2015/04/30

150429川崎1-4柏(J1 #8)

川崎1-4柏(等々力, 14:00KO, 20,961人)

甲府戦(J1 #7)から中3日。3週連続で水曜日に試合がある日程の2週目。
14時キックオフ。良く晴れて、陽射しが強く、気温が高くなった。

森谷が前節のケガの影響で欠場する。
代わりの武岡が右SBに入り、エウシーニョは1列上がって右ウィングに入る。

■1st half
柏はポゼッション志向のパスサッカー。
川崎と似た感じだが、縦へのボールの出し入れが早い。
お互いに攻め急がず、ゆったりとしたペースで、時計が進む。

川崎は森谷欠場の影響が大きく、ボランチに顔を見せるプレーが少ない。
前線が下りてこないため、ボランチとの距離が開いてパスがうまく回らない。
柏がボールを持つ時間が長くなるものの、ペースは川崎が握る。

43分、右サイドからの中村のFKを、谷口がきれいに頭で合わせて先制する。
柏はゾーンで守っていたが、走り込む谷口を挟み切れなかった。

いい時間帯でリードするが、このあと、簡単なボールロストを繰り返す。
ロスタイム1分を含めて、リードを保って前半を終えるべきところ。
柏に続けて攻撃を許し、45+1分、同点ゴールを決められる。
MF武富孝介(15)が中央でドリブルすると、FWレアンドロ(11)と工藤壮人(9)が流れてDFを引き付ける。武富へのチェックが曖昧になり、そのまま武富にシュートを打たれた。

■2nd half
48分、カウンターから武富がGKとの1対1となるが、ここはGK西部がストップ。
しかし、続いてレアンドロがクロスを入れると、中央の工藤が頭で決める。
カウンターで背走して守備陣形は崩されていて、逆転されてしまう。

川崎はパスコースが少ないため、難しいパスを選択せざるをえない。
簡単にボールロストを繰り返しては、カウンターを浴びた。
59分には再びシンプルなクロスから、工藤が抜け出して3点目。

62分に武富のシュートを西部が止め、69分にレアンドロが決定機を外してくれた。
しかし、81分、交代出場したFWクリスティアーノ(30)がカウンターで4点目。

川崎は63分に船山、74分に杉本、81分に今季初出場の安を投入。
しかし、局面を変えることができなかった。

■summary
後半、ポゼッションがうまくいかず、ボールを失ってカウンターを浴びた。
前掛かりとなっているため、面白いように柏に決定機を作られた。
4失点で済んでよかったともいえる。

この日は暑く、日程が厳しいため、選手たちの動きが少なかった。
今後も試合が続き、体力的にもさらに難しくなる。
疲れた選手を使い続けるのではなく、山本や船山など、新たな選手を起用したい。

■goal
43谷口彰悟(5)
45+1武富孝介(15) 48,59工藤壮人(9) 81クリスティアーノ(30)

■judge
西部洋平(21) 6.0 4失点を喫したが、27分、48分、62分と決定機をストップした。
武岡優斗(17) 4.5 ボールロスト多く、クロスも精度が低い。守備の判断も軽かった。
角田誠(3) 4.5 前半は落ち着いていたが、後半、カウンターに対処できなかった。
谷口彰悟(5) 5.0 今季初ゴールを挙げる。パスも良かった。守りでは寄せが甘かった。  
車屋紳太郎(20) 5.0 ボールカットを繰り返す。高い位置を取りすぎカウンターを浴びる。
大島僚太(16) 4.5 守備で抜かれることが目立つ。久しぶりに積極性が見られなかった。
中村憲剛(14) 5.0 FKで先制点をアシスト。後半、焦ってしまってミスパスが増えた。
エウシーニョ(18) 5.0 ボールを受ける動きが少ない。ただ、ボールロストが少なかった。 
レナト(10) 5.0 ドリブルで仕掛けて、66分にシュート。82分、ダイビングでイエロー。 
大久保嘉人(13) 4.5 あまり動かずボールを待ち受ける。パスコースが少ない原因となった。
小林悠(11) 4.5 右サイドでサポートが受けられないまま、孤立気味となってしまった。

■sub
63(3)船山貴之(15) 5.5 上下動を繰り返す質の高い動き。73分のミドルは決めたかった。
74(18)杉本健勇(9) 4.5 ポストプレーでボールを失う。ボールが来ないと動きを止める。
81(11)安柄俊(17) 5.5 右ウィングに入り、良いポジションを取っていた。

■bench
新井章太(30) 井川祐輔(4) 山本真希(6) 橋本晃司(7)

■coach
風間八宏 4.5 連戦の選手起用の拙さで敗北を招く。交代策は良かったが、奏功せず。

■referee
クリストファー・ビース 5.5 まずまず。流すべき場面でもファウルをとって試合を止めた。

2015/04/26

150426川崎3-0甲府(J1 #7)

川崎3-0甲府(等々力, 19:00KO, 16,953人)

神戸戦(YNC GL #4)から中2日で等々力に甲府を迎える。
今シーズンは、J1リーグの土曜日開催が少し柔軟。
水曜日の試合の次は、日曜日に組まれて中3日を確保することが多い。
しかし、次の水曜日にも試合があるため、初の中2日の土曜日開催となった。

神戸戦は一部主力を休ませたが、この試合はフルメンバーに戻す。
仙台戦(J1 #6)の先発からは武岡が外れて4バックとし、前線に小林が入る。
神戸戦でフル出場した大島、谷口、車屋、GK西部は引き続き先発する。

甲府はDF土屋征夫(41)が2年ぶりのJ1リーグ出場。
水曜日のナビスコ新潟戦で復帰して、等々力では3バックの右に入る。
東京ヴェルディ(J2)を契約満了となり、甲府に移籍して3年目。
今シーズン、J1最年長の40歳。見ることが楽しみなプレーヤー。

■1st half
甲府は3バックだが、守備時にはサイドハーフが戻って5バックとなる。
その前には3枚のボランチを並べ、8人で引いてブロックを築く。
攻撃はMF阿部拓馬(9)とFWアドリアーノ(11)の2人で仕掛けてきた。

高い位置からチェックに来ないため、川崎がボールを支配する。
甲府はゴール前のスペースを埋め尽くし、ファウルなく粘り強く守る。
ペナルティエリアまで入ることができず、遠目からのミドルシュートが多くなる。
川崎のサイドバックは高いポジションをとり、攻撃に参加する。

38分、中村がPA内の小林へ強いパスを通す。
ここは潰されるが、こぼれたボールを再び中村が大久保にスルーパス。
大久保がニアサイドの狭いところを打ち抜いて先制する。

小林が潰されたところはPKにも見えたが、ノーファウルは妥当な判定。
しかし、中村のスルーパスでは、大久保は明確にオフサイドだった。
真横から見ているはずの副審が見逃してしまった。
ゲームの展開を左右する大きなジャッジとなった。

■2nd half
後半、ビハインドの甲府は相変わらず引いたまま。
川崎がボールを保持しつつ、少しずつPAに近い位置に入り込んでいく。

59分、高い位置で小林がプレスをかけて、甲府のパスミスを誘う。
大島がトラップでMF山本英臣(4)をかわすと、甲府は3バックだけとなる。
大島のパスから大久保のヒールで中村へ、そしてラストパスをレナトへつなぐ。
流れるような美しい攻撃を、右CBの土屋1人だけでは防ぐことはできなかった。
レナトがきちっと決めて2点差となる。

このあと、甲府が選手交代とともにフォアチェックを始める。
しかし、大きなチャンスを作れないままに、70分すぎから走れなくなった。
守備でもスペースを空けてしまい、面白いように川崎のパスが動く。

79分、レナトのスルーパスを受けて、大久保がGKとの1対1。
さらには81分の小林、87分の大久保など、多くのチャンスを作った。

90+2分、中村のスルーパスを受けたレナトが持ち込んで、切り返して右足でゴール。
ここまでは良く守っていたDF津田琢磨(17)だったが、間合いを詰めすぎて抜かれてしまった。

■summary
甲府は固く守って時間を経過させる戦略。
しかし、オフサイドの誤審で失点したあとも出てこなかった。
カウンター中心の攻撃では、2点目を失ってしまうと追い付くには厳しい。
2点差となってから攻勢に出ても、タイミングが遅かった。

川崎は甲府の固いブロックを時間をかけて攻略した。
連戦で2点差としても2人しか交代させない不可解な采配はあったが、完勝だった。
できれば、車屋や大島あたりを5分、10分でも休ませたかった。

■goal
38大久保嘉人(13) 59,90+2レナト(10)

■judge
西部洋平(21) 6.5 安定したキャッチングを見せる。25分、2本連続のCKを守りきる。
エウシーニョ(18) 6.0 右SBで出場したが、高いポジション取りでゴール前にも進出した。
角田誠(3) 7.0 要諦を掴みながら守りを指揮。ここぞというポイントで果敢に飛び出した。
谷口彰悟(5) 7.0 ハイボールを処理する。面白いミドルフィードを繰り出した。
車屋紳太郎(20) 6.0 左サイドでパス交換に参加するが、厚い守りを崩せなかった。
大島僚太(16) 7.0 ショートパスを中継。ミドルシュートやドリブルも効果的だった。
中村憲剛(14) 7.5 すべてのゴールをアシストする。甲府の守りの隙間を狙い続けた。
森谷賢太郎(19) 6.5 右から中央まで動きまくる。早い交代はケガのためのようで、心配。
レナト(10) 7.5 多くのシュートを放ちつつ、試合を決める2ゴールを決めた。
大久保嘉人(13) 6.5 先制点は高い技術を見せたシュート。79分のGK1対1は決めたい。
小林悠(11) 6.0 後半になると、51、56、81分と決定的なシュートを放った。

■sub
55(19)船山貴之(15) 6.0 前線で動き甲府のDFを引き付ける。先発FWと遜色ない働き。
82(11)武岡優斗(17) 5.5 試合をクローズする。あまりボールに触らなかった。

■bench
新井章太(30) 井川祐輔(4) 橋本晃司(7) 杉本健勇(9) 安柄俊(27)

■coach
風間八宏 5.5 完勝に導くが、選手交代が遅く、枠を1人残す。日程を考えると微妙な采配。

■referee
村上伸次 6.5 軽い接触は流し、試合を止めなかった。オフサイド見逃しは副審のミス。

■おまけ

 等々力から大きなお土産をもらってきた。


セブンイレブン・パーティーシート。
1席8,200円。青黒のコールマンのチェアに座る。
ゆったりとしているが、前が通路で、人が通るたびに視界が遮られる位置。

実際に座ったチェアと同じもの(新品)を帰りにもらえる。
1脚3.8kg。持ちにくいので、持って帰るのは大変。
同じ席をまた買ったら、コールマンが家に溢れてくる楽しいチケット。

次節柏戦(J1 #8)ではマス席の販売があるので、こういうのも楽しみ。

2015/04/23

150422神戸0-0川崎(YNC GL #4)

神戸0-0川崎(ノエビアスタジアム神戸, 19:00KO, 5,079人)

ナビスコカップ予選リーグ第4節。
川崎にとっては3戦目となる。

仙台戦(J1 #6)に競り勝ってから中3日。
次の甲府戦(J1 #7)が中2日で控える中、風間監督にしては珍しく主力を休ませた。
角田、エウシーニョ、中村、レナト、大久保の5名がベンチ。
仙台戦でケガから復帰したばかりの小林はベンチ外となった。

新たに先発したのは、井川、橋本、三好、船山、杉本。
いずれも今シーズン、短いながらも出場機会を得ている。
最終ラインから中盤、前線まで、バランス良く新しい選手を投入した。

対する神戸は、前節新潟戦の先発から変わったのは1名だけ。
FW石津大介(9)が外れて、FWフェフージン(27)が入る。
日程が詰まっているが、フルメンバーで臨んできた。

■1st half
神戸のプレスはそれほど強くはない。
ただ、最終ラインはきっちりと守ってきた。
川崎は細かいパスをつなぐものの、なかなかシュートまでは至らない。

20分過ぎからは、神戸がペースをつかむ。
川崎の守備のラインは押し下げられ、セカンドボールを拾えない。
危ない場面をたくさん作られるが、GK西部が何度も好セーブを見せた。
21分にFW小川慶治朗(13)、39分にFWマルキーニョス(18)とGK1対1を止めてみせた。
24分のフェフージンのシュートがポストに当たるなど、際どく失点を免れる。

■2nd half
後半開始から、トップ下の三好に代えて右サイドにエウシーニョを投入する。
右サイドから森谷を中央に動かして、起点を作ることを狙う。

59分には橋本に代えて中村を投入。
中村はもっと休ませたいところだが、勝利を目指して早目の交代となった。
ここから、ようやく川崎がペースを掴むことができた。
大島が、中村や森谷とのパス交換をスムースに行う。
ただ、前線の2人、船山と杉本にはいいボールが入らなかった。

76分、森谷に代えてレナトを投入。
勝負に出たものの、レナトはそれほど活躍できなかった。
そのままスコアレスでドロー。

■summary
比較的大きなターンオーバーを行ったが勝ち点1を得た。
前半、神戸に多くの決定機を作られていて、内容的には負けに値した。
西部を中心とした守備陣が奮闘してくれて、ドローに持ち込んだ。

新しく出場した選手達は、思っていたよりも良い内容だった。
バックアッパーとして十分な出来で、これからも期待できそう。
ただ、三好は前半のみで交代してしまった。
イエローをもらったため仕方がないものの、もっと長く見たかった。

ナビスコカップの予選リーグは、3試合を終え1勝1敗1分けの勝ち点4。
2位以内もまだまだ可能な位置に付けている。
今年も決勝トーナメントに出場したい。

■goal


■judge
西部洋平(21) 7.5 大きな決定機をことごとく止めてくれる。素晴らしい出来だった。
武岡優斗(17) 6.5 3バックの右で出場。サイドで抜かれることもあったが、よく守った。
井川祐輔(4) 6.5 角田の代役として役割を果たす。69分、ゴール前で奪われ決定機を与える。
谷口彰悟(5) 7.0 派手さはなかったが堅実にプレー。ドリブルでの持ち上がりも見せた。
車屋紳太郎(20) 5.5 中盤からドリブルで仕掛けていったが、効果的ではなかった。
大島僚太(16) 6.0 パスの選択肢が少なく、ボールを持って前を向いても悩んでいた。
橋本晃司(7) 5.5 トリッキーなパスを披露する。ただ、ミドルパスの精度が低かった。
森谷賢太郎(19) 6.0 後半、中央MFに動くと、良いポジション取りでパスを受けた。
三好康児(26) 5.5 イエローをもらい前半のみで交代。特に良くも悪くもなかった。
船山貴之(15) 5.5 スペースを作る動きを飽かずに繰り返す。いい形は作れなかった。
杉本健勇(9) 5.0 ポストプレーが成功せず、相手に囲まれてボールロストが多い。

■sub
46(26)エウシーニョ(18) 5.5 遠目から積極的にシュートを打つが、ゴールは遠かった。
59(7)中村憲剛(14) 6.0 ショートパスで局面を打開。出場時間が少し長くなった。
76(19)レナト(10) 5.5 神戸が引いた時間帯で、スペースがなくドリブルを活かせなかった。

■bench
新井章太(30) 角田誠(3) 大久保嘉人(13) 安柄俊(27)

■coach
風間八宏 7.0 大胆なターンオーバー。それでもドローで勝ち点を得た。

■referee
佐藤隆治 6.5 軽いコンタクトは流しながら、バランス良いレフェリング。

2015/04/20

150418仙台2-3川崎(J1 #6)

仙台2-3川崎(ユアテックスタジアム仙台, 14:00KO, 13,644人)


風が強いが、天気良く、陽射しを浴びるユアテックスタジアム。
ここまで無敗と好調で、4位の仙台だが、スタジアムはそこそこの入り。
逆にアウェイゾーンはいっぱいだった。

川崎のメンバーは、前週の浦和戦(J1 #5)と同じ。
ケガで離脱していたFW小林悠(11)がベンチ入り。

■1st half
川崎はパスを中央で回しながら押し込んでいく。
仙台の反撃はカウンター主体となった。
少ない人数で攻撃しつつ、多くの人数でしっかり守っている。

川崎が少し優勢だったが、28分。
PA内での谷口のクリアボールが、FWウィルソン(9)に当たってゴール。
CKに逃げることもできたシーンだったが、谷口に余裕がなかった。

仙台のGK六反勇治(1)は、28分の先制後から時間稼ぎをスタート。
残り60分もある状況で、観客の失笑を誘うような哀れなプレーだった。

■2nd half
後半開始から、3バックの右CB武岡に代えて船山を投入。
エウシーニョと車屋がSBに下がって、4バックに移行する。
船山は最前線に入り、細かい動きで仙台のDFラインを押し下げる。
スペースが生まれ、中盤からのパスコースが増えて、川崎が押し込んでいく。

仙台はロングボールを入れてウィルソンのキープ力で対抗する。
しかし、守りの時間が長く、走らされて少しずつマークが緩くなる。

63分、森谷に代えて小林を右ウィングに投入。
その小林が70分、大久保のスルーパスを受けて同点ゴール。
相手DFがスライディングし、正面にGK六反が構える状況から、切り返して決めた。

さらに72分、再び大久保のスルーパスからレナトが逆転ゴール。
完璧なスルーパスで、レナトはゴールを決めるだけだった。

逆転後、浦和戦ほどではないものの、守りが落ち着かない。
仙台がプレスを強めてくると、簡単にボールを奪われて攻撃される。
80分、多々良敦斗(33)に抑えた強いボレーを決められ、2-2の同点とされる。

ただ、浦和戦とは異なり、ここから再度攻勢を強めることができた。
81分に決定機を外した大久保が、86分に決勝点を挙げる。
大島がレナトを左サイドに走らせ、レナトの強いクロスを大久保が押し込んだ。

直後にレナトに代えて井川を投入する。
5バックにして最終ラインに人を集め、逃げ切ることができた。

■summary
川崎は攻撃力を見せつけたが、カウンターに対する弱さを見せた。
ウィルソンは単独で長くキープして、味方の上がりを待つことができる。
周囲のサポートが少なくとも、良いプレーを見せてくれた。

これからGWに向けて日程が詰まってくる。
風間監督のいつもの選手起用では、疲労で落とす試合も多くなる。

FWでは船山が欠かせない存在となりつつあり、小林も復帰した。
出場時間のバランスを考えることができる状況になってきた。

次は中3日でYNC神戸戦(YNC GL #4)。
少しでもフレッシュな選手を起用してほしい。

■goal
28ウィルソン(9) 80多々良敦斗(33)
70小林悠(11) 72レナト(10) 86大久保嘉人(13)

■judge
西部洋平(21) 6.5 2失点はしたものの、6分、33分、44分と多くの決定機を止める。
武岡優斗(17) 5.5 6分、MF野沢拓也(8)に抜かれて決定機を与える。前半だけで交代。
角田誠(3) 6.0 24分のクリアミスなど前半は落ち着かなかったが、後半は改善した。
谷口彰悟(5) 6.0 ヘディングの高さでロングボールを遮断した。1点目はクリアミス。
車屋紳太郎(20) 5.5 ボールタッチが少なかった。ここ数試合の好結果が続かなかった。
大島僚太(16) 7.0 抜群のキープ力と積極的なミドルシュート。54分、船山にスルーパス。
中村憲剛(14) 6.5 パスの好調を維持している。27分、CKからゴール前に迫ってシュート。
エウシーニョ(18) 5.5 前半、ミドルシュートを2本放つ。守備では中途半端な位置取り。
森谷賢太郎(19) 6.0 中央でフリーになる動きを続け、ボランチからボールを引き出した。
大久保嘉人(13) 7.5 動きが少なく、決定機も外していたが、後半、2アシスト1ゴール。
レナト(10) 7.0 右サイドに張っていることが多かった。最後に1ゴール1アシスト。

■sub
46(17)船山貴之(15) 7.0 ボールを呼び込む動きを繰り返した。54分、決定機を外す。
63(19)小林悠(11) 7.0 難易度の高いゴール。ケガ明けだが出場時間は長くなった。
87(10)井川祐輔(4) 6.0 最終ラインを手厚くして、ゲームをクローズした。

■bench
新井章太(30) 橋本晃司(7) 三好康児(26) 安柄俊(27)

■coach
風間八宏 7.0 素晴らしい交代策でゲームを見事に逆転させた。

■referee
西村雄一 6.5 明確に意思を示す分かりやすい判定。ミスが少なかった。

■おまけ
仙台は桜がきれいでした。
川崎よりも1~2週間ほど遅いかも。




2015/04/19

150412川崎1-1浦和(J1 #5)

川崎1-1浦和(等々力, 17:00KO, 24,992人)

新潟戦(J1 #4)清水戦(YNC GL #3)と連勝して迎えたJ1リーグ第5節。
中3日が続いているが、いつものようにターンオーバーはなし。
清水戦でケガを負った杉本が外れて、武岡が入っている。
離脱中のFW小林悠(11)は、引き続き欠場している。

■1st half
立ち上がりは浦和はしっかり引いて守りを固める。
ボールへのプレスはかけないが、前線のスペースを制限する。

20分をすぎると、川崎が押し込みはじめる。
32分、浦和の2本目のCKから、フリーのDF槙野智章(5)がヘッドで合わせる。
バーの上を越えていく危ない場面を作られた。
続く35分、MF関根貴大(24)をドリブルで抜いた車屋が、マイナスのクロス。
速いボールを森谷がきっちりと合わせて、先制点を奪う。

■2nd half
1点を追う浦和は前線に人数をかけるようになる。
川崎はその裏を狙ったカウンターで対抗する。
前半とは異なり、どちらも素早くゴール前を目指していく。

60分あたりから、浦和がペースを握りはじめる。
多くのCKを与えたが、川崎は落ち着いて守れていた。

しかし、80分すぎからは、浦和の一方的な展開となる。
浦和の早いプレスに慌ててしまい、可能性の低いパスを選択してロストする。
波状攻撃を浴びて、守備陣も立て直す時間がなくなった。
86分に山本が投入されたものの、チームを落ち着かせることができなかった。

89分、先制点をアシストした車屋がファウル。
MF柏木陽介(8)のFKを、ニアサイドのFWズラタン(21)が頭で同点ゴール。
何本ものセットプレーに耐えていたが、最後にズラタンをフリーにしてしまった。

■summary
最後まで途切れない浦和の走力が素晴らしかった。
日程的にはACLに出場している浦和の方が厳しいが、先に川崎の足が止まった。
選手交代を3人使った浦和に対して、川崎は1人だけ。
動けなくなった選手を補うために、船山や小宮山を投入したかった。

最後の失点は残念だったが、首位の浦和相手にいいゲームを展開した。
どちらのチームも技術が高く、見ていて楽しいゲームだった。

■goal
35森谷賢太郎(19)
89ズラタン(21)

■judge
西部洋平(21) 6.0 味方へのパスやシュートセーブが良かった。失点場面は動けなかった。
武岡優斗(17) 6.0 ボールの持ち上がりもまずまず。しっかりと右サイドを守っていた。
角田誠(3) 6.5 落ち着いたボールさばきを見せた。前線へのロングボールも供給した。
谷口彰悟(5) 6.0 高さあるヘディングでハイボールを処理。ラインをコントロールした。
車屋紳太郎(20) 7.0 早く正確なクロスを多く供給。1アシスト。最後は疲れて走れず。
大島僚太(16) 6.0 少し前目のポジション。80分、ボールロストからイエローをもらう。
中村憲剛(14) 6.0 CBの間に下がりながらプレーした。パスの精度が素晴らしかった。
エウシーニョ(18) 5.5 右サイドからの攻撃は目立たなかった。守備も不安定だった。
森谷賢太郎(19) 6.5 走ってスペースを埋める。難易度の高いインサイドキックでゴール。
大久保嘉人(13) 6.0 中盤に下りてきてパスワークに参加。フォアチェックも頑張った。
レナト(10) 5.5 ドリブルでの仕掛けは良かったが、決定機を作り出せなかった。

■sub
86(19)山本真希(6) 5.0 たくさん走ったが、ボールロストもあった。チームを救えず。

■bench
新井章太(30) 井川祐輔(4) 小宮山尊信(8) 三好康児(26) 船山貴之(15) 安柄俊(27)

■coach
風間八宏 5.5 走れなくなった選手たちをピッチに残し、同点に追いつかれた。

■referee
飯田淳平 6.0 少し川崎寄りにも感じたが、まずまずのジャッジ。

2015/04/17

150408清水0-2川崎(YNC GL #3)

清水0-2川崎(IAIスタジアム日本平, 19:00KO, 4,859人)

新潟戦(J1 #4)の快勝から中3日、ナビスコカップ第3節。
グループリーグでは名古屋戦(YNC GL #1)を落とし、第2節は試合なし。
ここで負けるとグループリーグの突破が厳しくなってしまう。
対する清水はすでに2敗を喫していて、さらに厳しい状況となっている。

週末のJ1リーグの試合に挟まれた週中のナビスコカップ。
メンバーを変える選択肢もあったが、先発メンバーは新潟戦とまったく同じだった。
清水は、昨年まで川崎に在籍したGK杉山力裕(21)が出場。

■1st half
清水のプレスは4日前の新潟ほど強くはない。
ただ、川崎のパスコースを的確に消していて、ボールを回させない。
清水がペースを握り、縦関係のワンツーパスで攻め込まれシュートを浴びる。
川崎は攻められてもゴールを割らせず、落ち着いて対処していた。

15分過ぎからは、川崎がスペースを作ってパスを入れる。
だんだんと清水を押し込んでいったが、シュートは少なかった。
前半はスコアレスで折り返した。

■2nd half
後半になると、清水のプレスがさらに弱くなっていく。
ボランチの大島がフリーでボールを持つ時間が長くなって、主導権を握る。

54分、ケガで杉本が船山と交代する。
投入された船山は、前線で何度も駆け引きを繰り返した。
ボールを呼び込みながら、チームの攻撃を活性化させた。

61分、左サイドを深くえぐった車屋からの強いクロス。
GK杉山がパンチングで逃れたが、跳ねたボールに詰めた森谷がゴールして先制。

その後も引き続き、清水を押し込む。
76分にはエウシーニョが個人技で2点目。
ドリブルでDFを抜いて、チップキックで杉山をかわすループを決めた。

■summary
シュートの数は少なかったが、清水を圧倒した。
試合内容も良く、さらに結果も出した。
川崎の守備陣は、攻められても慌てずに陣形を立て直す。
ボールを奪ってからは落ち着いてフリーの選手にパスを出した。

清水は試合開始15分ほどは良かった。
しかし、その後はラインが下がってしまい、攻撃も散発となった。

離脱中の小林悠(11)に続く杉本のケガは心配材料。
船山が精力的なフリーランを見せてくれたのは心強いが、これ以上負傷者が重なると厳しい。
今日も選手交代が遅く、主力選手を休ませることができなかった。
5月上旬にかけて日程が詰まってくるので、フレッシュな選手を使いたい。

■goal
61森谷賢太郎(19) 76エウシーニョ(18)

■judge
西部洋平(21) 6.5 プレー機会は少なかったが、12分、枝村匠馬(22)の決定機をストップ。
エウシーニョ(18) 6.5 素晴らしいループで試合を決める。シュートへの意識が高い。
角田誠(3) 6.5 清水のロングボール主体の攻撃にしっかりと対応した。
谷口彰悟(5) 6.5 ボランチへのパスの供給源として、攻撃の起点となっていた。
車屋紳太郎(20) 7.0 左サイドを駆け上がり、GKとDFの間に強いクロスを何度も供給。
大島僚太(16) 6.5 安定したショートパスを繰り返して試合を組み立てた。
中村憲剛(14) 6.0 大島に委ねつつも、要所でのロングボールで清水のラインを下げた。
森谷賢太郎(19) 6.5 精力的に走りまわってボールを受けた。先制の1ゴール。
大久保嘉人(13) 5.5 67分、GKをかわしてからのシュートを吹かす。珍しいミス。 
杉本健勇(9) 5.5 ポストプレーでのロストが多い。54分、太ももをケガして途中交代。
レナト(10) 6.0 切れのあるドリブルを見せてくれる。惜しいミドルやFKもあった。

■sub
54(9)船山貴之(15) 6.5 70分、73分とシュート。ボールを受ける動きが良かった。
89(16)武岡優斗(17) 5.5 右のウイングに入った。
90+2(19)山本真希(6) 5.5 時間が少なく、プレーに関与しなかった。

■bench
新井章太(30) 井川祐輔(4) 小宮山尊信(8) 橋本晃司(7) 

■coach
風間八宏 6.5 良い内容だったが、ケガの杉本を除き、残り2人の交代タイミングが遅い。

■referee
岡宏道 5.5 偏らないジャッジ。ただ、アドバンテージを解消するまでが長く、気になった。

2015/04/06

150404川崎4-1新潟(J1 #4)

川崎4-1新潟(等々力, 15:00KO, 17,643人)

山形とのアウェイ(J1 #3)を落としてから2週間。
代表ウィークのナビスコカップ第2節に試合がなく、しばらく間隔が空いた。
山形戦の先発メンバーから武岡、山本とケガの小林が外れ、杉本、森谷とU22代表に出ていた大島が戻った。
3バックではなく、4バックでのスタートとなった。

■1st half
新潟のフォアチェックが厳しく、川崎はボールを持てない。
ボランチは多少の余裕があったが、トップ下の森谷、そして3トップまでが遠い。
タイトなパスを新潟が奪って、縦パスから速攻を仕掛ける。
押し込まれてCKやFKを多く与えたが、守りは安定していた。

15分すぎ、森谷を右ウィングに張り出し、2トップにすると、ボールが回り出す。
ショートパスを重ねながら相手の足を止める。

美しい攻撃を繰り返して22分。
いったんボールを渡したDF舞行龍ジェームズ(4)のクリアを杉本がブロック。
前に落としてそのままドリブルで持ち込んで、落ち着いてゴール。
相手の大きなミスから試合が動いた。

40分すぎ、新潟に再度ペースを握られるが、最終ラインが粘り、そのまま折り返す。

■2nd half
両チームともにしっかり守って、5分5分の展開となる。
ゴール前での攻防は少ないが、中盤のせめぎ合いに見ごたえがあった。

58分。レナトがハーフライン手前からドリブルを開始。
森谷とのワンツーを挟み、再度ドリブルで中央に切れ込む。
相手DF4枚のチェックを次々と振り切って、ゴール。
芸術的なプレーだった。

大久保が71分、87分と2度のGK1対1を左右に打ち分けて2ゴール。
ただ、83分にFWラファエル・シルバ(10)が中央を突破してゴール。
残念ながら無失点とはいかなかった。

■summary
結果は4対1だったが、内容で新潟を圧倒していたわけではない。
大久保、レナト、杉本の3トップだった開始15分までは、新潟の攻撃が続いた。
後半も互角の状況だったが、川崎が多くのゴールを決めた。

守備はセットプレーも含めて安定してきた。
負傷した小林の不在はしばらく続く。
森谷が良いパフォーマンスを見せ、杉本も移籍後初ゴール。
サブメンバーが活躍することで、楽しいサッカーを続けてほしい。

■goal
22杉本健勇(9) 58レナト(10) 71,87大久保嘉人(13)
83ラファエル・シルバ(10)

■judge
西部洋平(21) 6.5 ハイボールを安定して処理する。4分のFK、90+2分のシュートを防ぐ。
エウシーニョ(18) 5.5 低いポジションで抑え気味にプレー。周囲との連係はまだまだか。
角田誠(3) 6.5 4分と早い時間にイエローをもらった。谷口といいバランスを保った。
谷口彰悟(5) 7.0 シュートブロック、クリアと粘り強く守った。攻撃では起点となる。
車屋紳太郎(20) 6.5 左サイドでプレスを受けても、狭いコースに正確にボールを通した。
大島僚太(16) 7.0 レオ・シルバ(8)に負けないキープ力。パスワークの中心となった。
中村憲剛(14) 6.0 裏へのロングボールを積極的に狙ったが、パスミスも多かった。
森谷賢太郎(19) 6.5 トップ下では活きなかったが、右ウィングで活躍。71分、アシスト。
大久保嘉人(13) 7.0 終盤に2ゴール。GKの両サイドを打ち抜いた。中盤では持ちすぎ。
杉本健勇(9) 6.5 ラッキーな先制点。落ち着いて決めた。ポストプレーもよくなった。
レナト(10) 7.5 58分、4人抜きの圧倒的なゴール。25分、ヒールドリブルで2人を抜いた。

■sub
80(10)小宮山尊信(8) 6.0 左ウィングに入る。スペースを見つけて走り込んだ。
85(19)武岡優斗(17) 6.0 87分、深い位置からボールを運び、大久保の2点目をアシスト。
90+2(13)三好康児(26) 5.5 待望のJ1デビュー。ボんでールに触ったが時間は短かった。

■sub
新井章太(30) 井川祐輔(4) 山本真希(6) 船山貴之(15) 

■coach
風間八宏 7.0 3トップから2トップへのシステム変更が実を結んだ。交代は遅い。

■referee
東城穣 6.0 邪魔にならないよいジャッジ。笛は少ないがイエロー4枚は出しすぎ。