2017/12/10

171210J1リーグ優勝記念パレード(フォトレポ)

2017 J1リーグ優勝記念パレード(フォトレポ)

J1リーグ優勝が決まった大宮戦(J1 #34)から中7日。
12月10日(日)、J1リーグ優勝記念パレードが実施された。
11時30分に川崎市役所第三庁舎前をスタート。

オープントップのバス(スカイバス東京)は、2台用意された。
第三庁舎前での出発前セレモニーは全員が1号車に乗って。
市長挨拶、藁科社長挨拶、鬼木監督挨拶、中村選手代表挨拶、SHISHAMO花束贈呈。

選手たちは1号車・2号車に分乗して、洗足学園大学のファンファーレでパレードスタート。
市役所通りをJR川崎駅方面に進み、駅前東交差点で左折。
駅前南交差点でパレードは終了した。

なお、日本代表に参加している5選手は不参加。
 小林悠(11)、谷口彰悟(5)、車屋紳太郎(7)、大島僚太(10)、阿部浩之(8)。
ブラジル人4選手も帰国していて不参加。
 エウシーニョ(18)、ネット(21)、エドゥアルド(23)、ハイネル(22)。
今シーズン限りの退団が発表された選手も参加してくれた。
 井川祐輔(4)、狩野健太(25)、大塚翔平(27)。 ※ハイネルは帰国済。

「祝!脱・無冠ターレ」を掲げるパレードバス。
散々揶揄されてきた「無冠ターレ」を、チーム自ら使った
ことに批判もあるようだが、我々にはデフォルト。

川崎市役所第2庁舎のビッグ・ユニ。
タイトルを示す星の位置は、他チームでは左胸のエンブレムの
上が多い。しかし、ユニフォーム規定に位置の制約はない。
斜め上の流れで、星を腹部に付けてもいいかもしれない。

2017明治安田生命J1リーグ優勝エンブレム。
黄色成分が入って、色合いがいつものチームカラーと異なる。

知念、安藤、長谷川、狩野。奥にケンゴ。

板倉、狩野、知念、安藤。

SHISHAMOの3人。

何かを指示するノボリ。

シャーレ型クッションを掲げる板倉と狩野。

本物シャーレのケンゴと風呂桶シャーレの安藤。

長谷川。

格好良すぎる家長。
右に田中と三好。

シャーレ型クッションを抱える三好と武岡。
奥に田中、金通訳、ソンリョン。

エドゥ(看板参加)、新井、谷口(看板参加)、ポープ、森谷。

2017/12/03

171202川崎5-0大宮(J1 #34)★

川崎5-0大宮(等々力, 14:00KO, 25,904人)

J1リーグ最終節はホームで大宮と対戦する。
1位鹿島とは勝ち点2差の2位。
得失点差は上回っているため、川崎が勝ち、鹿島がドロー以下であれば逆転できる。
3位C大阪とは勝ち点6差で、2位以上はすでに確定している。

ACL決勝のため変則日程となった浦和戦(J1 #33)から中2日。
先発はG大阪戦(J1 #32)、浦和戦と3試合連続して同じ。
ベンチも浦和戦と変わらない。














大宮はJ1リーグ17位で、J2への降格が確定している。
ただ、来シーズンからはJ1リーグ16位17位の降格チームもルヴァンカップに出場できる。
18位新潟と勝ち点で並んでいるため、YLC出場権がかかっている。

アウェイでの開幕戦(J1 #1)は0-2で勝利した。
その後、川崎OBの伊藤彰が監督となるが、等々力に凱旋する前に解任された。

■1st half
1分、川崎が先制する。
中村からボールを受けたエウシーニョが、ドリブルで持ち上がる。
中央でDFを引き寄せてから、左の阿部にパスを届ける。
奥井諒(19)が阿部に寄せ切れず、小さなモーションからミドルを決めた。

大宮はいきなり失点したが、落ち着いて攻めていく。
守備では自陣深く押し込まれるが、ボールを奪ってから素早く前に運ぶ。
7分に瀬川祐輔(44)、21分にマルセロ・トスカーノ(33)、30分に茨田陽生(40)がシュート。
いずれも大きく外れたが、CKも4本獲得していて、悪くはなかった。

川崎はリズムカルにボールを回していった。
ワンタッチで縦に入れることが多く、狭いスペースを攻略していく。

45+2分には追加点。
阿部が左サイドで家長に縦パスを送って、家長がマイナスのクロス。
ふわっとしたボールを中央で待ち受ける小林がヘッドで決めた。
PA内の大宮のDFは、クロスを眺めるだけで、小林をフリーにしてしまった。

■2nd half
後半になっても川崎は華麗なパスワークを繰り広げる。
次々に動きながら、簡単にシュートシーンを作っていった。
ボールを奪われてもプレスが早く、大宮に長くボールを持たせない。

60分、家長が再び左サイドから早いクロスを入れて小林がゴール。
GKとDFの間をきれいに通した美しいアシストだった。

3点差となり、川崎が少しペースを落とす。
大宮がパスをつなげるようになり、攻勢に出てきた。
69分、マテウス(16)のミドルは、ソンリョンがキャッチ。
70分、トスカーノのクロスを受けた和田拓也(22)のシュートはポストに当てる。
前半よりもゴールに近づいたが、決めることはできなかった。

80分、PA内の車屋が中村からのパスを受けたところを瀬川が倒してPK。
厳しい判定だったが、小林がPKを決めてハットトリック達成。
90+6分には長谷川がカウンターで5点目を決めた。

■summary
勝たなくてはならない試合。
体力的にも中2日で厳しい状況だったが、圧勝した。
パスワークも単につなぐだけでなく鋭く攻撃的。
ボールを失っても、すぐに戻ってプレスを仕掛けていった。
美しいサッカーを展開して、結果を出した。

3点差となってからは、ペースを落として大宮にボールを持たせる。
体力を温存しながら、うまく時間を進めていった。
状況に応じて緩急を付ける試合運びも素晴らしかった。

大宮は良いプレーがないわけではなかった。
しかし、PA内まで攻め込まれることが多く、簡単に川崎のFWにマークを外された。
正直にいえば、勝ち点を得ることは極めて難しかった。

J2から昇格した昨シーズンは、J1リーグ5位と健闘したが、2年間でJ2に降格。
最下位18位に落ちたことで、ルヴァン出場権も失った。

■champions★
首位鹿島がドローに終わり、年間勝ち点72で並び、得失点差で上回った。
最終節で逆転し、川崎はJ1リーグを初めて制覇した。
1999年、2004年のJ2リーグ優勝に続き、3度目のタイトルを獲得。















シーズン序盤、エウシーニョ、エドゥアルド、家長、舞行龍が長期離脱。
4月には甲府戦(J1 #6)札幌戦(J1 #7)清水戦(J1 #8)と3連続ドローのあと、C大阪戦(J1 #9)で敗戦。
戦力が整わない中、苦しみながらも勝ち点を拾っていった。

J1リーグでは4敗したが、最後に負けたのは7月29日の磐田戦(J1 #19)
8月以降の15試合は、11勝4分で終えた。
さらにルヴァンカップ決勝(YLC Final)の敗戦後、最後の3試合を3連勝。
34試合で得点71、失点32。
1試合当たり2点以上得点し、失点は1点以下だった。
小林がキャリアハイの23ゴールを決め、得点王となった。















天皇杯はすでに敗退しているため、今シーズンが終了。
2018シーズンは6度目のACLに加え、ゼロックス・スーパー・カップに初出場する。

■goal
1阿部浩之(8) 45+2,60,81PK小林悠(11) 90+6長谷川竜也(16) 

■judge
ソンリョン(1) 6.5 左足でのキックは安定。90分、カウエ(37)のヘッドを掻き出す。
エウシーニョ(18) 6.0 先制アシスト。攻撃は積極的だったが、守りは後手に回った。
奈良竜樹(3) 6.5 7分、フィードミスでシュートを許す。しっかり守り、ロングボールも供給。
谷口彰悟(5) 7.0 状況に合わせた守備の選択が素晴らしかった。もちろんパスも完璧。
車屋紳太郎(7) 6.5 左サイドからクロスを何度も供給する。70分、PKを獲得。
大島僚太(10) 6.5 プレッシャーが少ない中、ドリブルを交えて中盤を支配した。
ネット(21) 6.5 パスコースを作る動きを続ける。縦への突破は成功しなかった。
家長昭博(41) 7.5 左にポジションを移してクロスで2アシスト。右クロスも良かった。
中村憲剛(14) 6.0 周囲を走らせながら試合を握った。42分、車屋のクロスをヘッド。
阿部浩之(8) 6.5 久しぶりのゴールは価値ある先制点。72分の決定的なヘッドは外した。
小林悠(11) 7.5 3ゴールで逆転得点王。動き出しでDFを剥がしてフリーになった。

■sub
82(18)田坂祐介(6) 5.5 右SBに入り、引き気味にポジショニング。
84(21)森谷賢太郎(19) 5.5 中盤を駆け回ってスペースを引き締めた。
89(8)長谷川竜也(16) 6.5 90+1分のGK1対1ではパスを選択したが、90+6分にゴール。

■bench
新井章太(30) 登里享平(2) 三好康児(13) 森本貴幸(9) 

■coach
鬼木達 6.5 完勝に導く。3点差となったあとの選手交代が遅かった。

■referee
家本政明 6.0 接触プレーの判断が的確でスムースに裁いていたが、PK判定は微妙か。

2017/11/30

171129浦和0-1川崎(J1 #33)

浦和0-1川崎(埼玉スタジアム, 19:30KO, 24,605人)

G大阪戦(J1 #32)から中10日、アウェイ浦和戦。
浦和がACL決勝に出場したため、変則的な日程となった。
11月末の平日ナイターだが、寒すぎることはなかった。

すでに第33節を終えた1位鹿島と勝ち点5差、3位C大阪と勝ち点6差。
ドローに終わると、今シーズンの2位が確定することとなる。

先発はG大阪戦とまったく同じ。
ベンチからは武岡が外れて、登里が入った。














浦和はACL決勝第2戦を制し、ACLのタイトルを獲得した。
J1リーグは7位。2試合を残して、7位以下が確定している。
中3日かつ消化試合となったこともあり、ACLから先発6人を変更。

今シーズン、浦和との対戦は4試合目。
 J1リーグのホーム(J1 #13)では4-1で勝利。
 ACL準々決勝(ACL QF #1,#2)は優位に進めていたが、第2戦、車屋の一発退場から敗退した。

■1st half
浦和は立ち上がりからプレスを仕掛けるが、なかなかボールを奪えない。
徐々に引いてブロックを構え、体力を温存するようになる。

川崎がボールを支配して、14分に早くも先制。
谷口が奪って右サイドの家長に展開するショートカウンター。
家長は菊池大介(38)とマウリシオ(2)をドリブルで華麗に抜き去って、クロスを入れる。
ゴール前で右に動いたGK西川周作(1)の逆を突いて、小林がゴール。

1点リードしたあとは浦和がボールを保持する。
川崎にボールを渡しても、ラインを高く保ったまま素早くプレス。
大島とネットに簡単にプレーさせず、縦パスを入れさせない。
パスコースを消して、サイドに追い込んで囲んでいった。

浦和の攻撃は単純なアーリークロス主体。
崩すプレーはできなかったが、それでも何度かチャンスを作れていた。
















■2nd half
後半になっても浦和の攻勢は続く。
川崎はゴール前に釘付けになり、60分以降は防戦一方となる。
セカンドボールを拾えず、ボールを奪っても、浦和のプレスバックにはまった。
プレスを切り抜ければチャンスになったが、少なかった。

浦和はPA近くでのワンタッチパスで揺さぶってくる。
大島とネットが前半にイエローを受けていたため、バイタルでの守備が緩かった。
中央突破は許さなかったものの、サイドを広く使われて攻撃を受ける。

右サイドはエウシーニョが粘れなくなったが、奈良が手広くカバー。
そして78分に登里を左サイドに入れると、浦和はアーリークロスに転換した。
しかし、谷口と奈良が固めるゴール前は攻めきれない。
82分に槙野智章(5)、84分に柏木陽介(10)と主力を投入するが、時間が足りなかった。

■summary
決定機を量産したG大阪戦と結果は同じ1-0。
勝てたことは良かったが、目を惹くような美しい攻撃は少なかった。
押し込まれて防戦を強いられる時間が長く、ボールもつなげなかった。

ただ、守りは集中していて、最後まで綻びを見せなかった。
欲をいえば、先制したあとも攻撃を続けたかったところ。













浦和は消化試合でサブ組主体だったが、善戦を見せた。
柏木の不在が響き、ゴールに至るアイディアが足りなかった。
それでもボールを支配して、サイド攻撃を中心にゴールに迫った。
マンマークも効いていて、川崎のプレーの選択肢を奪って攻撃を封じた。

次節は中2日、勝ち点2差の2位で迎える大宮戦(J1 #34)。
今シーズンの最終戦となる。良い内容で、良い結果を残したい。

■goal
14小林悠(11) 

■judge
ソンリョン(1) 6.5 7分、武藤雄樹(9)の決定機を防ぐ。足を痛め谷口にキックを委ねる。
エウシーニョ(18) 5.5 淡白な守備でボールに喰い付けず。31分、ボレーシュート。
奈良竜樹(3) 7.0 右サイドを手広くカバー。詰められる前に的確にパスを出した。
谷口彰悟(5) 7.0 クロスを跳ね返し続けた。77分、ズラタン(21)の独走を止める。
車屋紳太郎(7) 5.5 攻守とも武藤と森脇良太(46)の2人と対峙。数的不利で苦しむ。
大島僚太(10) 5.5 15分にイエローを受け、厳しく守れない。マンマークで封じられる。
ネット(21) 5.5 サポートが少なく慌ててプレーしてしまう。落ち着けなかった。
家長昭博(41) 6.5 ドリブルで局面を何度も切り開いた。14分、2人抜きからアシスト。
中村憲剛(14) 5.5 ボランチ横に落ちてボールに触る。71分、ヘッドは右に外れる。
阿部浩之(8) 5.5 まだまだ本調子には遠い。守備では奮闘するが、パスが来なかった。
小林悠(11) 6.5 14分に決勝ゴール。31分にも美しいトラップから決定的なシュート。

■sub
78(8)登里享平(2) 6.0 左サイドに鍵を掛けた。縦へのドリブルも仕掛けた。
90+1(14)田坂祐介(6) 5.5 慎重にポジションをとって、守備ブロックを構築。
90+4(11)森本貴幸(9) 6.0 思い切り良くロングシュートを放った。

■bench
新井章太(30) 森谷賢太郎(19) 三好康児(13) 長谷川竜也(16) 

■coach
鬼木達 6.0 結果は出したものの、守勢に回る時間帯が長くなった。

■referee
松尾一 5.0 前半のイエロー4枚は簡単に出しすぎ。リスタートの位置も神経質に直した。

2017/11/18

171118川崎1-0G大阪(J1 #32)

川崎1-0G大阪(等々力, 14:00KO, 21,529人)

YBCルヴァンカップ決勝(YLC Final)で、C大阪に敗れて2週間。
代表ウィークを挟み、しばらく間隔が空いた。
天候は小雨。気温が低く、観戦するには寒かった。














YLC決勝から先発は2人変更。
出場停止だった奈良とケガ明けの阿部が先発する。
代わりにエドゥアルドがベンチ外、三好はベンチスタートとなる。
日本代表のヨーロッパ遠征に招集された(出場なし)車屋も先発。

ベンチには武岡、田坂、森本が新たに入る。
武岡は5月23日のムアントン戦(ACL R16 #1)以来のベンチ入り。
6月15日に左膝蓋骨軟骨を手術し、6ヶ月程度を要する見込みだった。
登里、板倉、知念がベンチから外れている。














ガンバ大阪はJ1リーグ10位。
6月25日のアウェイ(J1 #16)は1-1のドロー。
お互いの良さを存分に見せ合い、攻撃を仕掛け続けた好ゲームだった。

■1st half
ガンバはつなぐことができず、縦へのロングボール主体の攻撃。
川崎のコンパクトな陣形を崩せず、プレッシングで抑え込まれた。
中盤も最終ラインも前線に蹴り込むことを強いられた。
1トップの呉屋大翔(13)が競り合ったが、ほとんど勝てなかった。

川崎は分厚い攻撃を披露する。
中盤で細かいパスワークを繰り広げ、ラストパスを供給する。
4分小林、15分中村、26分エウシーニョ、28分奈良、45分家長とチャンスを迎える。
ゴールは決まらなかったが、決定機を立て続けに作り出した。
45+2分には、小林が初瀬亮(35)にPA内で倒されるが、PKとはならなかった。

グルージャ盛岡公式マスコット「キヅール」














■2nd half
ガンバは46分、1トップを呉屋から赤﨑秀平(53)に交代する。
さらに52分、長沢駿(20)を入れて2トップとするが、大勢は変わらない。
ロングボールの精度は低いままで、チャンスを作れなかった。

川崎は前半と同じように攻撃を仕掛けていく。
50分阿部、54分小林、56分阿部、58分家長、60分エウシーニョとチャンスを量産。
さらには73分、76分、78分と家長が連続して決定機を迎えるが、決められない。

枠内にシュートが飛べば、GK東口順昭(1)が素晴らしいセービングを披露。
何度も1対1の局面を迎え、至近距離からシュートを浴びたが、すべて防いだ。

82分、ようやく川崎にゴールが生まれる。
中村の右CKを家長が落とし、エウシーニョが東口の股抜きで決めた。

リードされてもガンバに迫力はないままだったが、90+4分。
なんでもないボールをPA内で谷口がハンドしたが、笛はなかった。

■summary
6月の対戦では両チームが拮抗していたが、今日は実力差が大きかった。
川崎のショートパスにガンバは振り回されて、ゴールに何度も迫られる。
2CBの三浦弦太(2)と今野泰幸(15)がラストパスをカットできず、マークを外した。

東口の素晴らしいセーブで耐えていたが、決壊は時間の問題。
攻撃も機能せず、前線を目掛けたロングボールは簡単に奪われた。

勝つ可能性は、失点ゼロで抑えつつ、PKをもらうくらいしかなかった。
ただ、そんなサッカーはガンバには似合わない。
願わくば、お互いに攻め合う好ゲームを期待したい。

川崎は数多ある決定機を決められず、ゴールが82分と遅かった。
しかし、ガンバ相手にこれだけ一方的に攻撃ができれば文句はない。
特にネットのラストパスが有効で、決定機を作った。
大島や中村、家長のサポートを得て、動きすぎずに効果的にパスを出した。
守備もコレクティブで、ボールへの寄せも早かった。

90+4分の谷口のハンドはPKに値する。
しかし、45+2分の初瀬のチャージを流していたことで、荒木主審は吹きにくかったのかもしれない。

■goal
82エウシーニョ(18)

■judge
ソンリョン(1) 5.5 ボールに触る機会が少なかった。
エウシーニョ(18) 6.5 PA内中央からのシュートが多かった。82分、決勝ゴール。
奈良竜樹(3) 6.5 セットプレーでゴールを狙う。パスを散らしてプレスを抜けた。
谷口彰悟(5) 6.5 完璧に守っていたが、90+4分に安易にハンド。ジャッジに救われる。
車屋紳太郎(7) 6.0 左サイドをフリーで駆け上がったが、クロスは今ひとつ。
大島僚太(10) 7.0 積極的にゴールを目指すプレー。ドリブルでいとも簡単にかわした。
ネット(21) 7.5 何度もラストパスを通して決定機を作る。余裕を持ってプレー。
家長昭博(41) 7.0 中盤で攻撃の流れを組み立てる。フリーのシュートを外した。
中村憲剛(14) 6.0 プレースキックは素晴らしい。流れの中では光らなかった。
阿部浩之(8) 6.0 早いモーションから積極的なミドルを放つ。守備でも貢献。
小林悠(11) 6.0 ポストプレーは良かった。30分、GKと1対1となったがパスを選択。

■sub
76(8)長谷川竜也(16) 5.5 チャンスに絡めず。左サイドで時間を消費した。
87(10)森谷賢太郎(19) 5.5 どんどんスプリントして、ボールを追った。
90+4(41)田坂祐介(6) 5.5 プレー機会がほとんどなかった。

■bench
新井章太(30) 武岡優斗(17) 三好康児(13) 森本貴幸(9)

■coach
鬼木達 6.5 ゴールは少なかったが完璧なゲーム。交代策も適切。

■referee
荒木友輔 5.0 谷口のハンドは流すべきではなかった。これ以外は抑制的に裁いた。

2017/11/04

171104C大阪2-0川崎(YLC Final)

C大阪2-0川崎(埼玉スタジアム, 13:00KO, 53,452人)

YBCルヴァンカップの決勝は、C大阪との対戦となった。
水浸しの日立台での柏戦(J1 #31)から中5日。
3連休の中日で、秋晴れに恵まれた。














柏戦から先発は3人が変更。
ケガで離脱していたソンリョンと大島、出場停止だったネットが先発する。
新井、森谷がベンチへ、奈良は仙台戦(YLC SF #2)で退場したため出場停止。
谷口がボランチからCBに回り、エドゥアルドをコンビを組む。














C大阪はJ1リーグ3位。
YLCはグループリーグを2位で通過。
GL3位とのプレーオフを制し、トーナメントを勝ち抜いて決勝に進出。
J1リーグでの対戦は、長居(J1 #9)で負け、等々力(J1 #28)では勝っている。

■1st half
立ち上がり1分、ミスから失点する。
柿谷曜一朗(8)がヘッドで流したボールをエドゥアルドがクリアミス。
そのまま杉本健勇(9)が抜け出して、先制されてしまう。

川崎は1点を追いかけてボールを保持する。
大島とネットのボランチは比較的自由にプレーする。
セレッソが中央をしっかり固めていたため、サイド攻撃が中心となった。
特に右サイドからは、エウシーニョと家長が絡んでゴールに迫る。
左からは、三好がドリブルで変化を付けた。

セレッソは守備ブロックを作ってカウンター。
41分には清武弘嗣(46)が強烈なミドルを放ったが、ソンリョンが防いだ。

■2nd half
後半開始から、三好を下げ、長谷川を投入する。
48分、エウシーニョの右クロスを小林がシュート。
56分には家長の右クロスを再び小林がオーバーヘッド。
前半と同じように、サイドの深い位置から攻めていった。

75分、エウシーニョに代えて知念を投入する。
左サイドでスプリントを繰り返していた長谷川が右SBに回った。
しかし、この交代で、川崎の攻撃は失速してしまった。
左サイドでの優勢を失い、さらに長谷川は右サイドではミスが目立った。

90+2分、セレッソが深い位置からのカウンター。
川崎の選手は戻らず、3対2の状況を作られてソウザ(6)がゴール。
ロスタイムは残っていたが、谷口は立ち上がることができなかった。

■summary
開始直後の杉本のゴールで、両チームのゲームプランが大きく動いた。
セレッソは自陣中央を固めて、カウンターを仕掛けていく。
マテイ・ヨニッチ(22)がはっきりとしたクリアでプレーを切る。
分かりやすい戦術で、川崎にゴールを許さなかった。



川崎はセレッソの守備を攻略するためのアイディアに欠けた。
バイタルエリアからのミドルがほとんどなく、DFを引き出せない。
復帰戦となった大島は、消極的なパスの選択が目立った。
中村もパスの出し入れでギャップを生み出せず、崩せなかった。
サイド攻撃も、三好とエウシーニョを交代させると迫力が失われた。

ボール保持はできたが、膠着した状況を打ち破れなかった。
残念ながら、ルヴァンカップは4度目の準優勝に終わった。

■goal
1杉本健勇(9) 90+2ソウザ(6)

■judge
ソンリョン(1) 6.0 安定したキャッチとキックを見せた。2失点は仕方がない。
エウシーニョ(18) 6.0 右サイドで広く受けて仕掛ける。16分、32分にシュート。
谷口彰悟(5) 6.0 カウンターを危な気なく止め、中盤にパスを入れる。
エドゥアルド(23) 4.5 1分、ミスで決勝点を与える。その後は持ち直した。
車屋紳太郎(7) 5.5 後半、高いポジションに進出してクロスを狙った。
大島僚太(10) 5.0 復帰戦。タッチは完璧だったが、勝負に出られなかった。
ネット(21) 5.5 ボールを受けて左右に散らした。落ち着いてプレーする。
三好康児(13) 5.5 強引なドリブルの仕掛けは効果的。30分、ロングシュート。
中村憲剛(14) 5.0 キック精度も状況判断も今ひとつだった。焦ってしまったか。
家長昭博(41) 5.5 右サイドで細かくつなぎ、ポイントを作っていった。
小林悠(11) 5.5 チャンスはあったが、シュートを決めることができなかった。

■sub
HT(13)長谷川竜也(16) 5.0 左サイドでは効いていたが、右SBでは活きなかった。
75(18)知念慶(20) 5.0 77分、ドリブルでカウンター。シュートはできず。
80(21)阿部浩之(8) 5.0 87分、フリーのシュートは大きく外す。

■bench
新井章太(30) 登里享平(2) 板倉滉(28) 森谷賢太郎(19)

■coach
鬼木達 4.5 エウシーニョを外し、長谷川を右SBに入れる采配は失敗。森谷も起用すべき。

■referee
西村雄一 6.5 イエローをぎりぎりまで出さず、試合を落ち着かせた。

2017/10/29

171029柏2-2川崎(J1 #31)

柏2-2川崎(日立台, 16:00→16:30KO, 9,512人)

水曜日(天皇杯 QF)に続いて、中3日で柏と再戦する。
 等々力での天皇杯準々決勝は、ターンオーバーを行った。
 連続して先発するのは新井、エドゥアルド、奈良、車屋、森谷、家長の6人。


1週前の広島戦(J1 #30)と比較すると、先発は1人変更。
 家長は広島戦は出場停止で先発復帰し、長谷川がベンチに回る。
 ネットは、広島戦に続いてこの試合まで出場停止。


柏は天皇杯でターンオーバーしておらず、先発変更は2人のみ。

台風第22号の影響で、大雨でピッチは水浸し。
 試合開始を30分遅らせ、必死にスタッフが排水していた。
 しかし、水はけが悪い日立台では、焼け石に水。
 水溜りでボールが止まる最悪のピッチ状態。

■1st half
通常ならラインを割るような強いボールも途中で止まる。
 ドリブルしてもボールが残ってしまって相手に奪われる。
 縦にルーズボールを蹴り込んで、競り合うしかない状況だった。

スローインもできるだけ前へと投げていく。
 自ゴールからボールをなるべく離すことが重要だった。

■2nd half
48分、奈良が水たまりに浮いたボールのクリアを失敗。
 クリスティアーノ(9)に拾われて、ハモン・ロペス(20)がゴール。
 柏がピッチ状態を活かして先制点を奪った。

続いて52分。
 スローインを受けてハモン・ロペスがゴールライン近くでキープ。
 そのまま中央へクロスを入れると、エドゥアルドが触れずに空振りしてしまう。
 ディエゴ・オリヴェイラ(11)がトラップして難なく2点目を決めた。

2失点後は、川崎が決定機を量産する。
後半開始から森本、53分に知念を投入する。
 この2人がロングボールを拾ってポイントを作る。
 柏の最終ラインを押し下げつつ、ゴールに迫った。
 60分の森本、62分の家長のヘッドはどちらも決定的だった。

70分、家長が戻したボールを車屋が縦方向へクロス。
 知念が抜け出してヘッドを決めて、1点差となる。
90分、再び車屋がふわりとしたクロスを上げると、小林がヘッドで同点とした。

■summary
日立台は屋根が少なく、観客が濡れることはやむを得ない。
 しかし、ピッチの水はけに難があり、開催すべきでなかった。
 延期して、少しでもマシなピッチで試合すべきだったと考える。

水に浮いて止まるボールはコントロールもままならない。
 両チームともパスサッカーを志向するが、まともにプレーできなかった。
 サッカーという競技に値しなかったのは、とても残念。

次は中5日でルヴァンカップ決勝のC大阪戦(YLC Final)。
 ネットは出場できるが、仙台戦(YLC SF #2)で退場した奈良は出場停止。
 いつもと同じようにパスをつなぎ、いい結果を出したい。

■goal
48ハモン・ロペス(20) 52ディエゴ・オリヴェイラ(11)
70知念慶(20) 90小林悠(11)

■judge
新井章太(30) 5.5 濡れたボールの処理は適切。気迫はあったが、キックは微妙。 
エウシーニョ(18) 5.5 良さは出せず。52分、ハモン・ロペスにクロスを許した。
奈良竜樹(3) 5.0 48分、ボールを奪われ失点。クリアできる状況だったが、判断ミス。
エドゥアルド(23) 4.5 52分、ヘッドを空振りして失点。ボールを前につなげなかった。
車屋紳太郎(7) 7.0 ハモン・ロペスに苦しんだが、後半2アシストで同点に導いた。
森谷賢太郎(19) 5.0 頭上を飛び交うボールに触れなかった。前半のみで交代。
谷口彰悟(5) 6.5 ボールを競り合いで跳ね返し、丁寧にパスをつないだ。
三好康児(13) 5.0 ドリブルは困難な状況。活躍できるピッチではなかった。
中村憲剛(14) 6.0 後半はボランチに入り、ロングボールを左右に供給した。
家長昭博(41) 5.5 高い技術力でボールを運んだ。62分のヘッドは決めたかった。
小林悠(11) 6.0 56分、65分とチャンスを逸したが、90分、同点ゴールを決めた。

■sub
HT(19)森本貴幸(9) 6.5 無類の強さでボールを受けた。決定機は外した。
53(13)知念慶(20) 6.5 車屋の縦クロスに飛び込み、J1リーグ初ゴールを決める。
88(41)板倉滉(28) 5.5 ロスタイムに迎えた決定機は外した。

■bench
安藤駿介(24) 登里享平(2) 長谷川竜也(16) ハイネル(22)  

■coach
鬼木達 6.0 森本と知念の投入で同点に追い付く。先発の選択は失敗。

■referee
飯田淳平 6.5 雨の中、適切なジャッジ。安定してゲームを進めた。

2017/10/26

171025川崎0-1柏(天皇杯 QF)


川崎0-1柏(等々力, 19:30KO, 9,968人)

天皇杯準々決勝は柏との対戦となった。
水曜日の等々力開催。いつもの平日より遅めの19時30分キックオフ。
天皇杯は、9月20日の清水戦(天皇杯 R16)以来、1ヶ月ぶり。

広島戦(J1 #30)からは中3日。
次節柏との再戦(J1 #31)も中3日で、ターンオーバーを実施する。
先発は7人を変更。
新井、田坂、ネット、知念、家長、ハイネル、森本が出場。
残りの4人、奈良、エドゥアルド、車屋、森谷が続けて先発する。



広島戦で先発した谷口、三好、中村、長谷川、小林がベンチに回る。
ソンリョン(負傷)、エウシーニョはベンチ外となった。
ベンチには新たに安藤、引き続き登里が入った。



柏はJ1リーグ5位。
3月10日のホーム(J1 #3)での対戦は、2-1で勝利している。
日曜日の大宮戦から、先発の変更は2人のみ。
出場停止だったクリスティアーノ(9)が復帰するなど、フルメンバーを組んだ。

■1st half
川崎はボランチの森谷とネットが比較的自由にボールを受ける。
知念が強引にシュートを放ち、家長、森本も突破を図っていった。
決定機は作れなかったが、PA近くまでボールを運べていた。

柏はセカンドボールを拾い、パスをつないだ。
パスコースを複数作り、素早く回していった。
川崎がプレスを掛けると、無理せずに前戦のクリスティアーノ目掛けてロングボール。
28分のキム・ボギョン(15)、32分と40分のクリスティアーノと決定機を作り出した。

■2nd half

後半開始から、森本に代えて中村を投入する。
パスワークは少し向上したが、柏の最終ラインを打開することができない。
粘り強く守る柏に対して、パスミスでボールを失いがち。

柏は前半よりもパスをつないだ。
ハイプレスを受けても余裕を持ってかわしていく。
ボールを保持する時間が長くなる。

61分、ショートコーナーからクリスティアーノ。
ドリブルでゴールに近づいて、素晴らしいミドルを決めた。
ハイネルの寄せが遅れ、新井が防ぐことは難しかった。

リードした柏はリスクを冒さず、中央を固めてカウンターを仕掛ける。
クリスティアーノのキープ力を活かしながら、時間を使っていった。

登里と小林を投入して、勝負を仕掛ける。
しかし、効果的な攻撃ができないまま、タイムアップを迎えた。

■summary
柏はプレスを受けても慌てずに、前のスペースを狙った。
クリスティアーノが抜群の運動量で、ボールをキープした。
リードを奪ってからも、醜い時間稼ぎをしなかった。
正々堂々と美しく勝利した。

川崎はボールを失うと、奪い返すのに時間がかかった。
ミドルも少なく、守備ブロックに策なく突っ込み、簡単に守られた。
選手交代も効果が薄く、チームは活性化しなかった。














主力を揃えた柏に対して、サブ組主体の川崎。
さすがにJ1リーグ5位を相手に勝つことは難しかった。
内容的にも妥当な結果となった。

しかし、ターンオーバーで主力に休養を与えたことは支持できる。
スコアレスで前半を終え、後半に勝負を掛けるプラン。
結果は出せなかったが、可能性はゼロではなかった。

残念ながら天皇杯は敗退した。
次は中3日、柏とアウェイでの再戦(J1 #31)となる。
引き続きJ1リーグで勝ち点を積み、そしてルヴァンカップを獲得したい。

■goal
61クリスティアーノ(9)

■judge
新井章太(30) 5.5 キックが不安定。40分、クリスティアーノの至近距離のシュートを止める。
田坂祐介(6) 5.5 右サイドでボールを引き出したが、クロスは合わなかった。
奈良竜樹(3) 5.5 後半、何度もカウンターを浴び、数的不利となっても対応した。
エドゥアルド(23) 5.0 クリスティアーノに劣勢となる。パス出しも悪かった。
車屋紳太郎(7) 5.5 スペースを埋められて、縦に突破できなかった。
森谷賢太郎(19) 5.5 CKを担当。ネットと分担して前線にパスを出した。
ネット(21) 5.5 比較的フリーで、パスミス少なく、守備でも集中していた。
ハイネル(22) 5.0 周囲と呼吸が合わず、強引に仕掛ける。失点場面は寄せが遅れた。
家長昭博(41) 5.5 36分、PA内に持ち込んでシュート。悪くはなかった。
知念慶(20) 5.5 ボールに触る機会は少なかったが、シュートを狙った。
森本貴幸(9) 5.0 34分、右からシュート。ボールが届かず、前半で交代。

■sub
HT(9)中村憲剛(14) 5.0 パスワークは改善させたものの、ミスが多かった。
64(22)登里享平(2) 5.5 66分、田坂のクロスを強烈なボレーシュート。
79(20)小林悠(11) 5.0 リズムを失ったチームを建て直せなかった。

■bench
安藤駿介(24) 谷口彰悟(5) 長谷川竜也(16) 三好康児(13) 

■coach
鬼木達 5.5 ターンオーバー自体は評価できるが、結果は出せなかった。

■referee
村上伸次 6.5 的確なジャッジでスムースに試合を進めた。

2017/10/24

171021広島0-3川崎(J1 #30)

広島0-3川崎(エディオンスタジアム広島, 14:00KO, 8,319人)

仙台戦(J1 #29)から中6日、アウェイの広島戦。
2週続けてミッドウィークに試合がなく、日程には余裕を感じる。

昨年(2016 J1 #1)と同じように、天候は雨となった。
屋根はメインスタンドに限られるため、2年連続で厳しい観戦環境。
屋根付きの座席にアップグレードしたかったが、そのような制度はなかった。














出場停止でネット(次節も含めて2試合)、家長を欠く。
代わりの先発にはエドゥアルドと長谷川が入った。
エドゥアルドは、9月3日のルヴァン準々決勝FC東京戦(YLC QF #2)以来の先発。
奈良とエドゥアルドでCBを組み、谷口がボランチに上がった。
ベンチには登里が復帰している。

広島はJ1リーグ16位と降格圏。
6月17日のホーム(J1 #15)では、阿部のゴールで1-0で勝利した。
7月4日に2012、2013、2015年の優勝監督森保一が辞任し、ヤン・ヨンソンが監督となっている。

■1st half
川崎は縦に早い攻撃でチャンスを作る。
5分には森谷のミドル、13分には長谷川のクロスからゴール前の小林がヘッド。
どちらも決定的だったが、GK中林洋次(34)が素晴らしい反応で止めた。

広島はアンデルソン・ロペス(44)が右から仕掛ける。
クロスボールを1トップの皆川佑介(22)に入れていった。

どちらかといえば広島が優位だったが、40分。
中村のFKをGK中林が痛恨のキャッチミス。
落としたボールをエドゥアルドがつなぎ、谷口が蹴り込んだ。

続いてロスタイム。
奈良から中村、中村から三好へと2本の縦パスが入る。
前を向いた三好がファーサイドにミドルを決めた。
パスを警戒した水本裕貴(4)が間合いを広げたとはいえ、素晴らしいゴールだった。

■2nd half
後半になると、広島はゴールを狙って前掛かりとなる。
55分には皆川がフリーでクロスに合わせたが、外してしまった。
その後もサイドから放り込みを続けたが、ゴールは生まれない。

川崎は60分に登里、75分に田坂をそれぞれのSBに投入。
崩され気味のサイドを固めながら、試合を落ち着かせていく。

85分、新井のゴールキックを、水本が目測を誤ってしまう。
ボールはそのまま流れ、抜け出した小林がニアサイドに決めた。

■summary
広島は悪くない内容だったが、2つの致命的なミスから敗戦。
決定機は作っていたが、ゴールを決めることができなかった。

40分のGK中林のキャッチミスは、あまりにも稚拙。
雨で濡れていたとはいえ、簡単なボール。
ファイン・セーブも多かった中林だが、考えられないミスだった。
それまでは、両チームの攻守が拮抗していたが、ゲームを壊してしまった。

パトリック(39)


















川崎は敵失に助けられつつ、3ゴールで勝利。
ネットと家長が出場停止だったが、穴は感じなかった。
谷口と森谷のボランチは、守備では安定感があり、攻撃でも縦に早く機能した。














3試合連続で退場者を出していて、数的不利で体力的に厳しい試合が続いていた。
そんな状況の中、理想的に点差を広げて、余裕のある展開となった。
ただ、ソンリョンが負傷交代。
難しい状況はこれからも続いていく。

次は中3日で天皇杯柏戦(天皇杯 QF)。
この日は出場停止だったネットと家長が復帰する。
勝ち上がれば、年末の準決勝あるいは決勝までシーズンが続く。

■goal
40谷口彰悟(5) 45+1三好康児(13) 85小林悠(11)

■judge
ソンリョン(1) 6.0 15分、皆川のシュートを止める。33分、負傷交代。
エウシーニョ(18) 5.5 ボールを失わなかった。攻め上がりは少し控えた。
奈良竜樹(3) 6.5 押される時間帯もあったが、ラインを高く保ち、守り切る。
エドゥアルド(23) 6.0 強くはっきりしたクリアを繰り返す。1アシスト。
車屋紳太郎(7) 5.5 37分、38分と連続クロス。ロペスの仕掛けをしぶとく凌いだ。
森谷賢太郎(19) 6.0 5分、無回転ミドル。縦に強いパスを入れ攻撃をスタートさせる。
谷口彰悟(5) 6.5 ダイレクトパスを多用し、リズムを作る。守備も効いていた。
三好康児(13) 6.0 積極的なミドルで追加点。37分、ヘディングシュート。
中村憲剛(14) 6.5 中央でショートパスを展開。相手ボールを積極的に追いかける。
長谷川竜也(16) 5.5 よく走った。ドリブル突破を図る。守りでは縦を切れなかった。
小林悠(11) 6.5 13分、90+5分の決定機は外したが、難しいゴールを決める。

■sub
33(1)新井章太(30) 6.0 緊急出場だったが、落ち着いていた。1アシスト。
60(16)登里享平(2) 6.0 左サイドの守備を立て直した。90+4分のシュートは外す。
75(13)田坂祐介(6) 5.5 右SBで出場。プレー機会は少なかった。

■bench
板倉滉(28) ハイネル(22) 知念慶(20) 森本貴幸(9) 

■coach
鬼木達 6.5 2人の出場停止を感じさせなかった。サイドの守備を強化する交代策も的確。

■referee
木村博之 6.5 選手が荒れても落ち着かせた。ストレス少ないジャッジ。

2017/10/14

171014川崎3-2仙台(J1 #29)

川崎3-2仙台(等々力, 15:00KO, 18,892人)

代表ウィークのYBCルヴァンカップ準決勝2試合を挟み、2週間ぶりのJ1リーグ。
奇しくも準決勝(YLC SF #1YLC SF #2)を戦った仙台との3連戦となる。
日曜日のYLC第2戦からは中5日となった。














先発は代表帰りの車屋が復帰して、登里がベンチ外となる。
YLCではU21枠で先発した三好も続けて先発する。
ベンチには同じ7名が並んだ。














仙台はYLCには出場できなかった野津田岳人(16)が復帰。
また、YLC第1戦で退場し、第2戦に出場できなかった石原直樹(11)も先発。
ハイボールに強いクリスラン(20)はベンチスタートとなった。

■1st half
クリスランがいない仙台は、長くポゼッション。
フリーの選手にボールを的確に入れ、ワイドを広く使って攻めてきた。
特に左の中野嘉大(23)のドリブルが脅威となる。
1分、9分、14分と西村拓真(30)が決定機を迎えたが、決められなかった。

川崎はボールを回せず、緩急のないカウンター主体。
守備でも後手を踏み、ボールを奪えない時間帯が続いた。
30分過ぎからゴールに迫ることができていたが、42分。
家長が2枚目のイエローを受けて退場してしまう。

スコアレスでハーフタイムを迎えたかったが、45+4分。
中野のダイレクトクロスを野津田に蹴り込まれ先制される。

■2nd half
後半開始から、1枚イエローをもらったネットに代えて長谷川を投入。
中村がボランチに落ち、両翼にドリブルができる長谷川、三好を配置した。

ただ、1人多い仙台が攻勢を続ける。
決定機を作られる中、60分に蜂須賀孝治(4)が右からクロス。
単純なボールだったが、2CBの中央から抜け出た石原がヘッドで決めた。

2点差となって、1人少ない川崎に厳しい状況。
ただ、71分にハイネル、76分に知念を投入していく。
ハイネルはボランチに入り、超攻撃的な布陣となった。

仙台は丁寧にボールをつなげば良かったが、足が止まった。
パスミスが増えて、川崎がカウンターを仕掛けていった。

82分、左の車屋から右のエウシーニョにサイドチェンジ。
カットインしたエウシーニョが浮き上がるミドルを決め、1点差。

84分にも車屋から右サイドに長いボールを入れる。
中央のハイネルがスルーして、小林がいったん戻るドリブルからミドルを決めた。

さらに87分。
大岩一貴(27)のミスパスを長谷川が拾ってショートカウンター。
長谷川は中央にドリブルで進んでから左の小林にボールを流す。
躊躇なく2トラップで小林がミドルを放つと、DFに当たってゴールが決まった。

■summary
怒涛の3連続ミドルで勝利を得ることができた。
ただ、ほとんどの時間は仙台がペースを握っていた。

ハイネル、知念が投入されてから、川崎は前掛かりとなった。
知念が中央で動き、仙台の最終ラインを押し下げる。
広がったバイタルを使って、ミドルを放っていった。

J1リーグ400試合出場のケンゴ。














家長の退場がなければ、後半攻めることができたかもしれない。
しかし、ほとんどチャンスを作れない中、奇跡的な3ゴールを生んだ。

2試合連続で早い時間で退場者を出し、10人でのプレーが長くなった。
残された選手の運動量が多くなり、中村のフル出場が続いた。
後々のコンディションへの影響が懸念される。
もっと余裕のある展開で、勝ち点3を得たいところ。

次節は中6日で広島戦(J1 #30)。
出場停止でネット(2試合)と家長を欠くこととなる。
厳しいが、勝ち点5差で先行する首位鹿島を追いかけたい。

■goal
82エウシーニョ(18) 84,87小林悠(11)
45+5野津田岳人(16) 60石原直樹(11)

■judge
ソンリョン(1) 6.0 2失点は崩されてノーチャンス。9分に西村との1対1を防ぐ。
エウシーニョ(18) 7.0 中野のドリブルに苦しむ。地を這うゴラッソで反撃のきっかけを作る。
奈良竜樹(3) 5.0 追われてパスに余裕がなかった。石原のゴールではマークを外す。
谷口彰悟(5) 5.5 守備に奔走し、2失点で抑える。終盤の反攻を背後で支えた。
車屋紳太郎(7) 6.0 代表帰りで周囲とリズムが合わず。サイドチェンジで2アシスト。
森谷賢太郎(19) 5.0 果敢に走ったが、戻りが遅く、スペースを空けてしまう。
ネット(21) 5.0 雑なプレーが続いた。イエローをもらって前半のみで交代。
家長昭博(41) 4.0 2枚のイエローで退場。少し酷な判定だったが、もったいなかった。
中村憲剛(14) 7.0 最後は1ボランチになりながらも、味方にボールを届けた。 
三好康児(13) 5.5 ドリブルしても打開できない。プレー機会が少なかった。
小林悠(11) 8.0 素晴らしい2ゴールで逆転勝利を導く。プレスも掛け続ける。

■sub
46(21)長谷川竜也(16) 6.0 ドリブルで仕掛けた。ボールカットから3点目をアシスト。
71(19)ハイネル(22) 6.0 ボランチに入る。とはいえ、PA内まで何度も侵入した。
76(13)知念慶(20) 6.5 1トップ。最終ラインを押し下げてバイタルにスペースを作る。

■bench
新井章太(30) 田坂祐介(6) 板倉滉(28) 森本貴幸(9) 

■coach
鬼木達 7.5 予想もできないような驚きの交代策で、逆転勝利に導く。

■referee
池内明彦 4.0 不可解なジャッジが続く。家長の退場は厳しいが、誤審とまではいえない。

2017/10/08

171008川崎3-1仙台(YLC SF #2)

川崎3-1仙台(等々力, 15:00KO, 22,385人)

YBCルヴァンカップ準決勝、第2戦のホームゲーム。
第1戦のアウェイ(YLC SF #1)は3-2で敗れて、中3日。
3連休の中日、15時キックオフ。
集客に苦労するイメージが強いYLCだが、2万2千人を超えた。














先発には登里、三好が入り、板倉、長谷川がベンチへ。
第1戦の前半、機能しなかった3バックではなく、4バックでスタート。
3バックの右を担った板倉が外れため、YLCの21歳以下枠で三好が起用される。

ベンチは、森本が2週間前の神戸戦(J1 #27)以来の復帰を果たし、狩野が外れた。

円陣のあと、1人ダッシュする古林将太。














仙台は第1戦から先発を2人変更。
退場した石原直樹(11)は出場停止、ケガで途中交代した椎橋慧也(34)も外れた。
代わりに平岡康裕(13)と古林将太(29)が先発する。

川崎が決勝進出するためには、勝利が最低条件。
さらに、アウェイゴールで仙台を下回らないことが必要。
ドロー以下では、仙台が勝ち抜けることとなる。

■1st half
川崎はゆっくりボールを動かしながら、ゴールを狙う。
PA近くまで何度も入り込み、裏へのスルーパスも繰り出す。
13分に中村、22分に小林、24分に家長とシュートを放った。

仙台は1トップのクリスラン(20)を目掛けてロングボール。
ただ、第1戦とは異なり、上手くボールが収まらなかった。

29分、森谷がバイタルで待つ中村へ縦パスを入れる。
中村がダイレクトヒールでスルーパスを出し、三好が抜け出す。
GK関憲太郎(21)との1対1を、いとも簡単に三好が制してゴール。

1点を失った仙台は、積極的にプレスを仕掛ける。
川崎のボールを奪って、ゴールに向かってきた。
38分、41分とPA内で細かくパスをつないだが、ゴールは奪えなかった。

■2nd half
後半になると、仙台のプレスは落ち着いて川崎がペースを握る。
47分の三好のシュートはわずかに左に外れたが、49分。
エウシーニョが切れ込んでのシュートはGK関が弾くが、三好が押し込んで2点目。

仙台の攻め手が少なく、有利な戦況だったが、52分。
左サイドで中野嘉大(23)に抜かれた奈良が、後ろから抱え込む。
2枚目のイエローで退場となり、残り40分近くを10人で戦うこととなった。

仙台はサイドを何度も攻略する。
59分、中野がドリブルで3人を剥がしてからゴラッソを決める。

あと1点で敗退となるが、残り時間は長く、厳しい状況。
しかし、仙台はゴール前にロングボールを放り込むことが多くなる。
サイド攻撃が少なくなり、ブロックを中央でしっかり組んで跳ね返した。

66分に長谷川、83分にハイネルを投入し、相手の最終ラインまでボールを追う。
1人少なくとも引き籠らず、カウンターを狙い、時間を使った。

■summary
勝たなければならない試合を、2点をリードして順調に進めていた。
しかし、52分の奈良の退場で暗転した。
ACL浦和戦(ACL QF #2)でも車屋が退場して、敗退したことが脳裏をよぎった。
仙台の攻勢も鋭かったが、10人でもしっかり走り切って、決勝進出を決めた。














第1戦の前半で仙台が3点をリードし、後半と第2戦で川崎が逆転する。
最後は再逆転を狙って仙台が仕掛ける。
180分間、流れが何度も動き、結果は紙一重だった。

第1戦で石原、第2戦で奈良が退場したことは残念だった。
ただ、どちらも正当なジャッジによるもの。














決勝はC大阪と11月4日に対戦する。
YLC(YNC)でこれまで3度決勝に挑み、3度準優勝に終わっている。
少し先の試合となるが、いつも通りのプレーで結果を出してほしい。

次は中5日でJ1リーグ仙台戦(J1 #29)。
YLCに続いて、3試合連続で仙台と対戦することとなる。
J1リーグは、代表から車屋が戻ってくる。
ケガ明けで90分出場した登里を始め、10人でプレーした選手を休ませたい。

■goal
29,49三好康児(13) 90長谷川竜也(16) 
59中野嘉大(23)

■judge
ソンリョン(1) 6.0 安定したキャッチング。PA内まで入り込まれても落ち着いていた。
エウシーニョ(18) 6.0 何度もゴール前にスプリントし、49分、70分、90+2分にシュート。
奈良竜樹(3) 3.5 14分、52分にイエローを受け退場。チームを窮地に。2枚目は不要。
谷口彰悟(5) 6.5 最終ラインを統率し、最後までボールに寄せる。攻撃を跳ね返す。
登里享平(2) 6.0 サイドを狙われて守備に追われる。だが、最後まで破綻しなかった。
森谷賢太郎(19) 6.5 前を向いて縦に攻めるパスを繰り出した。2点の起点となる。
ネット(21) 6.0 丁寧にプレーし、雑ではなかった。中央でボールを差配する。
家長昭博(41) 7.0 24分、ミドル。終盤の圧巻のプレスで1人少ないチームを鼓舞する。
中村憲剛(14) 6.5 1点目を芸術的なヒールでアシスト。ロングボールを供給。
三好康児(13) 7.0 21歳以下枠での出場だったが、2点を決める。勝利に貢献した。
小林悠(11) 6.0 素早い動き出しでチャンスに絡む。最後は疲れて交代した。

■sub
56(19)板倉滉(28) 6.0 スクランブルで右CBに入る。高さを活かして固めた。
66(13)長谷川竜也(16) 6.5 90分に駄目押しゴール。仙台の勢いを封じた。
83(11)ハイネル(22) 6.0 ボールをひたすら追う。86分のシュートはGKの正面だった。

■bench
新井章太(30) 田坂祐介(6) 知念慶(20) 森本貴幸(9) 

■coach
鬼木達 7.0 第2戦は4バックに戻して攻撃を仕掛け、奈良退場後の指示、交代も的確。

■referee
家本政明 6.5 明確で安定したジャッジ。奈良の退場も的確だった。

2017/10/06

171004仙台3-2川崎(YLC SF #1)

仙台3-2川崎(ユアテックスタジアム仙台, 19:00KO, 8,382人)

C大阪戦(J1 #28)に勝利して迎えるYBCルヴァンカップ準決勝。
中3日、仙台との第1戦はアウェイ。
すでに街にはコートを着ている人もいた。
水曜日の19時キックオフで、少し寒さを感じる。














YLCのため、21歳以下の選手を1名以上先発させることが必要。
FC東京との準々決勝2試合(YLC QF #1YLC QF #2)と同じく、板倉が21歳以下枠で先発。
日本代表に初招集された車屋が不在となり、先発から外れる。
残りの10人は、C大阪戦と同じ先発となった。

ベンチには、8月23日の浦和戦(ACL QF #1)で負傷した登里が復帰した。














仙台はJ1リーグで12位。
4月1日にアウェイ(J1 #5)で対戦し、0-2で勝利している。
なお、J1リーグ前節は、ACL準決勝に出場した浦和と対戦。
日曜日の開催で中2日となり、川崎よりも間隔が短い。

■1st half
川崎は右から板倉、谷口、奈良を並べる3バックでスタート。
ただ、パスが回らず、前線までボールを運べない。
森谷とネットの動きが鈍く、3バックのフォローも少なかった。
間合いを詰められて難しいパスを選択し、ボールを失っていく。

仙台はバランスが良い守備で効果的にボールを回収。
三角形のダイレクトパスを組み合わせて川崎のマークを剥がしていく。
フリーになると、クリスラン(20)を目掛けて正確なロングボールを入れる。
クリスランは、奈良や谷口を苦にせず、ポイントを作って味方の攻め上がりを促した。

いくつかの決定機をソンリョンが凌いでいたが、24分。
ネットのロストからショートカウンターを浴び、石原直樹(11)がゴール。
その後も失点を止めることができない。
33分にクリスラン、45+1分にPKで再びクリスランが決める。

ボランチが機能せず、3バックもやられ放題だった。
攻撃も守備もいいところがまったくなかった。

■2nd half
後半から板倉を下げて登里を左SBに投入し、4バックに移行。
仙台は良いプレスを続けるが、少しずつ川崎がペースをつかむ。

61分、クリスランが交代すると、仙台はボールを持てなくなる。
登里のドリブルをきっかけに、ようやく川崎が攻勢を仕掛けた。
72分、中村のCKを奈良がゴールして、1点を返す。

さらに74分、石原が2枚目のイエローで退場すると、仙台は防戦一方。
87分の小林のヘッドはバーを叩くが、90+4分。
小林の折り返しを知念が冷静に頭で押し込み、2点目のアウェイゴールを決めた。

■summary
前半は悪すぎたが、後半なんとか盛り返した。
第2戦に可能性を残したが、それでも仙台が優位で、ドローでも勝ち抜ける。

前半途中で中村をボランチ、森谷をトップ下に動かしたが、状況は変わらず。
後半4バックで改善したことを踏まえると、3バックを早くあきらめるべきだった。














車屋が代表に招集されたが、登里が復帰して左SBで活躍。
プロ初ゴールを決めた知念とともに、チームを救ってくれた。
ただ、ケガ明けなので、起用する時間はもっと短くしたかった。

また、75分、中村がPA内で倒されたところで、川崎ベンチが強く抗議。
自チームが負けていて、さらに数的有利な状況。
なのに、3分ほど貴重な時間を空費した。
抗議した田坂や通訳の中山和也は、利敵行為を深く反省してほしい。

■goal
24石原直樹(11) 33,45+1PKクリスラン(20)
72奈良竜樹(3) 90+4知念慶(20) 

■judge
ソンリョン(1) 5.5 PKを与えて3失点。しかし、ビッグセーブも多かった。
板倉滉(28) 5.0 パスもポジションも保守的。守りでも谷口をサポートできず。
奈良竜樹(3) 5.5 前半はサイドに吊り出された。完璧なゴールで反撃。
谷口彰悟(5) 5.0 28分、ミスパスで決定機を与える。失点後、困惑してしまった。
森谷賢太郎(19) 5.0 7分にミドル。走れずにスペースを埋められなかった。
ネット(21) 4.5 1失点目につながるロスト。試合を通じて良くなかった。
エウシーニョ(18) 5.0 ドリブルでチャンスを伺ったが、打開できなかった。
長谷川竜也(16) 5.0 守備のポジションが高すぎたため、背後を突かれた。
家長昭博(41) 6.0 両サイドに走ってボールを受ける。攻撃を支えた。
中村憲剛(14) 5.5 前半はボールが届かなかった。後半巻き返して1アシスト。
小林悠(11) 5.5 45+2分、87分のシュートはどちらも外した。1アシスト。

■sub
HT(28)登里享平(2) 6.5 ドリブルで左サイドを活性化した。チームを救う活躍。
70(16)知念慶(20) 6.5 中盤でポストをこなしてゴール前へ。プロ初ゴール。
85(19)狩野健太(25) 6.0 ボランチに入り、パスを受けて中盤を動かす。

■bench
新井章太(30) 田坂祐介(6) 三好康児(13) ハイネル(22)

■coach
鬼木達 5.5 3バックで失敗したが、後半、交代策で盛り返した。

■referee
岡部拓人 5.0 不安定な判定に終始した。ただ、PKとレッドの判定は妥当。

2017/09/30

170930川崎5-1C大阪(J1 #28)

川崎5-1C大阪(等々力, 19:00KO, 24,225人)

スコアレスドローに終わった神戸戦(J1 #27)から中6日。
ACLに敗退したため3週間ぶりにミッドウィークに試合がなく、間隔が空いた。














先発は神戸戦から2人が変わる。
左ハムストリング肉離れの大島に加え、症状の発表はないが阿部が欠場。
(10月1日、右膝骨軟骨損傷で1ヶ月離脱と発表された。)
代わりには森谷と長谷川が入った。

ベンチには新たに狩野、三好、ハイネル、知念が入る。
外れたのは森本とエドゥアルド。














C大阪はJ1リーグで4位。
ルヴァン(ベスト4)、天皇杯(ベスト8)に勝ち残っている。
アウェイ(J1 #9)はネット、大島、中村を欠いて2-0の完敗だった。

■1st half
C大阪は1トップの杉本健勇(9)に早めにクロスを入れる。
9分、山口蛍(10)のクロスを杉本が合わせたが、ヘッドは浮いた。
全体的にはクロスの精度は低く、ゴールラインを割ったり、ソンリョンにキャッチされた。

川崎は大島、阿部が欠場したが、スムースにパスがつながる。
セレッソのプレスが緩く、ボランチがフリーとなっていた。
特に森谷は、スペースを積極的にドリブルで突いて、リズムを作り出した。
18分、家長のパスを中村がミドルシュート。
相手DFに当たってコースが変わったが、GKキム・ジンヒョン(21)が素晴らしい反応で防いだ。

19分の中村のCK。ニアに走り込んだ谷口が高い打点でゴール。
ここでもジンヒョンは触ったが、さすがに防げなかった。

その後も攻め続けるが、追加点は前半終了間際となった。
45分、ネットのクロスを、小林がジャンピングボレーで2点目。

■2nd half
後半もセレッソは走れないまま。
ボールに当たりに行けず、セカンドボールを拾えず、攻め手がなかった。
PA内に簡単に入られて攻撃され続けてしまう。

追加点はゴラッソで2発。
52分、エウシーニョが強い弾道のボレー、58分、森谷がドライブシュートを決めた。
どちらも美しいゴールだった。

64分、セレッソはソウザ(6)を投入し、反撃に出る。
ソウザが中盤を締めてチャンスを作り、68分には1点を返した。
しかし、しばらくするとソウザの動きが止まり、攻勢は終わった。

■summary
セレッソはコンディションが悪く、1歩目を踏み出すのが遅かった。
守りではボールホルダーに喰いつけず、攻撃では2人目の動きが少ない。
川崎に自由な攻撃を許し、5失点を喫してしまった。

川崎は複数人が連動する攻撃からゴールを奪い続けた。
ゴラッソもあったが、きちんと組み立ててゴールに迫っていった。
守備では一部後手に回る時間帯はあったものの、1失点で留めた。














次の試合はルヴァンカップ準決勝、アウェイ仙台戦(YLC SF #1)。
中3日が続くため、ターンオーバーを行いながら、結果を出したい。

■goal
19谷口彰悟(5) 45小林悠(11) 52,89エウシーニョ(18) 58森谷賢太郎(19) 
68柿谷曜一朗(8)

■judge
ソンリョン(1) 5.5 クロスを的確にキャッチ。68分、ソウザのミドルは遠くに弾けず失点。
エウシーニョ(18) 7.5 柿谷を抑えつつ、何度も攻め上がった。美しい2ゴール。
奈良竜樹(3) 6.5 28分、柿谷との1対1を防ぐ。激しい当たりで杉本を封じ込んだ。 
谷口彰悟(5) 6.5 1ゴール。杉本は奈良に任せて、ハイボールを処理した。
車屋紳太郎(7) 6.0 上がってボールを引き出す。52分、ゴールにつながるクロス。
森谷賢太郎(19) 7.5 走って受けてドリブルで前に進む。ゴラッソで1ゴール。
ネット(21) 6.5 中盤でボールを奪ってカウンターの起点に。落ち着いたプレー。
家長昭博(41) 7.0 自由に動きながらボールをキープ。周囲の動きを促した。
中村憲剛(14) 7.0 2アシスト。スルーパスを狙う。90+3分、GKからボールを奪うが外す。
長谷川竜也(16) 5.5 ドリブルで仕掛けるが、松田陸(2)に苦しみ、抜けなかった。
小林悠(11) 6.5 1ゴール。ポストプレーも良かった。50分、2回ターンしてシュート。

■sub
86(16)田坂祐介(6) 5.5 エウシーニョを1列前に上げて右SBに入る。
87(21)板倉滉(28) 5.5 ボランチに入り、バイタルのスペースを埋めた。
90(11)三好康児(13) 5.5 7月8日の鳥栖戦(J1 #18)以来の登場。ドリブルで仕掛けた。

■bench
新井章太(30) 狩野健太(25) 知念慶(20) ハイネル(22)

■coach
鬼木達 6.0 快勝に導いた。ただ、4点差となっても選手交代をせず。遅くなった。

■referee
西村雄一 5.5 接触プレーを流しすぎ。90+1分、家長が倒されたのはPKをとるべき。

2017/09/24

170923神戸0-0川崎(J1 #27)

神戸0-0川崎(ノエビアスタジアム神戸, 19:00KO, 18,111人)

清水との2連戦(J1 #26天皇杯 R16)から中2日。
日曜日開催となっても良かったが、J1リーグはすべて土曜日開催となった。
ただ、ACLで敗退しなければ、次の水曜日にも試合があった。
(もちろん、浦和は次の水曜日にACLの試合がある。)














連戦の最後ということもあって、先発は主力の11人に戻す。
天皇杯清水戦からは奈良、阿部、ネットが連続して先発する。
奈良は8月9日の新潟戦から、12試合連続の先発で、休養がない。













神戸はJ1リーグ11位。
天皇杯では松本に勝利し、4人が連続して先発する。
7月1日のホームゲーム(J1 #17)は、5-0で圧勝した。
ただ、ノエスタでは、去年(2016 J1 #24)一昨年(2015 J1 #31)と負けている。

■1st half
ピッチは例年通りの荒れた状態。
グラウンダーのパスは真っ直ぐに進まず、何度も足をとられて転んでいた。
もちろん、神戸の選手は慣れているため、あまり苦しんではいない。

8分、ルーカス・ポドルスキ(10)のクロスを田中順也(21)がヘッド。
オフサイドラインから抜け出してフリーとなったが、左に外した。

トラップが大きいことを見越して、神戸は激しく当たってきた。
プレスを剥がそうとするが、いつものようなパスは出せない。
サイドを使おうとはしたが、パスワークが遅く、崩せなかった。

■2nd half
後半、運動量も落ち始め、苦しい展開となる。
選手間の距離が遠くなり、バイタルも空けてしまう。
さらに56分、大島が2人を抜こうとしたところで太ももを負傷。
ピッチに倒れ込み、そのまま担架で運び出された。

神戸は次々とゴールに迫っていく。
63分、渡邉千真(19)のシュートはソンリョンが触ってポストに逃れる。
84分、ポドルスキの至近距離のシュートもソンリョンがセーブ。
90+4分、カウンターからの大森晃太郎(29)のシュートは、ソンリョンがキャッチ。
いずれも決定的だったが、ソンリョンがすべて防いでくれた。

川崎の攻撃は散発に終わった。
ゴール前で崩すパスワークがなかなかできなかった。
決定機は、78分、家長の落としからの強烈な森谷のシュートくらい。
このシュートは、GKキム・スンギュ(18)が素晴らしいセーブで防いだ。

■summary
どちらのチームも最後まで攻撃的な姿勢を貫いた。
守備的なプレーが少なく、楽しいゲームとなった。

川崎は連戦の疲労がチーム全体を覆った。
ピッチが悪く、足元を気にしながら走らなければならなかった。
さらに、イレギュラーなボールの動きで、トラップも浮いてしまう。
その少しの遅れが積み重なって、神戸のプレスを剥がし切れなかった。














神戸は地の利を生かし、特に後半、有利に進めた。
ソンリョンの活躍がなければ、勝利できたものと思われる。

試合前やハーフタイムには、多くのグラウンドキーパーがピッチに散った。
彼らの懸命な努力にも拘わらず、プレーが始まると次々に芝は禿げていく。
試合終了後には、見る影もなかった。

荒れたピッチでは、サッカーの面白さは減じられてしまう。
ケガの可能性も高く、神戸にとっても良いこととはいえない。
ノエスタの芝が改善するまでは、ユニバー記念競技場を活用してほしい。


剥がれた芝。森谷と家長。

















ドローだったが、J1リーグで2位を保つことはできた。
しかし、首位鹿島との差は勝ち点8差に広がった。
大島も負傷し、しばらく離脱するものと思われる。
(9月25日、左ハムストリング肉離れで、復帰まで2ヶ月程度と発表)
残り7試合だが、あきらめずに勝利を積み重ねていきたい。

■goal

■judge
ソンリョン(1) 7.5 決定的なシュートを止めまくった。勝ち点1の立役者。
エウシーニョ(18) 5.5 跳ねるピッチに苦しむ。ドリブルが上手くいかなかった。
奈良竜樹(3) 6.5 ポドルスキをなんとか抑え切る。ラインを果敢に上げた。
谷口彰悟(5) 6.0 高さを活かしてクロスボールを跳ね返す。ミドルパスは遅くなった。
車屋紳太郎(7) 6.0 左サイドを突けなかった。長谷川とはいい距離感を保っていた。
大島僚太(10) 6.5 他の選手とは異質のパスを出した。56分、太ももを痛めて交代。
ネット(21) 6.0 運動量は少なかったが、落ち着いてプレー。ミスも少なかった。
家長昭博(41) 5.0 ポジションが固定的となり、カウンターの守備も戻りが遅れた。
中村憲剛(14) 6.0 ミスパスもあったが、チームの中心となって攻撃を牽引した。
阿部浩之(8) 5.0 ボールに絡めず、前を向けない。攻撃に多く参加できなかった。
小林悠(11) 5.5 ポストプレーは成功せず。19分のヘッドはGK正面を突いた。

■sub
57(10)森谷賢太郎(19) 6.0 ボランチに入る。78分のシュートは決めたかった。
65(8)長谷川竜也(16) 6.0 左サイドで何度もドリブルで仕掛けていった。
82(14)森本貴幸(9) 5.0 右ウィングでは機能せず。最前線で起用するべき。

■bench
新井章太(30) 板倉滉(28) エドゥアルド(23) 田坂祐介(6) 

■coach
鬼木達 5.5 最後の交代は、ロングパスを出せる中村を残すべきだったか。

■referee
東城穣 5.5 神戸に5枚、川崎に2枚のイエローを提示。妥当なものもあったが、多すぎた。