2024/04/22

240420川崎0-0東京V(J1 #9)

川崎0-0東京V(U等々力, 16:00KO, 21,732人)

2連敗を喫したアウェイC大阪戦(J1 #8)から中6日。
 ホーム等々力に戻っての東京ヴェルディ戦。


先発は、C大阪戦から3人が変わる。
 新たに先発するのはゼ・ヒカルド、山田新、J1リーグ初出場のファン・ウェルメスケルケン・際。
 外れた家長と瀬古樹はベンチへ、山本はベンチ外となった。

ベンチには、左ハムストリング肉離れで離脱していたゴミスが入る。
 代わりにパトリッキ・ヴェロンが外れている。


東京ヴェルディは、2023年のJ2リーグ3位。
 昇格プレーオフを勝ち抜き、2008シーズン以来、16年ぶりにJ1リーグ昇格。
 ここまでのJ1リーグは、1勝5分2敗の15位で、ドローが多い。

水曜日に、ルヴァンカップ鹿児島戦に勝利して中2日。
 ACL出場に伴い決勝トーナメントから登場する川崎より、日程は厳しい。
 ただ、ターンオーバーしていたので、続けて先発するのはCB千田海人(15)のみ。

川崎との対戦は、2022年の天皇杯以来。
 220622川崎0-1東京V(天皇杯 R32)
 J1リーグでの対戦に限れば、2008年以来となる。

■1st half
ヴェルディは、ショートパスを正確につなぐ。
 6分、7分とFW木村勇大(20)が縦抜けからシュート。
 13分、LSB深澤大輝(2)の左クロスからFW染野唯月(9)が決定的なシュート。
 14分には木村、17分には染野がシュートした。

少しずつ川崎のプレスが効いてくる。
 ロングボールを蹴らせて回収して、ゆったりボールを運ぶ。
 橘田がターンから前進し、脇坂がミドルパスを入れる。
 ゼ・ヒカルドは緩やかなパスを味方に届けた。

20分、脇坂の左からのシュートがポストに当たる。
44分と45+1分には、エリソンがドリブルからシュート。

ヴェルディは、GKソンリョンへのプレスを2回成功させる。
 34分、染野がプレスで引っ掛けたボールを拾ってシュート。
 38分、森田晃樹(7)がパスをブロックした。

■2nd half
47分、瀬川のクリアボールにマルシーニョが抜け出す。
 圧倒的なスピードでGKマテウス(1)と1対1となるが、シュートは外した。

川崎は引き続き、前線からプレスを続けていく。
 ヴェルディからボールを高い位置で奪って、すぐ攻撃に移る。
 53分、エリソンのラストパスをマルシーニョがシュート。
 58分、CKが戻ったところを瀬川がミドル。

良い流れだったが、64分の選手交代で勢いを失う。
ヴェルディは、川崎のプレスを抜け出してチャンスを作った。
 66分に齋藤功佑(8)、67分に見木友哉(10)がミドル。
 74分には森田の左クロスを染野がシュート。

終盤、再び川崎が押し込むが、スコアレスで終わった。

■summary
ヴェルディは、CB千田海人(15)が奮闘した。
 山田新と身体をぶつけ合って、引くことがなかった。
 エリソンを防いだCB林尚輝(4)とともに、完封に貢献した。

染野唯月(9)は、エースらしい働きを見せた。
 鹿島からのレンタルで、2023年にヴェルディをJ1昇格に導いた。
 今シーズンも引き続きプレーし、ここまで3ゴールを決めている。


家長がベンチスタートとなって、山田新が先発した。
 エリソンと2トップを組んだり、3トップになれば右サイドに張った。
 プレスは効いたが、シュートはできず、攻撃面の貢献は少なかった。

ファン・ウェルメスケルケン・際が、J1リーグ・デビュー。
 2月20日の山東泰山戦(ACL R16 #2)を最後に、ベンチ外が続いていた。
 最終ラインに負傷者が相次ぐ中、プレー時間を伸ばしてほしい。

次は中7日で、アウェイ広島戦(J1 #10)。
 4試合連続ノーゴールで、守備も安定しているとまではいいがたい。
 新スタジアムは楽しみだが、厳しい状況が続くと思われる。

■goal


■judge
ソンリョン(1) 6.5 13分の染野、90+2分の千田の決定機を防ぐ。34分、38分と危険なロスト。
瀬川祐輔(30) 5.5 守備は粗めだが、42分に見木のシュートをブロック。52分、58分にシュート。
大南拓磨(3) 6.5 動き出しが遅れつつもカバーした。13分、ヘッドを空振りして決定機を許す。
佐々木旭(5) 6.5 意欲的に持ち上がる。45+5分、左クロス。82分、接触して再び右肩を痛めた。
VW際(31) 6.0 対人に強く、マルシーニョへ縦パスを狙う。20分、50分にプレスをかいくぐる。
ヒカルド(6) 6.0 周囲に馴染んできた。緩やかにスルーパスを狙う。35分、63分にロングパス。
橘田健人(8) 6.5 フェイントを入れてからのドリブルで前に運ぶ。90+1分、クロスをクリア。
脇坂泰斗(14) 6.0 20分、右ポストに当てるシュート。23分、マルシーニョへロングパスを通す。
山田新(20) 5.5 32分、ボールを蹴り飛ばしイエロー。57分、プレスでCK獲得。シュートなし。
エリソン(9) 6.0 44分、45+1分にバイタルで動かしてシュート。プレスもまずまず効いていた。
マルシーニョ(23) 6.0 47分、53分に決定的なシュート。ロングボールの受け皿として機能する。

■sub
64(9)小林悠(11) 5.5 69分、ポストから切り返すもロスト。79分、鋭い反応で右からシュート。
64(23)遠野大弥(17) 5.5 71分、PA内まで長距離ドリブル。88分、ドリブルでチャンスを作る。
72(16)家長昭博(41) 5.5 トップ下でプレー。81分、左クロス。88分、カウンターからミドル。
72(31)瀬古樹(16) 5.5 前線まで顔を出してプレー。77分、82分に左クロス。86分にシュート。
84(14)ゴミス(18) 5.5 87分、バイタルで中継して右サイドに展開する。90分、PA内でポスト。

■bench
上福元直人(99) 田邉秀斗(15) 

■coach
鬼木達 5.5 新たな選手の組合せで少しずつ改善させている。選手交代でペースを失う。

■referee
笠原寛貴 6.0 全体としてまずまずのジャッジ。やや不明確な判断もあった。

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AT+5+3

2024/04/17

240413C大阪1-0川崎(J1 #8)

C大阪1-0川崎(ヨドコウ桜スタジアム, 15:00KO, 18,786人)

初対戦だった町田戦(J1 #7)に敗れて中5日。
 桜の季節のアウェイでのセレッソ大阪戦。

U-23アジアカップ参加のため、この試合から高井幸大が不在となる。


先発は、町田戦から4人が変わる。
 新たに大南、橘田、瀬古樹、マルシーニョが先発する。
 ゼ・ヒカルドはベンチに回り、山内、負傷のジェジエウ、U-23代表の高井はベンチ外。

ベンチには、新たにパトリッキ・ヴェロンが入る。
 ヴェロンは、FFSC神戸戦(FFSC)に先発したが、J1リーグで初メンバー入り。


C大阪は、J1リーグ4勝3分と無敗の3位と好調。
 今シーズン、川崎から移籍した登里享平(6)はRSBで先発する。

2023シーズンの対戦は、C大阪の1勝1分だった。
 230318川崎0-0C大阪(J1 #5)
 230902C大阪3-0川崎(J1 #26)

■1st half
セレッソはパス&ゴーで川崎の最終ラインを突破する。
 15分に毎熊晟矢(2)、17分に柴山昌也(48)、24分にレオ・セアラ(9)がシュート。
 いずれも決定的だったが、GKソンリョンが立ちはだかった。

川崎もしっかり組み立てる。
 瀬古樹が2CB間に落ちてボールを受け、攻撃をスタートする。
 中盤が作った時間を利用して、両SBが高い位置に出ていった。

5分、21分とエリソンがシュート。
27分にはチーム全体で押し上げて、大南がロングシュート。

25分あたりからは、川崎がペースを握った。
 決定機は作ることができなかったが、セレッソに対抗していく。

セレッソも少ない手数でシンプルに攻める。
 34分、ルーカス・フェルナンデス(77)の右クロスをレオ・セアラがヘッド。
 45+2分にはレオ・セアラがロングシュート。

■2nd half
後半スタートから、川崎がボールを持つ展開となる。
 大南と橘田を中心に堅く守り、セレッソのシュートは少なくなった。

しかし、季節外れの暑さの中、川崎の運動量が落ちていく。
 瀬古樹が下がることができなくなって、GKソンリョンのロングキックが増える。

押し込み始めたセレッソが、70分に先制する。
 中央に動いたルーカス・フェルナンデスが、縦にドリブル。
 RCB大南とRSB瀬川を引き寄せてから、左のカピシャーバ(27)に流す。
 カピシャーバの鋭いクロスを、レオ・セアラが頭でゴールに叩き込んだ。

失点してからの川崎は、早く攻めていく。
 ゼ・ヒカルドがゆったりした動きから、縦にパスを入れる。
 パトリッキ・ヴェロンも鋭くゴールを目指していった。

セレッソは、3バックとして守りに入る。
 川崎はミドルを狙っていくが、決まらなかった。

■summary
セレッソは、3人のブラジル人FWで攻めていく。
 決勝点もルーカス・フェルナンデス、カピシャーバ、レオ・セアラの3人で仕留めた。

プレスは強くはなく、川崎のパスを止めることはできなかった。
 ただ、最後はGKキム・ジンヒョン(21)がゴールを守った。

ノボリは、自在なポジションと周囲を動かす指示で貢献した。
 パスを出せば、スペースにしっかり走り込み、川崎の守備を崩した。
 守備では家長と対峙したが、きっちり封じ込んだ。


川崎は悪くない内容だったが、連敗となった。
 互角に戦うところまでは持ち込んだが、勝ち点には届かなかった。

最終ラインは負傷者を多く抱える中、奮闘した。
 2CB大南と佐々木旭は堅く、本職でない両SB瀬川と橘田も踏ん張った。

中盤に3人のパサーを揃えながら、パス交換で崩していけない。
 ビルドアップはできるようになったが、決定機を作れていない。
 どうやってゴールを決めていくか、その道筋は見えにくい。

ゼ・ヒカルドとパトリッキ・ヴェロンが入って、スピードが上がった。
 遠野もスペースでパスを引き出して、シンプルにさばいた。
 フリーランを増やして、早くゴールに迫って守備を崩したい。

次は中6日で東京ヴェルディ戦(J1 #9)。
 状態を少しずつ上向かせて、結果が出るのを待ちたい。
 
■goal
70レオ・セアラ(9)

■judge
ソンリョン(1) 7.0 15分毎熊、17分柴山、24分、45+1分、90分レオ・セアラと止め続ける。
瀬川祐輔(30) 6.0 44分、90+2分にシュート。カピシャーバを抑えるが、決勝クロスは許した。
大南拓磨(3) 6.5 縦のロングボールに競り勝った。27分、ミドル。62分、2回のインターセプト。
佐々木旭(5) 6.0 LCB。強く寄せつつ、ファウルなく守った。66分、右肩を痛めたがフル出場。
橘田健人(8) 6.5 LSBで守備を引き締める。44分、正面のFKは壁に当たる。90+1分、左クロス。
瀬古樹(16) 6.0 2CBの間に下がって受け、司令塔の役割を果たした。78分、FKを直接狙った。
山本悠樹(77) 5.0 31分、エリソンの落としをミドル。球際は弱めで、スピードも上がらない。
脇坂泰斗(14) 5.0 家長に預けがちで攻撃に絡めず。ゴールに直結するプレーを見せてほしい。
家長昭博(41) 5.5 左に出張することなく、右サイドで待ち受ける。39分、44分に右クロス。
エリソン(9) 5.5 5分、左からシュート。21分、ターンからシュート。パスをもっと届けたい。
マルシーニョ(23) 5.5 プレスが効果的。55分にイエローも早めの交代で3試合ぶりに退場せず。

■sub
58(23)遠野大弥(17) 6.0 スペースに顔を出しボールを受ける。90+4分、90+5分にシュート。
73(77)ヒカルド(6) 5.5 投入直後にミス連発。縦に優しいパスを入れ続ける。90+3分、ミドル。
73(9)山田新(20) 5.5 ポストで奮闘。74分、ロングボールに競り勝つが、先にGKがキャッチ。
73(41)小林悠(11) 5.0 右FWに入る。83分、ヴェロンに落とし、GKが弾いたところに詰めた。
79(14)ヴェロン(28) 6.0 83分、強烈なシュート。90+3分、遠野のパスをヒカルドに落とす。

■bench
上福元直人(99) 田邉秀斗(15)

■coach
鬼木達 5.5 ヒカルドとヴェロンの起用には柔軟さを感じた。引き続き多くの選手を使いたい。

■referee
御厨貴文 6.5 一貫したジャッジを続ける。ファウルの判断が偏らなかった。

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2024/04/10

240407川崎0-1町田(J1 #7)

川崎0-1町田(U等々力, 15:00KO, 22,008人)

雨中の横浜Fマリノス戦(J1 #6)をドローで終えて中3日。
 晴天の日曜日、桜が咲いた等々力に町田ゼルビアを迎える。


先発は、マリノス戦から4人を変更する。
 新たに佐々木旭、ゼ・ヒカルド、山本、山内が先発する。
 外れた瀬古樹と遠野はベンチスタート、橘田とマリノス戦で負傷した三浦はベンチ外となった。

ベンチには、新たに田邉が入る。
 出場停止のマルシーニョはベンチ外となっている。


町田ゼルビアは、2023年のJ2リーグ優勝で、J1リーグに初昇格。
 ここまで4勝1分1敗と好調で、首位に立っている。

2018-20年に川崎に所属した下田北斗(18)は、ベンチスタート。

町田は川崎と初対決となる。

■1st half
町田は縦にロングボールを入れてくる。
 藤本一輝(22)、オ・セフン(90)、藤尾翔太(9)の3トップを走らせる。
 ロングスローもゴール前に入れて、徹底してゴールを目指した。

9分、高井から山本への縦パスが奪われる。
 藤尾がGK1対1の決定機を迎えたが、GKソンリョンが止める。
15分から、町田は3本のCKでゴールに近づく。

先制したのは32分。
 ロングボールを受けた藤本の左クロスを藤尾が蹴り込んだ。
 左太ももを痛めていたジェジエウが走れず、クロスを防げなかった。
 ジェジエウは、直後に大南と交代することとなった。

川崎はプレスを剥がせなかった。
 CB高井がボールを持たされるがコースは消され、次のパスを狙われた。
 GKソンリョンがパントキックしても精度は低く、エリソンに届かない。
 2ボランチのゼ・ヒカルドと山本には鋭い動きが欠け、プレスの餌食となった。

失点後、川崎がボールを持ったが、終了間際には再び町田が攻める。
 44分、ゼ・ヒカルドがPA近くでロストして、藤本がシュート。
 45+3分、ゴール前の平河悠(7)の決定機は、佐々木旭が止める。

■2nd half
瀬古樹と遠野を投入した後半は、川崎がペースを握る。
 瀬古樹が2CBの間に落ちて、山本と縦関係となって組み立てる。
 両SB瀬川と佐々木旭が、高い位置で待ち受けるようになる。
 町田の3トップがプレスに出ても、パスコースを切れなくなった。

59分に右ポケットから、62分に左ポケットから、脇坂がクロス。
68分には瀬古樹の右クロスを脇坂がヘッド。

71分、瀬川のスルーパスで小林悠が抜け出す。
 GK谷晃生がPA外で小林を倒して、DOGSOで退場となった。

10人となった町田は、守備を固める。
川崎は多くのシュートを放ったが、決められなかった。

■summary
町田は、J1リーグ初昇格で、現在、首位に立っている。
 ロングスローをゴール前に入れ、セットプレーも放り込む。
 球際で勝つことができれば、カウンターを仕掛ける。
 分かりやすいシンプルなサッカーで、結果を出している。

GK谷晃生は、DOGSOでレッドカードとなった。
 結果的には、この決定機阻止が勝利を引き寄せたこととなった。


川崎は前半、町田のカウンターに苦しめられたが、後半は挽回した。
 状況に応じてポジションを変えることができる瀬古樹の力が大きかった。

鬼木達監督にしては、先発を大きく動かした。
 橘田が欠場した影響もあったが、ゼ・ヒカルドや山内の起用は新鮮だった。
 結果的に前半に失点して負けることとなったが、閉塞感は少ない。

3連戦となり、負荷が重くなった家長の調子は上がらなかった。
 夏場に向けて、出場時間をコントロールしていく必要がある。
 そのためにも、今後も多くの選手を起用していきたい。

ゼ・ヒカルドは、J1リーグ初出場となったが、良くなかった。
 プレスを予測できず、球離れが遅くなって町田につつかれた。
 スピード感を修正すれば、もっと通用すると思われる。
 間を空けず、近いうちに瀬古樹と組ませてプレーを観たい。

次は中5日でアウェイC大阪戦(J1 #8)。
 高井がU-23代表に派遣され、負傷交代したジェジエウの出場も見通せない。
 CBが足りない状況だが、大南や田邉、佐々木旭を中心として戦いたい。

■goal
32藤尾翔太(9)

■judge
ソンリョン(1) 6.5 9分、藤尾との1対1を止める。キック精度は高くなかった。後半は仕事なし。
瀬川祐輔(30) 5.5 32分、サイドを藤本に突破されて失点。71分、小林悠に完璧なスルーパス。
ジェジエウ(4) 5.0 14分、右クロスをクリア。左太ももを痛めていて、失点時に戻れなかった。
高井幸大(2) 6.0 ビルドアップするも、28分、43分に縦パスをロスト。90+3分、CKをヘッド。
佐々木旭(5) 6.0 45+3分、平河の決定機を止める。後半には再三の左クロス。85分、ボレー。
ヒカルド(6) 4.5 判断が遅く、町田のプレスに狙われた。44分、PA近くで致命的なロスト。
山本悠樹(77) 5.0 左ボランチ。トラップを狙われてのロストが多いが、精細なパスは良かった。
脇坂泰斗(14) 5.5 59分、62分にサイドからクロス。68分、ヘッド。89分、PA内でドリブル。
家長昭博(41) 5.0 前半、左サイドに出向いたが崩せず。38分、41分の左クロスで珍しいミス。
エリソン(9) 5.5 42分、45分、76分にシュート。56分、イエロー。76分のFKは壁に当たった。
山内日向汰(26) 5.5 8分、21分にサイドで仕掛ける。34分、左からカットインしてシュート。

■sub
35(4)大南拓磨(3) 6.0 ハイボールをクリアする。81分、平河にタックル。90+4分、シュート。
HT(6)瀬古樹(16) 6.5 下がってさばいてチームを活性化。77分、90+4分、90+8分にシュート。
HT(26)遠野大弥(17) 6.0 62分、佐々木とのパス交換から左クロス。90+6分、ロングシュート。
66(41)小林悠(11) 6.0 71分、抜け出したがGK谷にDOGSOで止められた。83分、シュート。
82(77)山田新(20) 5.5 右サイドからPA内に向かって仕掛ける。86分、右ポケットからクロス。

■bench
上福元直人(99) 田邉秀斗(15) 

■coach
鬼木達 5.5 ゼ・ヒカルドや山内といった新たな選手を起用。ただ、瀬古樹は最初から必要だった。

■referee
山本雄大 6.5 軽い接触はファウルを取らず、一貫して明確に判断していた。

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2024/04/07

240403横浜FM0-0川崎(J1 #6)

横浜FM0-0川崎(日産スタジアム, 19:00KO, 26,031人)

FC東京戦(J1 #5)に勝利して、3連敗を止めて中3日。
 新年度に入って、横浜Fマリノス戦は水曜日のナイトゲーム。
 日産スタジアムには小雨が降り続いたが、観客は2万人を大きく超えた。


先発は、FC東京戦と変わらない11人。
ベンチには、出場停止が空けたマルシーニョが復帰する。
 代わりに外れたのは、FC東京戦でアシストした山内。


横浜Fマリノスは、J1リーグ2勝2敗の11位(1試合未消化)。
 ACLではベスト4まで勝ち進み、準決勝を控えている。

ハリー・キューウェルが新監督に就任した。
かつて川崎に所属した選手達では、GKポープ・ウィリアム(1)が先発する。
 エドゥアルド(5)、實藤友紀(19)、今季移籍した山村和也(47)はベンチ外。

2023年の対戦は、1勝1敗だった。
 230217川崎1-2横浜FM(J1 #1)
 230715横浜FM0-1川崎(J1 #21)

■1st half
川崎の中盤は、トップ下+2ボランチの正三角形。
 対するマリノスは、2インサイドハーフ+アンカーの逆三角形。
 向かい合うと人数ががっちり噛み合うスタイルとなった。

GKポープ・ウィリアムは、大きく蹴ることがなかった。
 川崎にプレスを掛けられても、自信を持ってショートパスをつないだ。
FWエウベル(7)が下がって受け、ここを起点として突破を図る。
 周囲を巡る渡辺皓太(6)を使いつつ、エウベル自らドリブルで仕掛けた。
 11分、エウベルの右クロスをFWアンデルソン・ロペス(10)がシュート。

川崎はつなぎを意識しつつも、ロングボールも使う。
 ただ、受け手となるエリソンは、CB上島拓巳(15)に抑えられる。

時間が進むにつれ、マリノスが決定機を量産する。
 30分、エウベルの決定的なシュートは、三浦がブロック。
 35分、松原健(27)の右CKを宮市亮(23)がヘッド。
 38分、松原のラストパスからの宮市のシュートは、バーに2度当たって入らない。
 43分、松原の右CKを畠中槙之輔(4)がヘッドするが、GKソンリョンが弾く。

■2nd half
後半になると、川崎が巻き返していく。
 55分、遠野が左クロスを入れて、エリソンがジャンプボレー。
 マリノスはエウベルの突破が少なくなり、低い位置でのロストが増える。

62分、マルシーニョと山田新を投入する。
 マルシーニョの走力は脅威となって、67分にはフリーでシュート。

しかし、71分、そのマルシーニョが松原を足裏で踏んで一発退場。
 10人となり耐える展開となるが、マリノスにPA内でのシュートを許さない。
 83分には大南を入れて3バックとして、ゴール前でクロスを跳ね返した。

■summary
マリノスは、エウベルの突破力を軸に攻撃する。
 24分の上島のヘッド、38分の宮市のシュートがバーを叩く。
 多くの決定機を作ったが、惜しくもゴールは生まれなかった。

後半になると勢いは続かず、チャンスは少なくなった。
 数的有利となり、ボールを持つ時間が長くなっても、前半ほど川崎を崩せなかった。

日産スタジアムのピッチは、良い状態でなかった。
 土が露出しているところもあって、ボールが転がらない。
 それでもマリノスは、浮き球も使ってショートパスを繰り返した。

GKポープ・ウィリアムは、2017-18年に川崎に所属していた。
 川崎では出場機会は得られなかったが、マリノスでポジションを掴んだ。
 17分と45+1分にエリソンのシュートをセーブするなど、無失点に貢献した。


川崎はやや劣勢だったが 前半を無失点で切り抜ける。
 マルシーニョの退場は、川崎がペースを握り始めたあたり。
 11人のまま戦えていれば、もっと緊迫した内容になったと思われる。

GKソンリョン、CBジェジエウと高井を中心として守り切った。
 2ボランチの中盤が安定した効果もあって、無失点で終えることができた。
 数的不利の状況でのドローは、悪くない結果といえる。

次は中3日で、町田戦(J1 #7)。
 3連戦の最終戦となるので、選手を入れ替えながら戦いたい。

■goal


■judge
ソンリョン(1) 7.0 24分のアンデルソン・ロペスのミドル、43分の畠中のヘッドをセーブした。
瀬川祐輔(30) 6.0 縦パスを狙ってインターセプトする。45+1分に右クロス。後半途中からLSB。
ジェジエウ(4) 6.5 27分、自陣でロスト。77分、右CKをヘッド。ルーズボールを大きくクリア。
高井幸大(2) 7.0 29分、90+11分にアンデルソン・ロペスを止める。15分、三浦のFKをヘッド。
三浦颯太(13) 6.0 9分、ドリブルで2人抜き。30分、シュートブロック。45+6分に負傷交代。
橘田健人(8) 6.5 24分、上島のヘッドをブロック。中盤で効いていた。79分、ロングシュート。
瀬古樹(16) 6.0 45+2分にボレー、55分にミドルループ。ロングボールは長く伸びすぎだった。
脇坂泰斗(14) 5.5 3分、45+1分にミドルシュート。6分、FKを直接狙った。77分、右クロス。
家長昭博(41) 6.0 20分、脇坂の落としをボレー。ボールの預け先となり、時間を生み出した。
エリソン(9) 6.0 17分と55分にシュート、45+1分にヘッド。2CB上島と畠中を崩せなかった。
遠野大弥(17) 5.5 17分、GKからのミドルパスを受けて前に進む。45+4分と55分に左クロス。

■sub
45+6(13)佐々木旭(5) 6.0 LSBで緊急出場。途中からRSBに回る。90+7分、決定的なボレー。
62(17)マルシーニョ(23) 4.5 67分、左サイドからシュート。出場から11分で退場してしまう。
62(9)山田新(20) 5.5 69分、切り返してシュート。90+8分、佐々木旭の右クロスを受ける。
83(16)大南拓磨(3) 6.0 3バックの右に入った。高さを活かした守備で、逃げ切りに貢献した。

■bench
上福元直人(99) 山本悠樹(77) 小林悠(11) 

■coach
鬼木達 5.5 3バックで逃げ切る。いつもながら先発を固定しすぎ。多くの選手を起用したい。

■referee
木村博之 5.0 川崎にイエロー4枚レッド1枚を提示。マリノスには同程度でもイエローを出さなかった。

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2024/03/31

240330川崎3-0FC東京(J1 #5)

川崎3-0FC東京(U等々力, 15:00KO, 22,543人)

J1リーグで3連敗を喫し、代表ウィークを挟んで中12日。
 良く晴れた等々力で、第43回多摩川クラシコが開催される。
 等々力開催に限っても、山東泰山戦(ACL R16 #2)から3連敗中で、今シーズン勝利がない。

代表活動には、U-23に高井幸大が参加した。
 鹿島戦(J1 #4)で退場したマルシーニョは出場停止となっている。


先発は、鹿島戦から5人が変わる。
 GKソンリョン、RSB瀬川、LCB高井、LFW遠野、負傷から復帰したCFエリソンが先発する。
 GK上福元、山本、山田新がベンチに回り、丸山と出場停止のマルシーニョはベンチ外。

山内がJ1リーグで初のベンチ入りを果たした。


FC東京は、J1リーグ1勝2分1敗の10位。
 フル代表には長友佑都(5)が招集された。
 U-23代表には、GK野澤大志ブランドン(41)、バングーナガンデ佳史扶(49)、松木玖生(7)、荒木遼太郎(71)の4選手が参加している。

川崎U-18出身の仲川輝人(39)、川崎U-15出身の高宇洋(8)が先発する。
 かつて川崎に在籍した原川力(40)はベンチ外となった。

2023年の対戦は、1勝1敗だった。
 230512FC東京2-1川崎(J1 #13)
 230915川崎1-0FC東京(J1 #27)

■1st half
FC東京は、左サイドから仕掛けてきた。
 遠藤渓太(22)とLSBバングーナガンデ佳史扶が組み合わせて攻める。
 迎え撃つRSB瀬川は、ジェジエウの助けを受けながら決壊を防いだ。

川崎は橘田と瀬古樹の2ボランチ。
 トップ下に脇坂が入って、しっかり組み立てる。
 エリソンが森重真人(3)を背負ってボールを呼び込む。
2列目が脇坂1人となったので、PA内に入る人数は少なくなる。
 家長が32分、40分と左ポケットでフリーになったが、クロスの出し先がなかった。

34分、三浦が左サイドで縦に仕掛ける。
 クロスを木本恭生(4)が触り、ポストに当たったところを脇坂が押し込み、先制する。
43分には橘田のスルーパスで、瀬古樹がGK1対1からシュートした。

■2nd half
川崎が長くボールを持ち、攻撃を続けていく。
 62分、瀬川の右クロスを遠野が2度シュート。
 64分、三浦が橘田との1-2でPA内に入って決定的なシュート。

FC東京はスペースを埋められず、セカンドを拾えない。
 両SBが上がって打開しようとするが、川崎のカウンターを浴びる。

72分、遠野が左サイドからエリソンへ裏抜けのパス。
 抜け出したエリソンをGK波多野豪(13)が倒して、退場となった。

10人となったFC東京に対して、川崎がゴールを重ねる。
 83分、山内のアシストで山田新がゴール。
 90+2分には橘田がミドルを決めた。

■summary
FC東京は、明確なCFがいないゼロトップ。
 荒木や松木は前線に張ることなく、動き回った。
 左サイドの遠藤にボールを集めたが、決定機は作れなかった。

64分、ディエゴ・オリヴェイラ(9)がCFに入り、ポストの受け手ができる。
 ただ、72分のGK波多野の退場で、反撃手段はなくなった。


川崎は2ボランチとして、課題の解消を狙った。
 役割が明確になった橘田が守備に奔走して、瀬古樹が攻撃を差配する。
 RSBがアンカー脇に動くプレーがなくなり、LSB三浦が攻め上がる。
 CBジェジエウの守備範囲も大きくなって、守備に余裕が生まれた。

CFエリソンの復帰も、影響は大きかった。
 森重とのマッチアップに負けることなくキープする。
 マルシーニョが不在だったが、それを感じさせなかった。

山内日向汰は、J1リーグのデビュー戦で1アシスト。
 このプレー内容であれば、攻撃的な選手が足りなかった鹿島戦でも起用すべき。
 向島建スカウトが疑問を呈すほど、遅すぎるデビューとなった。
 これから鬼木監督の信頼を得て、活躍を期待したい。

次は中3日で横浜Fマリノス戦(J1 #6)。
 連戦となるので、ゼ・ヒカルドやファン・ウェルメスケルケン際も起用してほしい。

■goal
34脇坂泰斗(14) 83山田新(20) 90+2橘田健人(8)

■judge
ソンリョン(1) 6.0 10分、遠藤の左クロスをクリア。45+3分、CKをパンチ。安定していた。
瀬川祐輔(30) 5.5 遠藤の仕掛けへの対応が続いた。17分、シュート。24分、62分に右クロス。
ジェジエウ(4) 7.0 ゼロトップのFC東京を余裕を持って待ち構える。広いエリアをカバーした。
高井幸大(2) 6.0 5分、瀬古樹のクロスをヘッド。ドリブルで持ち上がる。45+2分、処理ミス。
三浦颯太(13) 6.5 縦に仕掛け、34分、38分、43分、57分に左クロス。50分、64分にシュート。
橘田健人(8) 7.5 3分、12分にミドル。後半、緩み始めた中盤でボール奪取を重ねる。1ゴール。
瀬古樹(16) 6.5 16分、正面のFKを狙う。37分にミドル。43分の決定機は外した。1アシスト。
脇坂泰斗(14) 6.0 トップ下。14分、正面のFK獲得。34分、リフレクトに素早い反応で1ゴール。
家長昭博(41) 6.0 ボランチや左サイドに出向く。41分、ボレー。90+1分、決定的なシュート。
エリソン(9) 6.5 圧倒的な体幹でCBを背負う。11分、ドリブルで進む。36分、69分にシュート。
遠野大弥(17) 6.0 5分、40分にミドル。62分、瀬川の右クロスからGKに当てる2本のシュート。

■sub
64(30)佐々木旭(5) 5.5 RSB。落ち着いた守備。ボランチへの移動がなく、動きが整理された。
82(9)山田新(20) 6.0 ゴール前に長友より先に入って1ゴール。86分、ポストでFKを獲得する。
82(17)山内日向汰(26) 6.0 J1リーグのデビュー戦。83分、切り返しで木本を抜いて1アシスト。
90+5(41)小林悠(11) 5.5 RFW。プレー時間は少なかった。90+6分、右サイドで戻って守る。
90+5(14)山本悠樹(77) 5.5 トップ下に入る。プレー時間は少なかった。

■bench
上福元直人(99) 大南拓磨(3) 

■coach
鬼木達 6.5 2ボランチ採用で低迷を抜け出す。最後の2人の選手交代は遅すぎる。

■referee
上田益也 5.5 軽めのコンタクトではファウルを取らず、基準が分かりにくかった。

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AT+2+7