2018/10/07

181007鹿島0-0川崎(J1 #29)

鹿島0-0川崎(カシマサッカースタジアム, 13:00KO, 31,798人)

長崎戦(J1 #28)に勝利して、J1リーグで首位に立った。
ACLで勝ち上がっている鹿島との対戦は日曜日で、中8日。
キックオフは13時。
強い陽射しで気温も高く、過酷な気候となった。














先発は長崎戦から2人変更。
家長が累積警告で出場停止で、知念がベンチスタートとなる。
阿部と、左ハムストリング肉離れから戻ってきた守田が先発に復帰する。
ベンチには、新たに新井と齋藤が入った。















鹿島はACL準決勝第1戦が水曜日にあって、中3日。
J1リーグでは川崎と勝ち点11差の3位となっている。

等々力での対戦(J1 #9)は、4-1で勝利。
その後移籍するエドゥアルド・ネットと大久保がゴールしている。
ルヴァンカップ準々決勝(YLC QF #1, #2)は、2戦合計2-4で鹿島が勝った。

■1st half
鹿島は中央を4バック2ボランチで固めて守る。
そのぶんサイドは空いていて、特に右からエウシーニョが何度も攻め込んだ。
8分、エウシーニョのクロスを小林が合わせて左ポストに当てる。

鹿島の攻撃はカウンター主体。
セルジーニョ(18)と鈴木優磨(9)が縦に突破を狙ってきた。
2人に迫力はあったが、後方からのサポートが薄く、ゴールの可能性は低かった。

36分、小林がチョン・スンヒョン(5)をPA内で上手く抜き去る。
背後からチョンが小林を掴んで倒し、PKを得た。
しかし、右下に蹴ったPKは、GKクォン・スンテ(1)に弾かれる。

■2nd half













後半は、鹿島がプレスを仕掛けてきた。
川崎のパスを封じて、縦に蹴らせてボールを回収する。

暑さのため中盤が緩み、カウンターを仕掛け合う。
さらに両チームの頼みはセットプレー。
鹿島が8本、川崎が5本のCKを得たが、決定機を作れない。

69分、CKのクリアボールを中村が再度、クロスを入れる。
フリーの阿部がヘッドするが、ここもGKクォン・スンテがセーブした。

90+1分には、川崎のCKからの鹿島のカウンターを、阿部が止める。
2枚目のイエローとなり、阿部は退場。
ロスタイムの5分間、鹿島はCKと内田篤人(2)のロングスローで攻め込んだ。
10人となった川崎だったが、何とか耐えきった。

■summary
鹿島は守ってカウンターのスタイル。
セルジーニョと鈴木が、谷口と奈良に勝負を仕掛ける。
カウンターかセットプレーで1点を得られれば、勝つチャンスはあった。

ただ、どちらかといえば、負けないことを優先したプレー。
審判を取り囲み、異議を執拗に繰り返し、時間を使った。


川崎は暑い気候で、ボールも走らない中、可能性の低いパスを選択しがち。
もっとパス交換を続けながら、チャンスを待ちたかった。

それでも8分の小林、69分の阿部と決定機を作り、PKも獲得。
悪い内容ではなく、ドローは残念だったが、妥当な結果。
ケガから復帰した守田は、それほど機能しなかった。

J1リーグも残り5試合。
勝ち点で並んでいた2位広島が敗れたため、勝ち点1差となった。

アウェイが3試合続いたが、次はホームで神戸戦(J1 #30)。
阿部と守田が出場停止となるが、家長が復帰する。
下田も起用して、いい内容を見せてほしい。

■goal

■judge
ソンリョン(1) 6.5 機会は少なかったが、CKやクロスボールをしっかりパンチング。
エウシーニョ(18) 6.0 右サイド深く入り込みチャンスを演出。後半は守備に追われた。
奈良竜樹(3) 6.5 ハイボールを競り合うが、冷静さもほしい。23分、中村のFKをヘッド。
谷口彰悟(5) 6.5 2人のFWによるカウンターを防ぎ、セットプレーをクリアし続けた。
車屋紳太郎(7) 6.0 66分、75分と縦に仕掛けてクロス。最後は引いて守り切った。
大島僚太(10) 6.0 79分、ドリブルで中央を突進する。これ以外は落ち着いたプレー。
守田英正(25) 5.5 ボールを受ける動きを繰り返す。ただ、キラーパスは通せなかった。
阿部浩之(8) 5.0 19分、69分、73分とシュート。攻守に活躍するが、イエロー2枚で退場。
中村憲剛(14) 5.5 下がってはパスを出し、前ではプレスを仕掛けた。CKでチャンスを作る。
登里享平(2) 5.5 2分、クロス性のシュート。珍しく1対1のドリブルでボールを失った。
小林悠(11) 6.0 8分にポストに当て、36分にはPKを獲得したが決められなかった。

■sub
66(25)知念慶(20) 5.5 73分にポストプレー。77分にPA内で粘ってクロスを入れる。
82(11)長谷川竜也(16) 5.5 カウンターを狙う。90分、ドリブルでキープする。
85(2)鈴木雄斗(27) 5.5 右MFに入ったが、低い位置でのプレーが続いた。

■bench
新井章太(30) 舞行龍(29) 下田北斗(22) 齋藤学(37) 

■coach
鬼木達 5.5 日程の有利さを活かせなかったが、最低限の結果を得た。

■referee
村上伸次 5.5 PKも阿部のレッドも妥当。川崎寄りだったが、後半は鹿島寄りに。

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