2016/08/28

160827川崎2-5柏(J1 #27)

川崎2-5柏(等々力)

浦和戦(J1 #26)に勝って、年間では勝ち点5差の首位。
2ndステージでも勝ち点で並び、得失点差で首位に立った。
鳥栖戦(J1 #25)に負け、浦和に詰められた差を元に戻した。

鳥栖戦と浦和戦を欠場した車屋が復帰。
そのため、浦和戦で採用した3バックからいつもの4バックに。
そして浦和戦で決勝ゴールを決めた森谷が左ウィングに入る。
大島は、週中に練習を休んでいたが先発する。
武岡と中野がベンチスタートとなった。

ベンチには鳥栖戦で退場となり、浦和戦は出場停止の三好が復帰。
板倉と柏からのレンタル中で、契約上出場できないエドゥアルドが外れた。
2種登録のデューク・カルロスは2試合連続のベンチ入り。

柏はここまで年間6位。2ndシーズンでは7位。
今シーズンは2回、いずれも日立台で対戦している。
ヤマザキナビスコカップでは負け(YNC GL #4)、J1リーグで勝っている(J1 #11)。

■1st half
4分、柏がいきなり先制。
FWクリスティアーノ(37)の右CKを中央のFWディエゴ・オリヴェイラ(11)がヘッド。
ネットがマークしていたはずだが、完全にフリーにしてしまった。

続いて5分。
エウシーニョが自陣PA内でプレスを受けてボールを失う。
マイナスのクロスを再びオリヴェイラが決める。
安易なミスが続いて、いきなり2点差となった。

川崎は雨のピッチに苦しみ、パスがつながらない。
17分にエウシーニョのクロスを森谷がゴールするが、状況は同じ。
柏はしっかり自陣に引いて、FWがパスコースを切る。
縦パスを狙って、高い位置からショートカウンターを仕掛けてきた。

29分にはクリスティアーノのFK。
川崎の守備陣はゴール前に一列に並ぶ。
しかし、GKとの間に入れられたボールに走り込む柏の選手に追い付けない。
フリーのオリヴェイラのヘッドはバーが防ぐが、こぼれ球を蹴り込まれる。

32分には1失点目とまったく同じ流れ。
クリスティアーノのCK、そしてオリヴェイラのヘッド。
ネットが簡単に外されていて、4失点目を喫した。

川崎は30分あたりから3バックに移行。
井川が中央で、右が谷口、左に車屋。
これでカウンターには対応できるようになったが、セットプレーの守備は改善できず。
ロスタイムに井川が足を痛め、武岡が投入された。

■2nd half
柏は点差を考えてゲームをコントロール。
無理してボールを狙う必要がなくなり、バランスを重視する。
局面での勝敗にはこだわらず、コンパクトな陣形を保つことを優先する。
ボールを奪っても、カウンター主体で人数はかけてこない。

川崎はプレスが緩んだため、パスは回るようになる。
3バックにした守備も安定。
55分には森谷に代えて中野を投入。
中に入りがちだった森谷と違い、中野はワイドに張ったため、左サイドは活発に。

77分にはネットに代えて三好を投入。
再三のセットプレーで失点に関与したネットの交代は妥当。
しかし、ボランチの守備に目をつぶった結果は裏目となった。
85分、カウンターからMF中川寛斗(19)に決められてしまう。

■summary
川崎のセットプレーの守備が拙く、柏が決めきったゲーム。
カウンターへの対処も課題が多かった。
特に、左サイドのクリスティアーノをエウシーニョが止められなかった。
YNCでの対戦でも、谷口がミスパスを繰り返して失点した。
エウシーニョのミスによる2点目を含め、ミスから4点も与えては勝ち目はない。

追いかける展開となったが、攻撃は2得点。
決定機も作れていて、ゴールは2つにとどまったが、大きな問題はない。
ただ、いつもよりも低い位置でのパスミスが多く、守備の負担が高くなった。

鳥栖戦に続いて、2ndステージで2敗目を喫した。
8月は2勝2敗。失速してしまった。
浦和が神戸に負けてくれたため、首位のまま。
今シーズンの躍進を支えてきたのは粘り強い守備。
この試合ではまったくいいところがなかった。
ただ、セットプレーの守備という課題は明確。

9月は代表ウィークがあるため、J1リーグ3試合と天皇杯2試合のみ。
J1リーグは残り7試合。
今日の内容では、2位に勝ち点5差は心もとない。
コンディションをうまくキープして、勝ち点を積み上げたい。

■goal
17森谷賢太郎(19) 82三好康児(26)
4,5,32ディエゴ・オリヴェイラ(11) 29茨田陽生(8) 85中川寛斗(19)

■judge
ソンリョン(1) 5.0 決定機は防いだが、点差が開いてからは淡白なプレーも見られた。
エウシーニョ(18) 4.0 判断ミスで2点目を生む。クリスティアーノにやられ放題。アシストは素晴らしい。
井川祐輔(4) 5.0 浮足立った守備陣をコーチングで落ち着かせたかった。ケガで交代。
谷口彰悟(5) 5.0 カウンター対応でボールに意識が向き過ぎ。3点目、5点目はなんとかしたい。
車屋紳太郎(20) 5.5 MF伊東純也(14)に押し込まれて攻撃参加できず。ケガからの復帰戦。
大島僚太(10) 5.0 パススピードも動き出しも遅かった。無理せずコンディションを整えてほしい。
ネット(21) 3.0 何度もセットプレーでマークを外して大量得点を与える。プレーは悪くはなかった。
森谷賢太郎(19) 4.5 2試合連続ゴール。しかしパスミスでリズムを崩す。タイミングが周囲と合っていない。
小林悠(11) 5.5 狭いスペースの中でもチャンスに多く絡む。シュートは狙いすぎ。枠に飛ばなかった。
中村憲剛(14) 5.0 パスの中継点となったが精度を少し欠いた。守備でももっと頑張りたい。
大久保嘉人(13) 5.0 決定機もあったが決められず。50分、中盤でのパスミスでカウンターを招く。

■sub
45+3(4)武岡優斗(17) 5.5 3バックの右に入る。点差は開いていたが、クリスティアーノを自由にさせなかった。
55(19)中野嘉大(22) 5.5 ワイドでボールを呼び込みチャンスを作る。ただ、囲まれるとボールロストが多かった。
77(21)三好康児(26) 6.0 等々力での初ゴール。90+4分のミドルはGK中村航輔(23)に止められる。

■bench
新井章太(30) 田坂祐介(6) 長谷川竜也(16) デューク・カルロス(32)

■coach
風間八宏 5.5 セットプレーの守備を修正できず。選手交代は効果的だったが5点取るのは難しい。

■referee
村上伸次 6.5 流すべきは流し、取るべきは取った。良いジャッジ。2人の副審のオフサイドの基準がずれていた。

2016/08/22

160820浦和1-2川崎(J1 #26)

浦和1-2川崎(埼玉スタジアム)

鳥栖戦(J1 #25)に敗れ、続けてのアウェイは浦和戦。
J1リーグでの敗戦は、ホーム浦和戦(J1 #8)まで遡ることとなる。

車屋は鳥栖戦に続いて欠場。
登里や小宮山も離脱していて、左SBをこなせる人材がいない。

左SBの不足を解決するために、3バックを採用。
急遽鳥栖戦で左SBに入った武岡は、3バックの右CBに入った。
今シーズン初めて先発する中野が左CBの谷口と左サイドを構成する。

リオ・デ・ジャネイロで予選リーグで敗退して戻ってきた大島が先発復帰。
帰国のための長い移動とインフルエンザ罹患があったが、ボランチでネットと組む。
中村が1列前に上がって、小林と大久保の3人の前線。

鳥栖戦と比べ、新たに大島と中野が先発して、長谷川はベンチへ、橋本はベンチ外となった。
ベンチからは大塚と出場停止の三好が外れ、田坂と森谷が入る。
さらに先週2種登録を済ませたばかりのデューク・カルロスもベンチ入りを果たした。

浦和は年間では勝ち点2差の2位、2ndステージは1位。
直近のJ1リーグで10戦負けなしと好調を維持。
オリンピック代表から興梠と遠藤が戻ってきたが、いずれもベンチスタート。

■1st half
浦和は2分、いきなりMF高木俊幸(13)が決定機を迎えるが、シュートを外す。
高い位置からのプレスで川崎のボールホルダーを追い込む。
DF森脇良太(46)とMF駒井善成(18)を軸に、右サイドから崩してきた。
この2人には中野が対応していたが、サポートが少なく荷が重かった。

川崎はボールを持つと愚直に中央から崩していく。
ボランチ2人と中村が三角形を作り、ボールを運ぶ。
車屋が欠場したこと、浦和が5バック気味に守ることから、サイドからの展開は少ない。

15分、小林が戻したボールをフリーの中村が蹴り込む。
GK西川周作(1)の逆を突き、狭いニアサイドを抜いて先制する。

浦和は失点後も攻撃を続ける。
27分、森脇のクロスがソンリョンと武岡の間に入り、こぼれ球をFW李忠成(20)が蹴り込む。
武岡は李に軽く押されて倒れてしまい、クリアできなかった。

■2nd half
後半開始直後の47分、MF武藤雄樹(9)のシュートをソンリョンがキャッチ。
至近距離から放たれた強いシュートだったが、難なく止めた。

浦和は54分にはスルーパスで打開し、MF宇賀神友弥(3)に決定機。
ソンリョンがゴールを空けていたが、シュートは浮いた。

川崎は前線3枚がむやみにボールを追いかけすぎない。
しっかり守って、攻撃は引き続き中央から。
中村が浦和の2ボランチのポジションを動かして、最終ラインとの距離を広げていく。

74分、大島がドリブルで3人を抜き去ってPA手前まで侵入。
6対4と数的有利を作り出して、エウシーニョの右からのクロスを森谷がゴール。
中野と71分に交代したばかりの森谷は、ゴール前に入るコースとタイミングが完璧だった。
浦和は戻りが遅く、マークできない選手を作ってしまった。

追いつくために浦和はDF槙野智章(5)を上げて攻める。
森脇も交代してしまったため、逆に川崎のカウンターが面白いように決まる。
82分の中村のシュートは西川がスーパーセーブ。
83分の大久保のゴールはハンドの判定。
追加点は奪えなかったが、低い位置でパスを交換して前を狙い、じっくりと時間を使っていく。

武藤が88分に決定機を外して、試合は終わった。

■summary
川崎が年間首位、2ndステージは勝ち点3差の2位。
浦和が年間で勝ち点2差の2位、2ndステージ首位。
前節鳥栖に川崎が敗れたことで、勝ち点差も狭まってこの試合を迎えた。

1stステージの対戦はミスの少ない攻防だった。
しかし、この試合はクオリティは下がった。
川崎にも浦和にもミスパスがあったが、それでもレベルの高いゲームだった。

浦和は5度の決定機(2分、27分、47分、54分、88分)を作り出した。
ダイレクトパスやスルーパスで川崎の守備のギャップを突く。
しかし、ゴールは1つだけ。
ソンリョンが立ちはだかり、シュートも枠に飛ばなかった。

川崎は中央からの攻撃で、きれいなゴールを2つ決めた。
ボランチを動かし、ショートパスのためのスペースをバイタルに作る。
後半リードしてから多くの決定機を迎えたが、決めきれなかったのは課題。

結果は妥当。ただ、ドローでもおかしくはなかった。
緊迫感があり、見るべき価値のある攻防だった。

次に浦和と対戦したら、勝てるかどうかは分からない。
チャンピオンシップで可能性がある。今から楽しみ。

■goal
27李忠成(20)
15中村憲剛(14) 74森谷賢太郎(19)

■judge
チョン・ソンリョン(1) 7.0 47分の武藤の決定機を間一髪で止める。勝ち点3を呼び込む。
武岡優斗(17) 6.0 右のCBで落ち着いたプレー。失点シーンでは李に押されて倒れた。
井川祐輔(4) 6.0 前半はラインを上げられず。後半は改善。足をつって途中交代。
谷口彰悟(5) 6.5 カバーに奔走しながら中央を固める。サイドの中野へのフォローは足りなかった。
大島僚太(10) 6.5 74分の3人抜きのドリブルは圧巻。病み上がりで動きは少なかった。
エドゥアルド・ネット(21) 7.0 中央でバランス良くスペースを埋める。大島を力強くサポート。
エウシーニョ(18) 6.0 左サイドで劣勢になりながらギリギリで守る。完璧なクロスで決勝アシスト。
中野嘉大(22) 5.5 1対1のドリブルで2度抜かれる。守備の負荷が高く、自らのドリブルは活きなかった。
小林悠(11) 6.5 素早いトラップとシュートで高い技術を見せる。フリーの中村を見つけてアシスト。
中村憲剛(14) 6.5 1点目はゴラッソ。82分のシュートは逆に西川が素晴らしかった。パスミスも散見。
大久保嘉人(13) 6.0 ファウルをもらってポイントを作る。83分のゴールは、ハンドの判定。


■sub
71(22)森谷賢太郎(19) 6.5 投入直後に決勝ゴール。左サイドの局面を優位に持ち込む。
78(4)エドゥアルド(23) 6.5 積極的にボールホルダーとの間合いを詰める。試合を落ち着かせる。

■bench
新井章太(30) 板倉滉(28) 田坂祐介(6) 長谷川竜也(16) デューク・カルロス(32)

■coach
風間八宏 7.0 車屋の不在を埋める解を3バックに見出した。ロスタイムに交代カードを切りたい。

■referee
西村雄一 6.5 適正なジャッジでビッグゲームをうまくコントロール。

2016/08/14

160813鳥栖1-0川崎(J1 #25)

鳥栖1-0川崎(ベストアメニティスタジアム, 19:00KO, 19,477人)

J1リーグも残り10節となった。
川崎は3連勝で迎えるアウェイ鳥栖戦。

先発は前節甲府戦(J1 #24)から2人が入れ替わる。
 ここまで好調だった車屋が肉離れで離脱。
 左SBには本職の右SBと逆になる武岡が入った。
 トップ下には大塚に代わって長谷川が先発する。
 ルーキーの長谷川は、YNCでは出場があるが、J1リーグでのデビュー戦となる。
ベンチには森谷が入った。

お盆の19時キックオフ。
風は少しだけあるものの、じっとしているだけでも暑い気候。

鳥栖はここまで年間11位。
2ndステージは5位と好調。

プロ野球の福岡ソフトバンクホークスとのコラボ「鷹の祭典2016」対象試合。
入場者全員にユニフォームがプレゼントされた。
アウェイ側のゲートでも配ってくれたが、試合中に着るわけにはいかない。
ありがたくいただいて、持ち帰ってきた。

■1st half
川崎は右サイドのエウシーニョと小林からの展開がほとんど。
車屋が欠場した影響は大きく、武岡と橋本が組んだ左サイドは選手間の距離が遠い。
鳥栖のプレスも武岡を狙っていて、ボールロストが多くなっていた。

鳥栖はいつものようなプレッシング。
ボールを奪うと前線のFW早坂良太(25)へとロングボール。
早坂が谷口と競り合って、FW豊田陽平(11)が井川と勝負していた。

30分過ぎからは少し鳥栖のプレスが弱まる。
ボランチがフリーでボールを持てるようになった。
しかし、大塚が外れた影響は大きく、中盤でパスを受ける選手が足りない。
鳥栖の最終ラインもきちっとラインを上げていて、決定機は作れなかった。

■2nd half
後半開始から、橋本に代えてトップ下に大塚を投入。
長谷川がトップ下から左サイドに動いた。

鳥栖のキックオフからMF金民友(10)がドリブルシュート。
谷口が向かってくる金民友をカバーしたが、かわされてしまう。
20秒ほどで最終ラインを破られてゴールが決まった。

1点リードして、鳥栖は引き続きロングボール戦術。
GK林彰洋(33)に早くプレーさせるため、大塚がPA近くまで出ていく。
そして林がロングボールを入れる。
単純なプレーだが、セカンドボールを鳥栖が拾う。
中村の運動量が少なく、ネット1人ではボールを回収できなかった。

54分にはエドゥアルドをCBに入れて、谷口を右SBへ移動。
しかし、投入直後の57分、エドゥアルドが肩を痛めてしまう。
2回、ピッチ外で治療を受けて戻ったが、肩を庇いながらのプレーとなった。

79分には三好を投入。しかし、5分後。
金民友がルーズボールを回収したところに足裏を見せて突っ込む。
状況判断ができない残念なプレー。
さらに、レッドカードに抗議して、すぐにピッチ外に出なかった。
同点に追い付くための時間を浪費してしまった。

■summary
鳥栖の走力は最後まで衰えなかった。
サッカーの美しさは捨てて、縦ポンでリードして守り切る。

等々力での対戦(J1 #6)は勝てなかったが、同じような展開となった。
マッシモ・フィッカデンティ監督らしい負けないサッカー。
FC東京の監督時代は、太田宏介のフリーキックと武藤嘉紀のカウンターが武器。
いいプレースキッカーを鳥栖が獲得すれば、もっと勝ち点を積めると思われる。

MF鎌田大地(24)のトラップとパスは素晴らしかった。
ただ、縦ポンサッカーでは頭上をボールが飛び交い、鎌田の技術は活かしきれない。
続けて起用されてはいるが、きちんと組み立てるチームでプレーを見てみたい。


川崎は車屋の欠場が大きく響いた。
このところ多くの決定機を生み出していただけに、攻撃力の減衰は明らか。
小宮山も骨折から復帰できておらず、左SBの人材不足は深刻。

また、大塚がベンチスタートだったことが間延びの原因となった。
長谷川もいい動きを見せたが、何度も継続して動き直すことができない。
そのため、ボランチからのパスコースが少なくなってしまった。

■goal
46金民友(10)

■judge
ソンリョン(1) 7.5 12分に負傷。しかし、何度も決定機を食い止めて、1失点にとどめる。
エウシーニョ(18) 5.5 右サイドから仕掛ける回数は多かった。59分のシュートはGK正面。
井川祐輔(4) 5.5 ラインを上げきれず、ロングボールでチャンスを作られた。パスも出せず。
谷口彰悟(5) 5.0 失点シーンで抜かれる。ハイボールを早坂と競った。左SBでは良かった。
武岡優斗(17) 4.5 ミスやロストを繰り返した。本職である右SBに回っても不安定だった。
中村憲剛(14) 5.0 マンマークに付かれ、効果的なパスが少なかった。バイタルを空けがち。
ネット(21) 5.5 パスの出しどころが少なかった。ルーズボールの回収に奔走した。
小林悠(11) 5.5 狭いスペースでもチャンスを作り出したが、シュートを決められず。
長谷川竜也(16) 4.5 J1デビュー。動き直しが少なく、ボールも来ない。33分、シュート。
橋本晃司(7) 5.5 右サイドで待っても遠かった。41分、ルーズボールを追いかけて負傷。
大久保嘉人(13) 4.5 チャンスは51分のループくらい。最後はあきらめて走らなかった。

■sub
46(7)大塚翔平(27) 5.5 後半だけの出場。それでも運動量が多く、疲弊してしまった。
54(16)エドゥアルド(23) 6.0 投入直後に肩を負傷するが、最後までプレー。交代枠を残す。
79(17)三好康児(26) 3.5 84分、軽率なプレーで退場。せめて早くピッチから出てほしい。

■bench
新井章太(30) 板倉滉(28) 森谷賢太郎(19) 中野嘉大(22) 

■coach
風間八宏 5.5 長谷川の先発起用は奏功せず。交代選手が次々とアクシデントに見舞われた。

■referee
松尾一 6.5 試合の流れを妨げないジャッジ。三好へのレッドは的確。

■おまけ
19,477人が入ったベストアメニティスタジアム。
JR鳥栖駅は目の前だが、改札はスタジアムの反対側にしかない。
虹の橋(歩道橋)でJRの線路を越えなくてはならないが、試合終了後、虹の橋が混雑。
改札も、電車も同じように混雑していた。
電車に乗るまで30分ほどかかり、予定していた電車に間に合わなかった。

お盆で福岡のホテルが確保できず、佐賀駅前に宿泊。
しかし、福岡と違って夜遅くまで営業している飲食店が少ない。
試合前後の飲食は、アウェイ遠征の楽しみの1つ。
鳥栖駅からどちらも30分ほどだが、電車の本数も多い福岡に宿泊したいところ。

2016/08/07

160806川崎4-0甲府(J1 #24)

川崎4-0甲府(等々力, 19:00KO, 20,016人)

J1リーグで年間及び2ndステージの首位に立つ。
2ndステージは5勝1分で無敗。
浦和が2ndステージは同じ勝ち点、年間では勝ち点5差の2位で追っている。

甲府戦の先発は、FC東京戦(J1 #22)から3試合続けて同じ。
大島と原川がオリンピック代表に招集されてから固定できている。
エウシーニョは3日の練習を回避していたが、先発する。

ベンチは湘南戦(J1 #23)から森谷と田坂が外れ、板倉と長谷川が入る。
長谷川は、エウシーニョが欠場した場合は、右SBで先発の予定だった。
 J1リーグでは、5月21日の新潟戦(J1 #13)以来、久しぶりのベンチ入りとなる。
また、森谷と田坂が外れた理由が心配なところ。

甲府はJ1リーグで年間15位で残留圏ぎりぎり。
2ndステージは上位チームとの対戦が続いている。
前節は浦和に負けて、第21節では年間3位(当時2位)の鹿島とドロー。

1stステージでの対戦は、アウェイで0-4と大勝(J1 #4)
当時はFWクリスティアーノ(9)とFWニウソン(10)の2トップだったが、もう2人はいない。

19時のキックオフ。
川崎は漫画「宇宙兄弟」の小山宙哉氏デザインの「宇宙服ユニフォーム」を着用。

■1st half
甲府は予想通り自陣に引きこもる。
最終ラインは3バックとはいえ、両ウィングも並ぶので実質的に5バック。
2ボランチの左右にも、トップ下の2選手を配置する。
1トップのFWドゥドゥ(10)も位置が低く、5-4-1の陣形でハーフコートで守る。

川崎はいつものようにボールを回していく。
甲府のプレスがほとんどないため、ボランチに余裕があった。
中村とネットから、大塚や橋本、小林がバイタルでパスをもらうが、甲府が密集して守る。
ゴール近くになると、ショートパスが相手にひっかかることが多かった。

18分、中村のスルーパスを小林がシュートするが、GK河田晃兵(1)が素晴らしいセーブ。
20分にも中村のパスが大塚に届くが、河田がシュートに触り、ポストに当たった。

甲府の攻撃はカウンター頼み。
ドゥドゥが前でポイントを作ろうとするが、後ろからのサポートが少なく遅かった。
26分、30分とゴール前まで持ち込むが、良いシュートはできなかった。

43分に橋本の左CKを大久保がヘッドで決めて先制。
大久保をマークしていたDF松橋優(16)が、見失いフリーにしてしまった。

■2nd half
後半開始から、橋本に代えて三好を投入する。

48分、ゴールラインを割ろうとするボール。
CB新井涼平(8)がカバーしていたが、三好をブロックしきれない。
ボールを奪った三好がクロスを入れると、DF土屋征夫(41)に当たってオウンゴール。
新井にはクリアする時間はあったが、判断が甘く、残念なプレーとなった。

56分には中村が前線で動き出した小林にパスを送る。
小林は素晴らしいトラップから地面に叩きつけるゴール。
さらには69分にもエウシーニョにゴールが生まれた。

80分、ネットが土屋との接触で膝を痛め、板倉をボランチに投入。
板倉はJ1リーグでのデビューを飾った。
4点差となっていて、余裕ある采配となった。

■summary
甲府はゴール前を固めて失点を避けるプラン。
河田が18分、20分と2度のスーパーセーブを見せたが、前半終了間際に失点。
その後はずるずると失点を重ねる。
反撃する意欲も見られず、大敗を喫した。

引いた陣形でボールを奪っても、攻撃に出ることができなかった。
ドゥドゥが前線で奮闘したが、1人だけで局面を打開するのは困難だった。
川崎の最終ラインがすぐに集まってきて、チャンスを作れなかった。

60分に投入されたFWダヴィ(9)は、85分に大久保に手を出して一発退場。
敗戦は仕方がないにしても、もう少し気概を見せてほしかった。


川崎は最初の得点が43分と遅かったが、申し分のないゲーム。
引いた相手を崩すのは難しいが、何度も攻撃を繰り返してゴールを重ねた。
J1リーグの年間及び2ndステージ首位を守った。

ただ、この試合で大塚とネットが負傷交代。
特にネットはチームの中心となっているだけに、大島の復帰前に離脱されると痛い。

■goal
43大久保嘉人(13) 48OwnGoal 56小林悠(11) 69エウシーニョ(18)

■judge
ソンリョン(1) 5.5 プレー機会は少ない。90+3分、ボール処理をミス。ユニはオレンジ色。
エウシーニョ(18) 6.5 守備の必要がない展開で、思うように攻撃参加。久しぶりのゴール。
井川祐輔(4) 6.5 スピードを生かしカウンターを防ぐ。ラインを思い切って上げる。
谷口彰悟(5) 6.5 セカンドボールを拾ってつなぐ。8分、ドゥドゥのカウンターを止める。
車屋紳太郎(20) 6.0 2人に守られると厳しい。クロスを供給したが、ゴールにつながらない。
中村憲剛(14) 7.0 最終ラインの裏への飛び出しに的確にボールを出す。決定機を多く演出。
ネット(21) 6.5 縦に強くボールを出す。ミスもあるが、攻守に活躍。膝のケガが心配。
小林悠(11) 6.5 次々にチャンスを迎える。56分、素晴らしいトラップで7試合連続ゴール。
大塚翔平(27) 6.0 バイタルに顔を出す。守備陣が集中するエリアでパスを出せなかった。
橋本晃司(7) 6.0 5分にイエローを受け前半で交代。43分、2戦連続のCKによるアシスト。
大久保嘉人(13) 6.5 下がってパスを出しながら前線で先制ゴール。4点目をアシスト。

■sub
HT(7)三好康児(26) 6.5 48分、新井のボールを奪ってオウンゴールを呼ぶ。試合を決める。
57(27)武岡優斗(17) 6.0 3点差で投入されて状況を踏まえたプレー。カウンターに備えた。
80(21)板倉滉(28) 5.5 J1デビュー。ボランチに入る。ぎこちなかったが前にパスを供給。

■bench
新井章太(30) エドゥアルド(23) 長谷川竜也(16) 中野嘉大(22)

■coach
風間八宏 6.5 辛抱強く攻め続けて大勝に導いた。板倉を試す余裕のある展開となった。

■referee
木村博之 5.0 笛が多く、イエローも出し過ぎ。試合を妨げた。ダヴィへのレッドは的確。