号は10番です。

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2018/12/01

181201川崎2-1磐田(J1 #34)

川崎2-1磐田(等々力, 14:00KO, 24,062人)

2018シーズンもいよいよ最後の試合。
FC東京戦(J1 #33)から中6日で迎える磐田戦。

J1リーグ1位は確定しているが、最多得点かつ最少失点を目指す。
総得点55は、横浜Fマリノスと並ぶ1位。
総失点26は、FC東京に5点差の1位となっている。














先発は、FC東京戦と同じ。
田中碧も連続して先発する。
ベンチには、2種登録の宮代大聖が初めて入り、鈴木が外れた。














磐田は、ここまでJ1リーグ13位。
J1参入プレーオフに出場する16位になる可能性を残している。
この試合でドロー以上なら、J1残留が決まる。

アウェイの開幕戦(J1 #1)は、0-3で川崎が勝利している。
6月に川崎から移籍した大久保嘉人(22)も先発する。

■1st half
磐田はしっかりした守備を構築する。
前線からプレスを掛け、川崎のボランチに自由を与えない。
特にエウシーニョ、家長と対峙する左サイドは固く、崩されなかった。

攻撃は1トップの川又堅碁(20)を狙ったロングボールが多い。
31分、奈良からボールを奪い、川又が独走してシュート。
43分、中村俊輔(10)のFKを高橋祥平(41)が合わせるが、ソンリョンが防ぐ。
セットプレーと速攻でチャンスを作った。

川崎は左サイドから攻めていく。
14分、車屋が負傷交代するが、代わった登里がスペースに走り込む。
中央と右サイドからの攻撃は、磐田に封じられた。
安易なパスミスも目立ち、リズムが悪かった。


キズール(J3グルージャ盛岡マスコット)。
コムゾー、金ふろん太、金カブレラ。











■2nd half
後半開始から磐田は強いプレスを仕掛ける。
川崎はパスをつなげなかったが、5分ほどで落ち着いた。

磐田をハーフコートに押し込んでいく。
中央は固められていて、両サイドを使いながら穴を探す。
知念のポストプレーの成功率が高く、楔のパスを入れては戻し、守備を動かした。
クリアボールも拾って、連続して攻撃していく。

しかし、78分。スローインから磐田に一瞬の隙を突かれる。
松本昌也(14)が右サイドを抜け出してクロス。
大久保がファーに走り込み、ヘッドで決めた。

先制した磐田は、ラインを下げてゴール前の人数を増やす。
しかし、83分。中村のCKを奈良がヘッドで決めて同点とする。

さらに川崎が攻め続け、磐田は守勢のまま、ロスタイム。
登里の縦パスを受けた家長が、ドリブルでPA内に切れ込んで鋭いクロス。
大井健太郎(3)が足を伸ばすが、クリアできずにオウンゴール。
知念も走り込んでいたため、大井には他の選択肢はなかった。

■summary
磐田はドロー以上でJ1残留できる状況だった。
そのため、ゆっくり時間を進めつつ、守りを固めてきた。
川崎の攻撃を抑えつつ、78分に先制点を奪ったが、逆転負け。
良いゲームが出来ていたが、終盤は防戦一方となり、逃げ切れなかった。
ロスタイムの失点で16位となり、J1参入プレーオフに出場する。


川崎は、FC東京戦のようには攻撃が機能しなかった。
田中碧と守田がプレスを受け、自由がなかった。
家長と中村が2人をサポートするが、今度は前線との距離が遠くなった。
パスミスも多かったが、それでも粘り強くプレーを続け、最後に結果を出した。


シャーレを掲げる小林悠。











2018シーズンが終了した。
 勝ち点69は1位 (2位広島57)。
 勝ち数21は1位 (2位広島17)。
 負け数7は1位 (2位札幌9)。
 得失点差+30は1位 (2位広島と浦和+12)。
 総得点57は1位 (2位清水と横浜Fマリノス56)。
 総失点27は1位 (2位FC東京と鳥栖34)。

2位広島に大差を付け、J1リーグを2連覇した。
2019シーズンは、7度目のACLに加え、2度目のゼロックス・スーパー・カップに出場する。

■goal
83奈良竜樹(3) 90+4OwnGoal
78大久保嘉人(22)

■judge
ソンリョン(1) 6.5 守備機会は少ない。43分、目の前で触られたシュートを素早く防ぐ。
エウシーニョ(18) 6.0 スペースを埋められて攻め手がなかった。後半はサイドを突く。
奈良竜樹(3) 6.5 CKを2度、頭で合わせ、3度目でゴール。31分、ミスで決定機を与える。
谷口彰悟(5) 6.0 左右に広くボールを展開した。失点シーンはスライディングでかわされた。
車屋紳太郎(7) 5.5 9分、FKを与える。縦に突破していたが、14分、怪我で交代。
守田英正(25) 6.0 的確に動きながら中央でポイントとなった。24分、ミドルシュート。
田中碧(32) 6.0 早いモーションのパスやドリブルで密集地帯を打開。パスミスも見られた。
家長昭博(41) 6.5 前半は低調だったが、後半は躍動。90+4分、オウンゴールを生んだ。
中村憲剛(14) 6.5 51分、右クロスで決定機を作り、83分、CKで同点ゴールをアシスト。
長谷川竜也(16) 6.0 左サイドから仕掛ける。51分、蹴り込むだけの場面で吹かした。
知念慶(20) 6.0 DFを背負っても安定したポストプレー。20分、60分とシュートを打った。

■sub
14(7)登里享平(2) 6.5 緊急出場だったが、落ち着いて試合に入る。左サイドを崩した。
67(32)阿部浩之(8) 5.5 右サイドに入る。ダイレクトパスでリズムを作る。
79(16)齋藤学(37) 5.5 無闇に仕掛けず、周囲を活かしボールを大事にプレーした。

■bench
新井章太(30) 舞行龍(29) 下田北斗(22) 宮代大聖(33) 

■coach
鬼木達 6.5 逆転勝利に導く。車屋のアクシデントがなければ、宮代を使いたかった。

■referee
木村博之 6.0 バランス良い判定だった。川崎のパスに当たってしまうことも。

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■おまけ

川崎純情小町の宮内桃子さんと橋本朱理さん。
おそらくファイフロの取材中です。

シャーレを掲げる中村憲剛。

シャーレを掲げる田坂祐介。
(漆塗りのフロ桶を持つ登里享平)。